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2003年01月08日(水)
昨日の衝撃の続きであるが、 まさにとんでもない事態が大勃発した藤本美貴のモーニング娘。加入。 何度か述べているが、既に空前の社会現象化以降、 緩やかに、しかし確実に斜陽の時を迎えつつあるモーニング娘。にとって、 絶対失敗は許されない6期メンバーオーディション。 しかし中途半端な「国民投票」で空回りした気配があり、 落ち目のモーニング娘。の救世主となりそうなスペシャルな人材も いなさそうな雰囲気が漂う中、切羽詰ったつんく♂&UFA黒幕団が 何かをやるだろうと予想していたが、まさか藤本美貴を救世主にするとは…。 6期メンバーになる人材には、衆目を集める天賦のスター性と 存在感のある後藤真希級のスペシャルガールが必須であると ずっと思ってきたが、確かにビジュアル的にも内容的にも、 後藤真希級の衝撃をモーニング娘。に与えれる素人は今さら、 そうそう簡単には出てこないだろう。 ならば純粋培養したトップアイドルを入れちまえ!というのは 発想としてはアリなんだろうが、あまりに節操がないし、思い切りも良すぎる。 だいたい、かつて受けた第4期メンバーオーディションをコンセプト上の理由から 落とされた人間が、同じコンセプト上の理由から今さら加入させるだなんて 都合の良い話だ。 でも、こうなってしまうと、藤本がポスト後藤真希としては 最適なんだろうと思えてくるから不思議だ。 なんてたって、ハロプロ第3勢力としてピンで勝負してきたアイドルだから、 即戦力だし、後藤真希卒業以降、ライブパフォーマンスを見ていても、 何となく焦点が定まらず散漫になってきた彼女たちに、 再び活気と華をもたらすには十分だろう。
ファン離れと今日に至る混乱と迷走の決定的要因となった昨年7/31の ハロプロ大変革と比較しても、今回の藤本の加入は、 総合的にはポジティブな可能性が多く期待できると思われる。 今にして思うと「ごまっとう結成」→「紅白初出場の大舞台で 4期&5期をバックにパフォーマンス」という流れは、 モーニング娘。加入を前提に進めていた藤本の対世間への 認知度アッププロジェクトだった可能性が濃厚。 行き当たりばったりに見えて伏線はあったのかも。 紅白という一般層へのアピールの場としては最高の場で名前と顔を売った、 既に一個の商品として確立されている藤本の加入は それだけでに一般層の注目を集めそうだし…。

ただ、後藤真希卒業と一緒で、出オチだけは避けないと意味がない。 メンバー卒業・追加というモーニング娘。得意のサイクルも既に消費されきって、 インパクトを与えなくなった現状で藤本加入は考え得る限り 最上のビジネス戦略なんだろうが、 最初の驚きだけで後が続かない打ち上げ花火にはしないで欲しい。 それほど期待の大きい花火なんだから。
日刊スポーツに掲載されていたつんく♂のコメントを抜粋すると 加入は、つんくが紅白終了後に決めた。理由は2つ。 藤本の成長とモー娘の活性化のため。 つんくは「藤本はソロ活動で実力をつけてきた。 現メンバーにとっても刺激になるわけだし、 モー娘も藤本美貴も僕も新鮮を維持することができます」と 新陳代謝による相乗効果を説明した。と書かれていた。
つんく♂のコメントにある「刺激」「新鮮」「活性化」 「エンターテインメントのクオリティーの向上」は確かにうなずける。 もっとぶっちゃければ「経済効果」が一番かな。 ひねくれた見方をすると、ソロアイドル歌手として 頭打ちなのが見えてきた藤本美貴と、 起死回生のウルトラCが必要なモーニング娘。の現状の利害が 一致したとも言えてしまう今回の大改革だ。 それにしても、元々はモーニング娘。オーディション落選者の藤本が 数年の時を経て晴れて、期待もされてモーニング娘。に加入、 それも救世主として加入するとは何と適当な采配、いや数奇な運命…。(^_^;) だったら、まだ後藤真希を卒業させることはなかったのではないか…。
藤本落選時の合格者である、石川、辻、加護、吉澤の胸中は如何に? そのロックな存在感からも明白なように、 藤本の加入はモーニング娘。のパフォーマンスやプレゼンスの面に 貢献するのみならず、内部の人間模様にドラスティックな刺激をもたらすだろう。 かつては、時に殺伐とし緊張感溢れるドラマが交錯したモーニング娘。が、 いつの間にか「ああ、素晴らしきことは仲良きことなり物語」になり (それはそれでいいのかもしれないが…) 物足りなく思っていた「ASAYAN」世代としては、 藤本美貴の持つ危険な香りに以前のモーニング娘。の復古を期待。(^^ゞ
後藤真希も秀でたスター性とそれまでのモーニング娘。に無いモダン性ゆえに、 異物として大きな刺激をもたらし、 それまでのエースだった安倍なつみとのライバル構造やら何やらと、様々な形で モーニング娘。にエナジーと緊張感を与えたが、 誤解されがちだったハード&クールな雰囲気とは裏腹に、 人間性が「んあ?」「へへへへ」に象徴される脱力系の のほほんガールだったおかげで、見事にモーニング娘。に馴染めたわけだが、 同じ異物でも藤本は違う。ソロトップアイドルとしての実績とプライドがある。 意識しているかいないか「私の力でモーニング娘。を立て直す」くらいの 気持ちはどこかに持っているだろう。 後藤真希がモーニング娘。に在籍しながら、ソロ活動を始めたときもファンが騒ぎ、 「本体とソロのどっちが大事なんだ」的な論議が熱く戦わされたが、 藤本の場合は、はなからソロの快感・優越感を知っているとみなされるため、 何かと議論の対象となりそうだ。 それはファンだけではなく、メンバーの中にも強烈な嫉妬やライバル心を抱く者が 出てもおかしくない。 モーニング娘。メンバーにだって、ずっとモーニング娘。の看板を守ってきた プライドがあるわけだし…。 同じような境遇に陥った後藤真希ならば「んあ?」という、 ほのぼのノリで克服したであろう人間関係の機微も、 「見せかけのハードさだけではない気の強い藤本ならばどう対処するのか?」と 妄想するだけで楽しくなってしまう。 確かに実際の藤本美貴の本当の性格は分からないが、 藤本の何気ないサディスティック殺伐モードの眼差しを 何回かメディア上で目撃しているし、 後藤真希の無表情なんて、ただの放心だけど藤本の時折見せる冷たい表情は…。 またソロアイドルとしての行動に慣れている上に、 ソロ志向の強いことを伺わせる発言も多い藤本なので、 仲良し集団となって崩壊しつつあるとは言え、 上下関係、先輩後輩が歴然としているモーニング娘。の集団行動に 馴染むかどうかも妄想どころ。 CDを手売りしていたデビュー前からモーニング娘。の輝きは、 チームプレーと連携にこそあると思っているので。
折りしも加入発表前にネット上で、先日の紅白の時、 4期、5期メンがバックダンサーを務めたのに モーニング娘。メンバーに挨拶をしなかったとかで 、なっち、飯田、矢口の三巨頭に説教を食らうも、 藤本も反撃して修羅場になっていたという未確認情報ながら 微妙にリアルな噂が脳裏をよぎってならない。 「紅白一緒に頑張ろうね」という矢口メールに返事の無いという藤本だけにね。
いずれにしろ様々な局面でモーニング娘。に化学反応をもたらすのは必至。 「恋愛レヴォリューション21」を踊る藤本を想像して興奮のあまり、 ダラダラと駄文を書いてしまったが、まとまっていないので、 簡潔に藤本美貴がモーニング娘。加入によって懸念される事項をピックアップ。 懸念って言っても、一般世間にはあまり関係ないような懸念だけどさ…。(^_^;)
●奇しくも藤本と同期となる3人合宿中だと言う6期候補生の命運は? 正直、さらなる驚異の新人でも出てこない限り、 誰が選ばれても藤本に食われる可能性大。 万が一「該当者無し」となっても、オーディションの意味が問われてしまう。 いずれにしてもタイミングの悪い加入となった5期メンバー以上の 逆境になりそうだ。あーかわいそう。 ●モーニング娘。メンバーとの関係性 とりあえず、バランサー保田圭卒業後のモーニング娘。に、 うまく藤本とベテラン娘。の間を取りもつようなキャラが見当たらない以上、 結構ギスギスしそうな予感。モーニング娘。の愚痴を親友の松浦亜弥にこぼすかも。 4期メンバーは元々同期のよしみで仲良くなるか? なっち、飯田、矢口の年長組と藤本の関係は、 かつての中澤、石黒と2期メンバーの関係に相似と邪推。 5期メンバーは正直、正念場。 ただでさえライバルの6期メンバーが増えそうなのに、 そこに藤本も加わってしまって大変。どこまでもタイミングが悪い運命か…。
●ソロ藤本美貴の今後 松浦亜弥ほどの完璧さではないものの、かなりの域で独自のコンセプト、 世界観を出しつつある藤本美貴。 これから仕上げという段階でのモーニング娘。加入は、 本人からすれば複雑なところだろう。 モーニング娘。としての活動も行いながら、今までのペースでソロ活動も 続けるなら、労働基準法違反、過労は火を見るより明らか。 ソロライブも定期的にやるとしたら、本当に過密スケジュールだ。大丈夫か? ●藤本美貴のモチベーション かつてはモーニング娘。オーディションを受けた身ではあるけども、 ソロアイドルとして地位を築いた藤本美貴にしてみれば、 今回の加入は、言わば会社の人事異動と同じだから本心はわかりかねる。 一旦「君はモーニング娘。でなくてソロで」と青田買いされてるだろうし。 まぁ、でも、スポットライトを浴びたい願望はあるだろうから、いいのかな。 ●幻のユニット「キューティーハニー」の現実味(笑) 紅白一回限りのユニットにしておくにはあまりにもったいなさすぎる、 石川梨華、飯田圭織、藤本美貴によるスペシャルユニット「キューティーハニー」 藤本の加入で、再結成の現実味が増したわけだが…。

●モーニング娘。フォーメーションにおける藤本の扱い 早くもモーニング娘。楽曲の後藤真希パートを引き継ぐのではないかと 囁かれる藤本。ということは、いきなりセンターであり、曲によっては1トップ、 あるいは、なっちとの2トップの可能性も高い。 全般的にメインになってくるのは容易に想像できる。 これで、またメラメラと他の娘たちとの競争に拍車がかかる。 良い方に転がれば切磋琢磨、悪い方に行くと…。 ●後藤真希の今年の紅白出場枠は決定? 藤本美貴がモーニング娘。に加入したことで、まず思い浮かんだのが、 去年、紅白からあぶれた後藤真希の今年の紅白出場の可能性。 今年は藤本含むモーニング娘。、松浦亜弥、そして後藤真希で出場枠3つ全て 満たして天下泰平か? 実はモーニング娘。と藤本両方の状況打開につながると同時に、 紅白出場枠までをも見越した一石三鳥な仕掛けであったのか? とにかく、あまりにも「マジで?」な事態なので落ち着かず、まとまらず。(^^ゞ とは言っても、まるでファンサイトのような大作日記になってしまった…。 これは、はっきり言って日記ではないな!( ̄◇ ̄;) でも最終的に自分としては藤本美貴の加入は是か非かと問われれば、「是」である。 今日はこのへんで…。
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