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2002年06月25日(火)
ワールドカップ準決勝、韓国がドイツに敗戦。 いや、やっと負けたって感じかな。 ドイツはポルトガルやイタリア、スペインにはないフィジカルの強さと高さがある。 今日の試合は、自分達の持ち味を前面に出した試合をしてきた。 元々GKのカーンを中心に守りはかたいチームだ。 そして中盤をカットして、最終ラインからロングボールを前線に上げ、 高さを生かして韓国を脅かした。 今まで韓国は中盤で細かいパス回しをしてくるヨーロッパの相手に 早いプレスで囲い込み、ボールを奪い早いスピードを生かして攻撃していたが、 今日のドイツはほとんど中盤での細かいパス回しをしてこなかったので、 韓国の持ち味が全て消されていた。 さすがに疲れもあっただろうが、やはり今までの試合と違って韓国の動きは 初めてロングボール中心に攻めてくる相手に戸惑っていたのか、明らかに悪かった。 得点シーンはロングボールや高いボールではなく、ドリブル突破からだったが、 土曜日の日記でも書いた通り、やはり個人技で突破してくる相手を 止めることはできなかった。
まぁ、韓国もここらへんで負けといて良かったのではないだろうか。 同じヨーロッパの相手に負けたということで、 イタリアやスペインで起こっている審判問題や韓国バッシングも 下火に向かうだろう。 それに、もし勝って決勝進出にでもなったら、横浜での試合となる。 開催国なのに、決勝が自分の国で戦えないのは辛すぎるし、 今まで後押ししてくれた韓国サポーターの数もガクッと減るだろう。 さらに明日のブラジル対トルコ戦の結果で順当にブラジルが勝ったとしたら、 横浜に集まる日本人のサポーターは、果たして赤い服を着ただろうか? 赤い服よりも黄色い服を着ている日本人が圧倒的に多いと思う。 日本とブラジルの関係は遥か昔から親密である。 50年以上前、日本人がブラジルに多数渡り、移民として農地を開拓してきた。 今も日系ブラジル人の数は多く、日本人街さえ存在している。 また逆にブラジルから日本への出稼ぎも多く、 群馬県太田市はブラジル人労働者が非常に多い町としても有名だ。 日本サッカーのプロ化にもブラジルは大きく影響している。 Jリーグでの外国人選手はブラジル人が今も昔も一番多い。 まだアマチュアで日本サッカーリーグ時代はジョージ与那城、セルジオ越後など 日系ブラジル選手が日本サッカーの土台を築いた。 その後、ラモスや呂比須そして三都主がブラジルから日本に帰化し 日本代表に入って活躍。 またジーコ、カレカなどの名選手や当時現役ブラジル代表選手だった レオナルド、ジョルジーニョ、ドゥンガ、シジマールなどもJリーグで活躍。 またブラジル代表候補にもなったビスマルク、アルシンド、ペレイラ、エドゥーなど 人気選手も日本で長くプレーしていた。 鹿島のトニーニョセレーゾ監督や元日本代表監督だったファルカン、 清水の元監督だったレオンなどブラジルでも超有名な人材も日本で指揮を取った。 そして現在ブラジル代表監督のフェリペは以前、ジュビロの監督でもあった。 そんなことから、きっと同じアジア、そして共催国でもある韓国が 決勝進出を果たし横浜へ来たとしても、相手がブラジルの場合は 日本人の多くはブラジルを応援していたと思う。 だから韓国は準決勝で負けて良かったのだ。 3位決定戦は韓国内で行なわれるので、再びあの赤い集団のサポートが受けられる。 相手がもしトルコだったら、どちらも赤いけど…。
ここまで様々な問題が出たが韓国は良くやったと思う。 だけどヨーロッパの一流審判が笛を吹いた途端、負けてしまったのは 「やっぱりな」と思った人もいるだろう。 4年後のドイツ大会で雑音をシャットアウトするような活躍をし、 日本と韓国でアジアのサッカーのレベルをもっと上げて 世界に認めてもらえるように頑張ってもらいたい。
さぁ、相手はドイツに決まった。 明日はどちらが上がってくるのだろう。 個人的にはブラジル攻撃陣対ドイツ守護神を見てみたい。 今まで長いワールドカップの歴史の中でもブラジル対ドイツは1度もない。 どんな戦いになるか、ものすごく興味がある。 だが日本を破って上がっていったトルコも応援したい。 うーん、早く明日の対戦が見たいよ。 当然、仕事中だが今日と同じく、きっと見てしまうな。
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