Web Masterの日記



審判問題

2002年06月24日(月)

先日も韓国戦の審判について少し書いたが、
FIFA審判委員会が誤審を認めるコメントを発表した。
また同時にイタリアやスペイン国内では大きな波紋となっている。
サッカーに判定を巡るトラブルはつきものだが、
今回のワールドカップほど立て続けに
韓国戦という特定のカードに集中するのも珍しい。
審判のレベルは、その審判が属する国のリーグの実力に比例すると言われる。
よってヨーロッパ最高峰でプレーするイタリアやスペインの選手が
大事な試合でエクアドルやエジプトの審判がなぜ笛を吹くのか、
またウガンダやトリニダードトバゴの線審がいるのか予断を持つのも無理はない。
確かに韓国は今までの5試合中、ヨーロッパの審判が裁いたのは
唯一、引き分けたアメリカ戦のみである。
ちなみに日本は4試合中、3試合が
ドイツ、フランス、イタリアの一流審判の元で戦った。
セリエAやブンデスリーガ、プレミアリーグにスペインリーグなど
ヨーロッパの国内リーグは全てのサッカー選手の憧れであるほどレベルが高い。
それを裁く審判も当然、高いレベルが要求され、
ヨーロッパリーグで鍛えられた審判の質は高い。

誤審を少なくする方法は今までもさんざん議論されてきた。
ビデオの導入や審判数を増やすことなど。
だがルール改正にFIFAは保守的で、結局は今まで通りのままである。
それならば、世界一を決めるワールドカップの審判は
各大陸から満遍なく選抜することを辞め、能力重視で審判団を編成しないと
今後も同じ事の繰り返しが続いてしまうだろう。
FIFA審判委員会が判定ミスを認める発言があり、さらには
準決勝の韓国対ドイツに限らず、ブラジル対トルコも
すべてヨーロッパの審判が起用されることになった。
韓国はこの試合で誰もが納得するような勝ち方が要求される。

オリンピックのようにアメリカがワールドカップにも熱狂していたら、
審判への不満は今回程度の追求では済まないだろう。
ワールドカップ以外のスポーツの世界大会におけるアメリカは
異常なほど権力を振りかざし、わがままを通す国だから。
ただワールドカップにはいくつもの不条理を受け入れてきた過去がある。
誤審を抱えながら、清濁併せ呑んで疾走するのがフットボールだからで、
こういう矛盾した部分のあるスポーツがアメリカ人が
サッカーに熱狂しない理由の一つなのかもしれない。
いずれにせよ、明日の韓国対ドイツは非常に注目だ。

ところでFIFAが決勝トーナメントに残ったベスト16を対象にした
ワールドカップで最もフェアなチームに贈られるフェアプレー賞の
準々決勝終了時点での中間発表を行なった。
その結果、1位はベルギーで2位がスウェーデン。日本は3位に入っている。
フェアプレー賞は退場者数、警告数の他、試合でのスポーツマンシップや
積極性、相手チームや審判に対する態度、サポーターの応援などを
試合ごとに評定し平均ポイントで競うようになっている。
ちなみにいろいろと問題な韓国は16ヶ国中で最下位となっている。
試合内容も問題続出だが、ドイツ対アメリカ戦で韓国の応援を叫んだり、
ボールを取られただけでブーイングを発するサポーターの質があまりにも悪すぎる。
最初は真っ赤ですごいサポーターだと羨ましくも思ったが、
あまりにも偏った応援はみっともないし、同じアジアとして恥ずかしい。
自らサッカー後進国だと宣伝しているような応援は止めてもらいたい。
まぁ、国民性だから仕方ないのかもしれないが…。
明日のドイツ戦も下品な応援があるんだろうな。
あぁ、ワールドカップの威厳が壊されていく…。

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