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2002年06月10日(月)
昨日の歴史的勝利の余韻がまだ残っている中ではあるが、 あの日本対ロシアの横浜国際でも空席が少しではあるがあったという。 マサが行った国立競技場は3日前に全席売り切れの満員札止めだったというのに。 今日のポルトガル対ポーランドでもテレビで見る限り、かなりの空席が確認できた。 日韓両国の各会場での空席問題は、まだ解決していないのか…。 この状態を見て、遠く海外からやってきた選手たちやサポーターの目には どう映っているのか…。
すでに開催前に3次発売までして完売とされていただけに国内のサッカーファンも 強い憤りを感じているはず。 これは海外販売分のチケットを取り扱うイギリスの代理業者「バイロム社」が 直前まで大量のチケットを抱え込んでいたことが要因として挙げられているが W杯日本組織委員会でもあるJAWOCは、 なぜこうした事態を予測できなかったのか…。 バイロム社と癒着関係にあると見られるFIFAの運営にはかなり問題があるが JAWOCにも責任の一端はある。 JAWOCには今大会の成功に必死に努力する決意が欠けていたと 言われても文句は言えない。 フーリガンの警戒ばかりに目がいっていたのでは。
アジアで初のW杯を日韓共催で実現させるまでには 多くの関係者や自治体が協力し、努力を重ねてきた。 インターネットや電話でのチケット受付も始まったが、 ほとんどつながらないのが現状。 そして、ブラックマーケットに流出しないように観戦者の名前が 記名されているチケットをあんなに宣伝していたのに、 結局は余りチケットが出たため、記名式は関係なくなってしまった。 本当にバイロム社やFIFAの言いなりになって、振り回されている。
しかし海外販売分が余ったなら、買い手探しには困らない 開催国に任せればいいのに、バイロム社は本当にムカツク。 JAWOCもいい加減だが、日本にはチケットを扱わせたら世界一とも言われている 「チケットぴあ」がある。そこが日本全国のコンビニと組めば あっという間にソールドアウトさせることもできたはず。 バイロム社が開催国に任せなかったのは,自前で売れば手に入る手数料が 目当てだったというではないか。何考えてるんだ! 大会の成功より、会社の利益が大事なら夢を担う資格はない。 チケット販売未経験のバイロム社に肩入れしてきたのはFIFAを商売上手に 変身させたブラッター会長である。 確かにサッカー途上国ではあるが、 実力はついてきたアジアを舐めてもらいたくない!
話は変わり、昨日の日本対ロシアについてヨーロッパの各新聞は大見出しで 「大番狂わせ」とか「奇跡」とか、アジアの小国が大国ロシアを破ったことに 驚いているようだ。 イギリスのガーディアン紙やフランスのレキップ紙、ドイツの(名前忘れた)紙の W杯特集面を読んでみたが(もちろん和訳したやつ) 昨日の日本の試合はともかく、おおむね今大会は大成功と好意的な記事だった。 特に日韓各会場の芝の状態は世界一のレベルに保たれ、 その状態のいいピッチ上で各選手は自分本来の力を出し切れているという。 その証拠に、ここまで前半16試合の1試合平均得点は2.9点と W杯としてはかなり多く、点数の入る楽しい試合が続いている。 そして特に日本人サポーターのマナーの良さが取り上げられていた。 どの国にも平等に声援や拍手を送る心の広さは世界一、 試合後も会場のゴミを拾う姿が印象的と好意的な記事。 各会場周辺には外国人専用のテント村や宿泊施設があるが、 アフリカや中南米などから来たサポーターは物価の高い日本にギリギリの状態で 来ているため、ホテルに泊まれず、食事代も馬鹿にならないというが、 テント村などは宿泊費無料で開放し、日本のサポーターや近くの地域住民が 毎晩、カップラーメンやおにぎりなどを差し入れし、交流しているという。 海外でこんなに親切にされたことは今までないと感激する外国人が多いという。 まさにW杯は国際交流の場である。
会場の芝の管理をする裏方の人たちやサポーターなどの底辺の人間たちは こんなに大会成功に頑張っているのだから、JAWOCも最後までしっかりと 大会成功のためにあらゆる手立てを行なってくれよ。
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