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2001年07月25日(水)
いつの間にかプロ野球のオールスターが終わっていた。 今年は3試合もあったが、全然テレビで見なかった。 特に1戦目と2戦目は連休中だったのに、 まったく気にもとめなかった。 メジャーのオールスターを見てしまったから 日本プロ野球に興味がいかなかったのかも。 松井や中村ノリが史上初の3試合連続ホームランを打ったみたいだが それを聞いても「見ればよかった」という気持ちにはならない。 だいたい、メジャーは30球団もあり、選手も大勢いるのに オールスターは1試合だけで、ネームバリューだけでなく 本当にその年の実力のある選手たちが選ばれて真剣勝負をする。 マグワイヤやケン・グリフィーJrなど超有名選手でも 成績が悪ければ選ばれることはない。 実際に今年のオールスターに彼らの名前はなかった。 しかし日本のオールスターは12球団の中から3試合用に数多くの とてもスターとは呼べないような選手まで選ばれてしまう。 そして、ただのお祭りである。 プロ野球とはファンに夢を与えるものでなくてはならない。 たとえお祭りだとしても真剣な勝負を期待している。
そういえば5年前、1996年のオールスター第2戦で イチロー投手登板の是非をめぐる論争が巻き起こった。 3-7とリードを許したセリーグ9回の攻撃は二死走者なしで巨人の松井の打席。 ここでパリーグを率いる仰木監督は右翼主のイチローをマウンドへ送り お祭りらしい演出をした。 しかしセリーグの野村監督は乗ってこなかった。 代打に自チームの高津を立てショートゴロでゲームセット。 後談、野村監督は「野球の尊厳を損なう」と激怒した。 一方の仰木監督は「ファンがあれほど喜んだのに…」と 相手の硬直した反応をいかぶった。 どちらの言い分も理解できるが…。 その当事者だったイチローは日本にいない。 つい先日、メジャーのオールスターに堂々のファン投票1位で出場。 イチロー登板で目立たなかったが、パリーグの先発は伊良部で 3イニング5奪三振、パーフェクトだった。 セリーグ最後の投手は佐々木だった。 2人とも相前後してメジャー入りした。 松井をはじめ西武の松井、中村ノリなどオールスター出場組の中に やがてメジャーに向かうだろうと噂されている選手がいる。
野球の尊厳をめぐる論争ができた頃、まだ日本野球界は平和だった。 しかし日本球界の実力者が次々とメジャーへ向かう。 このままだと5年後の球宴はオールスターならぬ ファンも見向きもしない「オールスター・ダスト」にならないか…。
くだらないオールスターなど必要ないんじゃないかな。
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