羊日記
もくじのような/ちょっとまえ/これよりさき
やー…来週も放送あるんだよね… 今週は死神帳面はおやすみでしたが 来週からは週に2回も大変なことになるんですよ
(わたしの脳が)
…赤い靴を履いてますが、なにか?
手芸部やってます。あからさまな逃避…たのちー!(やけくそ)
昨日の日記駄文改稿して漏電にアップしました。 若干全体を調整したり。
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本日の洩れ。A棒。 うでならしにお題消化しつつコンディションととのえまっす!
うっきょんと元妻。おとなのかんけい。 お題「スプーン」。
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「右京さん、なにをみてらっしゃるの」 「いえ、ちょっと。」
それは何の変哲もないスプーンに見えた。 ひとことで変哲ないと言っても、 多くの種類のなかからたまき自ら目にし、実際に持ってものを食べて見てまで選んだスプーンでもある。 それを、右京は眺めている。 だが、スプーン自体の形状や機能について想いを馳せるという感じでもない。
あらあら、 とたまきは思う。思うが、疑問を口にしたって、素直に答えるひとではないのよねえ。
カウンターには都合のいいことに、右京ひとり。 しばらく放って置くふりをして、眺めているのもたまきは好きだ。
「こんばんはー、おなかすいちゃった!」
「あら、美和子ちゃんいらっしゃい。うふふふ、鼻の頭、赤いわ?」
「今晩は美和子さん。コートもお召しにならずに寒かったんじゃないですか?」
からりと開けられた引き戸から、こぼれるようにわらう美和子である。 いちどきに、場が華やいだ。
「そうだよほんっと寒かったー!右京さん。あれれ?薫ちゃんまださっき本庁でみたよ?一緒じゃなかったんだ?」
「そうです」
「薫さん…そういえば、最近いらしてないわね」
「いそがしいみたいよー」
「もうちょっと有能なら、もうちょっと早くに帰れてもいいはずなんですがねえ?」
そっけなくいつものようにかえしながら、 そのとき一瞬、ふわりと笑んだのを、たまきは見過ごさなかった。
スプーンは、カウンターのレストに、そっと置かれた。
顔を上げた右京の横顔は、いつものとらえどころのない笑みをたたえていた。 たまきはすこしだけそのことを惜しみながら、美和子に出す突出しの小皿を選ぶために戸棚の引き戸をしずかにひいた。
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