今日は昨日の 「 ひとりごと 」 に引き続き、藤○くんのお話です。
藤○くんは亮輔より3つ上。つまり亮輔が1年生の時は4年生だった。
彼は真っ黒に日焼けしていて見るからにスポーツ万能そうで、やんちゃそうで少しぶっきらぼうにも 見えて
当時内気で怖がりで泣き虫で外遊びが苦手で・・・ そんな亮輔とは明らかに見るからにタイプが 違っていた。
それでもそんな亮輔のどこをそんなに気に入ってくれたのか、彼は毎日亮輔の教室を訪れて 亮輔に優しく接してくれたのだった。
帰宅後もやっぱり毎日のように遊びに来てくれた。 「 あの子、お友達がいてへんのかなぁ・・・ 」 と心配するぐらいだった。
亮輔が入学した春に近所で大きな事件があったため。その年は春から夏休み明けまで子供達は 裏の公園で遊ぶこともできず。 マンションの子供達は皆その間家にこもってゲームに熱中するしかないという日々が続いた。
藤○くんと亮輔もそうだった。 それまでファミコンなどしたこともなかった亮輔は 彼にファミコンを教えてもらい、時にはお絵描きをしたり暴れたり。
夏休みなんて朝早くうちに来たかと思うと、お昼を食べに帰る間を除いては一日ずっと入り浸り(^-^;
瑞穂もそんな藤○くんが大好きだった。
亮輔が1年生のとき瑞穂は幼稚園の年中さん。 確か瑞穂が生まれて初めてバレンタインのチョコを あげたのが藤○くんだったと思う。 藤○くんは顔もなかなかのもので。かっこ良くてスポーツ万能で、そんな彼はきっともてていたに 違いない。
けれど彼はちゃらちゃらしたところがなくて。 女の子には少しぶっきらぼう。 でも冷たくはせず、さりげなく優しくしてくれる。 最高やん! (笑)
夏休みも終わり周りも落ち着きを取り戻し、子供達も公園遊びを始めると。
藤○くんは亮輔と瑞穂と一緒にいつもお砂場で遊んでくれたものだ。 当時4年生の藤○くん。本当なら野球とかサッカーとかする年なんだけど。 にもかかわらず走り回るのが苦手な亮輔につきあってお砂場遊び (笑)
近所の奥さんたちがその様子を見て 「 あのかっこいいお兄ちゃん誰? 優しいねぇ 」 と噂し始めた。
それから2年後。瑞穂が小学校に入学。亮輔は3年生。藤○くんは6年生。
同じ学校に通いだすようになってからというもの、瑞穂の藤○くん熱はますます高まり その年の運動会は瑞穂のためにリレーで颯爽と走る藤○くんの勇姿をビデオで撮影したもの だった。
そんな彼も小学校を卒業し中学校に入ると、自然に亮輔たちから遠ざかっていってしまい・・・
長くなったのでここで一休み (^-^;
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