なべて世はこともなし
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2007年07月22日(日) 今日も再び金の話

前回に続き、金の話です。そんな予定はなかったのですが、ネット上の新聞記事を読んで思わず笑ってしまったので。


というわけで、まずはこの新聞記事をお読みください。

ユーロ高 旅行に逆風 パリのコーヒー510円
2007年07月20日06時47分

 欧州の単一通貨ユーロと英ポンドが、円に対して高値を続けている。背景にある日欧の金利差は縮まりそうになく、当面は円安が続く見通しだ。日本の輸出産業にとっては追い風の円安だが、夏休みで欧州を訪れる観光客たちは、物価高という形で円安の「負の側面」を実感しそうだ。

 ユーロは06年夏にはじめて1ユーロ=150円台となった後も、円に対する最高値の更新を繰り返し、今では170円台が目前。ポンドも17日、16年ぶりの高値となる250円台に乗せた。

 欧州経済は、企業のリストラ効果や、欧州連合(EU)の拡大による市場開拓を生かして堅調さを維持している。欧州中央銀行は05年末から利上げ局面に入り政策金利は年4%に上がったが、同5.75%のイングランド銀行とともに、さらなる利上げを模索している模様だ。

 一方、日本の政策金利は年0.5%。低金利の日本で資金を調達し、欧米や新興市場で運用する「円キャリートレード」が円売りを誘う展開は今も続く。市場には「円買いの材料が見あたらない」(為替ストラテジスト)と、円安は今後も続くとの見方が多い。

 日本の輸出産業は「1円の円安ユーロ高で50億円の増益要因。07年3月期決算では800億円の押し上げ効果があった」(トヨタ自動車)などと、円安のメリットを享受する。だが、旅行者にはむしろ逆風だ。

 ベルリンでは、マクドナルドのビッグマックセットが約830円(4.9ユーロ)、パリのカフェではコーヒー1杯510円(3ユーロ)、持ち帰りのバゲットサンドが680円(4ユーロ)などと、出費がかさむ一方。観光客からは「ブランド品の値段が日本と大差ない」との声も出る。

 もともと物価高のロンドンでは、地下鉄の初乗り運賃が1000円(4ポンド)を超え、日本食店の日替わりランチも2500円(10ポンド)という高値がめずらしくない。

 進みすぎた円安に対し、企業からも「原材料輸入などへの悪影響を考えると、今の水準は行き過ぎ」といった声が広がり始めた。


出典:Asahi.com


そう。円に対しユーロの価値がやたらと上がっている。それ自体は前回日本に行った時に肌で感じたが、私はユーロで給料をもらっているので、頭の中での「基軸通貨」はユーロなわけ。ゆえに、こうやって日本側からの新聞記事を読むと「ああ、なるほど」って改めて考えさせられたわけ。


確かに、日頃の買い物を1ユーロ=170円で換算すると、すんごいことになります。


昨日パブで飲んだビール、カールズバーグが4.45ユーロ(760円)。
おととい入れたガソリン満タン、リッター1.15ユーロ(196円)で55ユーロ(9350円)
前回のSuperquinnでの買い物95ユーロ(16000円)。
来週のドイツに行く航空券350ユーロ(6万円)。


…いや、今、何も考えずにテキトーにいくつかの例をあげたんですが、書いてて怖くなってきました。いったいそんな支出にどうやって私は堪えていっているのだろう?大した給料でもないのに。ユーロで給料をもらっているから堪えうる金銭感覚だと言えそうです。


で、上の新聞記事に、とんでもないツッコミどころがあったことにお気づきでしょうか。


もともと物価高のロンドンでは、地下鉄の初乗り運賃が1000円(4ポンド)を超え、


ハァ?


また、朝日の勘違い記者が1日乗車券と初乗り運賃を間違えたに違いない…と思って調べてみたのですよ。




…ホントに初乗り運賃は4ポンドだった。


異常だっ。異常!


ちなみに、パスモだかスイカだかと同じような(と思われる)オクトパスカードなるものを買うと運賃がだいぶ安くなるとか(注:オイスターカードだとツッコミをいただきました。似たようなもんじゃん←似てねえよ)、実は1日乗車券の運賃も初乗り運賃と変わらないとかいろいろな罠はあるのですが、それにしても地下鉄の初乗り運賃1000円はあまりにひどすぎると思います。




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