なべて世はこともなし
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2007年06月17日(日) 日本旅行記(6):青い空と青い海を求めて沖縄へ(3)

さあ、沖縄旅行記も佳境に入ってまいりました(と自分では思っている)。ちなみに、この日記から思いつきで写真のサイズを大きくしてます。


翌朝。



(ホテルのバルコニーにて撮影)



青い空と青い海だ!


沖縄3日目にしてようやく青い空と青い海に巡り合った私たち。まずは高速道路に乗って沖縄本島の南の端を目指す。


さすが沖縄、高速道路の最高速度の設定は80キロ。私が何キロで走ったかはここに書かない。


突然ですけど沖縄って全国で一番所得が低いらしい。


地域格差広がる県民所得 04年度調査

2007年03月07日17時47分

内閣府は2007年3月6日、雇用者報酬や企業所得、財産所得などの都道府県ごとの総和をその人口で割った「04年度1人当たりの県民所得」を発表した。全国平均は297万8,000円と、景気拡大を受けて前年度比0.3%増だった。だが、地域ごとの所得格差を示す変動係数は前年度比で0.5%上昇し、3年連続の上昇となった。特に「1人当たりの県民所得」が最も多い東京都(455万円、前年度比1.2%増)と、最も少ない沖縄県(198万円、前年度比0.9%減)とでは257万円の差があり、前年より7万円も拡大している

(出典:ライブドアニュース



つまり、沖縄の平均県民所得は東京のそれの半分以下なわけ。


それでかどうだかは知らんが、沖縄の高速道路は安い。沖縄自動車道の北の果ての許田インターから南の果ての南風原南インター(読めないだろ。やーい)までぴったし60キロ。この区間の料金は1050円と破格に安い。通常日本の高速はキロ24.6円+150円計算なのでこの計算だと1630円。


そんなこんなで南へ南へ車を走らせてたどり着いたは




ひめゆりの塔。


…で、今この原稿を書くにあたってひめゆりの塔をWiki検索して驚愕の事実判明。


上の写真はあくまで「慰霊塔」であり、「ひめゆりの塔」ではない。


写真の中央やや右にあるのが第三外科壕で、木の後ろになって映ってないのが「ひめゆりの塔」そのものらしい…と、訪問後1ヶ月経って気がついた最莫迦な私。石清水八幡宮に行くつもりがふもとの極楽寺を石清水八幡宮と勘違いした「仁和寺の法師」も顔負けの莫迦っぷり。


いやね、言い訳をするとなんだかすごくやな感じだったとですよ。





このお土産屋さんたち。


車でひめゆりの塔周辺に着いて気がついた。…駐車場がない。いや、正確にはあった。各お土産屋さんが「無料駐車場」を用意してたのだが、そこを使うということは、当然そのお土産屋さんで何か買うことが要求されるわけで。その抱きかかえ商法がいたく気に入らないひねくれた、かつ小心者の私は、意地でも離れたところに車を止める。


で、てくてく歩いて行ったらやれお供えの花を買えだのなんだのうるさい。ここでさっきの県民所得の話が出てくるわけ。観光が収入の大きな柱の一つになっている県の話だから、やっぱり少しは沖縄の県民所得増加に貢献すべきだったのかな…と今更思うが、その時は「悲惨な戦争の記念碑を食いぶちにするとは何事でえ」と一人でお怒りでお供えの花も(そんなもんが実在するかどうか知らんが)ひめゆり饅頭も買わずに去る。


その次に何をするか決めないまま車を出すと、「玉泉洞・おきなわワールド」という看板を見つけそっちに向かってしまう。





玉泉洞。はえー話が鍾乳洞です。鍾乳洞なんてアイルランドとかイギリスにあるのも含めていっしょのようなもんです(たぶん「アメリカとイギリスはいっしょ」くらい大味な主張だと思われますが)。そうとわかっていても行きたくなるの理由は簡単、私、鍾乳洞が大好きなのです。ちゅうか、男はみんな穴が好きだという仮説を立てましたが論証はまだです。そのうちニュートン誌にでも寄稿をしようと考えています。





…そうは言ったものの、なぜか中は蒸し暑いし、中も別段たいしたもんじゃない。断言してしまうと、わざわざ数日しかない沖縄滞在の時間を割いてまで来る価値はないと思う。





で、さすが日本の観光地、鍾乳洞からの出口はエスカレーター完備(そういえば山口の秋芳洞に至ってはエレベータがついてたな)。嬉々としてエスカレーターに乗る私は確実に中年太りまっしぐら。


さっきの話を蒸し返すようですが、玉泉洞の入り口ではなぜか記念撮影があります。出口のところでよかったら買ってくれという全国あちこちにあるシステム。一枚1000円だかのぼったくり写真。どこのアホタレがこんなもんを買うんだと思ったら、うちのMausiが買ってました。5万円しか持ってきてなかったくせに沖縄経済の振興に貢献した彼女を褒めてやってください。


玉泉洞の出口からは直結でそのままおきなわワールドに突入。ここ、沖縄の琉球ガラスの製作体験とか、染物なんかの体験ができる場所…らしいのだが、各建物をちら見して進んでいると、いつの間にか最後の巨大なお土産屋まで来てしまった。え?という感じ。


だいたいが気に入らなかった。ウソくさい琉球音楽を流して、ウソくさい村を作ってそこで観光客に金を使わせようという根性が気に入らなかった。もっとも、そんなことを言うなら行かなきゃいいだけの話で、世にあるテーマパークなんて、千葉のあそこをはじめとしてそのウソくささを受け入れて楽しめる人じゃない限り行くべきじゃないような気がする。


かく言いつつ、私はパリくんだりまで行って千葉のテーマパークの別の支店に行ってるんだからこれ以上説得力に欠ける話もないような。ともあれ、このおきなわワールドではそのあまりの脱力ぶりに写真を撮ることすら忘れてました。


そんななかで文字通り唯一撮った写真がこちら。





ハブ酒。


試飲もできたようですが、飲酒運転撲滅、もちろん私は試しませんでした(←ただのヘタレ)。


そしてお次は、那覇市内へ。買い物に国際通りとかいろんな選択の余地がありそうなのに、私のキトクな彼女Mausiがガイドブック上で指さした場所はさすが尋常では思いつかない場所だった。








焼き物の町壷屋。


このドイツ語のガイドブック、川崎の日本民家園といい、どうしてこういうマニアックなところばかり指定してくるんだ?そして、そーゆーところに行きたがるお前は70のばーさんか?


とか言いつつ、一緒になってお買い得な焼き物を一緒になって探した私も結構なじーさんかもしれない。ここで買ったお茶碗、ダブリンで重宝しながら使ってます。


結局この焼き物の町壷屋で相当な時間を費やしてしまい、国際通りなどには行けないまま、那覇市などの繁華街を一気に素通りして、向かったのは残波岬。


とりあえず、続く。次回、最終回。




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