なべて世はこともなし
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2005年01月25日(火) 夢のダックよもう一度。そこに現れた現実とは?

金曜日に会社の部の食事会に行ってきました。場所は街中にある某タイレストラン。




資料写真。写真と本文は関係ありません。ないんだってば。


このレストラン、Malahideにも支店があり、何を血迷ったか、ひでかすと某日本人の友人と私というむさ苦しい男三人衆でこのMalahideの支店にちょっと前に行ったことがあります。本人たち、何も知らずにスニーカーとジーンズといういでたちでこのレストランに行き、中に入ってその洗練された雰囲気の前にスニーカー+ジーンズという格好をかなりちょっと恥をかきました。しかも、趣味のレベルとはいえ、背中がむずがゆくなるようなラブソングを生演奏で演奏してくれたりして。…むろん私たち男三人衆のためじゃあありません。ほかのカップルで来ているゲストのためです。きっと。


ともあれ、Malahideでひでかすが頼んだ、ダックが冗談抜きでこの世のものとは思えぬほどにおいしかったのです。柔らかくて味が染みていて口の中でとろけるような感じ(このサイトは別にグルメサイトじゃないので念のため)。ちなみに私は魚を頼みました。確かにおいしかったですが、このダックのあまりの素晴らしさの前では魚はかすんでしまったというのが正直なところ。


かくして、部の食事会がこのレストランの市内の支店であると聞いて私は膝を叩いて大喜びしました。このレストランのダック(ちなみにメインコースはだいたい20ユーロ=2700円)の夢よもう一度というわけでうきうきしながらこのタイレストランに行ったわけ。


部の食事会ということでただ飯ただ酒にあやかったのはおおよそ30人。30人という大所帯ゆえに地下にある部屋の貸切に成功。これ自体は慶賀に絶えない。15人づつ二つのテーブルのわかれ食事。問題は、この貸切の部屋に自前の台所があったこと。で、その台所にこともあろうにシェフがひとりしかいない!


シェフはまさに映画のMatrixのようにフライパンを数個いっぺんに扱って走り回っている。まさに職人芸。その努力は認める。だけど、いかにこのシェフが有能だといっても30人分のてんでばらばらに注文された料理をひとりで作るのは無理。そりゃ、私の尊敬する島根のシェフさんのような例外は確かにある。だけど常識で考えて、ひとりで30人分の料理をすることは無理。


で、二つあるテーブルのうちひとつのテーブルのスターターが終わるともうひとつのテーブルにスターター(前菜)が来るような感じ。別に待つこと自体は苦にはならないが、どこかマヌケな印象は拭えない。


で、スターターのあとにまさに「満を持して」やってきたメインのダック。私の席の周りの同僚に「ここのダックはサイコー」と太鼓判を押していたこともあり、周りの人間はみなダックを頼んでいた。そう、みんなでシェアをすればすべてのダック料理が賞味できるというまさに夢のような状態


で、ついに箸をつけた(正確にはフォークだけど)。


な、なんじゃこりゃー。


まずい。


もう一度言わせてもらうと


まずい。


原因は…調理のし過ぎ。早い話がダックが石のように固くなっているのだ。あのMalahideでひでかすが食べていた「柔らかくて味が染みていて口の中でとろけるような感じ」のダックと見かけこそ同じなのに、いざ口にしてみるとまったく別のもの。例えて言えば、ようやく念願かなって一夜を共にすることができた絶世の美女が、脱がせてみたら実は男だったくらいのショック(そういえばここ、タイレストランだったな)。冗談抜きで立ち直れなくらいのショックを受けて、頭に来たのでデザートのムースをきれいに平らげて、パブへと向かう同僚を横目にさっさと最終バスで帰宅しましたとさ。


このレストランの名誉のために書いておくと、町のレストランもMalahide同様うまいそうです。ただ、シェフひとりにたいしてんでばらばらのオーダーが30人という状態に無理があったようです。ともあれ、がっかりしました。

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