なべて世はこともなし
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|アイルランド真実紀行へ
| 2003年08月25日(月) |
金返せ!くされカタログショッピング店との空しい争い(前編) |
7月の半ばの夕方、会社で嫌なことがあったのではやばやとひとり晩酌をしつつネットサーフィンをしていた私。午後8時くらいになって、階下からSamanthaが息を切らせてやってきた。
彼女:「大変!大家が来た!」
大家…と言ってももちろん大家政子ではなく(字が違うような…)うちの持ち主。家主。彼女、数年前になにやら大病を患ったらしく、それを機会にどこだかイナカに引き込んでしまった。と言っても推定50になるかならないかのおばさん。ともあれ、ダブリンに住んでいないものだからめったにうちにやってくることもない。だいたいテナントに無断で大家が突然たずねてくるなど違法なのだが、大家は神様。そんな文句は恐れ多くてとても言えません。
私はウオッカまで飲んで酒くさい息で階下に降りると、おお、椅子の座面からケツがはみ出しつつも大家が台所の椅子に座っている。
で、ああだこうだ大家は小一時間滞在したのだが、要点は一つ。
大家:「えへっ。悪いんだけど、10月末までに出ていって」
青天のへきれき。馬の耳に冷や水(創作諺)。酔いが醒めた。
かくして現在住んでいるところから10月末に追い出されることに。
で、家を探さなければならないのですが、その話はとりあえず置いておいて、同時進行で別の問題が発生。
マットレス。
これまた7月の半ばの話。私の部屋と別の住人のベッドのマットレス(計2枚)があまりにひどいので大家に交渉したところ新しいのを買ってもいいとのこと。(とかいいつつその数日後に「出ていって」という大家も考えてみると典型的アイルランド人的行き当たりばったりだが)。ともあれ、そのマットレスは未だ配達されておらず。カタログショッピングでおなじみの某社(アイルランドにお住まいの方はもうピンと来ているでしょうが)、会計時に
「配達日に関しては近日中に連絡しますね」
と言いつつ、いつまでたっても連絡してこない。で、私もこうなったらキャンセルすべえとか思いつつ忙しいこともあってすっかり忘れていた。すると注文から約1週間後の日曜午後に
「8/8に配達します」
との連絡。で、その日は私はちょうどドイツに行く日。これがすでになめた話。「配達は通常2週間以内に行います」などと言いつつ、その言ってきた配達日は購入日から数えて2週間以上先。キャンセルしようと別のマットレスを心待ちにしている同居人に言ったのだが、彼女、どうしても新しいのが欲しいとのこと。彼女のマットレス、試しに横になってみるとほとんど針のむしろ状態でこりゃひどい。あんたが8/8に受け取るならそれでいいよということで話はまとまった。
ところが数日後、その同居人は
同居人:「ごめん!8/8は社内で試験がある日でどうしても仕事を休めない!」
とほざき出す。あ、これはまさにこっちの都合なのだが店に相談すると、
店:「8/11に配達できますよ」
とのこと。で、同居人は8/11に偶然年休を取っており完璧なタイミング。かくして、私がドイツから帰ってきたらそこに新しいマットレスが配達されている…はずだった。
むろんそう話が行かないことはアイルランドでは驚くには値しないのですが。後半に続く。
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