なべて世はこともなし
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2003年08月03日(日) 反省します。前回Specsaversを誉めた私はアホタレでした

インターネット上でいい加減時代遅れ(たぶん4年前に発表)のゲームを発見し、ダウンロードして遊んでました。気がつけば週末をほぼそれだけに費やすおバカぶり。考えてみるとゲームにはまったのって本当に久しぶりです。うちには「いわくつきの」プレステ(2ではなくて1)があるのですが、それすら数年触ってません。プレステ2に至っては未だに遊んだことがありません。私のゲームの知識はファイナルファンタジーの8、グランツーリスモ2当たりで止まってます。


まずはこの数年触っていないプレステがなぜいわく付きか。まずそこから説明しなくてはいけませんね(もし既出なら陳謝)。これ、私の相当昔のフラットメイトが買ってきたんですよ。中古で。Eastwallに住んでた頃だからかれこれ4年前(そんなに経つのか…)。詳しくは「ダブリン家がない」を読んでもらうとしてこのプレステ、当時のフラットメイトのスウェーデン人二人がある日買ってきたのはいいんですが、この方法がかなり反則技でして。


スウェーデン人二人、町中の中古のゲーム屋を徘徊してなんとか中古のプレステを探していたんだそうな。が、当時はプレステが大人気(少なくともアイルランドでは)。でどこの中古屋でもプレステ本体を売ってない。そんなときに某町中の中古ゲーム屋に行くと(以下あいまいな記憶を元に書いてます)中年の女性が「プレステを売りたいんですが」とカウンターで交渉中。で、本体と人気のゲームソフト2枚で45ポンドという値段を店は提示。そのやすい買い取り値に女性はがっかりして売ろうかどうか思案中。そこに後ろからスウェーデン人二人が


「よっしゃー、それ、60ポンドで買ったる!」


…と買ってきたらしいのだ。言うまでもなくその二人のスウェーデン人二人はその中古ゲーム店から「出入り禁止」を言い渡されたらしい。


話がそれたけど、そのゲーム機もすでにリビングルームの片隅で埃をかぶって誰も使ってない。それくらい私はゲームから遠ざかっている。


で、そんな私がふとインターネットで発見したフリーゲーム…つまり「ただ」で遊べるゲーム。その中に私がはまったゲームがありまして。「サウンドノベル」。今のゲームがどうなってるか知らないので何とも言いかねますが、少なくとも私が大学生だった頃、スーパーファミコンで「弟切草」だの「かまいたちの夜」などに私ははまりました。要は、小説を読む感覚でゲームをしていって、途中にある選択肢を選ぶことでゲームの終わりが変わっていくというジャンル。


で、今回ダウンロードしたゲームもこのジャンルでして、ただで、しかも容量が3メガしかないくせに内容は濃い。実はこのゲーム、4年くらい前に開発されたらしいだが、私のゲームの知識が4年くらい前で止まっているせいか十分楽しめた。少なくとも日記の更新を忘れるくらい(←こら)。おヒマな方は無料ですしダウンロードして遊んでみては


で、このゲームを発掘したのが土曜日の夜の話なのですが、話はさかのぼって土曜日の朝。いや、もうちょっとさかのぼると木曜日の午後にさかのぼります。会社でテンパってると本当に珍しい話ですが私のケータイが鳴る。実際私のケータイ、着信履歴によると7月はなんと4回しか鳴ってない。では何のために持っているかというと、SMSというメッセージを送るため。で、電話は鳴ってもたいがいは間違い電話とか。で、電話に出ると…


相手:「Specsaversですが。あのー、コンタクトレンズの配達の依頼をされてましたよね」
私:「ええ、先週の土曜日に行ったら在庫がないとかで」
相手:「あのー、申し訳ないんですが、ハードレンズは郵送できない規則になってますので店まで来てください」



なんでもハードレンズは規則により眼科医が装着後検診をする規則だそうな。この規則がアイルランドの法律によるものなのか店のポリシーなのかは私にはわからない。ともあれできないなら最初から郵送するとか言うな。ボケッ


まあ、ここまではよくある話、仕方がないので土曜日レシートを持って街に出かけました。で、出かける間際にレシートを確認。レシートは2枚。すなわち3週間前の眼科検診の時のレシートおよび、先週のコンタクトレンズの支払い時のレシート。考えてみると、たかがコンタクトレンズ一枚買うのにすでに3週間が経過している。


で、レシートにはごていねいに名前が打ち込んである。眼科検診時のレシートにはおお、私のべたべたの日本語名をアイリッシュにしては本当に珍しく一時も間違わずにタイプしてある(たぶん、店のデータベースに私の個人情報を保存してあるからだと思われ)。で、もう一枚の肝心のコンタクトレンズ代のレシートの名前。


Joseph McLeanって誰よ?


どうして全く別人の名前が打たれたレシートを平気な顔して渡すのよ。


で、普段ならそれでも構わないけど、今回は保険会社に金を出させようという魂胆のため、さすがにレシート上の名前が違うということは頂けない。ちょうどいいや、店に行ったついでにレシートを再発行してもらおう。


かくして土曜日の朝、混んだに近寄りたくない私は思い切り早起きして町へ。朝の10時にJavisの駐車場に車を置きGrafton StreetのSpecsaversへ。朝の10時ということもあってか町はまだ混んでいない。それでも旅行者はうじゃうじゃいたが。


で、Specsaversで事情を説明すると、レジのお姉さんはちょっと困った様子。こういうイレギュラーなことが起こると対応できないタイプの人間らしい。で、上司らしい人と二言三言交わすと、


お姉さん:「じゃあ、このレシートの名前を訂正印で訂正したレシートでもいい」
私:「いいよ」



そういいつつ、私は自分の正しい名前を見せる意味も含めて、眼科検診時の正しく名前の打たれたレシートと、Joseph McLeanなる訳のわからん名前の打たれたコンタクトレンズ代のレシートの両方を渡す。折りしも眼科医の手がちょうど空いたらしく私は眼科医に呼ばれる。お姉さんは


お姉さん:「じゃあ帰りがけに寄ってね。レシート渡すから」


で、眼科医の検診はさくっと終了。新しいレンズは思いがけず快適。どうも今使っているやつは目には見えない傷が入っているのかあまり快適ではない。というか使っていると不快。これで今年の夏は気持ちよく過ごせるぞっと。


で、足取りも軽くレジに戻ると先ほどのお姉さんは


お姉さん:「はい。再発行したレシートね」


…と渡してくれた新しいレシート。


うーん。絶句。


レジ用の感熱紙に手書き。


しかも名前書き間違ってるし。


それはともかく、もう一枚の正しく名前の書かれた眼科検診時のレシートはどうした?


お姉さん:「え?なんのこと?」
私:「いや、何のことじゃなくて、レシート、2枚渡したでしょ?」



おねえさん、はっとした顔をしたかと思うと、なぜか彼女の後ろにあるごみ箱を漁りはじめる。


も、もしかして捨てたの?


数分後、ごみ箱をかなり深く漁りくしゃくしゃになったレシートを見つけて嬉しそうな顔で


お姉さん:「はいどうぞ」


…はいどうぞじゃねえだろ。こらっ。


アイルランドじゃなかったら


「店長出せ。ゴルァ」


と暴れてるとこです。客にごみ箱から出したものを渡せば日本ではまず首が飛びますね。常識で考えて。が、アイルランドでは言うだけ無駄です。まこのレシートでもきちんとお金は返ってくる自信があるからいいけどさ。そ、何せ、保険会社もアイルランドの保険会社だもんね。私が日本でアルバイトしてたとき、いかなる理由であれ、レシートを捨てるってごはっとだったけどなあ。


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