なべて世はこともなし
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2003年06月23日(月) ついに来た!同時進行、アイルランド入院体験記(1)

どうも、Snigelのアパートの同居人ひできすです。Snigelのバカのせいでひですだと思っている人も多いようですが、ひですでありひですではないのでお間違いのないようお願いします。


今、Snigelのコンピュータを使ってこの日記を更新してます。Snigelの言ったとおり、この日記の更新ページその他のパスワードは律義にクッキー保存してあり難なく更新できております。Snigelは結構マメなやつなのかそれともズボラなのでしょうか。


さて、この日記の管理人Snigelですが、あまり詳しくは書けないのですが、実はかなりしゃれにならない状況になっています。はっきり言うとこの数日家に帰ってきておりません。ただ、行方不明とかそういう話ではなく、ちょっと困ったことになっているのです。とりあえず日記の原稿はもらってきたのでこうして私がSnigelに代わって日記を更新しています。


Snigelが言うには「スコットランドの話も書きたいがその前に自分の近況報告をしたい」ということでこの話を先にするそうです。連載になるそうなので私はできるだけ早くSnigelが家に帰ってき次第バトンタッチしたいと思っています。以下はSnigelが書いた原稿です。それでは。



ことは木曜日の夜にさかのぼる。…いや、もっと正確に書けば3週間前にさかのぼったりする。ずーっと風邪が治らずボーっとしてた私は木曜日の夜になって突然腹痛に襲われる。…と言っても激痛などではなく「ちょっと痛むかなあ」という感じ。ただそろそろいい加減に風邪が治らないとおかしいなあと思っていた私は翌金曜日に会社が終わってからかかりつけの医者に行くことに決める。


で、翌日(金曜日)。相変わらず調子が悪いが特に悲惨という訳ではなく、ましてや医者に行くべきとはあまり思えない。まあ予約もしたしというわけで軽い気持ちで近所のかかりつけの医者へ行った。


近所の医者にて3週間くらい前から調子が悪くずーっと軽い頭痛や鼻水に悩まされていること、昨夜から腹痛もあることでもビールはしっかり飲んでいることなどを話す。


けっこう若い怜悧そうな左利きの女医さんは血圧を測り、体温を測り、そして触診を始める。


医者:「どこが痛い?」
私:「あ、そこ」
医者:「え?ここ?ここが痛いの?」
私:「あ、うん、そこが痛いの」



医者は私が痛いところを見つけるとひとこと


医者:「紹介状書くから、今、すぐBeaumont Hospitalに行くこと」
私:「はぁ?」



よーは知らんがイギリス・アイルランドでは大怪我を除いていきなり病院へ行くことはできない。同様に専門医に突然かかることはできない。唯一の例外は歯医者。ともあれ、頭痛から心の悩みに至るまでまずは自分のかかりつけの医者(General Practitioner略してGP)行き、必要なら初めて専門医・病院へ行くことになる。これを逆に言えば専門医・病院に紹介状をもらうということは何らかの厄介な問題をかかえたということに他ならない。


私:「まさかと思うけど、

ですか?」
医者:「まだ分からないわ。だから血液検査等専門的な検査をしてもらい必要な処置をしてもらうことね」
私:「今すぐ行ってもいいんですか?もう金曜日の夕方5時ですよ」
医者:「急患のところに行きなさい」
私:「それほど悪くないと思うのですが」
医者:「とにかく、つべこべ言わずに今、すぐ行きなさい。今行かないで夜遅くなると、ヨッパーとかで大変なことになるから」
私:「はーい」



こうして私は生まれて初めてアイルランドの病院Beaumont Hospitalに行くことになるのですが、この続きは明日に続く。


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