なべて世はこともなし
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2002年04月22日(月) 良すぎず、悪すぎず。彼女の解雇

昨日の日記にもちらっと書きましたが、うちの会社の私の所属する課、30人弱が在籍してます。国籍は多種多様。これら30人が、6つのチーム(「班」とも言えるかな)に分かれて仕事をしています。


で、私のチームは、チームリーダーの女性とその下に、アイリッシュの男一名、女性も一名、そして私自身。で、アイルランド人の女性、私よりやや年上なのですが、気さくな人物で、私も彼女に対して話しやすいいい印象を抱いていました。


そんな彼女が、今朝、突然マネージャー室に呼び出されました。そして、解雇されました。みんなの前でスピーチをするわけでもなければ、記念品をもらうわけでもなく、静かに去っていきました。彼女の机の上は、やりかけの仕事を含めて、あたかも彼女が食事に行っているだけのような印象を受けます。しかし、もう彼女がこの机に座ることはないのです。


彼女の解雇は私にとって後味の悪いものとなりました。というのも、彼女の解雇の原因は、仕事への不適応…早い話が、仕事が出来なかったのです。私が25(ユニット)の仕事をし、課の平均が15くらいの中で、彼女の平均は10かそれ以下。しかも仕上げた仕事も間違いだらけ。何も知らない入社したばかりの私から見ても、「使えない」人間でした。


彼女が冗談めかしてとはいえ、最後に言った言葉が私の心に残ります。


「Snigelの顔が恥ずかしくて見れない」


入社したばかりの人間より仕事のできない自分。彼女がある意味卑屈な目線で私を見ていたことは否定できないと思います。


数行上で私は彼女を「使えない」人間と書きましたが、これはこの特定の分野の仕事に対してだけの話で、彼女の人間的な厚みや、あるいは他の分野の才能に何らの影響を及ぼすものではありません。たぶん彼女はコンピュータを使っての仕事が不得手だった。しかし彼女が、人とふれあう仕事をしたら、私は彼女の足元にも及ばないだろうと思っています。それくらい彼女は人当たりのいい人でした。


彼女はダブリンを離れ出身の田舎に帰るそうです。どうか私が、隣に座った同じチームの新人の私が、彼女に引導を渡したのではないと願うばかりです。


悪すぎるとクビが飛び、良すぎると後味の悪い結果となる。軋轢を生む。社会の難しさを考えさせられた日でした。彼女が、彼女の出身の田舎で彼女にあった仕事で活躍されることを祈っています。




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