なべて世はこともなし
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2002年04月21日(日) 目指せボーナス!目指せ最優秀新人賞!その意外な結末とは?

まだ金曜日の話だったりします。


一度うちに帰ってドレスダウンしてから向かったTemple Bar。私は金曜日の夜に街に行くなどあまり考えたくもないくらい好きではないのだが、まあ、会社の私が所属する課主催の食事会ということで、行かざるをえなかったわけでして。


で、待ち合わせ指定場所として向かったのはTemple Barの中のThe Temple Barというパブ。誰が決めたか知らないが、こんなどのガイドブックにも載っかっている大混雑パブ、私が幹事なら絶対に指定しない。「混んでいるパブの方がいい」という連中は、ある意味サディスティックなのではないかとすら思えてくる。


案の定といえば案の定、パブの中は前に進めないくらい混んでいる。その人波をかき分け進むと、突然右手の平に激痛が。タバコ。…あやうく根性焼きを作られるところだった。というか、このくそ混んだパブでたばこなんか吸ってんじゃねえよ(ってみんな吸ってるけどさ)。


で、この大混雑パブで少し過ごした後、向かったのはTemple Bar Squareにあるレストラン。この時点で午後10時前。こんな時間にレストランの予約をする会社もすごいといえばすごい。スペインじゃあるまいし。なんでも「(課全体で)30人の大型予約だったからどうしてもこの時間になった」とこのと。だったらパブかどこかにすればよかったのに。


…いかん、いかん文句ばっかりになってきた。


で、今日のこの会社主催の食事会の目的は、ここ数週間で奇跡的に片付いたバックログに対する感謝の意味をこめてのもので、先週の初めに突然企画されたものらしい。…なんていい会社なんだろう。


で、お酒も程々にしつつ(その方が私は楽しめる)、楽しい時間を過ごす。食事も終わったところで、マネージャーさんが立ち上がり、グラスをちんちん叩きつつスピーチを始める。


「この数週間来のみなさんの働きに本当に感謝しています。おかげで溜まっていた仕事にもメドがつきました。今回初めてこのような席(食事会)を設けたわけですが、これもひとえにみなさんの頑張りによるものです。本当にありがとう。というわけで、皆さん全員が頑張ってくれた中で、とりわけ頑張って仕事を処理してくれた方に、ささやかなプレゼントがあります」


来た!私が少し期待していた「臨時ボーナス」。これのために私は少なからず頑張ってきた。「最優秀新人賞」があればそれは私のものさ!


「言うまでもなく、今回は(仕事の)処理件数で決めさせたもらいました。まずは新人の第2位の人。Aliciaさん!」


…よいよい、私が狙うのは、最優秀賞。


「続いて、最優秀新人賞は…」


…ワシだ、ワシなんでしょ?頭の中で、どんなリアクションをしようか考える。


「Brigitさん!」


え?え?え?え?え?


こうして、私の臨時ボーナスへの夢ははかなく潰えたのでした。…頑張ったのになあ。


「さらに、総合の第2位はDerekさん!」


…はいはいはい、勝手にやってくれ。Derekは同じチームだけどカンケーねえや。


「最後に、この2週間で最も仕事の処理数が多かった人は…Snigelさん、あなたです」


え?


どうやら私はしでかしてしまったようです。頑張りすぎたらしい。ボーナス、バウチャー(商品券)を確かに頂きました。はい、自慢していますが、それ以上に「しでかした」とも思っています。入社してたった1ヶ月いきなりこういうことになると、今後に過度の期待をされそうですし、数年勤めている社員を越えてしまったというのもあまりいただけない。妬まれそうな気がする。今後は少し目立たないように自重しようと思います。


で、そのあともさらにワインを空け、気がつけば2時を過ぎてました。それから自分が千鳥足なのを自覚しつつ、バス停に。そう、例えボーナスをもらったとしても、しょせんスズメの涙。私がマルビなことに何の変化はないのです。来月Mausiの誕生日だしさ。タクシーに乗る金などありません。


で、私の大嫌いなナイトバスへ。このバス、いつもヨッパーが騒いでいたり、下手をするとゲロを吐くようなアホタレまで出てくるので私は大嫌い。いつもならタクシーに乗るのだが、タクシーに乗る金がないのでいつも町に遅くまでいないようにしている。が、まあ、今日は仕方がない。


で、バスに乗り、1階の一番後ろのお気に入りの席に座る。





ふと窓の外を見ると、「ここどこ?」


そう、また寝過ごしてしまいました(治療が必要)。すぐにバスを降り周りを見ると、ああ、なんだ、うちからそんなに遠くないところだわ。さいわい徒歩20分程度の距離だったので何とか歩いて帰りました。




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