なべて世はこともなし
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2002年01月04日(金) 前代未聞。思いつく限りのすべての災難に遭ったドイツへの長い道(その2)

昨日の続きです。昨日の日記をお読みでない方は、まずは、 昨日の日記からどうぞ。


イライライライライライライライライライラ


荷物が出てこない。


ベルトコンベアの荷物の吐き出し口のところに陣取って荷物を待つのだが、なかなか自分の荷物が出てこない。時間だけが経ってゆく。ようやく預けた二つの荷物が出てきたのは到着15分後の17時25分。人類滅亡次のフライトまであと40分。いかん!走れ!!


私はいったいどっちへ行けばいいの?というわけでターミナル1のコンコースに出てターミナル2への道を探すが…慌てているから見つからない。ようやく見つけたが、エスカレーターに乗らないと行けない。エレベーターでのんびり下りているようなヒマはないのでカートを捨てて、そのまま30キロ超の荷物を抱えて階下へ。


さらに地下に下りて5年前に迷子になったやたらと長い地下道を走る。

長く暗い地下道



30キロ超の荷物が肩に食い込み、ダウンジャケットなんかを来ている私は汗ばむ。が、そんなことを気にしているヒマはない。走れ!

で、驚異的なスピードでたどり着いたターミナル2。時刻は17時40分。あと25分。何とかなるかな…と思った私の目の前にあった光景。

ここが本当に身動き取れなかったのよ…上野のアメ横と見まがうようなチェックインのフロアー。

そりゃもう全く身動きが取れないというくらいの人混み。長い行列がぐにゃぐにゃ曲がって、何がどうなっているかもまったく分からない。しかももともと天井が低いから更なる圧迫感を感じる(ちなみにさっきから写真が何枚か出てきていますが、これらの写真は言うまでもなく帰りにわざわざフライトコネクションセンターに行かずに外に出て撮ってきたものです。この時に写真を撮る余裕なんかある訳ありません。ところで、家で写真を加工した時はなんでもなかったのに、ウェブに載せるとやたらと暗くなったのはなぜ?)で、右の写真のフロアーが本気で人で埋まっていたのです。


へぼ写真が多いですがご勘弁を…。とてもチェックインカウンターにたどり着けそうもなかったので、目と鼻の先にあったルフトハンサのチケットカウンターに。ここも当然長い行列。仕方ないので「ファーストクラスチェックイン」のオババに


「すいません。出発まで後20分しかなく、乗り遅れそうなんですが…。」


と言ってみる。するとこのオババ、心底うんざりした顔をして、


「あなただけじゃないわ」


とひとこと。このオババ、ファーストクラス以外の客には冷たくするように仕込まれているのだろうか。殺意を抱きそうな場面だが、そんな余裕もなかった。で、見るに見かねたエコノミークラスの方に行列をしていた人が、「乗り遅れそうなら先に行きなさい」と言ってくれる(どこにでも神はいるものです。感謝)。で、カウンターのおねえさん、


係:「18時5分発で今は…17時45分。…悪いけどもう遅いわ」
私:「私のせいじゃないんですけどねえ」
係:「事情はともあれ、もう間に合わないわ。次の便の手配をするからターミナル1のブリティッシュミッドランドのチケットオフィスに行って。」



…こうしてロンドンで見事に飛行機に乗り遅れる。


諦めきれない私は、白い目で見られつつも人ごみを掻き分けチェックインカウンターへ。しかし言われたことは同じ。


こうして、今度はカートを丸い背中で押しつつ長い長い地下道をターミナル1まで戻る。


くそー、荷物さえなけりゃ余裕で間に合ったのに。
だいたいなんでコンピューターがダウンするんだよ。
いくらルフトハンサのチケットカウンターとはいえ、あんなつっけんどんな対応をするんだよ。



思いつく限りの罵詈雑言を頭の中に浮かべつつ、ターミナル1のブリティッシュミッドランドのチケットオフィスへ。カウンターのおねえさんは感じのよさそうな人。


とぼとぼ舞い戻ってきたターミナル1私:「かくかくしかじかこういう訳でハノーバー行きのヒコーキに乗り遅れました。今日中にフランクフルトでもいいのでドイツに行きたいのですがなんとかならないでしょうか(ハノーバー行きの飛行機は乗り遅れた18時5分発が最終)。
係:「うーん。ちょっと待っててね」


ここでは20分「ちょっと」のうちに入るらしく。おねえさんが戻ってきたのは20分後。


係:「お待たせしてすいません。いま、ダブリンに電話をして連絡を取ろうとしたんだけど、連絡がつかないのよ」
私:「きっと今もパニクってるんじゃないの?(←イヤミ)」
係:「もう少し待ってて」



で、数分後おねえさんが戻ってきて…


係:「今回の乗り遅れはあなたのせいじゃないし(当たり前じゃ)、とりあえずホテルを手配致しました。で、フライトは…」
私:「明日の朝一番のに乗れますよね?もしかして、これ、役に立ちます?」



と言いつつ、自分の財布から取り出すのは、スターアライアンスのシルバークラスのフレクエントフライヤーズカード(マイレージカード)。これを出した瞬間に、おねえんさんの態度が変わった…ような気がする。何の根拠もないけど。


係:「(コンピュータのキーボードを叩きつつ)じゃ、朝7時のフライトにリストをしておきました」


と言うわけで、ホテルとホテルまでのシャトルバスのバウチャーをもらった私は、バスで指定されたMarriottホテルへ。シャトルバスの中で、バウチャーを見ると、「シングルルーム。レート£45」と書いてある。「ああ、どうせ空港近くのくそ狭いホテルなんだろうな」と思っていると、バスはやたらと立派なホテルの入口に社長付けされる。


え?ここ?


ホテルのパンフより拝借そこにあるのは、何の変哲もないものの、それなりの格式を感じる立派なシティホテル。そう、£45というのはあくまで航空会社向けの特別割引料金で(一説によると、通常料金の半額以下らしい)、私は海外では泊まったこともないようなやたらと立派なホテルに一泊できることになったわけ。しかもタダで。


ちなみに諸般の事情で、パリでフライトがキャンセルになったことがある。このとき、シャルルドゴール空港のエアフランスの対応は最悪以下のもので、結局、宿無し文無しになった経験がある。本気で怒った私は抗議の手紙を書いた。以来一年近く立つが、エアフランスからの返事は未だ来ていない。以前にもエアフランスで痛い目にあっている私は、「絶対に例えタダでもエアフランスには乗らない」という信念を持っている。


1人で泊まってもちっとも嬉しくないぞ。閑話休題。部屋に行ってみると、…セミダブルのベッドが二つ。ここに1人で泊まってどうしろと言うのだ?やたらと立派な部屋で一瞬どうしたものかと思案に暮れるが、吹き抜けのロビーにあったバーへ行ってみることに。


で、バーで、夕食とワインを4杯飲んでいるうちに(ほぼボトル1本開けた計算になるな…)何時の間にか時間も経ち、ついでだからと久しぶりに風呂にも入り、その日は安眠。


で、話は翌日へ。…話はさらに予測不可能な方向へと転がっていくのだが、その話はまた明日に続く。




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