今日は空を飛びました。
いえ、ね。 空を飛んで行く気分になっただけなんです。
それは同じ方向へ向かう2本の線路が 平行に走っている電車に乗っているときのことでした。 ふたつの電車が同時に隣りを走っていて、 私の乗っている電車の方がほんの少し早くて ゆるりゆるり、隣を走る電車を追い越していて。
そこでね、ふと。 その追い越す電車を間近に覗き込める様子を 小学生の男の子が一緒にいた大学生のお姉ちゃんに 「コレ、変な感じやなあ…」 って言ったんです。 そうだね、と私も思いました。 変な感じ。おもわず目を逸らしてしまう。
お姉ちゃんもそうだね、と言って。 「すぐに片方が上がって行くよ」と言ったんです。
確かにその平行に走る2本の線路は 途中で片方が下がり、片方が上がり、 方向を違えて行くのですが。 それは私にとって見慣れた光景。
私のそばで話す姉弟の会話のせいで とても珍しくその様子に注目してしましました。
上がって行くのは、私が乗っていた方の電車。 下がって行くのは、もう一方の電車。
路線が分かたれた瞬間に
ふわ、と。
こちらの電車が浮きあがった感覚。
思わずふわふわふわ…と笑みが浮き上がって来て、 えへ、と口に手を当てて抑えていました。
瞬間、空を飛んだなあ…と幸せなある日。
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