「美しい」ということは、「満たす」と言うことだ。 換言すれば、美しいと感じることは、満たされると言うこと。
美しいと感じるのは、空虚な時だと思う。 生きるというのは、経験・記憶・予想・予測・期待などのヴェールを何重にもかけて、その視野の下で世界を見るということでもある。 だから、ちょっとやそっとのことでは驚かない。 そう世界は不思議ではない。 美しさはそんなに頻繁に傍にあるものではない。
だが、時々それらのヴェールをすっかり忘れ去っているときがある。そんな時は、不意に目の前に現れた綺麗なものに心奪われる。 「美しい」と思う。 経験・記憶・予想・予測・期待の入っていた筈の余白に感情が雪崩れこむ。
満たされる。
そう、「美しい」ということは、「満たす」と言うこと。 言い換えれば、美しいと感じることは、満たされると言うこと。 幸せなこと。
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