タイムマシンが手に入ったら、 那音は過去と未来の どっちに行く?
以前そう問われた時に自分がどちらと答え、それにどういう説明をしたかなんてまったく覚えていない。 けれどそういう問いがあったことだけは覚えている。
タイムマシンで過去と未来、どちらへ行こう。
点けたブラウン管の先では『スターウォーズ』がやっていて、ふと考えた。 ……どうして人は、過去と未来を微妙に混ぜたがるのだろう。 回帰本能なのだろうか。 あの、およそ戦闘とはかけ離れた布の多い装い。 その癖、優美なフォルムまで持つ完成されたマシンたち。 その一見相反した時間軸。
タイムマシンで過去と未来、どちらへ行こう。
私は。 私のいない頃の過去へ行こう。 既に起きたことは決定事項。 未だ起きぬことは推定事項。
より、見る価値のあるものなんて過去にしかない。 ―――…そんな気がした。
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