かつかつ、と靴音を立てて歩くのが好きです。 ヒールのある靴でかつかつかつ、とアスファルトを叩きます。 ちょっとした丘(山?)を均して作った住宅地。 そのうねりの下にある街が建物の間から見下ろせるような場処です。空き地もまだたくさんあって。 かつかつかつ、と歩いていました。 そろそろ陽の沈む午后5:30。 ぱっと目を移した住宅のあいだに。 ぽっかり、 と。 大きな白く微かに黄色い月が覗いていました。