ヒロの日記

生き辛さ・・・個性だと思って、

2003年09月19日(金) 学祭といえば思い出す



この季節になるとあちこちで学園祭が始まりますね。
おいら、学祭で思い出すのは中3のあの事件です。

その年から一般公開となった我が中学の学祭。
まぁ、来るのは物好きな一部の父兄だけですが。
それでもなんだか高校みたいで心が踊る。

クラス会を開いて「出し物」を考える。
当時、巷では「巨大迷路」が流行っていました。
じゃあウチも迷路を作ろう!
ということに。

まず準備です。
これが大変。
町中からダンボールというダンボールを掻き集めます。
一人500円くらい出し合って文房具店から、
大量のガムテープとカッターを買い占めます。
絵の得意な子が引いた図面に従って、
6班体勢で各ブロックを組み立てていく。
図面によると、タテヨコが教室いっぱいいっぱい。
高さが90cmくらい(ヲイ
出入り口以外は開口部無し(ヲイ

バカほどガムテを消費して、ガムテ臭に酔いながら切った貼った。
夜遅くまで残って更衣室や木工室を借りてがんばる。
ありがちだが男子はふざけて「ロボ」とか造って着る。
それはおいらだ。
女子はおしゃべりしながら楽しくのんびりと。
ありがちだが女子と男子が仲良くなる。

3日かけて完成した各ブロックを、
引き戸を外してむりくり教室に押し込む。
さて6神合体だー☆


果してそこに現れてたのは、
巨大迷路というよりも・・・







































巨大べんとう箱


試しにみんなで入ってみた。
恐ろしく迷う。
だって真っ暗なんだもん。
こりゃあ閉所恐怖症や暗所恐怖症にはたまらないです。

まぁ出来ちゃった物はしかたない。
明日の一般公開に向けて一致団結エイエイオーてなもんです。

-----当日

蓋を開けてみるとどーだろうぅ。
昨今のラーメン屋もびっくりの長蛇の列。
終わりの見えないアホの列。

女子バレー部が、後輩から掻き集めてきた膝あてを、
入り口でお客さんに支給する。
30秒おきに「ハイハイ」で入れていく。

出てくるペースは3分に一人くらい。
マズイです。
明らかに過密状態。
なんだか迷路の天井がもこもこ動き出した。
そのうちあっちでばこっ!こっちでぼこっ!
恐怖と酸欠に耐えかねたお客さんが天井を突き破る。
頭を出してキョロキョロしてまた潜る。

マズイです。
明らかに設計ミスですな。
このままでは暴動に発展しかねない。

K君がやおら竹刀をつなげて作ったロング竹刀で、
お客さんの頭をボコボコ叩く。
天井がモコモコ蠢いているあたりもバシバシ叩く。

まるでゲーセンのモグラ叩きです。
お客さんの人権はいったい・・・

このままでは埒があかない。
その時一人の少女が一計を案じた(トモロオ風
懐中電灯を持った救助隊を派遣してはどうかと。
早速男子数名の有志が救出活動に向かった。
片手に懐中電灯。片手に見取り図。

ほどなくして、
出口から死人の様に顔色の悪いお客さん達が、
有志に導かれて脱出しはじめた。
あたかも炭坑事故のドキュメンタリーを見ているようだ。
これで中の人口密度がぐっと減った。

それでも途切れることの無い長蛇の列。
このままではいけない(トモロヲ風
そのとき一人の少女が一計を案じた。
要所要所に明りとりの天窓を設け、
壁に見取り図を貼っておいたらどうかと。
さっそくそうしてみたところ、出力ペースが一気に倍化した。

それでも途切れることの無い長蛇のアホ。
リピーターもいる (-_-;)
そんなに他のクラスの出し物がつまらんのか?

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夕方。
人員整理と修理作業で疲れきったクラスのみんな。
なんだか嵐のような1日だったなァ…
膨大な量のダンボールは小さく切り刻んで、
回収業者さんに引き取ってもらいました。
残ったのは虚脱感と、酔うようなガムテの匂いだけ。


アレは夢だったのかもしれない。



 
【 教訓 】

・ガムテープの上にガムテープを貼っても効かない

・男子は工作に燃えるがすぐふざける。

・女子は機転が利く

・女の子の後ろをついて行くとお尻が顔の前にくる

・人間とは自ら恐怖を味わいたがる妙な生き物である


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