毎日会いたい

2005年01月29日(土) 空気

最近はバイクを見るとホッとする。
朝。
ああ。今日も居たと安心する。

話なんてほとんどできないくせに。

それでも、遠くにでも今はまだ、見る事ができるから。

いつでも視線で探して、追ってしまっていることに
誰か気付きはしないかと、冷や冷やしてしまう。

遠くの席に
彼の茶色の髪が見えて
それは、とても目立つけれど
顔まではとても見えない。


『きっと聞いたらびっくりするようなこと。』
とは
いったいなんだったんだろう。
その事が、ずっと頭から離れない。
つまり
 びっくりすることとは、私のことを好きな事
と解釈して困っている。


彼と話をしたりすると
好意をもっていてくれているんじゃないか、と
思ってしまったりするんだけれど
でも
なにか彼からアクションを起こしてくるようなことは
まるでない。

話ができるのは、本当に偶然コピーで一緒になるときとか
1回しかないけれど、3階であったときとか
駐車場ですれちがうとか
彼から、私と会うように何かしていると思う事は
皆無。

むしろ私のほうが
帰りに一緒になるかな、と思ったり
小細工をしている。


帰りに彼がバイクで私を抜かしていった事は
一度や二度ではないけれど
一回も停まってくれたことは無いし。

やっぱり興味を持ってくれているわけではないんだな、
と考えてみたり。

でも
話をすると
勘違いしたり。


彼がもし
私をすきだとして。それであの僅かなコトバの中に
私を惑わすようなことを言ってくれているのだとすれば
彼は天才。
いつも話しをするのは偶然で
一瞬なのに
的確に言いたい事を言えている。
それは仮定の中の話しだけれど。
私だって後から考えればこういえばよかったとか
オモウコトはたくさんあるけれど
彼はあの、偶然の一瞬に
キチンと伝えられているんじゃないか。
まるで常にそう考えていたかのように。

聞いたらびっくりするようなこと なんて。
避けられている? なんて。



やっぱり
あんな瞬間みたいな会話しかできないけれど
彼の空気が好きだ。
彼のもっている雰囲気が。

彼の外見に関しては
あの、ちょっとバカっぽい髪の毛とか
痩せすぎている顔とか
あまり好みじゃない。

私服は見た事ないけれど
スーツもすごくおしゃれって風ではないし
時計も、携帯ストラップも
洒落てないし。

会話だって
以前は週に3回位、喫煙所で5分くらいしていたけれど
でも
飲みに言った事もないし
本当はどういう人なのか良く知らない。


でもでもでも。
あの人の持っている空気が私とあうんだ。
私の持っている空気も
きっと彼とあう。

彼がそのことに早く気が付いてくれると
いいな。


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