月曜日。 突然外出することになり、車で外に出た。
彼の担当する地域を車で走っていると どこかですれ違うような気がして 同じ会社の車をついつい探してしまう。
まだ、出遭った事はないんだけれど。
もどったら 昼を充分過ぎていて いつも休憩をしていた、あの時間になっていた。
駐車場から見える位置だったから なるべくさりげなく。 見てみる。
いつもいたメンバーは、変わらずいるんだろうか。 彼も、最近はまたいるんだろうか。 あそこで会わないっていうんだから 彼は行っているんだろう。
だれも居ないように見えた。
前を向いて もう入り口近くで 彼がこっちにくるのが見える。
外出のようだ。
わたしがあっちを見ていたのに 気が付かなかったらよかったんだけれど。 見られていたら、うんと恥ずかしい。
こんにちわ。
私はにっこり笑って、彼に話かけた。 かれもあれって顔をして
こんにちわ。という。
他に話すことも思い浮かばず
お腹すいた〜 と今帰ってきたことをアピールする。
彼は何か一言言って
行ってきます。 と言って去っていった。
振り返りながら、行ってらっしゃいと答える。
あとから考えると せっかく職場の中ではなく ふたりっきりで、一目も気にせず話せるチャンスだったんだから
この間のこと、避けているんじゃないからね。 って 言えばよかったのにって 大後悔しているけれど。
そんときはまったく思いつかなかったし。
あーあ。
行ってきます。 って彼に言われるのは初めてではない。 何回言われても なんだか嬉しい。
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