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ひげ



 梅雨

例年より、一週間遅れで梅雨入りした下関。
遅れた梅雨は、豪雨が多い。
6月末、連日のような大雨洪水警報に、
海も完全な水潮・・・

農作物には恵みとなる雨。
それはまた、春に生まれた稚魚達にも、川からの
ミネラルを運んでくれる。

しかしながら、こうも降っては、些か閉口。

特に、海にいると、自然の変化を直に感じる。
大粒の雨、濁った海、動かない魚。

そろそろ梅雨明けが恋しくなる今日この頃。






2010年06月30日(水)



 寒チヌ

極振動、北極の寒い空気が、周辺諸国に影響を及ぼすコトを言うそうだ。

暖冬の予報に反して、今年の冬は、良く冷えた。
釣具店も冷え込んで、釣果も客足もシブシブ。
確かに、釣り場も、釣り師がまばら。

が、私と来たら、例年と比べても、差ほど釣果に変化はナイ。
むしろ、マキエが効く分、良いくらいだ。

冬眠しない限り、チヌは毎日、何かを食べて生きている。
マキエをすれば、腹を空かせたチヌがそこにいる。

気候変動?もう、慣れたョ。
海の中で、魚達が笑ってる。









2010年01月21日(木)



 師匠

 毎月、投稿させてもらっている釣り雑誌、今回の内容は、私の師匠について。

 原稿を書きながら、今の私の釣りを考えた。二人の師匠に、大きな影響を受けているコトに、今更ながら気付かされる。そして、そんな偉大な師匠に二人も出会えた私は、本当に幸せ者だ。

 文末に書き足した。もしアナタが、釣り場で尊敬できる釣り師に出会えたら、迷わず言って欲しい。「私に釣りを教えて下さい」と。
 
  「技」は、代々受け継がれていくウチに「文化」となる。

 

 


2008年09月11日(木)



 苦戦

久々に日記でも書いてみようカナ?(笑)

今年の冬、世の中では暖冬と言われているが
どうも下関の海の水温は低い状態が続いている。
その影響からか、実にチヌが食わない・・・
ここ数年を見ても、こんなに活性のナイ冬は珍しい。

冬こそサイズアップ。
ノッコミ前の荒食い。

最近では、寒チヌの地位も落ちたモノだ。
しかし、今年は、思わず本来の寒チヌ釣りを
思い出してしまう。

そう言えば、昔の冬はもっと寒かったし、
そんな時期のチヌ釣りは、今より何倍も
一枚に価値を感じた。
「寒チヌで40超えたら一人前」

ビギナーズラックで、師匠についてフカセを
始めた年から、寒チヌに出会えたが、
なかなか、その後が続かなかったなぁ〜・・・

釣れる釣りも楽しいが、頭を抱え込む様な
釣りもまた趣があるもの。
そんなコトを思う今日この頃。









2007年02月01日(木)



 2年越しの恋、適う

 メルマガ黒鯛日記、増刊号より

 どーも、ひげです。本日は、私の個人的なコトなのですが、皆様にご報告とお願いを兼ねて増刊号を出させて下さい。

       と言いますのも、2年越しの恋が適ったのです。

 皆様は覚えてらっしゃいますでしょうか?2004年3月15日に、私が釣りの最中にウミスズメという野鳥を保護したという話(この時も増刊号を出しました、詳しくは、私のHPにも記録してあります)。
 ウミスズメは、絶滅危惧種1Aに指定されており、近年、その数が減少している海鳥。
 「そんな貴重な鳥の繁殖地が山口県にあるかもしれない」と、この2年間、双眼鏡を片手に、山陰を中心にウミスズメ探しをしておりました。しかし、数カ所の漁港から情報は貰ったものの、自分自身でその姿を見ることは出来ずにいました。

 それが、昨日2月15日に、2年前にウミスズメを保護した釣り場で、同じ様な潮で釣りをしている最中に、ウミスズメが私の目の前に表れたのです!場所は、激流で有名な関門海峡に面した湾の出口付近。天気は曇り時々雨、風は殆ど無い、ある意味絶好の釣り日和。

 最初は、2年前の悪夢がよぎりました。「また衰弱した個体なのでは?」しかし、今回は、とても元気な個体。

 当日は、保護した時と同じ、当て潮、潮は私の足下で浮き上がっていました。ウミスズメの行動を観察してみると、どうやら、私のマキエの中のオキアミを水中で盛んに啄んでいます。そして、その後、一時間近く、私の足下から離れずにいました。、しかも、近付いた時には、私の竿が届く距離(!)

 ウミスズメの行動は、私の想像していたモノとは全く異なっていました。

1、浮いている時よりも、水の中にいる方が長い:水中では長いときで1分近く息が保つ。逆に、水面に顔を出すのは数秒程度、顔を出している時も体の半分以上は水の中。その時に、私と目が合うと、小さな声で、「チィ」と鳴く。浮いたときにクチバシが「肌色」である事からウミスズメと識別。(冬毛は殆ど見分けのつかないカンムリウミスズメという鳥もいるのですが、こちらはクチバシが青白っぽい事で区別が出来ます)

2、泳いでいる姿は小さなペンギン:潮が浮いていたからなのか、元々そうなのかは分かりませんが、あまり潜りませんでした。水面下1〜2m程度を波止に対して平行に行ったり来たり。泳いでいる時には、羽を「くの字」に広げているので、その姿は、上から見るとペンギンそのもの・・・
 泳ぎは結構速く、スズキから逃げまとう子アジくらいの速度で泳ぎます(魚を主食にしている鳥なので、当たり前か・・・)1,2の状況を1時間近く続けていましたから、小さいながらも結構なスタミナの持ち主です。

3、意外と人慣れしている(?):先ほど、私の竿が届く範囲と書きましたが、この波止は、水面から4m、私の竿は5メートル。正に波止際の釣り師の目の前まで平気で来ます。30m先沖にはセグロカモメ8羽、その他にもカンムリカイツブリ2羽、ウミウが1羽と大型の海鳥が湾内を陣取って居ましたので、彼らと人間を天秤に掛けて、人間の方が安全だと判断しているのかもしれません。また、ウミスズメの主食となる小魚が少ない時期は、案外、釣り師のオキアミを食べる知恵も持っているコトも想像出来ます。

4、食事を終えると湾内から出て沖へ:ウミスズメを観察したのは、約150m四方の人工的に造られた正方形に近い湾内だったのですが、食事を終えたウミスズメは、湾を出て、沖に見えなくなっていきました。その時も飛ぶコトは無く、泳いで沖に出ていきました。
 

 「本当に山口県にウミスズメは居るのか?」探せど探せど見つからない、2年目の冬に、正直な所、諦め半分だった私ですから、昨日の出来事は、正に“白昼夢”的なモノでした。
 そして、もう一つは、双眼鏡を持って野鳥調査をしている時ではなく、釣りの最中に見つけた事。釣りがライフワークである私にとって、野鳥を釣りとの接点を模索してきた2年間だったので、これはとても大きな収穫。

 だって、釣り師が釣りをしながらウミスズメの調査が出来るのですモノ!

 そこで、皆様には、私からのお願い。もし釣り場でウミスズメを見かけた時には、私までメール頂けませんでしょうか。もしかしたら、ウミスズメの越冬ルートや生態、もしかしたら、繁殖地が見つかるかもしれません。皆様のウミスズメ目撃情報をお待ちしております。
 
  今後もウミスズメの情報は、私のHPにアップしていきます!

                   

2006年02月16日(木)



 チヌの名前の由来

昔、私がまだ、本格的にチヌ釣りを初めて間もない頃
私の師匠が教えてくれた。

「地の主だから、チヌって言うんだ」

何気ないそんな会話が、15年経った
今でも、私の脳裏にしっかりと記憶されている。

つい先日、掲示板にこのことを書いた所
次の様な内容のレスを頂いた。

チヌと言えば、クロダイの関西の呼び名だが
大阪湾のことを、昔は“茅渟(チヌ)の海”と呼び
どうやら、そこからチヌという名称が生まれたらしい。

大阪湾も、埋め立てられる前は、広い干潟が広がっていたのだろう。
干上がる沼→干沼→ヒヌ→チヌ→茅渟

ニゴリを好むチヌ、背ヒレを出しながら
颯爽と浅瀬を泳ぎ回る姿・・・

色々な想像が浮かび上がる。

だからと言って、私の師匠をウソツキ呼ばわりする気はナイ。
「地の主を釣り上げる」
そんなロマンを追い求めて、私は私の釣りを続けていくコトに
変わりは無いからだ。









2004年09月24日(金)



 センター試験

今年もセンター試験の季節になった。

とかく線が細くなったと言われ続けている今の子供達。
そんな子供達も、高校3年生になり、受験の年を迎え、本日は、
センター試験の会場に。
大人が思っているよりも、ずっと成長した彼らは
様々な思いを胸に、答案用紙と格闘している事だろう。

義務と権利
教育においても、その差は大きく異なる。
ウチの塾生を見ても、
本来は、高等教育からは、権利教育のハズだが
まだまだ、高校在学中は、義務教育を受けている感が強い。
しかし、そんな高校生をその先の進路になると、サスガに
己の人生を考え、権利として進路を選択するようになる。

釣りを“遊び”とするならな、
“この遊び”は、何故に、これほどまでに面白いのだろうか?
答えは、簡単である。
“他人に遊ばされる”事なく、“自分で遊ぶから”である。

誰にでも、権利がある。
要はその権利を行使するかしないかだ。

がんばれ!受験生!



2004年01月17日(土)



 釣り師 理想の島

大分県には、大チヌが釣れる事で有名な島がある。
当然、チヌ師にとっては、パラダイスのような島なのだが
本日、私が書こうと思うのは、釣果の事では無い。

この島、島の漁師さんと釣り師との仲がすこぶる良いのである。
島で会っても、必ず、どちらもが声をかけ合う。

釣り師と言えば、漁港の波止を我が者顔でかっ歩するのだから、
どこの島でも、漁師から見れば、邪魔な存在だろう。

しかし、島民の方に聞いてみると、この島では、外部から来る
釣り師を受け入れ、共存する道を選んだのだそうだ。

「釣れたかね〜?2、3日前は、向こうの波止でも
良いチヌが釣れとったよ!」

この島の漁師は釣り師を認めてくれている。
波止では、漁師の釣り、釣り師の釣り、お互いの釣り談義が始まる。
釣り師サイドの私も、島に根付いた伝統の釣りの話しを聞く
事が出来て、本当に勉強になる。
また、漁師も釣り師の行う釣りに興味を持ち、色々な質問が来る。

当然、釣り師は釣りを生業にしてはいない。
しかし、明日も、この海で釣りをしたい気持ちは、漁師も釣り師も
同じなのだ。同じ、海を愛する者同士、なぜ、他の場所では
イガミ合っているのだろう・・・

釣り師とっての理想郷はこんな島なのかもしれない。







2003年09月18日(木)



 幸せを呼ぶ 青い鳥

昨年の初冬の事である。
行き着けの波止で釣りをしていると、
なんともコギタナイ鳥が飛んで来た。
そして、私の周りを飛び回るのである。
シッポを入れても私の精一杯に広げた手と同じくらいの小さな鳥で、
色は土色にくすみ、何の模様も無い。

最初は、何の為だか分らないでいた。
が、私が釣り場を離れると、すかさずマキエを啄んでいる。
なるほど、マキエの中のムギが目当てだった様だ。

私が釣り座に戻り、マキエの中のムギを4、5粒投げてやると
警戒しながらも、美味しそうに食べている。

たまに、ピーピーと鳴くので勝手にピーチャンと名前を付けた。
ピーチャンも私の事を覚えたのか、釣り場に私の車が止まると、
ドコからともなく飛んで来るようになった。

不思議なモノである、ピーチャンと名前を付けた事がキッカケで
その鳥は、無数にいる野鳥の中から唯一の存在となり、
ピーチャンも私を、無数にいる釣り師の中から記憶すべき
存在とした。

そして、ピーチャンが来る日は必ず、寒チヌが釣れた。
風向きが悪く、釣り行くのを考えた時も
「この寒空、ピーチャンはお腹を空かせてはいないだろうか?」
と心配し釣り場を訪れると、やはり良チヌに恵まれたりした。
いつしか私にとっては、幸せを呼ぶ鳥になったのである。

そのピーチャンが、3月に入り体色を変えた。
真っ青な光沢のあるキレイな鳥に化けたのである。
突然の出来事に戸惑った。
しかし、飛び方や泣き声、何よりもその小さな目をした表情は
何ものでも無い、ピーチャンそのものだった。
                 正に、幸せを呼ぶ青い鳥

春に入っても、やはりピーチャンは、私がその釣り場に来ると
飛んで来ていた。
が、6月に入り姿を見ないようにになった・・・

本日、新聞を読んでいると、その鳥が写真で出ていた。
名前を見ると、イソヒヨドリとある。
どうやら渡り鳥の様で、エサの少ない冬場に
釣り師の残りマキエを頂戴することを覚えたのであろう。

渡り鳥なら、来年も飛んで来るかもしれない。

             私の事を覚えていて欲しいモノだ


2003年06月16日(月)



 戦争

本日より、アメリカのイラクに対する戦争が始まった。

いきさつはどうあれ、アメリカとイラク、
一度は過去に見方同士の2つの国であったのに

歴史を見ると、戦争の繰り返しである。
宗教と宗教
主義と主張
利権と調和
そして、エゴとエゴ
争わないと人は生きていけないのであろうか・・・

戦争によって作られる平和は、本当の平和なのだろうか?
武力による制圧は、さらなる武力を生み出す事は歴然

何も考えずに、海に竿を出す
こんな普通の事が、今は、とてつもなくシアワセな事に感じる











2003年03月20日(木)
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