てくてくミーハー道場

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2015年11月14日(土) 『PRINCE OF BROADWAY』(東急シアターオーブ)

家を出る前にフィギュアGPのフランス大会SPの放送を視てたんだけど、パトリック・チャンの滑走が終わったところで時間切れになったので録画にして出発。

帰ってきて、フリーは中止になったことを知った。

テロのニュースを聞いてから若干心配ではあったんだけど、パリとボルドーの距離なら大丈夫なのかな? と思っていただけに、やっぱテロはテロなんだ・・・と暗然となった。

とりあえず、選手や関係者の皆さん(日本だけに限らず)がそれぞれ無事に帰国されることを祈っています。





さて、なんかやけに事前の宣伝番組をよく目にした気がする『プリンス・オブ・ブロードウェイ』ですが(主催のひとつがTBSだからね、“よく”って言ってもTBSでしかやってなかったはず)、例によって何の予習もしないまま(柚希礼音=ちえちゃんの退団後初舞台だってことは知ってた)観てまいりました。



あのね、そもそも基礎知識が異常に足りないぼく自身にも問題がありますが、ハロルド・プリンスがプロデュースした作品をただつなげただけで「作品」て言えるの? という大きな疑問が残りました。

※ちなみに、出てきた作品でぼくが実際に観た(ただしほとんど日本版)ことがある作品は下のとおり。

『くたばれ!ヤンキース』『ウエスト・サイド・ストーリー』『リトル・ナイト・ミュージック』『キャバレー』『オペラ座の怪人』『メリリー・ウィ・ロール・アロング』『蜘蛛女のキス』『スウィニー・トッド』

あと、知識として知っていた曲は『屋根の上のヴァイオリン弾き』の「IF I WERE RICH MAN」と『エビータ』の「BUENOS AIRES」「DON'T CRY FOR ME ARGENTINA」


実力派俳優たちが自慢のノド(とダンス)を披露するごちゃまぜショーの粋を脱してなかったですよ(毒)

曲と曲のつながりに有機的な流れが感じられず、とにかくただつなげただけ。これやったら今年の2月に観た『Golden Songs』の方がよっぽど面白かったわヅカオタでごめん。



さて、ヅカオタのお目当てちえちゃんですが、色気より筋肉隆々の脚(おい!)に目が行ってしまった『くたばれ!ヤンキース』のローラや、ブロードウェイのスターさんたちにもひけを取らない迫力の『フォーリーズ』のショーガール(やっぱ階段と羽根が似合うね/笑)よりも、踊りに踊りまくった「タイムズ・スクエア・バレエ」が見事。

長い肢体を活かしてダイナミックに踊りまくるちえちゃんが、本当に生き生きしていて(ヅカ時代が生き生きしてなかったとは決して言ってない)素敵だった。

その代わり、『蜘蛛女のキス』のオーロラは、姿こそ美しかったが歌はもうひとつ。そりゃあ本場のスターの皆さんと比べちゃいかんけどさ。




とまあ、一場面一場面ごとに感想を述べるほど大きな何かは感じませんでしたなあ。

やっぱさ、作品全体に何か大まかな起承転結がほしいよなあ。老人の回顧(こ、こらっっっ!!!!!)じゃなく。

これって“日本初演”って謳ってるから、今後アメリカとかでも上演するのかしら?

出演者たちの力は申し分ないだろうけど、内容的にはどうなんでしょうね? 辛口のブロードウェイの観客たちのお眼鏡に適うのかなあ? なんて生意気なことを考えてしまう公演でありました。


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