眠る金
下拵えを覗き見る
●2011年11月19日(土)
とある料理?番組の「未来の巨匠」というミニコーナーが好きである。「巨匠」がいる料理店の新人が、日々行なっている開店前の下拵えや閉店後の後始末などの所謂「裏方仕事」を、黙々と行なっている様子を紹介している。
そのコーナーの何がよいかといえば、要は普段なかなか見ることのできない、プロが行う料理の下拵え作業を見るのが好きなのだ。
高熱と立ち上る煙の中、中華鍋いっぱいの調味料を仕込む様子やら、大量の野菜を形を揃えて切っていく様子、小さいミニトマトを丁寧に湯剥きしていく様子、手の熱で温まらないよう氷につけた食材をばらばらにほぐしていく様子など。
ほんの数分で終わってしまうこのコーナーが、もし1時間番組になったら、多分録画して延々とぼーっと眺めているのではないだろうか。
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近所に製麺所があって、週に一度、ラーメンやうどん、餃子の皮などを小売している。
先日前を通ったところ、今週から個数限定で「つけ麺登場!」という張り紙があったので、前日に味付け玉子もあらかじめ仕込んで、激しい雨の中うきうきと向かったところ、ついさっき売り切れてしまったとのこと。
販売開始から1時間もたっていなかったと思うのに、油断してしまったなあ。
まあでも、代わりに買った塩ラーメン(スープも、製麺所の人おすすめのものをつけてくれる)が美味しかったから良かった。
来週は販売開始と共に買いにいかないとな。
今日は気分を変えて、かぼちゃを醤油でなく塩とだしできのこと共に煮た。
かぼちゃが「当たり」だったのか、砂糖やみりんがなくとも充分甘くて、正解であった。
しかし寒いなあ。
写真は昨日のカフェで出たスープ。
すけそうだら
●2011年11月20日(日)
今日の収穫、たらこつきのすけそうだらを3割引で。目にするなり、ぷりぷりの白身とたらこにごくりと喉が鳴る。
すけそうだら?
すけとうだら?
一応、すけとうだらが正式らしいが、すけそうだらという呼び名に親しむ人も多い。
記憶を掘り起こしても、どっちの呼び名を先に知ったか思い出せない。
こういう場合は、その時々の舌の気分によって呼び名を変えればいい。
今日はすけとうだら。
霜降りの時、たらこが一瞬にして花開く。
カラカラと気持ちも身体も乾ききって、乾きすぎて痛いくらいな、ああしんどいという時には、味薄めの煮物がいい。
散
●2011年11月23日(水)
おとといへんな夢を見た。実の兄(2番目)と何故だか車椅子相撲みたいなことをしていて、兄がおもむろにビールのジョッキを両手に持った。
そのジョッキも普通のジョッキではなく、神谷バーとかで昼間っからおっちゃんがあおっているあの、特大のジョッキだ。軽く1リットルくらいは入っているだろう。
で、それを私が図書館で借りた本やら、パソコンやらにばしゃーっとぶっかけた。
ジョッキ × 2。
「なにするこの**********」
ってところで目が覚めた。
ああ、未だに怒りでムカムカする。
他人の夢話なんぞ、聞かされてもちいとも面白くないものだとよく知っているけれど、とりあえず。
昨日は、会社で初めて忘年会という行事が営まれた。
たくさんお酒をいただいた。
で、ありがたくお休みの今日は、先日鱈の煮物を作った汁がたっぷり残っていたので、先日の製麺所でもらったワンタンの切れ端を淹れたり、玉子とごはんを入れて雑炊にしたり。
「つけナポリタン」とやらを先日スーパーで買っていたのも、作ってみた。
うん、もう少しがんばろう。
それにつけても、何故だか涙ボロボロの一日であった。
「皿に盛ったご飯に卵割って混ぜて豚肉乗せてキャベツ盛ってドーン」
http://mamesoku.com/archives/3159558.html
ふぉお……1に心からの拍手を。
だが、このスレのようなことは実は日常的に冗談じゃなく起こっている よね。
ここからたどったいくつかのスレを読んでいたらますます涙が止まらなくなってしまって、明日の業務に差し支えるくらい目が腫れているので終了。
[リハビリ]渋谷うろうろ
●2011年11月25日(金)
いつもの駅前に今日はパンダがいた。パチンコ屋の看板を胸にティッシュを手に、落ち着かなさげにキョロキョロ周りを見回していた。ティッシュ渡さんの?
夜。所用があって渋谷へ行った。職場から電車で10分程度。副都心線ができてから便利になったものだ。駅についてから地上に出るまで、えらく歩くはめになるけれど。
所用はすぐに終わり、今日は仕事も早めに切り上げられたので、時間はたっぷりある。
のんびりと、クリスマスムードあふれるLOFTや、Bunkamura周辺をぶらぶら歩いた。
サイトを見て行ってみたいなあと思っていた飲食店が不意に目の前にひょっこり現れたりして、いつの日かの来訪を誓う。
世間のほとんどでは、今日は給料日で、おまけに金曜日の夜だ。飲み屋も最高潮に賑わっている。
私はといえば、何故か今日は無性につけ麺が食べたかった。
どうもぴったりくる店がなく、自宅へ帰る京王井の頭線の駅の近くまで来ると、今度はラーメン屋、ラーメン屋、ラーメン屋。ラーメン屋ばかり。
根室直送の海鮮が売りという立ち飲み屋にも惹かれる。
むむむ、と唸りながら、結局は新宿にある美味しいと評判の店の支店らしきつけ麺屋を見つけ、濃厚つけ麺並盛を、おお、本当に濃厚だと納得しながら、叉焼と共にかみしめて満腹になった。
めでたしめでたし。
乗り継ぎの明大前駅でこんなものにふらふらと引き寄せられてしまった。
半分だけかじると、とんでもなくスプラッタ。パンダさんごめんよ。
(ちなみに、千歳烏山「菓心 たちばな」のとんだりはねたりという菓子らしい)
[リハビリ]裏の顔
●2011年11月26日(土)
今年の冬は野菜が高いので、なかなか大根が買えなかった。いくら物価は社会情勢と共に移り変わるものと思っていても、自分の中にある「いつもの値段」とあまりにかけ離れた価格だと、手に取れないものだ。
そんな昨日、渋谷の帰りに立ち寄ったスーパーで、
大根が安い → (*゚∀゚)!
魚と一緒に煮物……牛すじ煮込み……大根菜炒め……大根餅……大根めし……大根サラダ……と念じながら、この日を待ったものだ。
さて、お供の魚・肉はというと、
大根で煮込んで美味しそうな魚が売り切れてる → (・ω・` )
牛すじもなし → (;ω;` )
自宅近所のスーパーは牛すじが置いてないから心底辛い。
で、大根と豚挽肉その他いろいろを買って帰る。
そして今日、先週買いそこねたつけ麺の麺を無事製麺所で入手した後、ふと、自宅を通りすぎて坂を下ってみた。
以前、そのあたりで青果店を見かけたからだ。
今の家に引っ越して半年ほど経つ。
坂の中腹にあるアパートで、出勤に使う駅は坂を登った先にあるので、普段は坂を登るばかり。
で、とある事情から、この家から坂を下った方面にいったことは過去一度しかない。
(非っ常にくだらない、他愛もない事情なのだが、それを書くと私の自宅位置がいとも簡単に特定できるので伏せる)
その坂を、久しぶりに下ってみると、記憶の通りちょっと小さめの市場くらいのスペースがある、青果店があった。
野菜、卵、調味料、果物、お米や飲料などなどが、案の定とても安い。
そこで見つけた大根が1本50円 → (*゚∀゚*)
これまであれほど大根に飢えていたのに、一気に在庫2本(しかも葉付き)を抱えてほくほく。
早速、柔らかく小さい方の一本まるまるを豚挽肉と煮物にした。
大根の菜っぱと面取りしたあとの切れ端と、だしをとった昆布を刻んだのを、みりん、醤油、すりごま、おかかで炒めてごはんに載せて食べる。 → (((*´∀`*)))
一人だと表向きは無表情なのだが、鼻の奥ではまぁ大体こんな顔文字みたいな顔をしているのである。
レコードみたいな音かすれが良いね。夜中は閲覧注意。
鈴木常吉「ぜいご」は良いよ。特に「石」が好き。
ゆっくりと傾く足元に気をつけて
●2011年11月27日(日)
おお、普通にあったあった。高架線PV。
何億年も前につけた傷跡なら残って消えなくてもいいさ痛みはもうないからね。
はは。
青く微笑む者
●2011年11月29日(火)
以前噂をちらりと耳にしたスライムにくまんが今日発売になったらしい。朝からニュースサイトやらTwitterやらで流れる流れる、青いアイツの画像。
青というのは食欲を減退させる色のはずなのに……どうしてだか食べたくなって、昼、お弁当をもぐもぐ食べた後、ファミリーマートへ走った。
今日からファミリーマートで発売の「スライム肉まん」。
つぶらな瞳がこちらを見ている……
ひとしきり堪能した後、包丁でざっくり3等分して、同僚におすそ分けした。
だってお弁当を食べた後に、一個まるまるはきついんだもの。
皮は中までしっかり青かった。人工着色料は使用していないらしい。
味は、普通の肉まんであった。たけのこが入ってていい感じ。もう一度買って、今度はがぶりとかぶりついてみたい。
なんでも、売り切れた店でケースに「全滅しました」という張り紙があっただの、温め中の時には「LV UP中」(レベルアップ中)と貼ってあっただの、ファミリーマートの店員さんの機転のききぶりも楽しめる商品である。
さて今日は、1129(いいにく)の日だそうだ。なるほど。
お肉はスライム肉まんですでに味わった。
それより美味しい魚が食べたくて仕方ない。ああ、給料日前はつらいなあ。
夜ご飯は、この前買ったつけナポリタン(2食セットなのだ)のつゆに、先日作ったわかめと豆苗とピーマンの炒め物を混ぜてみたら、案外良い味だった。
炒め物は味濃いめだったから、つけナポのあと一歩もの足りない感じを補ってくれたのかもしれない。