たぶん私はせっかちだ。きっと滅茶苦茶せっかちだ。スーパーに行ってレジに並び、次の次ぐらいの位置でお財布を出す。自分のかごを見て、おおよその合計金額を想像し、お財布の中の小銭のチェックをする。そうして支払をしている人が無駄な動きをしていないかもチェックする。
すると・・・いるんだよなぁ〜〜〜。レジの人に金額を聞き直す、それからおもむろにリュックから財布を出す。小銭をジャラっと出したあげくに、別の財布をまた取り出して小銭を追加する。どうなっているんだ?
だいたい、レジの人が金額を言うまで夢でも見ていたのか?自分が買った物の値段が違ってないか、ちゃんとレジの金額が加算されていくのを見なくていいのか?頭の中で「ぼーーーーっとしてんじゃねぇ〜〜〜〜!」と悪態をついている。
あの人達はこんな風に見られているなんて想像できないだろうな。
次の停車駅が近づくと、君は床に置いた鞄に手を伸ばした。その時髪に桜の花びらが付いているのを見つけたんだよ。素早く姿勢を戻した君はとても背が高く、さわやかな青年そのものだった。停車するまでの数秒間、どのように声をかけようかととても迷ったのだけど、結局何も言えなかった。背の高い君の頭についている花びらを次に見つけるのは誰だろうか。
君は今日これから取引先に行って、頭を下げるかもしれない。その時花びらを見つけた相手はとても微笑ましい気持ちになって、優しく接してくれるかも知れない。または、ほんわりと優しい黄昏時に君に見合った素敵なレディと知り合えるきっかけになるかもしれない。
そのまま一人暮らしの部屋へ戻って、知らないうちにどこかへ行ってしまうかもしれないし、風がどこかへ吹き飛ばしてしまうかもしれない。だけど、思ったんだ。こんなおばあさんが声をかけるより、もっともっといいことが君にありますようにと。
見ず知らずの人の幸せを祈りたくなる季節。
パックで海外旅行に行くと、トイレ休憩と言う名の土産物店立ち寄りが必ずある。お高いツアーなら無いのかもしれないが、私が行くツアーにはもれなくついてくる。わりとさっぱりしていて、それほど苦にならない場合もあるけど、いたたまれない雰囲気をひたすら我慢・・・というのもある。
お茶を出してもらい、お菓子の試食といって、次から次へと出され、もちろんトイレも使わせてもらうのだか、何も買うものがない。時間を潰すために店内をうろつくのだが、店員さんがついてくる。気まずい。
何が安いものでも一つ買うか?・・・と、探すのだけど、地元のスーパーで値段を知ってしまっている私には高くて買えないのだ。もちろん素晴らしい民芸品も同じだ。
心の中で謝ってる私がいる。
財務大臣の太郎ちゃんが、またへんな事言って、それも間違ったこと言っちゃって、あの後、担当官とか秘書とかわかんないけど、目を合わせられなかったろうなぁ〜と、周りの人に同情した。で、昔太郎ちゃんは読み間違いであれやこれや言われたけど、よく読み間違える私は太郎ちゃんに同情した。
で、茂木さんだっけ?ゼロ泊四日でチリに行ったのは。太郎ちゃんはゼロ泊四日とわざわざ言うことで、ハードな出張だったんだぞっ!・・・と言いたかった様に私は聞こえた。
でも、思ったの。絶対飛行機はファーストだよね?行き帰りがファーストなら、それは全然楽勝じゃないか・・・と、どこに行くのも何時間乗るのもエコノミーしか乗れない私は思ったのだ。
日本の財務大臣のレベル・・・。
まだ青くなってこないけど、痛い。そんな事に関係なく、今日はとってもいい天気。どこかへ行きたい気分だけど、物言えば唇寒く、動けば財布が寒くなるんだね。さっき、家計簿を付けていて、お天気に反して私の心はどんよりしちまっているぜ。
3月は締めの月。クレジット払いとかもあるし、財布の中身が一円まできっちり合ってるなんてことはない。なるだけ領収書があるお買い物をこころがけているけれど、レシートがどこかに、例えばコートのポッケとかに入ったままだったり、100円200円・・・わからなくなってる自信はたっぷりだ。だけど、何万円も違うことはないと思う。
家計簿をきっちりつける・・・なんてよくできた主婦なんだ、私は。けれど、ちょっとした余裕がないと息苦しいのはどんな時でも言える。「あ、これであれをしよう、あれを買おう」なんて発見はまったくなかった。むしろ、もうすぐ始まる新年度の予算をどうしたものかと、気が重くなるばかりだ。
余計な物が多すぎるんだな・・・と思う。
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