過去日記倉庫(仮名)
もくじ|もどる|すすむ
フリフリのおれ的わたし的ベスト2007はこちらより
| 2006年11月15日(水) |
水曜日 / 音楽映画ベスト10 |
もう15日になっていた。何かを決めるって難しい。気温が下がっただけで、こう言葉が出にくくなるものなのだろうか。脳の動きが鈍くなっている?
The Dark End of the Street 曇って冷える夕方に、道を歩いててふと浮かんだ曲。ああ、こういう曲あったなあと思い出した。ザ・コミットメンツという映画が大好きで(音楽映画では一番好き。ベスト10は下記参照)、その中で歌われていたもの。確か不倫の歌だったような。明るい所では知らない振りをして、暗い通りで会いましょうね、みたいな歌詞。
映画では下品でもてそうもないボーカルの男の子がすごい歌がうまくて、なんでお前がそれを歌えるわけ?っていううまさで(笑)、音だけで(歌詞がわからなくても)泣けた。一緒に歌ってるコーラスの女の子も何あんた?みたいに目を見張って。この映画ライブの撮り方がすごいいいんだよなー。私も歌詞を読んでみたけど別に共感することもなくて、大人の歌はわからないなーでも音だけでもすばらしいと思ってた。それから十数年経って、こう道を歩いていてしみじみといい曲だよな…と思い起こすことがあるなんてな。
****** 音楽映画ベスト10 ******
1 ザ・コミットメンツ 2 サウンド・オブ・ミュージック 3 ここに泉あり 4 オーケストラリハーサル 5 ダンサー・イン・ザ・ダーク 6 リンダリンダリンダ 7 スクール・オブ・ロック 8 リトル・ニッキー 9 スティル・クレイジー 10 天使にラブソングを2
あんまりミュージカルを見ないのでこんな感じになりました。バンドもの、コメディが多いなあ。コメディ好きです。あっ、ジャズものが入っていない…何だろう、ジャズ大名?(笑)カンサスシティ(てかこれ)かな…あとこの世の外へとかエンドレスワルツ。7はデトロイト・ロック・シティでもいいですが、子どもバンドがよかったんだよなあ。8はハードロック・ハイジャックでもいいです(笑)アダム・サンドラー大好き。邦画は今井正の名作にリンダリンダリンダ。アイデン・ティティとかスィングガールとかは見てませんがいいのだろうか。のだめって映画にならないのかなあ。
bonobos見れなかったボノボ…(涙)でも前日にちょろっとローカルのFM番組で蔡君がゲストで出ててStanding Thereとか流れてるの聴けてよかった。スタジオを訪ねて出待ちすればよかったかも?蔡君、見た目すごく若いけどしゃべり方は兄さん(関西の)って感じなのね。日比谷野音DVDはもちろん見ておりますよ!意外にライブ慣れしてない感じだな…しかしドラムの辻君のキラキラっぷりには胸を打たれました(笑)笑ってるか一生懸命ドラム叩いてるかどっちかなんだもん!うわーこれは一緒にやったら楽しいだろうなあ。ていうか写真ほしいわぁ。隣りの松井君は赤いコンガにハンドソニックも使ってた。生与作(これ)プレイを堪能。いいなあ〜野音で与作。イントロがさらにメロウな感じになったBeautifulには泣けたし、とにかくみんなずっと歌ってるThank You for the Musicはよかったなあ。ワンマンで来ないかなあ。野外で見たら楽しそう。
EみちゃんもSっちゃんもTバルさんも皆さん頑張っているのね。事故とか病気とか季節の変わり目はなかなか大変…今日はとても冷えました。風邪をひきそうなので黄色いスープをつくった。明日とあさってのために。かぼちゃとコーンとしめじとベーコンとセロリと玉ねぎと、これは元気が出るはずだ。(今日は人参は無し)寒い日は無性につくりたくなり、猛然と野菜を刻んでわしわしと鍋で炒めて、じゃーっと水を入れて沸くまで待つ。こんだけでおいしいんだもんなあ。肉は無くてもよい、ただセロリと葱は入ってないとだめだ。明日が楽しみ…粉チーズかけたり卵入れたりして食べるんだ。あーこれでおいしいバゲットがあれば。でもパンは腹持ちしないんだよな…
| 2006年11月11日(土) |
僕たちは池を食べた(ネタばれあり) / 奇跡の海 |
来週の東京行きまで休みがありません!何とかやっていきたいものです…やる気の無さに甘いもの攻撃してみましたが効果があんまりない。どうしたものか。
春日武彦さんの小説を本屋で見つけてびっくりしました。ファンとしては買わずにいられません。予想通りセミフィクションというか、小説というよりエッセイっぽいです。お医者さんなのでそのまま患者さんのことを書けない事情があってこういう体裁になったのだろうか。
他の小説とか漫画にありがちな熱い人間ドラマな展開は殆ど無く、淡々と流れる精神科のお医者さんの生活の中で、患者さんの存在は風景の一部のような薄い感じになってます。そんなもんなんだろうなあ。でもその余白に春日先生の趣味・フェティッシュの記述が隙間無く埋まっているのが味というか。うわ〜きたよ〜(はあと)という感じなのですが。
例えばひとり缶詰工場でラベルの絵を描いていた方が抑うつ症状を起こして患者として来るんだけど、その前景にびっちりカスガ先生の缶詰工場に住んでみたいという夢の話が描かれていて(旅行に出る時は貴重品を缶詰にして、ひとつひとつこういうラベルを貼っていくんだとか)、その妄想に対してむしろ患者さんの存在が現実世界に引き戻すきっかけになっているようなのがおもしろかったです。その患者さんがカスガ先生の人生を大きく変えるとかはないんだけどね。
この本では奥様が登場することが多いのがまたファンにはありがたいかもしれません(笑)。インタビューでちろっと紹介されてたりしていたけど、奥様も個性的な方なのですね。家での様子とか、なかなか普通の本では書けない所だろうし。各々のエピソードはフィクションなんだろうけど、実際そういう方なんだろうな〜と思いました。またもネタバレですみませんが、表題の「池」なる真緑のクリームで彩ったケーキをつくって食べるくだりが印象的でした。円柱形の、池にはめこむ型としてのケーキ、そしてケーキとしての池を食べること。日曜日の午後のお茶の時間。
なんかそういうキッチュでファンタジックな世界が村上春樹の挿絵の佐々木マキの絵をほうふつとさせて、毒消しになってくれたような感じです。癒された。先日ラース・フォン・トリアーの奇跡の海を見てしまったダメージが大きかった…仕事にも支障が出てしまったほどです。中学生か。ユリイカもしんどかったけどこれはキツかった。
ラース・フォン・トリアーは好きな監督なんだけど、この作品はさすがに見れないなと避けていた作品でした。主演のエミリー・ワトソンがすばらしいというのでおそるおそる見てみたのですが、やっぱりかわいそうすぎてつらすぎました(涙)。エミリーかわいいけどな。これはほとんどコメディだろうと震えながら見ていたのですが、おとぎ話として笑い飛ばす余裕が無い…この監督は女を虐め過ぎっていうのはわかってるんだけど、自分にはドッグウィルよりきつかった。ダンサー・イン・ザ・ダークよりも救いが無かった。主人公が自分が間違っていると思って死んじゃったからね。
見ていてついコーチングの視点というか、精神障害者としての主人公をどう扱うか、彼女の行動について分析しようとしてしまって大変でした。義姉の看護婦さんが出ていたのも大きかったけど。(この女優さん、いろんな映画で見かけてけっこう好きだったんだけど、もうお亡くなりになっているのを先ほど知ってびっくりだ。残念です。)
たぶん旦那の言うとおりにしなくてもすむやり方ってあったと思うんですね。と言ってしまえば身も蓋もないのですが。周囲の人たちのように宗教の縛りで罰したり、法の力で隔離(措置入院)するというのとも別の方法でソフトランディングというか懐柔というか、彼女の目線に合わせて軌道修正する方法はなかったのかな、などとぐだぐだ考えたりしてました。まあ実際そんなことできたら映画にならないんだけどね。
ただ旦那があんな元気になる(不自然すぎ)というなら、もうちょっと生きていてくれさえすればなと思った。ベスが重傷で命を落とす時に、自分は間違っていたの?という問いに答えてくれてたら、というのはあった。あそこで義姉さんは何で無言だったのかなあ。せめてなにか言葉をかけてやったり触れてやったりしていれば命がつながる可能性があったんじゃないかなと思ったんだけど、あの場面はつらかった。本当に取り返しがつかないという感じで。
自分としてはベスの犠牲精神?にはあまり感銘を受ける所は無く(大変なことをしてたけど果たしてそれが旦那の意思に報いていたのかすら不明なので・その件自体は彼女はやりたいことやって気が済んだんだろうと思うだけだ)、時代とか宗教とか、父親の不在とかいろいろ背景はあるにせよ、とにかくベスが死んじゃって旦那のヤンに会えなくなるというのが単純にそれだけでかわいそうで打ちのめされるばかりでした。その辺はうまい作り方だなと思った。最後の鐘が鳴った所はよくわからなかったけど。
|