過去日記倉庫(仮名)
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フリフリのおれ的わたし的ベスト2007はこちらより
| 2006年07月11日(火) |
エリエリ(火曜日) / 私の |
まだ頭がよくまとまらなくてエリエリレマサバクタニのちゃんとした感想が書けない。まだメモ。資料としてユリイカ去年の3月号に載っていた佐々木敦さんの論考にリンクしておきます。すごい難しい文章ですが、(だから?)自分にとっては特に意味があるものではなかった。これを読んでearthを聴き始めたので紹介してくれてありがとう、って感じではあるのですが…
ただ最も単純で言いたいことは、この浅野忠信のギターじゃだめだろってことだ。身も蓋もない話ですが、音楽の好きな方が見れば、だいたいがこれがあの人(好きな演奏家)だったらこんなんじゃすまないのに…と思ってしまうはずだ。私だったらBorisのwataさんとかあの人とかあの子とかが出す「あの音」を代替すべく、耳をふさいでしまう。そのくらいだめだ。
ノイズだったらわかんないだろうというのは大間違いだと思う。知識や理性の通用しない純粋な音であるからこそ、その力量がわかってしまうんじゃないかとすら思う。(その一方で他の音楽と比べてはるかに高度な知識や技術が必要なのがノイズなのではないか、という意識もあるんだけど)この映画を論ずるのに有名なアーティストを引っ張ってきたりとか、映画の中でわざわざ彼らを「世界的に評価されたアーティスト」と設定する必要などないのだ。聴けばそれが何であるのかわかってしまうからだ。作中で先に死なせてしまった中原昌也が演奏していたらもっと良くなる可能性はあった。でも、どうなんだろう。作品の作り方に疑問を感じた。
| 2006年06月30日(金) |
復讐の音色 / ブロークン・フラワーズ / 親切なクムジャさん |
映画の感想を。劇場でブロークン・フラワーズを見ました。ジム・ジャームッシュの新作というのと女優陣が非常に豪華というのがありましたが、特に筋とか主人公(ビル・マーレイ)に期待する所はなかった。自分の目的といえば、ジャームッシュの映画はサントラが重要なんですが、中でドゥームメタル(激重)のSLEEPというバンドの曲が流れるらしいがどんな場面なのか、というのと、よく文学系のアヴァンギャルドな作品に出ているティルダ・スウィントン(ナルニア国物語で魔女をやってた方です)がどんな役で出るのか、というのが知りたかったです。実際は同じ場面でしたが。田舎の小屋みたいなのに住んでて、つなぎを着て小汚い(失礼)のが新鮮だった。でもちょっとしか出なくていきなり泣き出して終わりかよ!!同じ敷地内に住む兄貴どもと一緒に主人公に蹴りを入れたい気分でした。
サントラはとてもよかったです。主人公が隣人に背中を押されて昔の恋人たちを訪ねるという物語なのですが、その近所に住む友達が地図とか切符と一緒にCDRを焼いてあげてるんですね。見てると何枚もあげてるみたいなのですが、これがエチオピアのジャズということで、劇中でかかってるのがとてもよかったです。なんというか、フレーズを取り出してみるとコルトレーンっぽい感じ(逆か、コルトレーンがアフリカ音楽を取り入れてるんですよね)なんだけど、このサックスの音があきれるほどく人なつこくてかわいらしい。同じフレーズをしつこくループのように繰り返して、解決することなくひたすら続いて行くのがまたどうしようもなくて憎めない。なんか日本の演歌っぽい親しみやすい歌い口だなと思いました。
とても昔、これも劇場でストレンジャー・ザン・パラダイスでフリーキーなブルースの流れる中で無表情のジョン・ルーリーのたたずまいがたまらなくおかしくて、どうしよう、ここで笑っていいものかとプルプルしながら見ていたのを思い出しました。懐かしい。そのスクリーミン・ジェイ・ホーキンスのI put a spell on youが人生で初めて聴いたブルースであることを告白しておきます。やばいね…そこと対比するのであれば、やはり旅立ち前夜にダイニングでひとりシャンパンを開けて(ジャージで)マーヴィン・ゲイの曲をかけている場面でしょうか。リンクした公式サイトで2番目に出てくる画面の所です。けっこうまんざらでもない表情で聴いてるのがおかしくて最高。私もちょっと聞き惚れてしまいました。マーヴィン・ゲイいいですね。
今日の題名はそれにかけているのではなく、親切なクムジャさんでした。音楽がすばらしくてエンドロールをチェックしていたらヴィヴァルディの曲が多かった。それでTSUTAYAで探して聴いてました。うーん、ロックくさい(これも逆ですが)、展開がねちっこくて感情的であの映画によく合っていたんだな。子供の頃にピアノでヴィヴァルディの曲を弾いたりしたことを思い出しました。なかなかトニックに落ちないんですよね。短くても長くてもしつこく続くフレーズの応酬、憂いのある通奏低音が続いて、違うキーのマイナーコードで幾重にもたたみかけるような所があって、とか。あの映画のキッチュな映像にもバロック音楽はとても合っていると思いました。オリジナルのテーマ曲もよかった。音楽担当のチョ・ヨンウクはカルというホラー映画でもうまくクラシック音楽を使ってました。あれもとてもよかったです。
映画の中身に関してはまだちゃんとは書けないのですが、というかこの監督の映画はいろんな要素を詰め込み過ぎて(2、3本分の情報が入ってるのではないかと思う)なんかよくわからないというのが正直な所です。この作品も、終盤の遺族の復讐の話だけで一本つくれそうですよね。加害者を拉致してきて被害者を集め、法に任せるか自らの手による復讐かを選ばせて対面させるという所が非常におもしろかったです。コメディとして処理されているのが韓国的なのだろうか。遺族に殺されるチェ・ミンシクがすごい楽しそうに見えたな。この方はすごい。殺すのも殺されるのも楽しそうってどんな人なんだ。
たまたまECDIARYを読んでリンクした所があって、引用できるまとまったフレーズは探せなかったんだけど、確か自分の憎しみを他人や社会に委ねてはならない。ひとりひとりが無力だからこそ、そこにとじこめておかなければならないものがある。殺す権利を個人に認め、各々が悪しき感情に向き合い、堪能し、自らの責任においてその権利を行使しなければいい、といった文章があって、それを思い出しました。映画の遺族も結託して加害者を殺してしまったと言えるけど、自ら手を下すということでそれぞれが自分を逃れられない場所に釘付けてしまったのだなと思う。空中に居る自分にとってはなかなかリアルに感じられるものではないのですが、なんかいろいろ考えてしまう。
暑いですね。まだ6月なのか…この所主食がうどんです。この前外で食べたらおいしかったので家でも食べているのですが。オクラとか納豆とか入れてみたりしています。卵を半熟(温泉卵?)にするのが難しいですね。あとみぞれとかあずきバーとかガリガリ君とか食べて生きてます。小学生か。胃腸が弱いので冷えにも気をつけなければならない。とりあえず潜伏というか、なんとかこの暑さをしのぎたいです。あー氷ぜんざいはまだ食べてませんでした。今度食べよう。
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 あまりの暑さに仕事が休みになったので(嘘)映画を見に行きました。初恋という映画。三億円強奪事件の実行犯が女子高生だった、という話でした。主演の宮崎あおいが好きなので内容は何でもよかったのですが、そんなに傑作!というのでもなかったな。この事件にそんなに思い入れがないとか、自分が産まれる前のことなのでリアルに感じられないとか理由はあるけど、これを見てこの事件について改めて考えたくなるということもなかった。淡々と話が流れ過ぎなのかな。あと汗臭さが足りない(笑)というのはあるかもしれない。時代考証はきちんとされているけどやっぱりリアルじゃなくて。これはしょうがないか。
主人公のみすずが事件に関わるきっかけになる兄の役を実兄(宮崎将)が演じているのはよかったですね。最初登場人物の見分けがつかなかったので目印になってくれてよかった。デビュー作のユリイカでも一緒に出てるらしいので見てみたいと思います。あとは単車に乗ってる所がとてもよかった。ジャズ喫茶Bの場面がたるいので(ただ座ってるだけだし)そこを削ってバイクの場面をもっと入れてくれるとよかったと思う。顔はかわいらしいんだけどスレンダーでかっこいいんだよね…オートバイというマンディアルグの小説を連想してしまいました。素肌に革のスーツを着た女の子が出てくるのですが。う、エロおやじくさい。でももっと見たかったわ。
クールに流れ過ぎるというのは音楽のせいもあるかもしれない。COILというバンドが担当しているということで、クールでミニマルっぽいようなのがとてもかっこよかった。岸がみすずと一緒に車に乗って犯行計画を説明する所の、時計の秒針の音が狂って重なり合うような曲とか、みすずがバイクで転んでしまう所のギターソロの曲とかよかったです。ジャズ喫茶の場面で知ってる曲が流れることはなかったのですが、あれはコルトレーンなのかな?違うよなー。ピアノはマッコイ・タイナーなんだろうなと思ったけど、キース・ジャレット(というかECM)でもはまる感じも受けた。チャールズ・ロイドとか。時代考証的にはどうなんでしょう。
事件を起こしてしまったことで、二人は結局離ればなれになってしまうのですが、大学に進学したみすずが岸の借りていた部屋に住むっていうのがよかった。まあみすずちゃんはさびしくてかわいそうなんだけど、あれは本当にうらやましい所だ。初恋という感覚を懐かしく思い起こした。別に部屋に残された本に愛の告白が書き込まれてなくてもいいんですよ。あの人が触って読んでいた本というだけでかけがえのないものなのだから。でも好きな人の書いた文字っていうのもそれだけでとてつもない宝物だよね…そういう感じ。本棚にけっこういっぱい入ってたなあ…非常にうらやましいと思いました。私もそこに行きたい。ランボーの詩集以外はどんなのがあったんだろう。それを読む場面ももうちょっとあるとよかったなあ。
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