過去日記倉庫(仮名)
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フリフリおれ的わたし的ベスト2007はこちらより


2005年11月29日(火) 火曜日 / 俺をすてたところ(メモ)

このあいだつくったCDR7枚分の曲目リストをupしました。htmlファイルもupできるというのでやってみました。こちらよりどうぞ。久しぶりにソース書いたなあ…こういう形でページを増やすことも考えています。いちばん簡単な形式で味のないページですが、これはこれでいいような…全て終わってからiTunesの画面をキャプチャーで画像化できることを思い出したのですが…これはこれでいいとします。もしCDR聴いてみたいという方がいたら送りますので連絡下さい。お返しに編集CDRを送って頂くというのが条件ですが…

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息をつめて音を聴く。本を読むように思いをたどろうとする。文章を書いて捧げ合った(お互いに、ではなく共有した志に)友人の作品を読む時の気持ち。そこには自分のいま最も求めている答えがあり、しかし自分とは違う人間としての差異に思いをはせながら、そのつながりをたぐり寄せた。その時の気持ちを思い出す。私たちは映画や音楽を愛しているけどあくまで言葉で、そういうモチーフに反映/反響した真実の残像/つぶやきをとらえようとしていた。

蜜月を過ぎて、離れて暮らしながらお互いにこれまでとは想像のつかない現実に遭い続けて、いくらかの変貌をとげながらも、ときおりラブコールを交わす。あんなに自分を追い込んで言葉をつづることも、お互いの助けで居場所を探り当てることも、もう無いのかもしれない(でも無いとは思わない)。でも満足したわけじゃない。まだまだ描き足りないことはわかっている。そして私たちは別種の言語を獲得しつつある。私は音楽、友人は映像と、言葉の枠を広げ、壊す/壊れる楽しみを知ってしまっている。そして言葉に還る楽しみを。言葉ではないものに自分の意志が溶け込む。

ゆっくり回復する。まだいろんな断片を集めているだけ。それを結びつけ、並べて作品にする力がほしい。もっと音を聴いて、言葉を覚える必要がある。でも確かに今までつくってきた、言葉を読む回路を音楽を聴く時にも使えるようになってきた。息をこらして、意味を読み取りたい。意味が無いという意味でさえも。置いて行かれたとは思わない。涙は流れない。音の奔流の中に居て手を伸ばして、あなたが歌った「さわって」「渡って」「つかんで」向こう側も見えない深紅、もういちど歌って、手を伸ばして問うから、この指で聴くから。


2005年11月27日(日) 日曜日 / Le Quan NinhとPaul Lovensのドラム

風邪をひいているような、でも咳が出るわけでもないし、不愉快な体調ではあるけど、家事をやったり用事をこなす。あんまりこれをやろう、あのことを書こうとかいう気分じゃないのでいろいろ滞っております。その気が無いとスピードがぜんぜん違って、誤字とか勘違いとか多過ぎて更新するのに時間がかかって疲れる…さぼった方がマシかもしれない。と思いつつ、初心を振り返りながら今日の日記。

昨夜久しぶりにもらいもののSidsel Endresen-Christian Wallmrod-Helge StenのMerriwinkle(JAZZLAND)を聴いたらめちゃくちゃよかった。Wallmrodのチープなエレピの教会音楽とかStenのaudiovirusとクレジットされた虫の鳴き声のようなノイズに聴き入る。エフェクターなのかなあこれ。Endresenさん(grinningtroll.com内のページ)はぐぐったらとても有名な方でECMでアルバムも出ているようでした。知らなかった。

ヴォイスインプロなんだけど、そんなに重苦しく無く、グロテスクでもなく、女くさくないけど無邪気にインプロを楽しんでいる感じが伝わってきて好感を持ちました。女っぽすぎるのって苦手なので、でも適度にかわいいのが好きだし、ってわがままな好みね…先日立ち読みしたトキオンという雑誌のビョークのインタビューを思い出した。アイスランド語で歌うことについて書いてあって、アイスランド語とか訛りの入った英語の音が好きなんだということ。それにしてもWallmrodさんの鍵盤は変だ(笑)電気バンドも探して買ってみようかなあ。

また一緒にもらったMichel Doneda-Paul Rodgers-Le Quan NinhのOpen TreeとIvar Grydland-Tonny Kluften-Paul LovensのThese Six。これだけiTunesのデータベースに入ってなくて曲名を取得することができなかった。なぜなんだ。やっぱり自分はレカンニンの太鼓(特に大太鼓使い)が大好きで、何回聴いてもうっとりしちゃって他に何もする気もなくなってしまう。最近はDonedaさんのサックスとかベースも聴こえるようになりましたが、やっぱり打楽器の音が気になってしょうがないです。

かなりおこがましい言い方になってしまいますが、こういう演奏がしたいんだなあ…なんで知ってるんだろう?と教えてもらってる感じ。そういうんじゃだめなのかもしれないけど、なんか普通のフリージャズのドラムよりも素直にわかる。ドラムセットではなくて手だけで演奏してるから音数がそんなに多くないというのがあるかな?音がノイジーというか、普通の太鼓とはかなり離れたサウンドなんだけど、柔らかくてきれいなんですよね。全ての音色にいちいち引き込まれてしまう。動きもオーガニックで無理が無く、耳障りな所が無いのが不思議です。どうやってるんだろうなあ。

These SixはSofaのレーベル主のIvar Grydlandとベースとドラムのトリオの即興。曲名は無かった(笑)。RovenさんのSelected and Unselected Drums and Symbalsというクレジットが超かっこよくてまねしたくなる。このギターの方とレーベルを一緒にやっているIngar Zach(ds,sampler)のデュオを持っていて、遠くに見える工事現場のようにまったり続くノイズインプロを愛聴していたのですが、この These Sixもなんかこのギター聴いたことがある…と思って改めて名前を確認しました。かなり抽象的なプレイだと思ったんだけど、やっぱりその人の音ってあるんだな。

Paul Lovensの演奏は先輩だけあって?リードしていったりアグレッシブにつっこんでいく所が多いと思った。(レカンニンはもっと後ろの方に居てゆっくり合わせている感じがした)シンバルの弓奏がすばらしい…あんなに長く音が伸びているのも驚異的だし、サウンドが微妙に変わっていくのは何なんだろうなあ。片手でエフェクト的なことをしているのだろうか。ベースのアルコと混じっておもしろい音になってる所に聴き入った。シンバルなどをドラムの上に乗せてドラムの響きも利用するような演奏をするんだけど、その辺がダイナミックであり繊細であり、余韻の長さや物が震えるスピードも細かく調整しながら演奏している。何度聴いても飽きないなあ。聴き入っていたらすべてのものの動きが止まってしまった。今日が何曜日かも忘れそうだった。ていうか思い出さなかった。


でも轟音のBorisが聴けたのでそんなに調子が悪いだけでも無いな。気持ちを決めかねていてぐずぐずしていたのもある。冒頭の浮遊するようなセンチメンタルなポストロックから、ちゃぶ台蹴り上げてだいなしにするような2曲目のバリバリハードロックのリフが飛び込んでくる瞬間、そのたびに爆笑してしまう。これを生で見たいのにな〜。Pinkはドラムがいいですね。あんまりドラムは聴いてなかったんだけど、このアルバムはかっこいい所がいっぱいあってぐっと聴き入りました。変なシンバルの音が気になったり、後はタンバリンというかジングルが鳴ってるのがハードロックらしくて(笑)、気分がもりあがって嬉しい。

こういう日記とか、CDの感想を書きはじめたのは、自分が興味がある音楽で、誰かの感想を読みたいんだけど検索してもヒットしない…ならば自分の感想だけでも書いておこうかと思ったのがきっかけです。他の人の感想とかあんまり参考にしないものなのかな?ブログがひっかかるのがうざいとか、検索よけて書く方とかいたりするけど、自分はひっかかるために書いている所がある。間違ったこと書いたり、書いたのに捨てちゃったりしたり、いろいろあるんだけど、また書いていかないとなあと思いました。


2005年11月26日(土) 届きもの / 人と神と音

更新中に23632get。ご愛顧ありがとうございます。こういう変な並びの数字を見ると気になってつい書いてしまう。さて先日注文した楽器が届きました。中国の小銅鑼ですが、やはり期待していたものとは違いますね。よく考えてみれば、出てほしい音と楽器の大きさとか形状が違うかも。もっと勉強しよう…とすればほしいやつって何なんだろう。あの京劇でクヮンクヮン!!て鳴ってる変な楽器なのですが。もっと小さくて薄いものだと思うけど、ジャガンシンバルってやつなの?それとも合わせシンバルの方かな?バチで叩いてる感じだけど。さすがに検索しても出ないからつらいなあ…

*Le Quan Ninhのサイトより、このページの写真でいちばん近くにある小さいケーキ型みたいな形の鉦があるのですが、ひょっとしてこれなんじゃないかと思います。でもこれは通販サイトでは見たことないなあ…ちなみにひとつおいて消えかかっている上の方に並べて置いてある小銅鑼はこのたび買ったものとそっくりですね。もっと大きいかな?

買ったものは大きさは同じなのですが、カップというかふくらんでいる所、お椀でいえば底の部分の面積で音の高低が変わっているみたいで、ちょうど5度違う感じで使えそう。余韻が上がるという解説には??でしたが、ぶったたくと違うのかもしれないな。けっこう肉厚なので太鼓に置いて使うのは難しいかもしれない。普通に手に持って鳴らすだけでいいと思った。振ったりとかできるし。高い音の方が変わった倍音?がまざっておもしろい音になっている。この高い倍音が後まで伸びて残るというのが回音なのかしら?明るい音なのがよかったな。銅鑼というよりスティールパンみたいな感じで軽くたたいた時の音が好きだなあ。

本は西岡信雄さんの人と神と音というもの。前に図書館でこの先生の本を見つけて大ファンになってしまいました。もともとオーケストラでフルート吹いていたのがフィールドワーカーになったという経歴を持つ方で、ものすごくとっつきやすい文章を書かれる方です。大阪音大の学長でいらっしゃるということで、その紹介ページを見てみると、書いてある研究テーマという所の「音楽・舞踊にみる人類の衝動」(!!!)というのに釘付け。おぉ、なんかわかる。

この本はもともと出版元ミュージックトレードの機関誌に寄稿されたものをまとめたものということですが、前に読んだ楽器からのメッセージ 音と楽器の人類学とだぶっている所があるような気がしました。とすればこちらの方が大判でカラーのページが多いのでおすすめでしょうか。広告もいろいろのっていて、東京古典楽器センターという所の誰だってチェンバロなら弾きたい!のコピーにはぐっときました。確かに弾いてみたい。ピアノと鍵盤の色が逆なんだよね。実際見に行ってお値段にびっくりですが…太鼓もあって、コパー胴の小型ティンパニに萌えまくり。しかも自作キットまで。つくれるんだなあ…料理用のボウルでできるんじゃないか。売ってそうだし。

脱線しました。してないか。本文でも楽器をテーマにして、アフリカ、ヨーロッパ、アジアと世界中の音楽が紹介されていて、巻末には和楽器についてけっこうページを割いての特集があります。もともと管楽器の演奏家だったということで、管楽器と打楽器が多く扱われています。日本で初めて銅鐸を楽器として演奏した、という経歴もあるとのこと。

ひとつひとつの文章は短いのですが、けっこう突っ込んだ解説もあり、写真も豊富でものすごい情報量になっています。これで2千円というのは安い。しかも読んでて楽しい(笑)ということでおすすめしています。辺境の民族音楽から比較的最近のスティールパンとかレゲエの大衆化についてのエッセイとか、イギリスのパブの話などもあり。日本の芸能の話も出てきます。富山のおわら盆の話がおもしろかったです。静かな祭りとうるさい祭り。通りとか駅で演奏するストリートミュージシャンの写真を集めたものとか、アフリカの楽器の絵の切手を並べたものとか、眺めるだけでも楽しい。

また楽器そのものについての論考がすごいおもしろいです。楽器の大きさについてとか、管をぐるぐる巻いてしまう話とか、ヴァイオリンとかギターの響孔ついての結論の出ないエッセイとか(笑)、なんでこんなものをつくったのかなあという素朴な問いかけに共感してしまう。ぐぐるとインタビューが出てきたの読んでみたのですが、幼少の頃から鳥を飼っていたというのが興味深い。本にも自分の飼っている鳥に音楽を教える話(昔ヨーロッパでそういう習慣があったそうです)が載っていたけど、そういう背景があったのですね。

打楽器もいろんな話が出てくるのですが、やっぱりいちばんおもしろいのが地球を鳴らす(!!)というもので、地中に空洞をつくったり弦を張ったりして音を鳴らすということもするのですね。すげえ。どんな音がするんだろう。インドネシアのクルンクルン(地面に埋めた丸太を真上から太い棒でたたく)とか、アフリカのトーテムポール状に地面から立ってるスリットドラムというのは楽しそうだなあ。あと振ったり揺らしたりという行為についてのエッセイには、振りフェチの自分には腑に落ちるものであった。楽器は叩くものより振るものの方が古い(根源的)と思うのですがいかがでしょうか。お酒のグラスに氷を入れたがるのは、あのカラカラ鳴るのがいいんだろう、というオチがよかった。


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