過去日記倉庫(仮名)
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フリフリのおれ的わたし的ベスト2007はこちらより
| 2005年10月26日(水) |
コウノトリの歌(映画) / エミ・エレオノーラ live at 1mile |
今日はきゅうきょ休みにしてもらって映画とライブのはしごの水曜日。いつも通ってる県道339号線を横切って国道58号線を北上。名護の映画館でコウノトリの歌を見てきました。
ベトナム人のつくったベトナム戦争の映画、ということで前々からこれは見とかないとと思ってました。名護シアターは北部唯一の映画館で、ライブバーBirdlandの隣りにあります。数年前ここに辛島文雄トリオを見に行ったなあ…でも映画館の方は今回初めてなのでした。けっこういい作品がかかってるんですがなかなか行くことができなかった。今年いっぱいで閉館というニュースをきいたばかりで無念…古い建物が懐かしい感じでよかったですね。映画のポスターがいっぱい貼ってあって、ここの子だったらな〜なんて思いましたね。(子どもじゃなくてもいいんだけど)なんだかな。
作品は、アメリカ映画のベトナム戦争ものとかドキュメンタリーと比べようとするとものすごい肩すかしを食らうと思った。疲れてて戦争映画はつらいかもなあ、他のにしようかな〜とちょっと気が重い感じで行ったのに癒されて帰ってきたよ(笑)。なんというか全編のんびりしてます。語り手のカメラマンの方が平和な街でふと立ち止まってみたりするんだけど、特にこれまで隠れて見えなかったものをさらけだすとか、従来の何かを打ち壊して新しいものを提示するとか、そういうことはおこらない。私が見えてないだけかもしれませんが…ベトナムの歴史に詳しいわけでもないので、そういう視点での解説もできないので申し訳ないです。
従来のハリウッドのベトナム戦争ものに描かれているベトナム人像を野蛮なイメージではなく人間としてとらえ直すというねらいは果たされていると思います。自分が癒されたから、ではないけど戦争体験者に捧げられた作品なのかなあと思う。実際の戦闘シーンではそんなにグロテスクなものは出てこないのももうそんなのはアメリカ映画で描かれているし、まだみんな覚えているしいいよねって感じで端折られてるし。単純に物理的/予算的に無理だったのかもしれないけど…なんかこの辺がアジア人らしい奥ゆかしいセンスを感じた。主人公のカメラマンが全滅した集落を訪れて、決定的な瞬間を撮るべきなんだけどこの先を撮ることができないとカメラからフィルムを取り出してしまう場面があって、この方は当時はジャーナリストではなく従軍カメラマンなので、ポリシーを持って写真を撮ってるんじゃなくてひたすら兵士たちと一緒に過ごし記録する役割なんですよね。それがおもしろかったです。
それにしてもけっこう大がかりなロケをしていると思うんだけど、ハリウッドの映画とは違ってなんか緊張感があんまり無いんだよなー。それがいい。編集とか音楽なのかな?いきなり爆撃が始まって、無作為にバタバタと人が倒れていくという。実際はそんなものなのだろうか。あんまり血が出なくて(笑)、倒れてるとベトナム人だかアメリカ人だかわからないっていうのが何かを語っているのかなあ。戦争よりも戦場の外の生活とか、戦争が終わった後の平和な風景の方が見ている者の所に何かを呼びかけているような気がしたんだけど、それは自分が沖縄の人間だからなのだろうか。
映像がきれいです。色調とかそんなにいじっていなくて自然な感じがしました。なんか緑とか土の色がやっぱり沖縄のと似ていて、戦争の場面になるとなんか温度とか匂いとか伝わってきて胸が痛くなった。あんな広大な田園風景は無いですが、あれは絶品でした。あれしか印象に残ってないかもしれない…何気なくいろいろ農作業をする人が出てきて足踏み機で脱穀してるのとか、美しかったです。思えば話と関係ないのにあひるとか水牛とかいっぱい出てたなあ。小さい子どもが鴨のような鳥にひもつけて散歩させてるとか。なんかすごい和みましたよ。よかったなあ。
なんかもういいよ、リアルで燃える戦争シーンとか主義主張とかいっぱいつくったし、そういうのはもういいんじゃないの?って感じで、そこにとても共感したというか勝手に読み取ってしまっただけかもしれませんが…普通の生活とか労働(登場人物の一人は新婚なので3日の休暇をもらう・しかも2回も!)の大事さっていうのを感じた。後半に北から南へ身分を偽って入り込みスパイ活動を行うエピソードもあっておもしろかったんだけど、そんなに印象に残っていないな…歴史がよくわかってないからだと思うのですが。それよりもいなかの兄さんがあんなにのんびりしてアメリカに勝ってしまうのか!っていうのが衝撃的だったのかも。フルメタルジャケットとか思い出すとばかばかしくなりますよ。そこがよかったかも…こんなの沖縄の人もつくっちゃえばいいんだよな。反戦とか厭戦とかいいけど戦争そのものがナンセンスなんだっていうのができないかなあ…そんなことを考えながら帰りました。
とは言いながら帰宅はせずに南下、宜野湾で夕飯を食べてcdyaさんでCDを買って那覇の1mileでエミ・エレオノーラさんのライブを見てきました。マスターのホールズさんにすすめられて見ておかないとなと思ったのですが、自分のライブもあって見逃す所でした。あぶない…ちなみにLife=Artというブログにてスケジュールを確認できました。
今回の出演者はエミ・エレオノーラ(vo,p,accordion)さんとホールズ(g)さん、ドン久保田(b)さん、まきしりょう(vo,g)さん。一曲飛び入り?でなかじままほ(vln)さんが入りました。4人は石垣島ツアーのメンバーでその日帰ってきたばっかりとのこと。もう頭が離島で字が読めない、船の名前も逆に読んじゃう(笑)というエピソードも披露されていました。まきしりょうさんは最初にホールズさんとのデュオで民謡とオリジナルを演奏。ちんぬくじゅうしいとかすごいおしゃれなコード進行を合わせてて違う曲みたいになってました。自分語の曲がよかったなあ。福岡ユタカさんみたい。
今回はハロウィン前夜祭で仮装歓迎ということで、ゴスロリちゃんの2人組とか来てた。正装というか本格的なゴスロリちゃんは初めて見たので嬉しかったです。エミさんはもともとドラァグクイーンとして舞台に立たれているので、今回のドラキュラ姫も違和感無かったけど、ゴスロリちゃんから借りた天使の羽をつけた久保田さんと・ゆかたにレッサーパンダのかぶりもののホールズさんも一緒だとめちゃくちゃやばくて(笑)お祭り感が高まってよかったです。
その一方で、私はエミさんのことはよく知らなくて、ピアノを弾く方だということも知らなかったくらいなのですが、なんと全編即興だったんですよね。すさまじいことになってました…せっかく専門家につくってもらった牙(差し歯?)を歌いにくいからと一曲終わったらとっとと外してしまい、アコーディオンを弾く時には高いヒールの靴を脱いで腰入れて弾きまくり、とすごい男らしい演奏。やっぱり歌とピアノがすごかったですが…お客さんからお題をもらったり、携帯は電源つけといて!電話かかってきたらお題もらってね!っていうのがおもしろかったなあ。しかもお題に沿った演奏だしなあ…言葉と音楽について改めて考えさせられた。エミ姐さんの即興道場をプルプルしながら見学させてもらっている私、という感じ…この時点で今年最高のライブに決定。
題がついてるのは舐めてっていうのと、真ん前にいた私の出したカレーっていうのがおもしろかったです。舐めてっていうのは吸血鬼のコスプレにちなんでいるのですが、冷たい透明感のある曲だった。私の口に世界を放り込んで、というような即興の詩も出てきたりで、その後のMCでとてもきれいな海を見て、飲めるんじゃないの?と思って舐めてみたのを歌ってみたっていうのを聞いてあーそうなのかーそういう曲だったよ!と膝を打ってしまいました。カレーは、道歩いててカレーのにおいがして幸せな気分、うちもカレーだったらなあ、でもおでんだったよ(がっかり)っていうオチが付いていた。これは私の印象も曲になっているのだろうか…確かに頭の中では家のカレーを想像してました。これもちょっと驚き。
こういうふうに書いてみるとどんな音なんだって感じなのですが、即興と言ってもボキャブラリーとしてはクラシックっぽいかな?歌はドイツ語っぽい発音のエミさん語でときどき日本語も入る。キャバレー音楽っぽい感じもするな。モダン以前の古いジャズの感じもちょっと。1曲インターナショナルか何かをエミさん語で歌ってるのがよかった。なんか明るくて楽しいメロディだなと思ったらモーツァルトっぽいピアノになったりして。
フリージャズ的な所は全く無かった。ジャーマンプログレっぽいのかな?ホールズさんがプログレマニアなのでそうなっているのかもしれませんが…ホールズさんはエフェクターはそんなに使ってなくて音も2種類くらいだったかな。久保田さんはエレベと電気パーカッションも使用。電気はエコーがかけられていいなあと思った。無造作にスチールドラムをぽこぽこたたいたり、ずさっっっ(エコー)とドラム音を入れたりして、合ってるような合ってないような微妙な感じがよかった。
エミさんのピアノは弾きまくりで展開がスピーディで目が離せなかった。コード進行が小さくずれながら動いてるのがおもしろかったですね。まっすぐ歩いてないというか、千鳥足?フリージャズみたいに無調に流れることもなく、音響的な場面もあんまり無くてもうごりごりの即興。お客さんもあきれてたかもしれないな…後半とか久保田さんもエレベ弾きまくりですごかった。久保田さんはD-51で弾かれているそうで、いろんな方と演奏している方なのですが、インプロを聴くのは初めてだったかも。やばかった。3音とか5音の短いリフみたいなフレーズが出てきて、一回だけ3人が合う所なんか鳥肌が立ってしまいました。こわいよーなんで合うんだろういっかいだけ!見てると合わせるというより引く、やめる時の判断力に唸らされる感じ。ずるずる続けて様子見してる自分が阿呆に思えましたね。あーそうなのか〜。
また感動したのがアンコールでエミさんが自作の曲の弾き語りをしてくれたのですが、それがUAの瞬間だったのです。うぉ、これエミさんの曲だったのか。あのアルバムのライナーはレイアウトが変でろくに見てなかった。誰の作曲とか知らなかったなあ。この曲は大好きだったのでとても嬉しかったです。歌詞との合わせ方がいいんだよな…詞はUAなんだけど、それを最高に生かそうとする作曲者の愛を感じた。エミさんのはUAのバージョンよりはもうちょっとリズムを崩してるけどやっぱりキャバレーソングっぽかったですね。オリジナルが聴けて嬉しかったなあ。あなたがいちばん愛すべきことはそう/戻らない今のこの瞬間/そんな時はこわがらないで飛び込んで/この冷たい水はあなたにとって記憶の温度計 思い出した。恋の話なんだけど、ジャズだなー即興の話だなと思ったんだ。
ジャケは三上博史ソロアルバムのザクロ。エミさんプロデュースということでお買い上げ。インディーズでお店に出てないというの買えてよかったです。ドラムは中幸一郎さんで、巨大なバスドラを使っているのだろうか。響き渡る低音…三上博史のソロは89年のオルガンというのを持っていていまだに愛聴しています。テープで買ったんだよな…現代音楽っぽくてシアトリカルでとにかく三上さんがエロい。これも聴いてみるとやっぱりエロかったですが…ちょっと歌い方がおかまっぽくなったような気もするけどこの声は好きだなあ。詩はやっぱり血と肉とまぶたの裂け目に舌先を。ゴスだなあ。
| 2005年10月23日(日) |
南国の深海大決戦 at GROOVE(後日更新) |
GROOVEにてのイベントの日でした。今日は参加者メモのみ。出演者はパンチポンチ、KIGASさん、BAKANSの3バンド。パンチポンチは特別編成で、ぐし先生(ナオコ夫人,MC,VO,g)、ストロベリーナプキンの太郎(AD,MC)さん、香取光一郎(p,accordion,voice)さんという正規メンバー?に加え、アワからorcaの山口雄大(g)君、打楽器で私が加わりました。KIGASさん、BAKANSさんはぐし先生とmixiでのつながりということで、東京からはるばるお越しになっています。サイト見ると武蔵小金井アートランドに出たりされているのですね…アートランドってGROOVEに雰囲気似てるよなと思った。今回初対面だったのですが、非常におもしろい組み合わせになりました。濃かった…
| 2005年10月21日(金) |
ポトラッチ / 物欲 |
日頃よく友人や知り合いにCDをあげたり貸したり編集CDRを押し付けたり送ったりしているのですが、やはりこれも自意識のなせることなのだろう。あたくしこんなものも持っていてよ!お聴きになって!という感じで。あとはあなたはこれ(=私)をわかってくれるはず!というかなりもってまわった愛の表現みたいなものも含まれているでしょう。でもその中の1%くらいは、奉仕の気持ちというか、大事なものだからあげたいとか、この人の方が大事にしてくれるだろうからあげるとか、あるいはかわいい奴(CD)には旅をさせよう新しい出会いがあるはずとか、まあ自意識肥大のバリエーションでしかないのかもしれないけど、こう、ばらまきたいのですね。
インディアンの習慣であるというポトラッチ。持てる者の散財の儀式とはどのようにとりおこなわれるのだろう。写真はニューオリンズのマルディグラ・インディアンのチーム、ワイルドマグノリアスのボスのボ・ドリスさんです。ボ・ガンボスのどんとさんの衣装はこれなんです。この衣装は自分で手縫いでつくってるんですよ!ブラジルのサンバチームみたいなものだと思うのですが、まさにそのように一年分の稼ぎをつぎこみ、毎晩夜なべをして羽根とかスパンコールとか縫い付けて壮麗な衣装を縫い上げ、それを着て美しさを競う日があるのです。先日衛星放送でそのボスの衣装比べの場面を見ることができたのですが、本気でした(当たり前)。お互いの衣装を披露して、見比べて、負けた方はもうがっくりしてかわいそうなの…見た目の美しさって逃げ場がないからなあ…でも逆切れすることもなく本気の負けっぷりも男らしいと思った。
この勝負の儀式ってどういう経緯でできたのだろうか。ニューオリンズではアフリカ系とネイティブ・インディアンとの友好的な歴史が長く続いてこういう伝統文化も生まれたようなんだけど、この美しさを競って勝ち負けを決めるっていうのはアフリカ的なものを感じるな。どうでしょう。でこのジャケは先日手放したSuper Sunday Showdown。これもセッションものでドクター・ジョンとかリバース・ブラスバンドとかチャンピオン・ジャック・デュプリーとか上のボ・ドリス&ワイルドマグノリアスとか集まってます。92年なのでまだ山岸潤史さんは入ってませんが…
改めて聴くとやっぱりすごいいいです。だからこそ新しい誰かと出会ってほしいわ…ワイルドマグノリアスはボさんのすっとぼけたボーカルと殺人的にファンキーでかっこいいバックの組み合わせがすてきです。70年代のアルバムなんかどろどろでかっこよすぎ(悶絶)。うーんあんなかわいい声だけど喧嘩とか強いんだろうな〜親分だしなー。しかしニューオリンズはこういうの多い。そういう文化なの?でもこのひょうひょう具合がまた照屋林助さんをほうふつとさせて、なんか初めて会った気がしない感じ。沖縄の人には聴いてほしい音楽です。リンクしたアマゾンのページは試聴できまくりなのでよかった。しかも廃盤になっていないんだなーよかった。
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給料が出たのでとりあえず本屋に詣でて雑誌を購入。ダンス雑誌DDDの2号が出てました。前号より厚いような気がする…フルグラビアなので重い重い。でもサイズは変えないでほしい!続くといいなあ…今回も何でもありでイスラエル舞踊団特集とか春の祭典復元の話とかベリーダンスとかハイライトはあるにしろ、本当に何でもありすぎて何がメインなのかわからないのがいい(笑)。僻地の人間にはいっぺんにいろいろ情報収集できていいですよ。まあ浅く広くなんだろうけど、知らないものもいっぱい見れて楽しい。
ドラムマガジンはなんとなく買ってみたのですが、移動練習とかちょうどよかったかも。ちゃんと読もう。注目のドラマー特集ですが、ポール・ニルセンラブさんとかトマス・ストロネンさんとか地球博に来てたのに取材はしていないのかなあ…ちょっと期待してたのに載らないね。日本人では若い方が多くてほぼ全員知らない方だったけど話がすごいおもしろかった。最近やっとドラムのことがわかってきたかもしれない。Scoobie Doって聴くべき?KANKAWAグループの斉藤良さんも聴いてみたいかも。小山先生のお弟子さんっぽい。ヒップホップのバンドなのにバスドラの中にブラジルの太鼓(短いコンガみたいなの)が突っ込まれていたのが謎。どんな音がするのだろう。
巻末のマイセット紹介ページ、人と楽器は角田美喜さんだった。紫の宮永英一さんにすすめられてツーバスを始めたっていうのがすごいですね。22とか24インチのバスドラを8分とか16分音符で鳴らすって考えられんよな…写真を見るとそんなに大柄でもなく細い方なのに。やっぱり気合いなのか。セットはシンバルが全てびしっと平行になってるロックなセッティング。銅鑼もでかい…ゴングバスっていうのは初めて見たけど気になった。2本のスタンドでかなり高い位置にもセットできるもバスドラ。これはいいなあ。じゃまそうだけど…(三日坊主日誌さんで写真をどうぞ。へへへ…)
今はFMPのケルト十字エフェクトシンバルを買う気まんまんなんですが、やっとスタントン・ムーアシグネイチャーのシンバルシリーズが紹介されたな。ファンとしては1枚は買うつもりです。来年の目標か。でもその前にほしいのが同じボスフォラスでもジェフ・ハミルトンモデルのジャズライドなんだけどね…シズル付けて…見た感じ薄めでシルバーっぽいのが渋くていいんだよなー。ボスフォラスはロゴも好きなのでほしいなあ。うう、昨日まで演奏録音したのCDRに焼きたいな、パワブックほしいな〜とか思ってたのに。物欲の鬼。ほしいものはモノだけではないが…ふふふ、そんな季節。秋っていいね。
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