過去日記倉庫(仮名)
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フリフリおれ的わたし的ベスト2007はこちらより


2005年08月25日(木) 横川理彦ライブ at 1mile

初めてiTunesのパーティーシャッフルを聴いてます。変…でもない。自分でつくるセットリストもバラバラに好きなものを入れてるのでSJM-The Who-Frank Zappa-Merzbowときても特に驚くことはない。たまにキースジャレットが入るのがびびるけど。金大煥(ds)久しぶりに聴いた。この原田依幸(p)さんとのデュオがすばらしい…わざわざこれを選んでくるとは、iTunesわかってるな。アトランダムじゃないの?シェシズの曲も篠田正巳(sax)さん入ってるしマッシブアタックもリズ・フレイザーが入ってるやつだ。どういう法則があるのだろう…

今日は久しぶりに那覇市安里の1 mileまでライブを見に行ってきました。横川理彦(ただひこ・vln,laptop,vo,g)さん(Manual of Errorsのページよりプロフィールはここ)のライブがあると情報誌で見かけて気になっていて、仕事あって半分しか見れない感じだったのですが、ヴァイオリンのインプロなんかめったに見れない、見れるだけ見とこう!と、山原より車を走らせました。店についてチラシを確認したら、昨日今日と思ってたら明日があるじゃん…しかもヴァイオリンの方が入る…ショック。電話でもして確認すればよかったかも。

書いておくと翌日の予定はなかじままほ(vln)さんとがちゃぴん(b)さんとのこと。なかじまさんはアイリッシュバンドやロックバンドのアコースティックセットなどで活動している方で、入るとどんな感じになるのか非常に楽しみでした。がちゃぴんさんも何をするかわからない所(笑)が期待をそそるというもの。なかじまさんはこの日も来てたけど演奏が見たかったなあ…まあでも今日の共演者はホール(g)さんと波平雄太(g)君で、それもよかったです。

遅れて着いたので残念ながら最初のホールさんと波平君デュオの演奏は見れなかったのですが、横川さんのセットが始まる所でした。お客さんの入りもなかなかで若い方も年配の方もいておもしろかったです。

1mileはステージは無くて、奥のレコード棚やPAブースの隣りのスペースで演奏をするという感じになっています。小さなコーヒーテーブルにラップトップと周りに楽器が置かれていて、思ったよりすっきりした感じでした。私は10年くらい前に渋谷on airのイベントで見た記憶があったのですが、確か福岡ユタカさんとデュオ?(あるいは並び)だったかなー。

あの時はラップトップは無し、MCも無くずっと楽器弾きまくりでディレイでどんどん重ねていくという感じだったのでそういうスタイルの方だと思っていたのですが、今回はかなりラフな感じでおもしろかったです。歌ものが入るとは思わなかった!しかも客席から手拍子、コーラスが入る!楽しい…ファンの方なのかな?メトロファルスの曲なんでしょうか。丸太橋に火をつけて〜とか外で泣く(おしおきされた子どもがモチーフ)とか歌詞がけっこう変なのですが、スカスカなサウンドとのんびり・ポップな感じがとても懐かしい気分でした。ぽかんと晴れた雲間を見る感じ。

横川さんの話だと、家でやってるレコーディングの雰囲気をそのままライブでもやりたいということだったのですが、画面を指差確認しながらの演奏がおかしかった。楽しい〜こんなの見たかった。店主のホールさんとお友だちということもあってかMCもざっくばらんな感じなのがよかった。曲は最初にギターやヴァイオリンでループをつくってそれを使って歌を乗せていくという感じです。見てるとギターでもギターらしくない?フレーズが出てきたり、ヴァイオリンをわざとかすれさせてつたない弾き方をしたり、ウクレレみたいに抱えてつま弾いたりといろんな使い方をされていて飽きなかった。

ラップっぽいリズミックなのとか、詞のフレーズを使って言葉のループをどんどん重ねていくWalk Songというのが非常におもしろかったです。あんまり音をいじらないで言葉がききとれるくらいの声がとびかっていて気持ち悪い(笑)のがよかったです。リアルタイムでエフェクトをかけたりとったりというのも生演奏で聴くとおもしろいですね。また最後のヴァイオリンを使ったDiveがメロディがきれいでいちばんよかった。

休憩をはさんでホールさんと波平君を入れてのセッションもありました。嬉しい〜。来てよかったー。にこにこと集まって特に打ち合わせするでもなく無造作に始まる演奏。前も思ったけどホールさんと波平君のデュオがおもしろくて、わざわざ合わせてるっていう感じすら起こさせない合いっぷりなんですよね。初めてやった時からそうだったというお話ですが…赤い糸?(笑)スタイルが似ているというよりむしろ適度な距離感を感じる。それがあってうまく音楽をつくってるというか。というかお2人ともギターを弾くばっかりではなく音楽の全体像を見ながらつくっていく目があるのだろうなと思う。おもしろいのでいちど見て頂きたいです。

ホールさんの民謡風ギターに乗せてのDive沖縄ヴァージョンから始まり、グルーヴィで楽しい演奏でした。私も手拍子や近くにあった灰皿をたたいて参加。ヴァイオリンが入ってぐっと濃くアングラな雰囲気になったり、アンコールの手拍子の感じがいいね、とそのテンポで始まったりとか即興ならではの楽しみがあった。小難しく考える所も無く素直に聴けて楽しめたのがよかったです。ワンマンの演奏っておもしろいなあと思った。自分もいちどやってみたい。


2005年08月22日(月) susanna and the magical orchestra / エレニの旅(映画)

ライブが終わり平日のお休み。映画を見ようと思っていて、テオ・アンゲロプロスのギリシャ映画エレニの旅に決めたら、車の中で聴くCDもなんとなくSusannna and the Magical OrchestraList of Lights and Buoysになった。ジャケで選んだとも言えるし内容で選んだとも言える。外には出たけどひたすらゆっくりした動きで、買い物とかぜんぜん用事がはかどらない。夕方は渋滞して車もすすまないのがむしろ楽しかった。

Real & Trueのページより。試聴もできるようです。脳とか体の動きが落ちている時なのでむしろじっくり聴けたような気がしました。スサンナさんのボーカルもよく聴こえるし、バックトラックもいいですね。ものすごくうすいのですが、それが気持ちよかったです。カバーのJoleneがずっと知らない曲だと思っていたのだけど、あっ昔はやったジョリ〜ンって曲だね!と思い出した。切ない曲だったんだな。賛美歌のようなメロディで悪魔とギターのことを歌ったSweet Devilっていうのがよかった。ギターの音がひとつも入ってなくて。お兄さんのクリスチャン・ヴァルムルーのピアノを思い出しました。やっぱり似てるかも?

日が暮れてどしゃぶりにおそわれながらも映画館へ。桜坂劇場の売店で気付いたんだけど、こないだ踊りのしば先生が使ってたぐにゃぐにゃしたメタルカラーのパイプのオブジェってここに売ってたよ!なんだこれって思ったんだそういえば。で本棚に大野一雄の本があったので買う。しば先生はちょっと前に出た舞踊全集を買ったって言ってたけど、あれも新都心の本屋で見た気が…お金なくて買いそびれてたらなくなってたんだ。その本も先生が買われてたりして…とほほ。これ自分が買っちゃうけどいいよね?

こないだダンスの雑誌を差し上げた時に土方巽の話になって、舞踏というのは土方巽の踊りだけなんだと力説されていたんだけど、ずっと先生は暗黒舞踏、舞踏という言葉がお好きでないときいていたんだけど、それは好き嫌いではなくて、土方巽に敬意を払ってのことだったのだなと思った。大野一雄についてはどう思われているのだろうか。私もNHKあたりの映像をちょっとだけしか見たことがなく、知らないに等しいのですが…わたしのお母さん、ラ・アルヘンチーナ。私の中を鰈(かれい)が泳ぐの。

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エレニの旅は音楽映画だった。(サウンドトラックのページ。ギリシャ文字のエンドロールで全く読めない中でECMRecordsのクレジットを見てなぜかほっとした笑)あの驚異的な映像美を堪能するべくいどんだのですが、登場人物が音楽家ということで話の中で音楽がキーになっていた。もちろん演奏風景というのはとても絵になるし、劇場が難民宿になってるとか、政治的な状況で音楽活動が弾圧の憂き目に遭うとか、いちいちドラマチックだったな。

ギリシャについての基礎知識がほとんど無く、暑いか寒いかもわからないし、音楽もどんなのかよくわからなかったのですが、アコーディオンにヴァイオリンにサックスにダラブカが入ってるのが驚き。ギリシャでの呼び名は違うんだろうけど…自分が持ってるのとそっくりなアルミ製のダラブカがあったな。布のカバーをつけてるんだなあとチェックしまくり。登場人物のエレニの夫がアコーディオン弾きで、そのテーマの複雑な変拍子の曲がいろんな場面に現れる。

最も美しい場面はエレニとその夫が故郷の村を逃げた先で楽団員たちに受け入れられる、練習場の自己紹介の演奏の場面でしょうか。また海辺?のシーツを干した所で、音を追ってシーツのかきわけていくとひとりずつ演奏家が現れる所だった。またギリシャの民謡とか歌謡曲ばかりの所にいきなりアマポーラが流れてダンスパーティをするところがあってどきっとした。イタリアと共同製作だったからかな?私はついワンスアポンナタイムインアメリカを思い出してしまいましたよ。サックスさんが自分のフレーズにしてるのがどこかで聴いたことあるなーと思ったらそれだったんですよね。やっぱりジャズなんだなあ。

話はギリシャの現代史をエレニというひとりの女性の人生と重ねあわせるという、叙事詩的な作品。ギリシャの寒村(水没する!)の風景とあいまって自分にとっては異次元の世界の映像で、へーっと眺めるだけだった。あれは隠喩的な表現もいっぱい入ってるとは思うんだけど、どこからどこが現実でどれが誇張で、というのも定かでは無かった。スタイルは全く違うけど、高嶺剛とかホドロフスキー並みのシュールさを感じましたよ…高嶺さんのは沖縄なのでなんとなく意味分かるけど。どこまでが現実の習慣とか史実なのだろう。あの黒旗のいかだの群れ、たき火を囲んで回る喪の踊り、大木の枝に吊られた無数のいけにえの羊、白布の丘…

ロシアの街で拾われた孤児のエレニが弟分の男の子と結ばれるんだけど、妻を失った養父が結婚を迫る。二人は仕事に来ていた楽団に拾われて逃げ延びる。なんとか難民の集落(ヨーロッパのバラックって初めて見たかも)で暮らしはじめるも戦争が始まり、先に渡米していた夫も兵士に志願し、仲間をかくまった罪でエレニが投獄されている間に双子の息子も戦にとられ、敵と味方に別れて戦って、死んでしまう。

この辺の戦争の話になる所からやっと自分にとってリアルになってきてまたたまらなかった。夫が米国で兵隊になって沖縄の慶良間島に送られてそこから手紙を出して、今オキナワのケラマにいるここは地獄だ、なんていう語りで現実に引き戻される感じがしてつらかったな。これも戦争映画だったのか…ロング・エンゲージメントも最近見直したんだけど、これはさすがにジュネみたいにユーモラスな所がなくてひたすら悲しかったです。

ギリシャの内戦で息子たちが亡くなるんだけど、遺族の女性たちが列車で集められて来て、さあここがみなさんのご家族が名誉の戦死をされた現場です、ご対面をって言われる場面があるんですよ。たぶん昔実際にそうしてたんだと思うのですが、遺体がそのままになっている所で、お母さんとかおばあさんとかが一斉にかけよって自分の夫とか息子とか孫を探しあてる所で、自分も客席で呆然と眺めてるとエレニも自分の息子をみつけ、それを包むようにたくさんの泣き声が低い音で響きわたっているのがつらかった。

失神して悪夢に悩まされるエレにを介抱するおばあさんの手。とても存在感のある方だったのですが、これが最初の作品に同じエレニという役名で出た女優さんとのことでした。家帰って英語題がWeeping Meadow(すすり泣く未亡人)ということを知るのですが、こんなに重い作品とは思ってませんでした。今見るのはつらかったなあ…ああでもいつ見てもつらいかも。戦争は嫌だね。



2005年08月21日(日) しば正龍トランス舞踊 at GROOVE(メモ)

涼しい日もあったのですが暑さが戻ってきた…つらい。気が休まらない。蝉の声を久しぶりに聴いた。こいつも「あっ暑い、鳴かないと」とか思ったのだろうか。Pan Americanのシズルーな暗ーいギターアンビエントQuiet Cityを聴きながら涼んでいます。これ買ったときはそんなに印象に残らなくて放ってたんだけどけっこういいな…

今月もしば先生の踊りのGROOVEでのライブです。今回の楽隊はがちゃぴん(double-bass,nanoloop,p)さんに亀田真司(as)君、私(perc)のレギュラーのメンバーに加えて前一緒にやっていた若北八十(tp)さんにがちゃぴんさんのお知り合いのケン(tp)さん、前回見に来て下さった大工裕裡(voice,triangle,p)さんを迎えての演奏になりました。リユニオン&大所帯。今回は亀田君が大阪に引き上げてしまうので最後の演奏になりました。客席に県内随一のジャズドラマー島袋優さんが来てたのでびびりまくりましたが、結局始まってしまえばいつもの即興。

1st setは天と地との交信で、レギュラーの4人で演奏。しば先生がメタルカラーのの巨大なぐにゃぐにゃしたパイプ?のオブジェを帽子にして登場した時はびっくりしました。ペア?のもっと小さいブレスレットもあり。音楽はがちゃぴんさんのnanoloopのシンセ音よりスタート、久しぶりに私が入ったばかりの頃のような我慢大会(笑)みたいな、音はうすいんだけどさまざまな思惑がうごめくあやしいサウンドになっていた。(終演後若北さんの解説付き)途中でウッベの駒がとぶ!というアクシデントもありましたがそれでも即興は続いてゆくのだ…

今回は人が多いのでライブなのにほっとしてしまった。小さい音きれいだなあ…と聴いてたら入りをつかめなかったりしてたよ。えぇーそういう展開なのか。楽器も使うの初めてでセットするのに時間がかかり、あーセットできたと思ってほっとしたのもある。おいおい。今回は5連のアゴゴとかカウベルとかバスドラとか方向を変えてセットしてみた。バスドラは手でたたくために横向きで。おもしろかったけど演奏するのは大変だった。やっぱり。

というか楽器たちに様子見をさせてた感じ。まだ勝手がわかってなかったね。ずっと前に買ったおもちゃのスプリングドラム(枠のみ)が俺!俺!(男?)と呼んでくれたので2nd Setの最初に使ってみた。お題は忘れました…曇天にかみなりが鳴ってるような音がする。しば先生は福井のおわら盆の踊りのような平たくたてにたたんだ笠をかぶってきた。すてき。実はかごなんだけど…使い方がうまい。

あとは自転車ベルで、フックではなくダイアルみたいに回して音が鳴るものを買ってたんだけど、意外に使えた。音がきれいだったからかな?またウッドブロックをぽくぽくやったり。シンバルの弓奏もちょっとやりました。やっぱり音はものすごく小さいので場が限られることを体得。シンバルもたてにしたりとかさかさまにつけたりすると若干音が変わってたような気がする。低音がもっと聴こえる感じ?

大工さんは声とトライアングルがうまかった。こういう演奏をやり慣れている方と思われた。ヴォイスというよりもパーカッション的なアプローチ。ケンさんもうすく渋いサウンド。人は多いんだけど、音が小さくてテンション低いような高いような不思議な音になってました。2nd終盤のがちゃぴんさんの弓弾きの微弱なサウンドもすばらしかった。カヒミカリィ?録音できないくらい小さい音だったな。自分が今まさに聴きたい感じで、おおーうすいーいいわあと思い、出番を求める気もそんなに起こらなかった…だめじゃん。しかもたたいててあーやりすぎとすら思った。

たとえば木の実のジュジュのしゃらしゃら鳴る音が好きで長くやりすぎたしハットも必要なかったなあ、と録音したMDを聴きながら思う。まだ、かーじゅーさんの境地には到らずだなあ。それにしてもそんなに周りの音を意識して聴いているつもりはなく、てきとうにやってる感じなんだけど、改めて聴いてみるとやっぱり間にうまくすべり込んでいる、とか寄り添っている、とか呼応している、という感じが伝わってきた。偶然ではなく、みなさんあっての音楽なのだなあと思いました。おもしろいなあ…

自分は準備してたことがほとんどできずにその場ではがっくりだったんだけど客観的に音を聴いたらこれはこれで成立してるからいいか。その場で明確に、やろうと思ってる音は合わないと思ってやらないことを選択したのだし。合わないことを恐れない勇気が足りなかったとも言えるけど…MDのマイクの加減か知らないけど、音もそんなに汚くないのが意外だった。ていうかあんまりがつがつやる必要がない日であったのだな。前回がテンパりすぎたとも言えるけど…

まあいろいろな時があるのですね。そんなことを考えた回でした。明日が決して来ないのは今日という日がなくならないから、とどこかで読んだ。永遠の今を生きていること。そこにはその一瞬しか存在しない、ということをまざまざと知らされるのがこういう場だと思う。そしてそれを自由に楽しめるというのもその場であって、そういうやり方を模索したいと思う。


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