ヒルカニヤの虎



 花は折りたし梢は高し

リンカーン企画でNGKにダウンタウンが出たり、
シチサンにウーマンラッシュアワーが出たり、
おねマスリニューアルでリーダーが交代したり、
時代は流れてどこにゆくのだろう。春です。


チョップ2発目くらってきたよ!
やっぱり俳優座は会場も客も素晴らしかった。
何回見たって泣くもんは泣くし、笑うもんは笑うさ。
大阪と違うとこだけざらっとメモです。

■バナナマン 傑作選ライブ‘bananaman Chop’ 2010/04/10/Sat_15:00-@俳優座

ロビーには山盛りの花、猛然とチェック。
ダウンタウンのお花と別に浜ちょん嫁・菜摘さんからのお花があって、おお〜となる。愛されとるね。
会場はカメラ入ってて、客席男女比7:3くらいだったのかな。前日に行ったルミネオールナイトの客層とは雲泥であった(これについては後日書く)。

・ブルーフォーブラッフォーガングリフォン
日村さん、華麗に2回転するところで足すべらして1回転ちょいに終わる。
設楽さんにぶつかるほどの軸足の崩れ。
わーカメラ入ってるのにー(笑)

OP
バナナでチョップしたら痛い。
Welcome!は東京でみるほうが響きます。
今週は東京−大阪間を新幹線2往復してるんだよ...(疲)

・pumpkin
大阪でド忘れた好きフレーズは
「言っちゃうよ こういう場合 「何だそれ」つって」だった(大意)。

ブリッジ1:ジャパニーズハートフルソング

・友達(※タイトル教えていただきました)
ゲスいとこの言い方がグレードアップしてた。
女声でも女言葉でもないのに、仕草もほぼ男なのに、
だんだん日村さんが女に見えてきちゃうんだよな〜不思議だな〜。

ブリッジ2:赤白旗上げゲーム
大阪の感想で順番間違ってた...。
「落ち着いて」と「歯を見せない」で何回笑えば気がすむのかしら。

・destroy the composition
日村さんの顔が見えづらい席だったせいか、珍しく若干の中だるみを感じてしまう。日村さんの顔がないとフリだけになっちゃうもんな。
でもムコとムスコの空間移動で大いに盛り返しました。空間を操れる人のくだりが長く執拗になってて、設楽さんのあほ顔&あほ台詞も強化されてて爆笑。scare storyの「オイいながわ」のよな絶妙の遊びと間でございました。設楽さんには「空間を操れる人」が見えてたようだ。

ブリッジ3:答辞
これはかろうじて順番間違ってなかったよ。

・先輩とオマエ
このコント終盤からクセソングにかけて、非常に気持ち悪い笑顔で涙を流している自分に気付いて引く。DVDでみたときは好きだけど泣くようなコントじゃなかったのに、空港でハイビスカスレディが流れるもう。ぶわっと涙が湧いてそのまま次のブリッジまで。本当になんでなんだろう、バナナマンのコントの中ではかなり異色と思うんですけど。いい。

ブリッジ4:クセソング(おお設楽は緑・ヒムプス一万尺)
引きつづき笑い泣いた。でも慣性の法則じゃない。♪まわりがチョコのパンが好き♪のところでいつも感情が揺れる。謎。あと♪「は〜い」って返ってくる♪も。

・ハナからのハジマリ
このコントで俳優座の客の素晴らしさを痛感しました。大阪では女客からブーイングに近い「ひぃ〜」「えぇ〜」が巻き起こっていましたが、六本木では男客のこらえきれない笑いが炸裂。最悪の発言(佐藤さんのブイ撮影)でも、かろうじて引いたのは空気だけ。声までは出ていなかった。男客大笑い。
しかしこのコントがこんなに好きになるとは思わなかったなあ。DVDで見るより格段に熱い。ピカレスクのピカロってこういうことなんだと思う。ものすごいカタルシスです。

ブリッジ5:痛くないところを探そう

・赤えんぴつ
俳優座では特に会場の動揺はなく、淡々と。
突如手紙を読みはじめるおーちゃんに「てがみ?」と聞くひーとん、なんかいい。あと風船についてた種に書かれたひらがなの「あさがお」に対するおーちゃんの「カタカナじゃなくて!?」のテンションがおかしすぎた(笑)なにその鬼気迫る食いつき。
そういえば赤えんぴつはいつから「歌いたいから歌います」を言わなくなったんだろう。

カーテンコール
・カメラが入ってるので気負っていたバナナの2人。気負いすぎてしょっぱなのガングリフォンで痛恨の回転ミスをやらかした日村さん、一気に萎える。今まで失敗したことなかったのに!設楽さんあやうく笑いかけたそうです。でもあとはノーミスだったよね。
・ハナからのハジマリで佐藤さんをレイ●したときにブイをまわす、というくだりでの客席の反応について。どの会場でも女性客がザリガニのように引くので、一度そこで心が折れてしまう日村さん。でも必ず変態の男性の笑い声が起こる。私は大笑いしてしまいましたが。
最後に設楽さんが唾棄するところで、地方の客は「そうだそうだ」と設楽さん側に立ってたのに、俳優座の客は「えぇー」と日村さん側を心配していたのが大きな違い。だってホームですから。


あと4ヵ月待てばまたバナナマンの夏がくる!
楽しみに待っていようと思います。

まったくどうでもいいことですが、上りの新幹線で2時間半ひたすら「レニー・セルヴィガー」と連呼していた3歳くらいの男児が謎すぎた。口ざわりがいいのか...?

帰ってきて昨日はIPPONグランプリ春の陣。
決勝戦は松本の設楽びいきがあからさますぎ!
若林は確かに松本が好きな感じの大喜利じゃないけど、あれはなあ...。
次は春日と日村さんの参戦を希望します。私のなかでの大喜利好みランクは日村>設楽、春日>若林。だってモンスターの人外なホームランが好きなんだもの。
くーちゃんは小手調べ。あの爆弾のポテンシャルはあんなもんじゃない、というかジュニアが変に気に入って松本に変に伝わって、という負の連鎖に地味に滅入っている。野性に帰してやってくれ。
設楽さんには3時間くらいかけて「ケンタウロスを怒らせる言葉」で一人大喜利をやってほしいなと。そういうイベントがあれば行く。

2010年04月10日(土)



 あまりこない 心にこない

あったかくなってきたぜ!
動物のごとくメンタル&テンション上昇中。

ひさびさの京橋花月、ふらっと仕事を抜けて「久馬歩編集 月刊コント3月号」を見てきたよ。
犬の心目当てで適当に取ったライブでしたが、豪華出演陣でおののきました。浅越ゴエ、ヤナギブソン、なだぎ武、フットボールアワー、ラフ・コントロール、犬の心、藤崎マーケット、北陽、いとうあさこ、お〜い!久馬(順不同)。2800円では安いくらいの顔ぶれです。
構成はそれぞれのコントを大きいコントがゆるやかにつなぐ形。最後が「巻末コント」で全員集合。卒業式を舞台にうまくまとめてあった。
藤崎の器用さはツカミにぴったりで、ラフコンは底力とテンポで場を締めて、プラン9は相変わらずの強さで。いとうあさこは生で初めて見たけど、本ネタよりくすぐりが素晴らしかった。テレビの客にはテレビの芸をお見せして、でもそれ以外の客も取りこぼさない。生の舞台をちゃんと踏んできた人なんだなあ。惜しみない拍手を送りました。北陽はギリギリ。ああいうお笑いがまだ存在したんだなー。優しいお客さんでよかったよね。B列の私はカスりもせず。犬の心は…、これはもう舞台装置と衣装のせいなんですけど、「ラーメンズか!」と思いました(背景の書割りが白地に黒の「CONTE」、二人の衣装は全身黒/押見は裸足)。また途中で「ふわっ」ってなったよ。思うにあれは私の集中力が途切れる瞬間なのではないか、と...。
何がすごいってやっぱり図抜けてフットボールアワーです。フットは生で見るの10年ぶりくらいだったんですけど、序盤は「漫才やれや」と思ってたんですけど(理不尽)、中盤からはもう全身もってかれた。ベタでドロドロの遊びどころ満載な新喜劇、ええやないか。フットだけ異常に尺長かったのになにひとつ苦痛ではなかった。場をつなぐ力がもう全然違う緩急自在。あんなもんただのベテランや。あとで「本当はもっと長いコントを短くした」と聞いて震撼しました。おそろしい子。バナナマンとはまったく別次元の凄み。また見たい。

カテコでは犬の心押見がオールザッツ以来大阪がトラウマだと強調していたよ。温く笑うしかない。だってあれはしょうがないよ...。カナリアとのシャッフルトークでも言ってたけど、京橋では「(オールザッツの)あの客なんなの!?」と逆ギレていました(チクリ)。なんなのって、本来向き合うべきはあっちの客だろうよ!東京若手のお笑いが好きな大阪人でさえモヤっとしました。アンケート書きたかったけどなかった、残念。19の犬で叩きつけてやる。※愛ゆえ。
で、9時から粛々とお仕事に戻る。

2010年03月31日(水)



 オレは意外に足が速かった

チョップ一発目くらってきた!
脳髄まで響く、絶妙な角度のチョップでした。
2年ぶりの傑作選、強風のなかバナナマンが大阪まで来てくれた。ありがとう。

バナナマンに関してはただもう大好きだというだけで、それ以外の言葉は本当はいらないと思う。
でも残さずにおれない病気だから、できるだけさらっとメモ。
以下、無粋なネタばれ備忘録ですのでご注意ください。

今回セットリストの栞がなかったので、順番間違ってるかも(特にブリッジ)。


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■バナナマン 傑作選ライブ‘bananaman Chop’ 2010/03/21/Sun_17:00-@ABCホール


・ブルーフォーブラッフォーガングリフォン
みんな大好きpepokabochaから。
そうくるか!とのけぞるマニアックなOPコント。
明転した舞台に立ってる日村さんに、会場が空気ごと「うわあ」って浮き上がる。この瞬間がとても好き。
冒頭に日村さんがChopと叫んで踊るくだりが追加、あとコーヒーに生姜もろもろが追加されていた。
日村さんの奇抜すぎるバスローブと、設楽さんの素敵なつなぎ。

OP
今回もSAKEROCKでWelcome!
毎度のことながら涙目です。ありがとうまた来たよ。

・pumpkin
pepokabocha連続で。大好きなrainが傑作選に入る日も近い予感。
これはDVDよりナマで見たほうが断然よかった。
舞台で2人がただしゃべる、それだけでバナナマンの世界につんのめって沈みこむ。かぼちゃを道具に日村さんを奴隷にしようとする設楽さんの詐術、ライブだと理屈っぽく聞こえなかったなぁ。話を飲みこめてない日村さんの胡乱な顔がおもしろうていとしうて。ひむどんと同じ顔になってるよ!
設楽さんのセリフで、すごい笑ったフレーズがあったのに思い出せない。ペポDVDにはなかった言い回し。

ブリッジ1:ジャパニーズハートフルソング
激ミルクから、でも映像変わってた!日村さんも歌い直してた気がする。朗々と、無駄に朗々と。
♪俺の〜望み〜は〜風に〜なり〜たい〜♪

・オレ女だぜ(※タイトル不明)
10数年来の付き合いの友人が実は女だった!という、日村さんの性別を越えた容貌がいかんなく発揮されるコント。
設楽さんちに遊びに来ている日村さん、無駄にフィットしたオレンジのセーターの謎。トイレから出てきたところに設楽さん「うんこ出た?」日村さんがあそびに来るとトイペが激しく減る。ので「もううち来ないで」。トイレをシュミレーションさせるくだりで、設楽さんのこのテのキャラ(「ちゃんとしたのやってよぉぉ」「もぉぉ〜」ダダこね)が本当に本当に大好きだと思う。カラオケ時の写真を見る2人「ヤるならどっち?っていう話よ、ゲスい話」うん、ゲスいね!でも日村さんは興味を示さない、だって女だから。だからトレペも減る。乳もまれてるときの日村さんの表情が秀逸。くしゃみの「クチュン」も匠の技。やっとこ日村さんが女であることを理解した設楽さんの第一声「おまえすげえブスだな」でオチ。あーこれがDVDに入るの凄いうれしい!

ブリッジ2:クセソング(おお設楽は緑・ヒムプス一万尺)
これも歌い直してた。♪金○腫れたね大丈夫?♪のくだりがなくなってて無念。あの歌い方好きなのに〜。でもこれ聞くとなんでか泣きそうになるのよ。ていうか泣いたよ。

・destroy the composition
elephant pureから、出オチの両腕ギプス日村さん。やっぱ絵面すごい。
作文を破壊されていく日村さんの静かな顔ツッコミが最高です。そして日村さんが言われたとおりに読み上げてるときの、設楽さんのシレっとした顔。こういうコントでは最前線でボケてるほうでなく傍観者を見る。これがおそらく一番おもろいバナナマンの見かた。ムコムスコ→スコスムコス→コムコム→キムコのくだりがすごい長くなってた。これ設楽さんがただやりたいだけで伸びたんだろうなあ。scary storyのときの唇の皮剥いてるあの感じ。そしてやや上品になったようです(オチがうんこの絵文字メールじゃない!)。でももんのすごい楽しかったコレ。設楽さんの「(イメージ)湧かなぁ〜い」×3が私は大好きです。

ブリッジ3:答辞
初めてナマで聞けた嬉しい!ダメな生徒(設楽さん)が読み上げる答辞。卒業式代表。先生(日村さん)のたえまない咳払い。設楽さんの声の表現力の豊かさにほれぼれする。

・先輩とオマエ
goodHiより、大好きな設楽女装コント。やったぜ!何回だって言うけど設楽さんの女キャラは女から見ても違和感がない体温。ハイビスカス・レディが流れる空港のシーンで鳥肌&涙した。これこんないい話だったんだね!
感動はさておき、日村さんのあほキャラが磨きかかってた。私の前列が舞台監督さん(最前列)で、どうやらクラウチングスタート練習時の日村さんがツボらしく、声出して笑っておられた。うらやましいお仕事だなオイ!しかし確かにこのクラウチングスタートのくだりはおもろすぎて腹抱えた。日村さんスタート位置でにやにや→走り終わって意味もなくにやにや→スタートに戻る際にグンゼブリーフをケツに押し込みながら掻く、という美しい流れ×3。
ユキエ先輩のせりふで大好きな「す、す、酢豚は好きか?」のくだりがなくなっていたのは残念ですが、誘おうとした映画がアバターだったり、ツンデレ具合が過剰になってたり(罵倒「ブタ!ブタ!ブタマン!ブタマンジュウ!マンジュウ!」なにもそこまで...!)。でもユキエ先輩のぶさいく顔は不変です。本当に見るにたえないぶさいくだった。しかしそこがいい。このコントがいちばんバナナマンらしくって、本当によかったよぉぉぉ。大ラスぐらいの感動と盛り上がり。

ブリッジ4:赤白旗上げゲーム
うわあ嬉しい!これはspicy flowerのときに泣き笑ったブリッジ。何回見たって笑い転げるよ。マスカラ全部落ちた。「脛打って」「歯を見せない」のサディズムにやっぱりふるえる。1回多く脛を打つだけでなんであんなにおかしいのか。

・ハナからのハジマリ
ラストが感動系じゃないなんて!elephant pureより。でもこれ思いのほかよかった。乗りに乗った日村さんの汗だくの熱演。もうすごいとしか言えない、演じてんの最っ低な男だけど。客席の女子ひいてたよ。これはピュアDVDとだいぶ変更があったような気がする。思い出せるのだと「第1のコース」が「第1回選択希望選手」になってたり、鼻フックのくだりで研ナオコになってたり。♪なみっおとっがひびけば♪爆笑。
あ、あと100mのタイムが16秒8ってとこで「先輩とオマエ」のオマエと同一人物!?と思ったけど、でもあの子はユキエ先輩のために15秒までタイムを縮めたんだっけ。全然関係ないのかなあ。ラストは設楽さんが本気で日村さんの顔面に唾をはきかける(notマイム)という事件があり、会場と日村さんがおおいに揺れました。

ブリッジ5:痛くないところを探そう
疾風の乱痴気の名ブリッジ。無限に流れ続けるよだれと、き○たまの皮が一番痛くない新事実。会場の爆笑たるや。みんなこういうの好きだなー。私も好きだよ。

・赤えんぴつ
男客の喜びのどよめき「おぉ」が聞ける赤えんぴつ。今回は芝居がかった始まり方で、東京に出てきた田舎者(おーちゃん)とべらんめえの東京のおやじ(ひーとん)の語り。そこで名曲「オレンジ」!!今回の傑作選で私が送った希望リストのうち、通ったのこれだけだった。嬉しい嬉しい。オレンジ色のライトのなか、渾身ふりしぼって歌うおーちゃんに全身くまなく鳥肌が立つ。あああすげえ。そして久しぶりの下町感。これ東京ではやらないんだろうか、もう1回みたい。MCはひーとんちの柵にひっかかった風船に「あさがお」と書かれた種がついてて、育ててみたら実はカイワレだったという話。2人で醤油かけて食べたって。で、2曲目は青春甘酸っぱい「誕生花」。
おーちゃんが「大丈夫?」と振るとひーとんが「だいじょぶだぁ」と答えて踊りはじめる99プラスのノリがここでも使われていました。「だいじょぶだぁ」と2回言ってあげるおーちゃん。たのしそーだなー。けんか→指先でトントンのくだりはなかったけど、「パカっ」「笑顔でさらば!ニッ」があればもう何だっていいです。CD買えたし。「好きだ」も入ってたよ。

カーテンコール
大阪最終回ということで、大阪で生まれたノリがあると設楽さん。ハナからのハジマリの最後に日村さんの顔面に唾をはきかけるのは、札幌はなくて大阪からなんだそうです。日村さんが本当に嫌な奴にみえてきたらしい。あとは「先輩とオマエ」のクラウチングスタート練習シーンの話。袖にいる設楽さんには一部しか見えてない。設「どんどん時間伸びてるけどあれ何やってるの?」ということで日村さん再演。ニヤニヤしてるのは、同じ練習ばっかり繰り返してるうちになんか変に面白くなってきちゃった、という日村さんなりの裏設定。ケツをかくのはお客さんのまえでケツなんか普通かけないから。あのシーンが2回見れてお得気分のトーク終了、万雷の拍手。叩きすぎて手のひら痛い。

ダッシュでCDと物販買って、おふたりと握手。
またぜひ2年後、大阪に来てください。例によってなかなか手を離さない私。
さあ次は東京俳優座だっ!やっぱりあのハコが一番好き。ムコムスコがどれくらい伸びてるか、楽しみです。



2010年03月21日(日)



 雨のよく降るこの星では

東京03の大阪単独追加公演@旧バナナホール見てきた!
先々週くらいにお笑いナタリーさんに「大阪追加チケ余ってるよ」と教えられ、慌てて押さえた公演。午前の用事が長引いて雨のなか全力ダッシュしたけど、走った甲斐がありました。
確実にDVD化されるので内容には触れませんが、おもしろくない理由がみつからない東京03の単独、すばらしかった。100点満点。さすがコントの王様です。

人間て本当に自分勝手でダメでずるくて適当でかっこわるいもの。東京03はそこを小粋にさらっと掬ってくれる。
断片だから大きな起承転結(オチ)は一見ないけど、実はがっちり緻密に作り込まれていて、おもしろくない言葉や無駄な展開は1つとしてない。迷いのない、コントのお手本にしたいような、でも遊びも大いにあるぜいたくな舞台でした。
終演後のトークで「本当によくできた!」っつってて、この日曜昼の回はDVDにしたい出色の出来だったそうです。カメラ入ってなくて残念。たしかにおそろしい完成度のノーミスだった(※でもあとで角田さんのセリフ間違い発覚)。角田さんのアドリブが2回ほどあり、飯塚さんが笑っちゃう場面もコントの流れをこわさず楽しい。大阪の笑いの厳しさにびびっていた角田さん、思いのほかウケたので「みんな同じ人間なんだよ!優しい人たちだよ!」って叫んでた。いったい大阪人を何だと思っているのか。東京のコント師さんたちは大阪に苦手意識を持ちすぎだと思う。もっと来てください。
本人さんたち手売りのグッズは買わず(ブリッジで歌ってたのに申し訳ない)、ただいま休日出勤です。

オークラもニイルセンも海老澤さんも関わってるからバナナマンライブにやっぱり似てて、もうバナナが恋しくて恋しくて。バナナマン傑作選@大阪まで「もう2週間しかない!」が「まだ2週間もあんのかよ!」になった。待ち遠しい。バナナマンのコントは100点でも0点でも150点でもない、唯一。はやくーはやくみたーい(駄々)

2010年03月07日(日)



 早朝喫茶は夜の香り

土曜の関東出張にひっかけ、金〜日と東京でお笑いライブを見てきたよ。
東京シュール5の本ネタ公演が素敵に最低すぎて無駄に時間がかかりそうなので、先に犬の心オールナイトトークライブメモから。何回か寝落ちしたので記憶は曖昧です。

んで今日は2時間睡眠を押して小沢くんのラジオまで粘る。しかしおそらく途中で落ちる。

■犬の心オールナイトトークライブ 2010/02/27/Sat_24:00-@渋谷屋根裏

犬トークは初!なのに仕事等の都合でホテルに戻って着替える時間がなく、真夜中の渋谷センター街をビジネススーツで歩く羽目に。こわいよー!(※地方の人間にとって渋谷はジャパンで一番怖いところ)しかもライブハウスに行く格好としてもっともTPOをわきまえていない。肩身の狭いきもちでコソコソ入場。
客入れと休憩のBGMはくるり系統だった。あーなんかすごいひさしぶりに聞いた!

1部:犬2人でトーク。もう最初から最後までひたすら五輪の話。しかし塙さんはバンクーバーオリンピックを1ミリも見ていない非国民です(※忙しかっただけだよアンチじゃないよ)。でも知らなくても全然おもしろく、かえって興味深かった。押見さんのドはまりっぷりが。バイアスロンはスキー部と射撃部のつなぎが唐突すぎて盛り上がりにくい&応援しにくいらしい。あとスケルトンだかリュージュだかはプロと素人の秒数差が1秒しかない。押見さん「そんな競技はいらない」ひどい!
カーリングにはまりすぎてこれからどうしていいかわからない押見さん。カーリングのプロリーグ発足を提唱していました。あとはこくぼ選手の話とか、女子フィギュアの決勝とか。中盤で押見さんのきむよなvsまおちゃん話、今回の勝敗をわけたのは「恋愛経験の差」だと熱弁をふるう。そして自分が漫画家で世界フィギュアスケート物語を描くなら、という妄想捏造タイムに突入。設定:きむよなは上流の出で気位が高く、ジュニアの頃からずっと1番(※捏造)だけどまおちゃんを宿命のライバルだと思っている。一方のまおちゃんは天真爛漫でライバル視などしておらず(※捏造)ただスケートが好きなだけ。きむよなの演技も大好きで素直にすごいと思っている。しかし今回のバンクーバーでまおちゃんに初めて自我が生まれ(※捏造)、勝ちたいと思うように。しかし今の完璧なきむよなには勝てない。そして4年後の冬季五輪、紆余曲折を経てまおちゃんは勝つのです(※このへんから押見さんの完全な妄想)。会場中が見とれる完璧なスケーティングのきむよなに対し、まおちゃんのそれは人を笑顔に、楽しくさせるスケーティング。それはまおが誰よりもスケートを楽しみ愛しているから。まおの演技に客席は立ち上がって踊り出す――(※会場爆笑)。押見さんについてこのとき「あ、この人ちょっとおかしい(喜)」と思った。ボルテージの上がり方と入り込み方がハンパない。とりあえず押見さんは「ガラスの仮面」と「チェリープロジェクト」@武内直美先生を読めばいいと思うよ。そこに答えが全部ある。池谷さんと家城さんは揃ってあんどうみきのクレオパトラに「?」だったそうですが、え、フィギュアってそういうもんじゃない?(キャンデロロがいまだに忘れられない私)(女子なら陳露)(古い!)
あとスノボのしょーん・ほわいとは強すぎてお話にならないので、あいつだけパンツの前部分に穴あけといて手で隠しながらプレイさせたらいいんじゃないか、とも言ってました。ち●こ出ちゃったら負け。しかし犬の心2人の結論は結局「それでもホワイト勝つよね」。それはすごいな!

途中で押見さんと畑中しんじろうが入れ替わってトーク。しんちゃんやっぱすごい美形、あたりまえですが。そんなアイドルは登場してすぐ池谷さんにマイナーコードの人生相談スタート。家にいてもほとんどうつ状態で、踊ってる時だけが幸せなんだとか。おおおお重い!そしてしんちゃんはえらい大人や権力ある人がキライで怖くて怯えて挙動不審になってしまうらしい。他者理解の欠如に基づくコミュニケーション不全と切って捨てられそうな中2病でしたが(でも私はそれを悪いとは思わないよ)、さすがに池谷菩薩はすばらしかった。どんな人だって他人から嫌われるような人間性になりたくてなったんじゃない、だから全部をひっくるめて理解して認めて愛してあげなきゃかわいそう、とのお答え。他者理解のかたまりです。すばらしい。そういえば「自分がなんのために生きてるのかわからない」というしんちゃんの悩みに対して、池谷さんはきわめて認識論的な返答をしていた。自分や何かのために生きることが実は一番難しくて、だからまず他の誰かがいるから自分というものが存在できていることに気づかなければならない。要するに「他者に認識されなければ自分という存在は存在しえない」ということ。「?」なしんちゃんに噛み砕いてわかりやすく説明してあげる菩薩。芸人をやりながら大学を卒業した池谷さん、就職か芸人かで迷った一時期は精神的に落ちた。でもそのとき「押見さんが必要としているから自分という人間がいる、存在していられる」、というふうに預けたんだそうです。それでとても楽になったと。それはすごい勇気だよね。「誰かのために生きる」という奉仕の精神と、「誰かがいるために生きる」という倫理は実はまったく違う。私は後者の倫理を理解している人がとても好きだ。これは聞けてよかったなと思いました。あとしんちゃんはいろいろがんばって。
最後は2人でマイケルのBudsの最難関ワンエイトの猛特訓。でお昼のダンスライブで披露したダンスをやってくれて、1部終わり。客席かなりの熱狂。
え、これお笑いライブ?なんかおもしろかった。

2部:後輩レギュラー陣によるトークなど。ブレーメンの岡部と井下好井の好井のフリートーク。思ってたより岡部は考えてる人だった。好井はほんとにコテコテで、関西の話術と仕切りを渋谷で聞くトランス状態。おじいちゃんの牛の話とか、フリとオチがくどいほど関西味です。あとでトレンディエンジェル斎藤が出てきたけど、もうまったくトークの組み立てが違って、あの肩の力の抜けっぷりはある意味すごいなと思った。だって芸人が客前で普通の話を普通に喋ってんだもの。
そういえばここでは女子フィギュアの採点方法に焦点が当てられていた。きむよなに有利な採点方法でっていうアレ。でも伊藤みどりのトリプルアクセル全盛時代はまったく逆の論理だったし(ジャンプを飛べればそれでいいのか?という表現力軽視への疑義)、そこばっかり言ってもねえ。時代だよね。...しまった2部をほとんど覚えていない!とにかく中盤からトレンディエンジェル斎藤ナイトだったんですよ。でも私はおもろいハゲの最高峰を三浦マイルドだと思っているので(毛根の状態含め)、そんなにハマらないんだよね彼。強いて言うなら悲惨さが足りない。

3部:ここらへんだいぶもうろうとしてたので、休憩入ったかどうかが曖昧です。畑中しんちゃん以外はみんな今回で卒業ということで、卒業トーク。押見さんにかわいがっている順位をつけてほしいという井下好井、ブレーメン、シソンヌ、畑中しんちゃん。1番かわいいのはしんちゃん:予想外の返答が返ってくるから(押見さんは猫派)。2番はシソンヌのじろうちゃんだったかな?ほっとくといつまでたっても喋らない。でも後半のオンラインゲームの話でおもいっきりハネてた。彼はネトゲ廃人だったらしく、錬金術師だったり木こりだった過去があるらしい。私がゲームをまったくしない人間なので十全には理解できてないと思いますが、とにかく新鮮でおもしろかった。本当にバーチャルでもうひとつの世界があるんだね。戦争ゲームにはまっているじろうちゃん、自分がリアルの戦争に出てもいい戦力になると思っている。押見さんの結論「じろうちゃんかわいそうだね」ひどい!
あと好井が恋をしている話から皆の恋愛話→恋愛で怖かったこと。押見さんによる2股の彼女ズとの三者面談@喫茶店と、スター関根による彼女の父親の背中にモンモン&小指詰めにゾッとしました。あとシソンヌしのぶの車大車輪事件と、だれかの(だれだっけ)彼女の車から飛び降り事件もこわかった。じろうちゃんはヒステリックで、同居延長中の元彼女に彼氏ができたとき、まず包丁をじぶんの手の届かない高さの棚に置いたそうです。こわいわー。しんちゃんは3年どころじゃなく好きな人がいないらしい。がんばって!

最後に新レギュラーとの入れ替え戦。それぞれが候補の3組(後輩・同期・先輩)を挙げてきて計9組から3組を決める。たこあげを異様にいやがる押見さんがおもろかった。紙飛行機がいちばん遠くまで飛んだ2組と、舞台に隠した紙切れを斎藤さんに探させてそこから選ぶのが1組。最終組にはトレンディエンジェルも入ってた。結果、次からはササラモサラ・ハンマミーヤ・マヂカルラブリー・畑中しんちゃんがレギュラーです。トレンディエンジェル残念。しかしいいバランスの3組+1人で、これはこれでおもしろそう。ああでも9期のエリヤンしずるライスゆったり感時代を見てみたかったなぁ。東京のヨシモト若手にどんどんのめりこんでいく泥沼。
しかし最後の斎藤さん紙探しのくだりが長くてねえ、いや会場はウケてたんですが、私はああいう予定調和のイジリ(ハゲが理不尽にいじられる)があんまり得意ではないうえに舞台がほとんど見えてなかったので、結果寝てました。早よ終わらんかなと思いつつ。あれで斎藤さんが自分でおいしいと思ってしまっているのが、こっちに伝わっちゃうともうダメなんだよね〜。

で、終わってお店出るときもぼーっとしてて、雨だな〜と階段のぼりかけたときに誰かに引き止められて手を握られて素でびっくりする。なんやねん!?と警戒心むきだしで向き直ったら、池谷さんだ!ぎゃーー!!忘れてた、犬のトークライブはお見送り&握手があったんだった!朝6時なのにキラキラしとる!突然すぎて気の利いたことも言えず、もったいなかったです。19の犬@大阪いくのにー。しかしうれしかった。えへへ。

よだん:朝6時前の山手線に揺られて半ば立ち寝、ふと顔を上げたら吊革の向こうにでっかい人影。吊革より高い位置にある顔、ひっつめた髪…あれれ?ごめたんじゃない?……間違いなくごめたんだ!と凝視していたら、左目のまぶたにばんそうこう貼った五明さんとおもいっきり睨み合ってしまう。いやまったく悪意とかなかったんですが!失礼しました…。で二度見したら横にミルクラの竹内さんがいた。おおおおお先生!(※「おのれ」の)しかし時間が時間だし混んでるしスーツだしで声をかけるのもはばかられ、テンション上がったままホテルに戻る。土曜深夜に追って上京してた友人を叩き起こして報告。私「さすが東京、山手線に芸人おった!」友「...え、だれ?(超不機嫌)」私「グランジの五明とミルクラの竹内」友「誰やねん!!(マジギレ)」これ以上ないベタな返しです。テレビ出てない芸人をNotお笑い好きの友人が知るはずもないのですが、しかし舌打ちしなくても…。

2010年02月27日(土)
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