ヒルカニヤの虎



 ごめんねだけどいつの日かみんな忘れるはず

あいぽっどのでーたがはんぶんこわれたよ。

のっけから不吉ですが、およそ2000曲のうち1000曲のデータが潰れた模様。聴こうとしても次の曲に飛んでしまって再生できない。もっと早くPOD野郎でバックアップをとっとくか、ソフトウェアのバージョンをあげとけばよかったんだ…。バージョンあげたらボーカルが消える不具合はなくなりましたが、サニーデイ、フィッシュマンズ、くるり、スーパーカー、TMGEあたりはすべて天に召され手遅れ。そのほかも一部消えてたりするよ怖くて確認してないけど。おお私の青春のかたわらにあった音楽たち。
いまさらアルバム借り直して入れ直すのもなんか違う。よよ。

この週末はまあ適当に忙しく、あんまり普段会わない人に会ったり連絡したりPCいじったりで潰れました。その合間に映画「花と蛇」をみる。エロなのになぜか当時見ていなかった杉本彩のやつ。……これは…団先生はお怒りにはならなかったのか?そっちの性癖じゃないので自信はないですが、これはちがうと思う。新体操じゃねえんだから。体を撮るのではなくて、体を通してMに堕ちていく心のありようを撮らなくては。静子(といっても杉本彩にしかみえん)の心の動きも羞恥もなにひとつわからなかった。でもやはり三池組の石橋蓮司と遠藤憲一はすばらしい。

うーんと、あとライセンス関係だとおしゃ水と木曜∞。おしゃ水、ほとんど一週間前だから記憶が薄いです。新幹線のオープン席とかそんなん。∞フリートークは藤原がきれた話ほか、T.CP(先週からとってもチャーミングなピープルに変更)ではどちらがリーダーに相応しいか?非常によかった。相方クイズでうっかり愛が溢れた。嗚呼いいなあ。青春を過ごした相手と時が移ってそれでもなお共にいられることはたぶん幸せだ。youtubeは視聴者ギャグのエラ呼吸とサラダ油ふじわら。この企画のためにyoutubeから昔のネタがほぼ全部きえてしまったことが残念でなりません。「奇跡」も「ひじきとあずき」も「生活指導」もまだ保存してなかったんだよー。DVDにならないだろうか。

2007年10月09日(火)



 3時間も待っていたのよわたし猫といっしょに

iPodの調子がおかしいんです。
ボーカルだけ音量が小さくなって、機械みたいに変声されてしまう。普通にバックコーラスに負ける(特に小沢君とフリッパーズ…)。ボーカル以外問題なし。なんだろうこれ。カラオケVer.みたいで面白がって聞いてますけど、修理すべきなのか買い換えるべきなのか。5年はiPodとしては寿命なのかしらん。重いしごついしもう白くないけどでも愛着あるのにな。

昨日は後半1時間だけリンカーン。おおおお浜ちょんの由美かおるがひとしとソファで!えぐい!というわけで思わず44人目だけ録画してしまいました。待受もDLしたよ。
その後Fが録画してくれたイロモネアをがっつり見る。バナナマンはもっと長く見たかった。早く笑いすぎてもったいないわー。モノボケのピアニカで撃沈。フットはボケとつっこみが分業されすぎててこういうとき不利よな。モノボケおもしろかったけど。というかチュートよりおもしろかったけど。でも真髄は漫才だからできなくていいとも思う。チュートは福田の男気に心動かされた。100万とるかね?でも徳井の「いったんピークを迎えた」発言でなんだかもうヨシ。上がって落ちてそこから勝負って。がんばれ。次長課長は投げる輪が閉じていて小さいけど、その中に入る人間はたまらんだろうな。ていうかクオリティ高い高い。ペナルティは思ってたより嫌いではなかった。フジワラはやはりどうしても苦手でした。中川家はもはや発想うんぬんではなくて、腕で、芸で笑わせられる。話芸の彼らがサイレントでとれないのはむしろ気持ちがいい。
友近、小力は特になし(おもしろくないとかではなくて私がピン芸に愛がないだけです)。
あとは初見に近いひとたちですが、来年の今頃はもう見られないかもしれないので列挙。勝山梶のムーディのほう、若手なのにヘンな安定感。ただ何やってたかは覚えてない。柳原加奈子(?)、オーラがすごかった。別にいい意味ではなく。今はなにやっても滑らないのかもしれない、というか滑らないといいな。短期間でブレイクして落ち目になる前にさくっと芸人やめたらきっと幸せ。で、実は初めてみたよ動く小島よしお。動きの奇天烈な紙一重芸人さんなのかと思ったら、モノボケの「ラン・ローラ・ラン」で悲しくなった。いらん。そこでそのキャラでそんなんゆうてどうすんの自分。エガちゃんのほうがいいじゃないか世間。
そんな感じ。途中まで一緒にみてた母が「おもしろいと思うまえに客が笑う」と言ってました。いい芸人さんは出てきただけで空気を作ってしまう。バナナマンならバナナマンの、中川家なら中川家の。その空気に包まれたら客はもう何をされても面白い。それがライブで、特にバナナマンはその空気が幸せだった。だからまた行くのさ。

2007年10月03日(水)



 ゴールを決める余裕なんて今はない

日曜午前、どうでしょう新作DVDを見る。カントリーサイン2とサイコロ4、とりあえず副音声のみ。毎度のことながら藤村Dが過剰に語ってらっしゃることよ。島根の神様トークは秀逸である。

午後、さて会社に行こうと準備してたら院時代の後輩Tからひさびさの電話。何という用もなけれど人間について2時間ほど話す。彼女は私の知る限り最も知性の光にあふれ美しく闘う人。絶望を知りながら希望を捨てない人。彼女を通してみえる世界は広く深くひかっている。
趣味や嗜好はことごとく私とは違う。生まれた国も、母語も。でも人は私達のことを魂の双子といい、私は彼女を姉のように思ってきた。生まれたのは私のほうがほんの数週間早いけど、おねえちゃんは私より複雑で賢い。なんのビジョンもなく自分勝手にアカデミーから飛び出した私とは違って、彼女はアカデミーに身を置きながら翻訳してシンポジウムを開いて、そうして経済的不足のない状態を作ったうえでもうすぐソルボンヌにいく。そしてずっと書きたがっていたものを書くだろう。彼女のペンは世界を、救いえないものを救うだろう。
チェスの駒を進めるように世界を変えていく彼女を見ると、気分次第で考えなしに動きまわる己れをバカかと思うことしきりで、でも頭の悪い行動力と無駄な回り道で開ける世界が私のもの。これはもう仕方ない。
それでも私達が互いに見るものを見、考えるものを考え、妥協せず流されず生きていればいつか私達の人生は世界のどこかで交わるよねと昔話して、それは何となくパリになった。じゃあいつかどこかのパリで会おうよと約束したんだった。
パリは遠いな。この1年半ではるか離れてしまった。
私達に共通の話題はいつだって人間のことで、人間の苦痛と希望のことで、なのに今の私には足りてない。真理への愛は人間への愛と同じ、環境に左右されるようなものではないのに。何もかもみえるのはきっと苦しいけど、みえていないことに気付けないよりはるかにましだ。

その後会社に行く気が失せ、夜大食いで白田の引退を見る。きれいな食べ方をする人でした。6年間楽しませてもらった。ありがとう。

2007年10月01日(月)



 ありとあらゆる種類の言葉を知って

何もいえなくなるなんてそんな馬鹿な過ちはしないのさ!
小沢君を今聞いている(会社で聞くな)。強い人だ。

水木金と出張だの校了だので取り込んでおりまして、両耳から膿が出そうで。そして土曜朝から出勤、やさぐれて日記をかく。

まず水曜のおしゃ水。…もはや記憶が薄いな…。えーと、昔の自転車の話でテンションが上がり、うっかり素に戻ってしまうラッパーの藤原さんはよかった。長沢さんのしゃべり方がかわいいよ。声優さんてやっぱりプロだな。

木曜の∞とガキの使いはリアルタイムで見れず、録画を今日みました。
まずはおめでとう、そしておかえりライセンス改めザ・ちゃらんぽらん改めライセンス。やっぱり彼らはライセンスだ。これでまたガキの使いで浜ちょんが「ライセンスおいで〜」と呼ぶのが聞けるのか。というかダウンタウンが「ザ・ちゃらんぽらん」というのを聞いたことがない、そういえば。
∞自体は改名記者会見、30歳と29歳のおやつ談義、吉本芸人投票の選挙、あとYouTubeでしたっけ?おやつ談義が妙にツボに入った。ルマンドは待っててくれる。私はお菓子(甘いのもジャンクも)にほとんど興味がないのでピンときませんが、好きな人はたまらんのだろうなと思う。というか自分がお菓子に興味がないことに今気付いた。興味なさすぎるやろ。

そしてガキの使い。関西なので放映がずれています、しょっぱなの濃縮そうめんつゆトークと若手芸人おにぎりのいびき。なんだろ、地に足のつかないあの昔の発想力で笑かしてくれることはもうないのだろうけど、汗だく力技でちょっとした事件をふくらませる大御所松本をみて、そして隣で濃縮を振ってやる浜田をみて、これはこれでいいのかもしれないと思った。笑いながら少し熱くなった。観覧いきてえ〜。

あと浜田とひがしのりのごぶごぶ、チュートとブラマヨの深夜番組(タイトル不明)、メッセ弾をザッピング。そんなひさびさに充実した金曜深夜。

2007年09月29日(土)



 散歩して紅茶を飲もうか

先週末はザ・ちゃらんぽらんエンジョイに行って来ましたよ、という日記をきのう書いていたのですが会社のマックちゃんが凍ってすべて消えてしまいました。萎えるわー。
まあネタばれというほどのものでもなく、さらっと備忘録。毎月あたらしいネタをおろすのは大変だろうなとおもんぱかったうえでやや辛口です。


前説;アームストロング、氷点下。せっかくの機会なのだからちゃんと力量のわかるものをやればよいのに。先輩いじりも客いじりも関テレのADを超えてない。

漫才;オープニングのモンキーマジックでテンションが鰻登る。テーマは芸人の遺言状とは?ネタくる時間はないよね最近お忙しいし。多分おなじテーマでフリートークしたほうが面白い。モト冬木に歩み寄っていただくのは笑いました。

フリートーク;「ヘレねえ」爆笑。きよし師匠ネタは珠玉のガキ使フリートークと比べてしまうので不利ですが、吉本大運動会たのしみです。
あとは高校時代の体育剣道思い出ばなし、流れでジャイアンの空手部乱入と野球部乱入。藤原の胸ポケットにはボブ。全裸で手にワセリンぬって運転、ゲームフェス(?)のコスプレばなし、そんなもんでしたっけ?(すでに曖昧な記憶)

コント;控え室。世界陸上の監督と選手、これは面白かった。起承転結の構造よりは空気を楽しむ感じ。たぶんアドリブ満載で、大阪にようおる「ほたえる」「いちびる」アホ2人。あらゆる水準が残念な感じに低くて、でも走るのだけめっちゃ速い。時事といえばそうなのだけど、底辺からのダイナミズムが前面に出ててよかったです。彼らがよくいう「所詮」、このまなざしがあれば芸人として私は愛せる。最後もきれいにオチて、ぱちぱちぱち。

クイズ;囚人服で「お前がこの絡みおとしてみろ」と詰め寄る藤原は芸人殺しであった。藤原の人見知りがどれほど酷いか、というV。クイズの解答ボケはどうでもよかっ(略)このへん白目むいててあんまり覚えてない。私はどちらかといえばジャイアン寄りなので藤原の行動は奇々怪々ですが、藤原寄りの先輩Fは気持ちわかるけど普通実行はしないと言ってました。Vまわってんのに相方に「いやや」メールを送る30歳はどうか。

その他;ブリッジ、ロミー藤原となんか井本のDSみたいなの。エンディングは藤原さん30歳おめでとう(4回目)。…そんなもんか?

総括;東京在住で土曜の夜に用事がなくてチケットが定価で手に入れば毎月いくかもしれない。お客さんがよく笑うのはいいけど、なんでも笑えばいいってもんでもないだろ。甘いと優しいは違う。あとフライング笑いが妙に多かったのが気になりました。しょっぱなのボケで即笑うと次のかぶせが潰れてしまうよー芸人殺しだよー。

次の日は寄生虫館に行ったり渋谷の∞ホール(と見せかけてまんだらけ)に行ったり。
月曜は大阪で笑いの花道in北海道と漫才真ナントカ。漫才〜のほうがえらい面白く(麒麟、ティーアップ、フット、中川家、カウスボタンほか)、笑いの花道のザ・ちゃらんぽらんを半ば見逃しました、ごめん。
さて今日はおしゃ水です。

2007年09月26日(水)
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