ヒルカニヤの虎



 重い荷物だけは人に任せて

昨日1日で3人に「影が薄くなってる」と指摘される。夏バテぜんぜん治ってねえなこれは。中途半端な皆既月食みながらの帰り道、夜風がもう涼しくなってた。秋冬は苦手。
そういや皆既月食って子供のとき「怪奇月食」だと思ってたなー。「台風一家」しかり、ありがちなあやまちです。

きのうは帰宅してシティボーイズ「真空報告官大運動会」。
を、みるうちに寝てしまう。起きたら夜中の2時。えええ。リス投げ全く記憶になし。なんともいえず心がカオスでふらふら外にあくがれ出ずる丑三つ時。家の前の夜道、私より若いおにいちゃんが赤ん坊を抱っこしてゆっくりゆっくり下駄で歩く。その歩調に安心する。夜泣きの赤ん坊より他愛ない。

「フリークスも人間も」映画感想は略。最近とみにものごとを考える忍力がないです。悪い意味で。映画感想サイトはもうできないだろな。
ただ、観客たる私と登場人物との距離においていえることは1点、人間性に対する諧謔のありかたが素敵だった。アメリカ的な風刺じゃないよ。静かで深刻な、真顔の滑稽さがとてもよい。そうか、だれも裁かないからか。

さて明日は∞です。もちこたえろオレ。

2007年08月29日(水)



 ボーイズ,トリコに火を放つ

タイトルはフリッパーズ続きですが涙ながら聞いてるのは小沢君です。帰りの夜道は流星ビバップがラストナンバー。

今日は皆既月食なのにあいにくの雨。きのうの夜は満月が実にすばらしかったのに。
月曜から先輩Fと飲み屋の与太話で11時半に帰宅、夜半になってから体調とテンションが上がったせいでむだに活動をはじめる27歳女子。
まずは買ったまま放置してあった最新えるまがを通読。おおおおお三池監督の新作が9月に!イエス!あと映画評でチョップリン西野がブコウスキーを取り上げ、ついでのようにトム・ウェイツを推していた。ベタだってわかってるけどうれしいぜ。黒マネキン外人とホットドッグ家庭教師の初期ネタがもういちど見たいよチョップリン。
特集の本・本屋は特に琴線にふれず。本に関してはもはや偏屈爺の感性。

テンションが引かずそのままディスカスで借りっぱだった「フリークスも人間も」をみてしまう。この時点で2時すぎ。途中で寝るかと思ったけれど、最後まで一気でした。
えーと、期待してたブラウニング調のカウンターイデオロギーではなかった。なかったけど傑作。なんて大時代的に美しい映画なのか。エロとグロですけどね。ブラウニングの「フリークス」と違って人/フリークスの2項対立図式ではなく、善と悪ですらなく、よってどちらにも勝利なんてものはない。タイトル通りにだれもがひとしく悲劇。でもその悲劇すら客観的な価値判断でしかないんだ。たぶん自由も。SM小屋に鞭打たれに入っていくヒロイン・リーザは自由だし、流氷で沖へと流れていく悪党ヨハン(この画がすばらしかった)も自由。シャムの双子はあれはどうとらえたらいいんだろな。
画的にいうなれば江戸川乱歩「孤島の鬼」+木原敏江「ユンタームアリー」です(なんちゅうせまい喩えだ)。ロシア映画は正直ソクーロフしかみたことないのですが、アメリカと唯一タイマンはった国で負けた国、というのが腑におちる。この国の精神性は好きだ。

こまかな感想は気が向いたら明日。

2007年08月28日(火)



 僕らは古い墓を暴く夜の間に

どうやら夏バテです。上と下からきた。人間て所詮は一本の管なんだよな。ぅおえええ。

日曜は小学校からの幼なじみのお宅でもう1人の幼なじみの結婚式スピーチ打ち合わせ。そんな彼女はもう2児の母です。すごい。ほとんど同じ場所で一緒に遊んで育ったのに、私にはできない生き方をしてる。うらやましいと思うけど自分が絶対にそうはなれないことも知ってる。20代前半のころにはそりゃ若さ故の思いこみだよと言う人もいたけど。でも社会人のくせにいまだにとんがった格好して世間様に馴れられないで青春は一度だけって幼稚なまんま生きてる。両親も諦めてるくさい。バランスとったり両立したり、そんなできのいい人間じゃないものな。人生はないものねだり。

で、まあお笑いとお仕事の両車輪で院復帰めざして生きておるわけですが、9月エンジョイ(KKP脱落)、10月スライダースでその後の予定がない。シティボーイズ5月だし、ラーメンズは今冬やりそうにないし(KKPと片桐さんの舞台から独断)、下手したら春のバナナマン傑作選ライブまでなにもない。昨年度を鑑みれば秋冬は仕事があほほど忙しい時期なのでよいのですが、大きなイベントがないとメンタルで落ちてしまう。∞木曜だけが楽しみになるのかしら。
あ、そうそうザ・ちゃらんぽらんのYouTube、地味にアクセスあがってますね。よしよし。わたしも貢献しております。しかしなぜコンタクトが一番人気なのだ。


2007年08月27日(月)



 無理だ無理無理無差別級ー

金曜は東京出張でした。1時間空きで丸善で時間つぶし。うっかりサイバラの毎日かあさん4巻を立ち読みしてしまう。鳥頭で最初に登場してからずっと、鴨はサイバラの漫画のなかにいて、読み返してるうちは死んだことを忘れている。でも漫画のなかで死を描写されたらだめだ。涙目なった。
中島らもも杉浦日向子も團伊玖磨も開高健も、遺したものを読んでるうちは死なないのだなと思ったり。彼らの作品のなかに彼らの死が描かれることはないので。
彼岸花の咲く夏の終わりです。

さてさかのぼって木曜は∞の日。浴衣祭りおわり。藤原さんはやっぱりポプ原より和装のほうが…。トークはまったりして見てたのであまり記憶にない。あ、新宿窓磨きと車エンストとバナナボートか。T.CPはYouTubeにのせる衝撃映像でした。
(ていうかまず「小島よしお」とやらを知らない…。有名?有名なの?まだ「ですよ。」も見たことがない私は今のお笑い界からは完全に引き離されているよ。回転速すぎるやろ。ダウンタウン松本が築いた暗くてマイナーで規範外な人間のためのお笑いの潮流は後退して、お茶の間のみんなにとって楽しいお笑いの波がまたきてるのかもしれない。それはそれで全然いいんだと思う。ただ私がそこにいられないだけの話。)
衝撃映像は、えーと確か組み体操とものまねとコンタクト。あの正座からつまさきで起きあがるのは「マッサージ」の変態さん。DVD見直してしまった。あれですね、藤原の演技は「憑依型」ですね。ジャイアン井本の潔い「コマネチ」に感動した。夏休みの宿題は落書き。落書きはもっと元の写真を活かせ!そういう意味では井本の落書きが一番好ましい(輪郭をただなぞる)。あとからじわじわ笑える。

そんなわけで休日出勤でした。さー仕事しよっと。





2007年08月25日(土)



 それに見合う僕でありたい

甲子園には魔物が住むという。
今年もまた鳥肌が立った。ありがとう青春。甲子園が終われば夏は終わるのです。
会社のPCでちっさくちっさく動画再生してスコア速報かぶりつき、ひたすら嗚咽をこらえる(この人仕事してません)。
6番の子の笑顔がよかった。

豪雨と雷のなかチャリでセクシー3号になりながら帰宅、熱闘甲子園をみてうつらうつらしてたら朝の7時だった。えええ。ネットはおろかビリーもしないまま寝てしまうなんて!なによりもまず平日に7時間寝たことが私としてはすごい。あ、地味にビリーは続いてます。主に腹筋プログラム。

さて今日は∞。これで2日間ザ・ちゃらんぽらんを見ていない。
ちょっと新鮮です。そろそろ9月エンジョイの宿とらないとな。

2007年08月23日(木)
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