| 2007年04月07日(土) |
It's my favorite combination |
生徒がフルーツとカスタードと生クリームの饗宴とでもいうべきケーキを何個も差し入れてくれたので、一日でみっつも食べてしまった。ただでさえ、母が送ってきた焼菓子類が山ほどあるっていうのに。
最近お菓子をいただくことが多い。先々週の土曜なんて、偶然3人からチョコレートをいただいた。嬉しいけど、嬉しいけど。
ふと見ると、久しぶりに肌荒れ。・・・昨日のカレーのせいもあるかも。
仕事の移動中はずっとレッチリの"Stadium Arcadium"を聴いている。一昨日はベストまでつくってみた。内容はこう。
1. Dani California 2. Snow (Hey Oh) 3. Stadium Arcadium 4. Strip My Mind 5. Especially in Michigan 6. Wet Sand 7. Tell Me Baby 8. Hard to Concentrate 9. 21st Century 10. She Looks to Me 11. Make You Feel Better 12. Animal Bar
SA信奉者に殴られるかなあ、などと思いつつ。
結局今現在、SAと私とは非常にいい関係だ。最初の出会いにおいて、あれだけ戸惑いうろたえたのは当然で。今は落ち着いて愛せる。
ええ、「愛」ですとも。SAに対してどうこう言ったけれど、同時に最初から言っているのは、例えばもしこれがレッチリというバンドのデビューアルバムだったとしたら、驚愕に値する出来だということだ。それこそ大変な大騒ぎだ。
電車の中でiPodの爆音でSAを聴いていると、曲によっては涙ぐみそうになる。"Especially in Michigan"と"21st Century"がいい。特に"Especially In Michigan"は、繰り返し何度も聴いたりする。"Cry me a future where the revelations run amok. Ladies and gentlemen"というサビにはうっとり。
けれど。もしじっくりと吟味するならば。"Especially in Michigan"はイントロが弱い。正直その魅力を味わうにはBメロまで待つ必要がある。逆に"21st Century"はイントロ〜Aメロが痺れるが、そのテンションがBメロまで持たない。
"By The Way"において、例えば"The Zephyr Song"が、'Dosed'が、最初の一音から最後の一音にいたるまで過不足のない完成品であること。そのことの方が異常なのだ。
SAは、歌が印象的なアルバムだ。終始アンソニー・キーディスを意識させられる。歌が上手くなったし、歌詞もかなり手慣れてきたと思う。"Strip My Mind"の出だしの"Arthur J did"という一言にはかなりがつんとやられた。何て見事な音の選び方だろう。
"21st Century"の"Like the Cain and Able"という歌詞は小賢しいなあと思いながらも、この言葉の音には説得されてしまう。
ところで"Show me your wrist and I'll kiss it"っていうのは、その情景を思うとちょっと感動的だなあ。純愛だわ。
It's my favorite combination (これが私のベスト盤) *21st Century / Red Hot Chili Peppers (2006) の歌詞。
| 2007年04月06日(金) |
There is no way back from here |
19時15分に新宿でHYさん、ひろりん(sax)、KA-DOOさん(drs)、ねふーどさんと待合せ。の、筈が。
家を出たのが18時55分。しかし何と2、3分の遅刻ですんだ。「早いじゃん!」と驚かれたしw
今日は私とひろりんの大食いコンビが、HYさんにカレー・バイキングをご馳走になるのだ。KA-DOOさんとねふーどさんは、その食いっぷりを見学に来たというわけ。
私は朝から何も食べていないが。ひろりんに「今日何か食べた?」と訊いたら、「16時半にカレー食べてきた」という。・・・思わず「おま!おかしいだろう!!」とキレる。いつも「同じものばかり食べるのは飽きる」と言ってるくせにぃ。
食う。ひろりん共々黙々と食う。私は軽く盛ったカレー5皿+タンドリーチキンでかいの3ピース+サラダ+ヨーグルト2皿、ひろりんは多分それ以上。しかしやはりカレーだと大食いしているという感じが弱い。
量的にはまだいけるが、ほんの少し胃にこたえた。最近ずっと脂ものを控えているからだろう。
21時半に歌舞伎町の「呑苦楽(のみくら)」に移動。ひろりんのバンドに元いた育世さんの店だ。育世さんには久しぶりに会うが、更に美人になっていた。堂に入った話しぶりで、水商売が板についている。
何とここでひろりんがカレーうどんを注文。・・・こ、この女。
今までひろりんを大食いの「師匠」とあがめてきたが。物凄く師事したくない気がしてきた。私、今なら引き返せるかもしれないわ。目を覚ますのよ。
しかし。カレーうどん、ちょっと美味そうだったので、一口もらったりしてw
0時帰宅。出かける前より1.6Kg増の被害を確認。まあ、これで済んだのならいいかと思いつつ、コーヒーを入れて、ねふーどさんに戴いたどら焼を食。
There is no way back from here (もう引き返せない) *No Way Back / Foo Fighters (2005) の歌詞。
*この日記を読んだひろりんに、「アナタはもう充分引き返せませんから」と言われたので、上のタイトルにしました。
| 2007年04月05日(木) |
Midnight Blue |
今日から毎週木曜は、飯田橋の企業で授業をすることに。6人のクラスだが、いつも半分くらいの出席率だそうで、今夜も3人出席。6人のクラス参加時期もばらばら。そんなんでどうやって管理しろというのか、とも思うが。しかし考えてみれば、一般的な英会話スクールのクラスというのはこれが普通なんだよなあ。
何をやるかも一切わからず行ってみた。まずは生徒たち(20〜30代)に、今までどういう授業をしていたのか訊いてみる。もう1年半もやっているクラスなのだが、一番の古株に英語で話させてみたところ、基本の自己紹介すら出来ない。よくよく訊いてみたらこれが、昨日の体験レッスンの生徒を担当していたのと同じ講師と判明。・・・またおまえかよw
3人以上を一度に教えるのは初めてだったが。案ずるより生むが易し、ってことで。楽しかったな〜。
BZ(g)にメールして、10日の夜に会えないか訊いてみる。多分BZとは今後あまり会わなくなるだろうなと思い、だから逆に、誕生日になる時に一緒にいてもらおうかと思ったのだ。OKではあったが、メールのやり取りの中でこちらが会う気をなくした。
何故だかわからないが、昔から誕生日の4/11になる瞬間を必ず確認していた。時報を聞いていることも多い。そしてその瞬間に独りだったことは、生まれてから殆どない。
2002年の誕生日になる瞬間は、珍しく独りだった。3月にダンナと別居していたのだ。ダンナが絶対に離婚しないというので、ダンナの両親にお願いして来てもらい、無理やり実家に連れ帰ってもらった。
独りでいて、ぼうっと過ごしていた。0時少し前に電話の時報をスピーカーから流し、ベランダの洗濯物を干していたら0時になった。なんだかおかしかった。
ああ、私、一人だなあ。
真夜中のひんやりした空気が気持ちよかった。自分が選んで手に入れた孤独の満足が、薄い寂しさをはるかに上回っていた。
勿論私は人一倍寂しがり屋だが。そんなことよりも大事なものがある。あの時の満足感は忘れたくない。
いいや、今年も独りでいようか。そう決めてしまえば、何かすがすがしい。
Midnight Blue (午前0時の憂い) *Laura Nyro の曲。(1975)
| 2007年03月31日(土) |
You're a slave to money |
うちでmakkyと午前6時まで飲んだ後、何となくザ・ヴァーヴを聴いていたら。'Bittersweet Symphony'のクレジットにふと目がいった。'Mick Jagger; Keith Richards'───はあ?
調べてみたら、この曲はストーンズの'Last Time'のオーケストラ・ヴァージョンをサンプリングしていて(聴いていて全然気づかなかった)、きちんと使用許可を得たにも関わらず後から「使用し過ぎ」だと文句をつけられ、全くオリジナルの歌詞がついているにも関わらずクレジットを'Jagger and Richards'に変えられているのだ。
何て馬鹿馬鹿しい。'Bittersweet Symphony'の良さは、その歌詞の音によるところが大きい。"I can't change. But I'm here in my mold. I am here in my mold.""I can't change my mold. No, no, no, no, no"───この部分の歌詞は替えがきかない。
大体、結果的に'Last Time'の歌メロと'Bittersweet Symphony'のそれは完全に別物であり、私に言わせれば後者の方がずっと繊細で美しい。
───胸の悪くなる話だ。ストーンズのメンバーでなく、元マネージャー(誰よりもこの曲から利益を得ている)が文句をつけた挙句に'Jagger and Richards'のクレジットになったというのが、徹底的に美学がない。
著作権を失った時の、リチャード・アシュクロフト(vo)のコメントがいかしている。"This is the best song Jagger and Richards have written in 20 years."(これはこの20年間のジャガー/リチャーズの中で最高の曲だね)
───「汚辱はおまえが取りやがれ」と言わんばかりだ。おお、クール。これぞ美学。
You're a slave to money (金の亡者め) *Bittersweet Symphony / The Verve (1997) の歌詞。
| 2007年03月26日(月) |
I saw it with my own two eyes |
昨日台所のシンクが水漏れしたので、管理会社に修理を手配してもらった。16時に水道屋さんが現れた。顔に覚えはなかったが、話し出したらすぐわかった。ああ、あの時の水道屋さん。あの日の日記を読んだもじょきちさんにも感銘を与えた、あの水道屋さん。
あの日彼はずっと「慌てないでください。こんなことはたいしたことじゃないんです」と繰り返していたが。今日は、やはり低い説得力のある声で、「見ての通りです」と言うのだ。水漏れの原因だった脂汚れの詰りを流す時、私に見せながら何度もそう言った。「自分で見るのが一番です。見ればわかる。見ての通りです」
「見ての通りです」か。
そうだよねえ。自分の目で見ればはっきりしている。見ないふりをしてきた澱みを直視して、問題の対策にあたることが大事だってことか。
───この人に会えるのなら、時々配水管が詰まってもいいかもなあ。
水道屋さんが帰ると同時に、駅前のネットカフェに2時間篭る。そう、夕べmakkyがいる間にPCが壊れてしまったのだ。最近ファンの音が異常にうるさいのでDELLに修理手配をしようと思っていた矢先に、いきなりディスプレイのバックライトが消えてしまった。
思えば、PCを購入してからの4年半、一日たりともネットなしで過ごしたことなどない。ロンドンでもアムステルダムでも実家の沖縄でも、毎日ネットをしていた。家では24時間ネットに繋ぎっぱなしで、おかげで殆ど寝ないが、たまに眠ると目覚めた5秒後にはPCに向かう。
21時に帰宅したら、ジンナイくんから、週末にノートPCを貸してくれるというメール。聞けば中央線で三鷹を通過するところ。makkyも使っていないiMacを持ってきてくれることになっていたので、ジンナイくんもおいでと誘う。二人ほぼ同時に到着。
それから二人でiMacをひかりに繋ごうとさんざん頑張ってくれるが出来ない。途中三人で「喜八」に飲みに行き、戻ってきてまた朝まで頑張るがダメ。結局朝Tepcoに電話して、インストールCDが必要というので郵送を依頼。
二人ともお疲れ。ありがとねー。
I saw it with my own two eyes (自分の目でしっかりと見た) *Seeing Things / Black Crowes (1990) の歌詞。
| 2007年03月23日(金) |
Cause we're The Red Hot Chili Peppers |
23時53分にレッチリ親友であるママからメール。秋まで延期になった筈のレッチリの公演が、6月5、6、8日に振替決定。
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神様ありがとうありがとうありがとう。
一度「秋」と言われてからの「6月」は、もうすぐそこに感じる。2ヶ月半、あと2ヵ月半だ。
ひとつだけいいことがあった。公演日が変わったことで、私の行く日が日本公演の初日になったのだ。(当初の予定では大阪が初日) 直前延期騒動があった後の初日とあれば、レッチリの気合も相当入るだろう。
でもそんな細かいことはどうでもいい。レッチリに会える。
何が嬉しいって。これで、悲しくならずにレッチリが聴ける。SAをもっともっと聴きこもう。
今回の騒動で、ファンの熱はより高まったに違いない。レッチリのファンは元々熱いし。
私も今回は熱くなり過ぎた。「秋」と言われてショックで大騒ぎして、あっちこっちに噛みついた。
後日NORITAさんのブログに「U2に引き続き、日本のロックファンはよくよく運が悪いとしか言い様が無い」と書いてあるのを見て、そういえばU2の時は特にどうも感じなかったことを思い出した。やはり身勝手極まりなかったわけだ。
なんでレッチリだと、こうも冷静さをなくしちゃうんだろう。そしてそれは私だけじゃない筈だ。
だってレッチリだからね。レッチリは違うんだよ。理由? 知らないわ。
Cause we're The Red Hot Chili Peppers (だってレッド・ホット・チリ・ペッパーズだからさ) *Nevermind / Red Hot Chili Peppers (1985) の歌詞。
| 2007年03月18日(日) |
Waking up dead inside of my head. Will never never do there is no med. No medicine to take |
13時半にまだベッドにいたら、HYから電話。いきなり違法なブツを届けてくださった。一回の使用量が不明だそうで。「まあ死なないから」と言われる。「でも向うじゃ死人が出てるんだけどね」
・・・あ、ありがとうございます。
15時過ぎにNobuがうちから出勤。その後ほのぼのしたお礼メールが来る。「Bunnyんちはいつもあたたかいね」と言うので、「ソレは多分、私があたたかいヒトだからってことで」と返したら、「本当に温かい人だと思うよ。感謝している」という愛溢れた返信が。
・・・寒いわあ。
そんなことより、レッチリ。
夕べは呆然として思考が停止していた感があるが。一人になってみたら、しみじみと悲しくなってきた。
・・・涙が出る。・・・・・・・ジョン。
レッチリのファンが皆、泣いたり鬱になったりしている。アンソニー命のママなんて、今日アンソニーと同じ気管支肺炎になったって!(「自分にアッパレ」とメールが来ていた。・・・ああ、アンソニー本人に聞かせてやりたい)
一方それほどレッチリを好きでない人たちがくれるメールは。「(Nobuに返してもらった)チケットの買い手を探す時間が出来てよかったじゃん」だの、「まあ、秋には来るんだから」だの、「無理に来て中途半端な演奏されるよりいいよ」だの。ひとつひとつにいちいち傷つき、あちこちに噛みつく返信をする。
みんな私を慰めようとしているのはわかっているんだけど。「どうして私がこんなに辛いのがわからないのよ!!」という気分になる。しまいには、ああどうせ誰も他人の痛みなんかわからないんだ、とまで。
普段ならもっと冷静になれるけど。他人に自分の辛さを解れというのは甘えだって思えるけど。
今日は駄目だよ。悲しい辛い寂しい。今日はダメ。
いつまでもめそめそと泣く。
Waking up dead inside of my head. Will never never do there is no med. No medicine to take (虚ろな気持ちで目覚める。この気分を癒すすべはない) *Slow Cheetah / Red Hot Chili Peppers (2006) の歌詞。
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