2021年03月05日(金) |
365日のかみひこうき |
昨夜からの雨が降りやまず風も強くなりまるで春の嵐のようだった。
二十四節気の「啓蟄」土の中の虫たちも春を感じているだろうか。
どんなふうにして雨を受けとめているのだろうかとふと思う朝のこと。
あやちゃん超早起き。昨夜は珍しく私と一緒に寝たのだった。
「最後だからね」と言う。寂しいけれど本当のことなのだろう。
めいちゃんと喧嘩をして娘にひどく叱られたようだった。
ひっくひっくと泣きじゃくっていて思わずぎゅっと抱きしめていた。
「お姉ちゃんなんだからがまんしなさい」と言われたらしい。
いつものことだと分かっていてもどうしようもなく辛い時もある。
我儘だって言いたいし甘えたい時もいっぱいあるのだろう。
お布団に入ると「おばあちゃんあったかいね」と言ってくれる。
愛しさが込み上げて来てなんだか涙が出そうになった。
今年はもう9歳になるのか。ずいぶんと歳月が流れたものだ。
寝相が悪く夜中に足蹴り。掛け布団もはぎ取られてしまい大変な有様。
けれどもそれが愉快でならず良き思い出になった気がする。
今夜は娘がPTAの会合があり留守にしているのだけれど
ふたりそれぞれにお風呂に入っておりこうさんにしている。
めいちゃんが鼻歌を歌っていて耳を澄ませば
「365日の紙飛行機」だった。おばあちゃんもその歌とても好き。
お母さん早く帰って来てくれますように。
お父さんも早く帰って来てくれますように。
2021年03月04日(木) |
とにかく待ってみよう |
夜明け前には月が見えていたのだけれど
8時頃からぽつぽつと雨が降り始める。
暖かくなる予報に反して思いがけず冷たい雨となった。
そんな冬の名残のさなか桜の開花予想日が発表されて
高知は日本一早く3月13日頃だと云うこと。
なんだか信じられないような気持。ほんとうに咲くのか。
まだ蕾さえ見えない裸木を今日も眺めたばかりだった。
とにかく待ってみようと思う。日に日に春らしくなるのだろう。
職場に体操教室でお世話になっていた先生が訪ねて来てくれて
私の異常なほどの肥満をとても心配してくれたのだった。
なんとか月に一回でも体操をとすすめてくれたのだけれど
現実はそんなに甘くはなかった。仕事よりも健康が大事と
どんなにそう思っても今は仕事を優先するべきではないだろうか。
身体を動かしたくてたまらない。溌剌と心地よく汗を流したい。
それは決して夢ではないのかもしれない。ただ今は我慢の時。
ふと暇とお金さえあればと現実的なことを考えざるを得なかった。
健康を第一に選び仕事を休めばたちまち家計に響く。
その上に体操教室の費用が重なれば一層の痛手になり兼ねない。
貧乏暇なしと云う事だろう。そんな余裕など今は皆無に等しい。
せっかく訪ねて来てくれた先生には本当の事が言えなかった。
ただ「余裕が出来たらきっと行きます」と伝えて笑顔で別れる。
それで良かったのだろうと思う。いつかきっと余裕が出来るだろう。
ながいこと生きていれば悔しい思いをすることもある。
情けない事だってどうしようもできない事だってある。
けれどもこころまで貧しくしてはいけないとつよく思う。
こころはいつも豊かで希望に満ち溢れていなければいけない。
未来はきっとそのためにあるのではないだろうか。
2021年03月03日(水) |
おひさまに恵まれた日 |
雲ひとつない青空。優しい陽射しがいっぱいに降り注ぐ。
真冬並みの寒さだった朝のことなどすっかり忘れていた。
職場の隣に縫製工場があって中国人の女性達が働いているのだけれど
庭に竹を組んでお布団をずらりと並べて干してあった。
いかにも田舎らしいその風景に心がほっこりと和んだことだった。
お昼休みになると女性達が庭に出て来てお布団をぱんぱんと叩く。
その時におしゃべりをしているのだけれど中国語でさっぱり解らず。
「いいお天気ね」と言っているのか「今夜は気持ちいいね」かも。
日本なのになんだか中国に居るような不思議な気持ちになる。
仕事は今日も忙しく一時間の残業。晩ご飯は何にしようかしらと
考えながら帰る。おひな祭りのご馳走の事をすっかり忘れていた。
スーパーに寄ってからやっと思い出す。「祝おひなまつり」と
お惣菜売り場に握り寿司がそれは美味しそうに並んでいた。
今年は訳あってお雛さまも飾っていなかったのでせめてもと思い
ささやかにパーティーをすることに決めて買って帰る。
帰宅したら娘もケーキを買って帰っていて孫たちも大喜びだった。
私が忘れたままだったらきっとブーイングの嵐だったことだろう。
来年はきっとお雛さまを飾ろうねと娘と話したことだった。
令和3年3月3日。さんんさんさんとおひさまに恵まれた日。
2021年03月02日(火) |
「春は名のみ」とどうして歌えようか |
雨のち晴れ。雨あがりの陽射しがとても優しい。
夕方から少し肌寒くなり明日の朝は真冬並みの寒さになりそう。
春彼岸まではまだまだ冬の名残があることだろう。
山里では桃の花が咲き始めている。明日はもう桃の節句。
「春は名のみ」とどうして歌えようか。
仕事は今日も忙しかったけれど定時で終わらせてもらい帰宅。
一足先に帰っていた娘がいつもより早めに保育園へ走る。
めいちゃんが目に怪我をしたらしく痛がっているとのこと
とにかく眼医者さんへと園長先生が段取りをしてくれていた。
それでもすぐには診てもらえなかったようで日が暮れてから帰って来る。
家族の心配をよそにケロっとしているめいちゃんにほっとした。
病院でも泣かなかったそう。さすがにもうすぐ一年生だけある。
目に傷があるけれど目薬で治るのだそう。大事に至らなくて良かった。
娘たちの帰宅が遅かったのであやちゃんがお手伝いをしてくれて
ポテトを揚げてくれる。コンソメで味付けもして「おいしい」と。
「もうおなかがペコペコ」と言ってレトルトのカレーも温める。
おかげでおばあちゃんはなんとか鰹のたたきと豚バラ大根を作れた。
夕食後、娘が食器を洗ってくれると言うので遠慮なくお風呂に入る。
その後台所を見てびっくり。なんと娘むこが洗ってくれていた。
どうやら娘夫婦にとってはさほど特別のことではないらしい。
微笑ましいと言って良いのか。母は感動で胸がいっぱいになった。
2021年03月01日(月) |
ありがたや。ありがたや。 |
弥生三月らしく暖かい朝。そんな暖かさが雨を連れて来る。
少しぐらい濡れても平気と傘を開くこともなく過ごす。
国道沿いの白木蓮の花が満開になっていた朝。
交通量が多く車を停められないのが残念でならない。
それはまるで雨を受けとめるように健気に咲いていた。
純白であることを誇りにおもう。とても尊く感じたのだった。
仕事は怒涛の忙しさ。なんと充実した一日だったことか。
お弁当を掻き込んでいたら来客があり慌てて蓋をしたり
再び食べ始めたら電話が鳴りもぐもぐしながら対応をする。
これは愉快なことになったと我ながら可笑しくてならない。
2時間の残業になりくたくたになって帰宅。
もう「花子とアン」も終わっていて大急ぎで洗濯物をたたむ。
衣類乾燥機の「幹太くん」はほんとうに優れ物でとても助かっている。
ふっかふかに乾いた洗濯物をたたむ時はほっこりと幸せを感じる。
「おばあちゃん晩ごはんはなあに?」「牛丼よ」と応えると
「やったあ!」とあやちゃんが喜んでくれて作り甲斐がある。
娘が遅くなる日だったのでお惣菜のポテトサラダも買って来ていた。
じいちゃんはさっさと一番風呂に入り鯛のお刺身でビール。
もう少し待てないのと言ったら「もう我慢できない」とこれも愉快。
夕食後の食器洗いをしていたらあやちゃんが肩を叩いてくれた。
「50回」と言ってその数えるのがなんと早いこと
けれどもとても気持ち良かった。身体がすっかり楽になる。
ありがたやありがたや。ほんにおばあは幸せであるぞ。
お風呂から出たらめいちゃんがサロンパスを貼ってくれる。
小さな手のぬくもりをそのままになんと優しいことだろう。
おかげでこころは少しも疲れてはいなかった。
寝酒の焼酎がとても美味しい。まったりとほろ酔ってこれを記す。
窓の外は静かに春の雨が降っている。
2021年02月28日(日) |
春になれば何かが変わる |
曇り日。陽射しはなくてもずいぶんと暖かくなる。
2月もとうとう晦日となりこころはすっかり春の気分だった。
明日まで待てず家中のカレンダーを3月にしてしまう。
2月は「逃げる」3月は「去る」というけれど
一日一日を大切にしながら過ごしていきたいものだ。
今朝は昨夜確かに書いた日記が反映されておらずあたふた。
ひどく焦ってしまって四苦八苦してしまった。
もしやとページの再読み込みを試してみたらやっと反映される。
去ったり戻ったりしたものだからもしかしたら戒めかもしれず
自分勝手な行動をしたことを深く反省させられる出来事であった。
今夜は大丈夫だろうか。とにかくこうして書かせて頂いている。
一週間ぶりに川仕事の予定だったけれど
海苔の生育が芳しくなくしばらく様子を見ることになった。
今年も不漁の兆しだろうか。どうか順調にと祈るばかりである。
ここ数年ずっとのことで決して嘆くことはするまいと思う。
時期が来ればきっと育ってくれるだろう。まだ諦めるのは早い。
おかげで頂いた休日。家事もろくにせずごろごろと寝てばかり。
午後3時前になり「そろそろ起きないか」とじいちゃんの声。
気がつけば今日はお大師堂にも行かずに怠けていたのだった。
今からでも遅くないと思いつつ結局そのまま日が暮れてしまった。
「出来ること」「出来ないこと」そのはざまで少しもがいている。
また出来る日もあるだろうと楽観的に考えられるようになりたい。
明日からはと少し意気込んでみる。春になれば何かが変わる
そんな気がしてならない夜のことだった。
2021年02月27日(土) |
どうかここにいさせて下さい |
やはりここは懐かしい場所。まるでこころの故郷のようだ。
「帰りたい」とつよくおもった朝のことだった。
お別れの言葉を書き残し潔く去って行きながら
ずっとずっと後ろ髪を引かれていたのだと思う。
それほどまでに18年もの日々はかけがえのないものだったのだろう。
帰って来ました。どうかここにいさせて下さい。お願いします。
この場所がある限り根を張るようにここで生きていきたいのです。
今日は孫たちの発表会があった。午前中はめいちゃん
午後からはあやちゃんととても感動した一日だった。
特にめいちゃんは保育園最後の発表会でもあり
ずいぶんと成長した姿に思わず涙があふれてしまう。
甘えん坊で泣き虫のめいちゃんがとても逞しく見えた。
写真は撮れなかったけれど心のアルバムにずっと残ることだろう。
めいちゃんもあやちゃんもほんとうによく頑張ったと思う。
ふたりともありがとう。おばあちゃんはとても幸せです。
※言葉足らずになってしまいましたがほぼ2ヵ月のあいだ
移行先のブログへ足を運んで下さりありがとうございました。
おかげで慣れない場所で日記を綴ることが出来ました。
また突然の変更でほんとうに申し訳なく思っています。
ここで春を迎えたいです。どうかこれからもよろしくお願いします。
2021年1月3日から2月26日までの「ゆらゆら日記」
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