ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2019年09月28日(土) 冥途の土産が欲しいのです

雨が降ったりやんだり。空のご機嫌のままに過ごす。


朝のうちに川仕事へ。漁場に竹杭を打つ作業。

いとこの息子さん夫婦と一緒に行く。

若いふたりの頼もしいこと。私はほんの助手だった。


途中から雨が降り出してしまってずぶ濡れになってしまったけれど

これくらいの雨ならと言ってくれておかげでずいぶんとはかどる。

助けてくれてほんとうにありがたいことだった。


来月になれば種付け。それから海苔網を漁場に寝かせる。

12月になったら漁場に網を張り巡らせて春の収穫を待つ。

今年は最小限だけれどなんとしても収穫までたどり着きたい。

希望をもってその時を待とうと思っている。

どうかどうか順調に事が運びますように。




午後からコインランドリーへ行ったらとても懐かしい友に会う。

長年一緒にバドミントンでペアを組んでいた仲間だった。

下手くそな私をいつも励ましてくれて準優勝したことも懐かしい。

何よりもまだ赤ちゃんだった末っ子の娘さんが高校生になっていた。

それだけ歳月が流れたのだと感慨深くおもう。


昔の仲間たちと一度集まりたいねと言ってくれて嬉しかった。

懐かしい仲間たちの顔が目に浮かぶ。みんなに会いたくてたまらない。


ふと「冥途の土産」と言う言葉があたまに浮かんだ。

思い出はたくさんあるというのになんて欲張りな私なのだろう。






2019年09月27日(金) ゆびきりげんまん

雨の予報だったけれど午後から思いがけずに晴れ間が。

少し蒸し暑かったけれど優しい陽射しが嬉しかった。



山里の幼馴染の命日。もう二年目の秋になる。

少しのあいだ職場を抜け出してお線香をあげに行く。

あの日も今日のように優しい陽射しが降り注いでいたっけ。


突然の訃報に奈落の底に突き落とされたような日だった。

信じられないというのに彼女はもう冷たくなっていたのだ。



私が山里の小学校に転校してきたのは四年生の時だった。

わずか三年の間だったけれど彼女はいちばんの仲良し。

私が転校してからもずっと文通を続けていた。

やっと再会できた時にはふたりとも結婚し母になっていたけれど

昔の面影をそのままに彼女はとても優しく接してくれていた。


やがて孫が出来ておばあちゃんになったふたりは

会うたびに「長生きしようね」とまるで合言葉のように

いつも指切りげんまんをしていたのだと今になっておもう。


ある日突然の死。どうしてそれを受け止められようか。


「わたしは生き永らえていますよ」遺影に語り掛ける。

仏壇のある居間にはお孫さんの写真がたくさん飾られてあった。


もう泣いてはいけない。精一杯の笑顔で彼女のもとを去る。





2019年09月26日(木) 忘れられない母の味

晴れのち曇り。今夜遅くには雨になりそうだ。

南の海上に熱低があって台風になりそうとのこと。

まだ進路ははっきりしないけれどとても不安でならない。



山里では満開の彼岸花を追いかけるように秋桜が咲き始めた。

遅植えの稲も黄金色になってのどかな里の秋を感じる。

お遍路さんがひとりふたりと通り過ぎて行くのも絵のように映る。


そんな山里で仕事をしながら過ごすことをありがたくおもう。



帰宅すると今日も娘が居てくれてほっとする。

なんだか癖になりそう。毎日居てくれたらと欲なことを思う。

また娘の帰宅が遅い日もあるだろう。

そんな日には娘がほっと出来るようにしてあげたい。


ふたり肩をならべて夕食のしたく。

思い起こせば娘が中学生の頃からそうしていた。

部活で膝を痛めてしまってからずっと帰宅部だったから。

手伝ってと言わなくてもいつも一緒に料理をしていたっけ。


私も中学生の頃からだった。突然母が家出をしてしまって

弟と一緒に台所で奮闘していたことが今ではとても懐かしい。

料理上手だった母の味を思い出しては見よう見真似だったけれど

弟が「母さんの味や」と言ってくれたのがとても嬉しかった。


母はもう二度と帰っては来なかった。

もう50年も昔のことをいつまでたっても忘れられないでいる。












2019年09月25日(水) ダイジョウブアリガト

いちだんと肌寒い朝。夏布団では寒くって

夜中に何度も目が覚めてしまった。


日中はほぼ真夏日となり寒暖の差がはげしい。

体調を崩さないよう気をつけなければいけない。



山里の職場に向かう峠道で外国人の青年お遍路さんに会った。

大きな荷物を降ろして道端に座り込んでいたので

とても気になって声をかけずにいられない。

とっさに「ユアオッケイ?」と。

それがちゃんと伝わったのか片言の日本語で

「ダイジョウブ、アリガト」と笑顔で微笑んでくれた。

その笑顔の嬉しかったこと。言葉はうまく伝わらなくても

笑顔は世界共通なのだとあらためて感じた朝のこと。




仕事をそれなりにこなして帰宅。

今日も娘が洗濯物をたたんでくれているところだった。

干していた冬布団も取り入れてくれていてふっかふか。

娘がいてくれるとほんとうに助かる。今日もありがとう。


孫たちが帰って来て、めいちゃん「かけっこ」で負けたそう。

「うんどうかいではぜったいにかつ」と頼もしいこと。

あやちゃんは宿題を。「かんたんすぎるのよね」って。


今日は眠くならなくて良かった。みんなでわいわいと夕食。

あやちゃんの好きな「南瓜煮」北海道産でとても美味しかった。

あやちゃんは北海道へ行きたいのだそう。

南瓜よりもイクラをおなか一杯食べたいのだそうだ。


いいね未来。きっと行けるよ北海道。

おばあちゃんも生きているうちに行きたいな。





2019年09月24日(火) 一生懸命のあやちゃん

曇り日。時おりやわらかな陽射しもあり少し蒸し暑くなる。


昨夜はとうとう母の夢を。

それほど気にしているのならどうして会いに行かないのか。

もしかしたら母も会いたがっているのかもしれない。

もう以前のような独り暮らしではないので

「おまえも安心だろう」とじいちゃんが言ってくれた朝のこと。




仕事は火曜日からのスタートでずいぶんと気が楽。

仕事が嫌なわけでも辛いわけでもないのだけれど。

連休があったりするとついつい怠け癖が出てしまうものだ。


今日も目の前のことをこつこつ。ぼちぼちゆるりとこなす。



買い物を済ませて帰宅したら一足先に娘が帰っていた。

ちょうど縁側で洗濯物をたたんでくれていたところ。

「ありがとうね」と自然と声が出る。

顔をあげて微笑む娘に私も微笑みを返す。


娘がめいちゃんを迎えに行っていたけれど

あやちゃんは集団下校とのこと。

もう4時半になっていた。ふうふう言いながらやっと帰って来る。


夕飯の支度が出来た頃にはぐっすり眠っていたあやちゃん。

学校は楽しいけれどやはりつかれるのだろう。

最近そんな日が多くなってきている。

こどもはぼちぼちではいられない。毎日一生懸命なのだ。


いまお父さんとおしゃべりしながら夕飯を食べている。

元気な声を聴きながらほっとこれを記す。





2019年09月23日(月) 真っ青な海と空

台風一過の青空に恵まれる。


今朝は熱低となり日本海を北上していたけれど

各地に強風をもたらしたようでそれは千葉にも。

自然の猛威は容赦なくただただ心を痛めるばかり。



先週の「敬老の日」に母に会いに行けなかったので

今日こそはと思って娘と孫たちを誘ったけれど

あやちゃんが行きたがらず無理強いは出来なかった。

自分一人で行けば良いものをどうにも気が重い。

ぐじぐじと悩んでいたらじいちゃんが

「無理に行かなくても」と助け船を出してくれた。


そうして久しぶりにドライブに誘ってくれる。

それがとても良い気分転換になった。


退院後初のドライブで大丈夫かなと少し心配だったけれど

さすがに元職業ドライバーだけあってすいすいと走る。


海が見たいと言ったらちゃんと海の見える場所に連れて行ってくれる。

大月町の柏島。真っ青な海と空にこころが洗われるよう。


じいちゃんありがとう。とてもとても「いい日」でした。








2019年09月22日(日) どこ吹く風とおもったり

台風17号の影響が少しずつ出始めた。

北九州に接近しているもよう。

どうか大きな被害がありませんように。

高知県西部は離れているからと安心も出来ず

台風の東側にあたるので用心に越したことはない。

これから明け方にかけて大荒れになりそうだ。



昨日買った座椅子に座って一日中のんびりと過ごす。

お昼寝はしないつもりだったのにいつのまにか寝ていた。

「よく寝られることよ」とじいちゃんに笑われる。

自分でも異常ではないかと思うほどの睡魔。

「過眠症」という病気があるらしいけれどまさかねと笑い飛ばす。

よく眠れることはありがたいことだとおもう。




娘たちが買い物に行っていてめいちゃんに新しい靴を。

よほど嬉しかったのだろう興奮気味のめいちゃんだった。

帰宅直後におしっこをお漏らししてしまう。

どうして叱れよう。嬉しすぎてトイレどころではなかったのだろう。


新しい靴で「かけっこ」いちばんは間違いなし。

来月の運動会をとても楽しみにしている。



今日も平和な我が家。ざわざわと騒ぐ風もどこ吹く風。

穏やかさをかみしめるようにこれを記す。


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