カゼノトオリミチ
もくじ過去未来


2007年12月27日(木) 安らかに時が過ぎますように




その ひとみの中に お花畑はありますか

モンシロチョウに 菜の花咲いて

かおるは 紅梅 白梅

クチナシの雨のニオイ

物悲しい 沈丁花の夕方



土手を歩いて 土筆 さがし

よもぎ つんで 作った草もち 口にすれば

お腹も ココロも シアワセ 満ちて

青空に 白い雲が ゆっくり過ぎた あの頃



いま 微笑を取り戻せるなら それは

ココロに 花畑 また 萌え出る時 その先には

きっと 絶えることない 安らぎが

暖かな 風が ゆるやかに時を運ぶ 季節が

きっと その先に




2007年12月26日(水) 自分にやさしく





ややこしいはなしは あとにして

今を どう 充実させるかが 先決

虚像や 実像

なんていう くくりは そのままで



自分で ぬくもり感じる 範囲を

それを今の自分だと 思えたら



ヒトの感覚なんて それこそ 星の数ほど

風の色は 明日には変わる

いまは 自分が 自分と思える部分を

信じて 優しく いたわって 




2007年12月21日(金) クリスマス注意報




コトバは おやすみ みたいです

なのに あたまの入り口に

たくさんの 想い 殺到して

ちょっと 混雑 たいへん 混雑しています

これは改札のアナウンス



あせらずに 足踏み して

階段口で 待ちましょう

コトバも そのうち開通します たぶんきっと



順番に 階段 下りましょう でないと

キケンです

想い あふれてしまっても

どうすることも できないから



雑踏のむこう 巨大クリスマスツリーが

またたいてる 誘うような

こんな季節 なおさら 注意です




2007年12月15日(土) 山羊




湯気のむこうで 声がした

「なんて答えて欲しいワケ?」



そう聞かれるとは 考えてもいなかった



お湯の沸く音だけが する

午後三時 日差しはもう 一日の終わりへと



投げかけた時に すでに用意していたから

「答えて欲しい」 コトバ を

なのに あなたが



そんなに 答えに窮する とは



臆病なくせに 鈍感な山羊は

繋がれた杭の回りを

ぐるぐる しているだけ です






2007年12月09日(日) ふりだし に 戻ればいいの?





転んだり 起きたり ここまでの 道のりで

経験 と 学習 繰り返して

おぼえた

言葉の量 とか

気持ちの処理の 仕方 とか



自分の中の 塩梅



このくらいがいいんだ とか

これ以上はだめだ とか



それは

自分の中の ものさし



なのに 気づくと その ものさしから

ズレている

それも 苦しくなって から 気づく



ほら 見なさいよ 



伝えられない こと 伝えたくなったり

変えられない もの 変えたくなったり

間違った方向に 考えを 重ねたり



どうしたら ものさしから ズレないで

歩けるのでしょう



ふりだしに 戻って 考え直してみるのが

よいのでしょうか






2007年12月07日(金) 長い手紙




手紙を書こう

長い手紙を書こう

 

落ち葉をぬらし

降る十一月の雨の日に

 

はらりはらりと

散る三月の花びらのように

 

太陽に

きらめく八月の白い波頭のように

 

ノートに記そう

湧き出る水を手に結ぶように。

流れていく自分のココロ 記そう。

 

長い手紙を書きたい

はるかな場所にいる人に。





2007年12月04日(火) 泣くなよ





泣くなよ

ビールひと缶で 洗い流せることならば

最大ボリュームの ヘッドホンで

洗い流せること ならば



そうでなければ

どうしたらいい か は

わからない けど でも



いつでも ココロに チイサナ

愛を灯しているから

それだけは わかって



ねぇ

とおくって 届かなくても

そこから 見えなくっても



アカリ 灯しているから




2007年12月03日(月) 12月の入り口にて





暦はいよいよ最後の一枚

役目を終えた 柿いろの葉っぱも

ただ

ぼんやりと

雨に打たれて待っています

師走の風に誘われて

道路のはたに落ちる その時を



これからくる せわしない日々

はんぶんは 重くのしかかり

はんぶんは そわそわと

迎えるために



12月の入り口で この雨が降っています

この雨に 街も木々も ただぬれています




natu