陶 房 日 報  とうぼうにっぽう 
陶房かまなりや

2006年12月31日(日)      ぜつたい

平成18(2006)年、丙戌(ひのえいぬ)も大晦日となりました。
我が家も昨日餅つきを済ませ、今日は仕舞い窯の窯出しと、
お供えお飾り(毎年一夜飾りです。)をして本年終了です。

 今年一年を通して、いつも考えていた
 言葉があります。それは 『絶対』と『相対』
 です。精神が成熟して思考が複雑化するに
 つれて物事を相対的に考えることに慣れる
 につけ、『絶対』 という言葉が中々出に
 くくなるように感じますが、子供や若者は、
とても安直に 『ぜったい』 を多用しているようにみえますし、
成人の方でも多用している人を案外多く見受けます。

そうした人を観察してみると、確信的に対するものがない
という評価として断定するという使い方よりは、絶対こうだ
と信じたいという心理が垣間見えるような気がします。
『絶対こうだ』 と思いたい気持ちが強く働いて、盲目的に
相対的な思考が麻痺してしまう。その裏には、そう信じこむ
ことで払拭したい『大きな不安』があるのではないでしょうか?

生きていく上では、将来に対する不安が常につきまとうもの
だと思います。多くのストレスがあるのが社会の現実です。
その不安材料に正面からぶつかって、知恵と工夫と辛抱で
乗り切っていくことがまた、人生の醍醐味ともいえましょう。
そんなときこそ先人の知恵に学び、相対的な思考でより良い
一手を指したいものですが、肝心なその思考が麻痺していては
場当たり的な対処しかできず、誤った判断で道をたがえてしま
うことでしょう。不安に押しつぶされそうになったときこそ、
『絶対』 の殻に閉じこもらず、広く人の意見を聞き、考え、
慎重に行動したいものだと思います。

さて、来年、平成19(2007)年、丁亥(ひのとい)が皆様に
とりまして 『相対』 良い年になりますようお祈り申し上げます。





2006年12月29日(金)      スピハマ

今朝の新聞広告で、いかにも面白そうな本を発見し、
早速購入してきました。表題は 『スピリチュアルに
ハマる人、ハマらない人』 著者は精神科医の香山リカさん。
全6章の1章だけを読みましたが、とても面白そうです。

 著者の香山さんとは全く面識もありませんし、
 著書を拝読するのも初めてですが、ラジオ
 の悩み相談などでキレの良い解説を聞いた
 り、新聞記事などを読んで感銘を受けていま
 した。そんな精神医学者の立場で 『霊魂』
 や 『前世』 などという実態のわかりにく
 いものを、いかように解釈しているものか、
 興味津々です。

私は、人々が大事にする八百万の神々を概ね肯定的に考えて
いるものの、輪廻や前世といったものは否定的に考えています。
死んだ人が生き返るなどということは全く信じていませんし、
オーラなるものの存在も信じていません。人が生きるうえで、
拠り所とする信仰を批判するつもりはありませんが、自分の
生きようには参考にしません。人間が作りあげた信仰の対象は、
どれも人の心象の偶像であろうと思います。ひいてはすべて
人の精神の中に神も悪魔も仏も鬼も混在しているのだと思って
います。

しかし、この本によると、現役の大学生でもオーラが
あると信じている人が8割もいらっしゃるとか・・・
香山氏がどのようにこの辺のところを解説してくれるのか、
お正月にじっくりと読んで考えてみることにしましょう。





2006年12月28日(木)      焚きおさめ

おはようございます。
12月28日木曜日朝の七時半でぇございます。昨日もね、
早寝しちゃったんですよお、ここのところね、多いですね、
朝の更新が・・・今朝はまた早起きをして今年最後の窯を
焚いております。仕舞いの窯は酸化焼成になりました。

 おとついの大荒れのあと、昨日今日と
 良いお天気です。今朝もすっきりと晴れて、
 5時には満天の星空でした。南側の空には
 獅子座と乙女座がダイナミックにかがやき、
 北天にはひしゃく星が瞬いておりました。
 画像は6時半頃の明けてきた東の空です。

多くの方が今日、仕事納めではないしょうか?
一年間お疲れ様でした。終わってしまえばあっという間の一年
ですが、日記などひもといてみると、一年の間には色々なこと
があるもので、来年もきっと色々なことがあることと思います。
目標を立てて、叶ったことも叶わなかったことも、さっぱりと
水に流して忘れてしまいましょう。

今夜は冷えるそうです。忘年会などで帰りが遅くなる皆様には
防寒対策を怠りなさらぬよう、お気をつけていってらっしゃいませ。





2006年12月26日(火)      献 血

土砂降りの雨の中、免許証の更新へ行ってきました。
毎度ながら、この暮れのさなかの更新は自分の誕生日(1/1)が
恨めしく感じます。そして、更新手続終了後、久方ぶりに献血を
してきました。手帳を見たら、何と!10年ぶりでした。

 いや〜、今はずいぶん違うもんですなぁ・・・
 まず、椅子が歯医者さんみたいなデラックス
 なヤツで、ヒーター入りでテレビがついていて、
 (くだらない番組だったので消しましたが・・)
 えらいリラックスしたムードでした。さらに、
 終了後飲物はくれるしお土産(画像)まで頂い
てきました。昔ぁヤクルト一本呉れてハイ左様ならでしたがねぇ・・・
変われば変わるもんですねぇ・・・

さてさて今年もあと5日ばかりとなりました。陶房かまなりやも
明後日、酸化の窯を一窯焚いて本年の業務終了です。あとは掃除
とお餅つきをして、粛々と新年に備えます。個人的には来年から
は 『二日酔いをしない』 ことを目標に掲げようと思っています。
題しまして 『G0(ジーゼロ)運動』 ゴミゼロ運動みたいですが
『G』 はいわゆる 『おもどし』 のことです。ま、はっきり言って
ゲロですな・・・これはいっそ、呑まないよりも難しいでしょう!
この難題にあえて立ち向かってみようと思います。

今日は芋乃市場で近所の方々と忘年会を開きます。
「さあ、今日からジーゼロでがんばろう! おうっ!」





2006年12月24日(日)      ま き

今日は一日、外回りの作業に費やしました。
午前中に芋乃市場の庭のツツジを2本と、ユキヤナギを掘り上げ
て移植し、午後は餅つき用の薪作りをしました。良い運動になり、
ひと仕事終えた今は爽快な気分です。(ちと、腰が痛みます。)

 ある程度ノコギリで玉切って(茨城弁かな?)
 あとは手斧でコツコツ割りました。地味な
 仕事にはラジオがとても良いつけあわせに
 なります。今日はちょうど 『有馬記念』 の
 競馬があったので、ディープインパクトの
 ラストランを聞きながらその圧倒的な強さに
感嘆しつつ、パカリパカリと割りました。

さあ、やかましかったクリスマスの大騒ぎも今夜一晩の辛抱で
沈静します。日本人の節操のない、祈りもしない馬鹿騒ぎも、
明日から注連縄と門松に駆逐されることでしょう。歓迎です。
と、さんざんこきおろしておきながら・・・

皆様にとりまして、今宵が、清く、温かい
幸福な夜でありますようにお祈り申し上げます。





2006年12月23日(土)      初 氷

おはようございます。

 今朝は冷えて、庭のバケツに氷がはりました。
 すじすじの薄氷ではありますが、初氷だけに
 指を突っ込んでパリンと割りたい衝動をこら
 えて、そっとしておきました。空は真っ青に
 晴れて、冬らしいお天気です。平成の18年も
 あと一週間、がんばりましょう!

       割るまいぞ割るまいぞその薄氷





2006年12月21日(木)      たそがれ

 冬至前夜となりました。すっかり日も
 詰まり、夕方5時にもなればとっぷりと暮れ
 ます。画像は家の前の道路を撮ったもの。
 家路へ急ぐ車のテールランプが流れるさま
 が何やらきれいで、冬の黄昏時の慌しさも、
 見ようによっては絵になるものです。

       早暮れて冬至前夜の燗豆腐





2006年12月20日(水)      冬 空

 冬らしくない日が続いていますが、今日は
 朝からいくらか冷えて、昼過ぎには青空も
 のぞき、葉の落ちた木にはアオジやシメの
 姿も見うけました。煙管のけぶりのような
 絵のような雲が西から東にすうーっと流れ
 て、きれいでした。

       きへるまでながめていやう冬の雲





2006年12月19日(火)      メジロの巣

 葉の落ちた庭の楓の木にメジロの巣を見つけ
 ました。たぶん今年の春から夏に巣作りされ
 たものでしょう。茨城の山で一度見たことが
 あったので、すぐにそれとわかりました。
 早速木に登り、枝を少々切って採りました。
 間近で見るときれいな椀形で、しっかりした
 つくりであることがわかります。
 所々にビニールの細紐が入っているあたり
 がいかにも街の鳥らしくて苦笑を誘いますが、
 当の鳥にしてみればそんなことはお構いなし
 でしょう。茨城で見たものはコケを使った
 とてもきれいなものでした。
もしも来年も巣をかけたら、気をつけて観察をしたいものです。

さあさいよいよ今週末は冬至です。南瓜食べてゆず湯につかって
今年の疲れをとりましょう。2006年もあとわずか、過ぎる年月を
早い早いと嘆くより、新たな始まりを喜ぶ気持ちで前向きに過ご
すほうがよろしかろうと、思うこのごろです。





2006年12月18日(月)      まいくろ

3年ほど使っていた携帯電話を買い替えました。
新しい携帯電話はやたらと多機能で、情けないことに
使う側の能力が追いつきません。がむばらねばと思います。

 機能の多さもさることながら、外部メモリー
 カードの小ささには驚きました。買い求めて
 箱から出してびっくり!大人の前歯一個分位
 の大きさしかありません。画像は親指の爪の
 上に乗せて撮ったものです。マイクロカード
 という名に恥じないサイズです。加えて薄い。
ゴミか?これは。比喩でなく吹けば飛ぶでしょうな・・・

この小さなカードに、1ギガなんてぇ容量のものまであるとか・・・
技術の進歩は目覚しいものがありますなあ、たいしたもんです。

機能の把握や、取扱説明書の読解がことのほか面倒に感じるのは
歳のせいであることは明白ですが、使いこなせないのにモノだけは
良いのを持っていやあがるなんて言われるのも業腹です。
せいぜいキバって使いこなしてやりませう。





2006年12月17日(日)      も ち

おはよーございます。
日曜日の朝、8時をまわったところでぇございます。
昨日もまた早寝を決め込んでしまい、一夜明けての更新です。
今朝も5時起きをして蕎麦を打ちました。お天気は芳しくありません
が、心素直に蕎麦を打ちました。が・・・生地をのして、切り始めた
ところで急激にもよおし、手を止めることができないので、根性で
こらえながら打ち終えて憚りに走りました。しかーし、なんと家人
が使用中!ドアの前で悶絶しながら待ちましたが、切迫した状態は
言わば破水寸前。どうにか持ちこたえて事無きを得ましたが、危な
いところでした。人間やはり 『根性』 ですな。

 生してしまえばあの煩悶の時間はどこへやら、
 ゆっくりと朝飯の雑煮を頂きました。去年の
 餅を凍らせておいたものが今年は暮れまで
 持ちこたえました。いよいよこれで仕舞いで
 すが、もう今月もあと半分、30日には今年の
 餅を搗きます。

暖かな師走で、いっこう正月気分も湧きませんが、巷ではウィルス性
の病気が大流行しているようで、死人まで出ているから穏やかでは
ありません。たかだか朝の一時のはらくだしでもあれほどの苦しさ
ですから、はやり病の瀉ともなればその激烈さはいかばかりかと、
そら恐ろしい気がします。皆様、どうぞ石鹸での手洗い消毒をマメ
にして、予防をおこころがけ願います。





2006年12月15日(金)      織 り

芋乃市場12月のワークショップ 『織物教室』 の第一回目が
開かれました。昨日作ったソウコウも、中々良いようでした。

 そうこう通しした縦糸に、毛糸や裂いた布
 などを横に通し、ソウコウをオサ代わりに
 してとんとんと締めながらこつこつと織物
 を織っている様子は、風情の良いものです。
 簡易的な織り機ならではの融通で、藁や稲
 の穂なども織り込んで、オリジナリティーの
ある作品ができあがっていました。

織物教室は今日も開かれます。織り上りを思い浮べながら、製作に
没頭する時間は、きっと豊かなことでしょう。ご参加いただく皆様
にはそんな豊穣な時間をお過ごしいただけましたら幸甚です。





2006年12月13日(水)      そうこう

15日のワークショップ 『織物』 用の織り機の道具 『綜絖』 を
拵えています。織り機といっても簡易的なもので、幅も狭いので
すが縦糸を通す 『綜絖』 はそれなりに精度が要求されます。

 軽くて薄くて加工が容易で値段が安いと
 なるとベニヤが適しています。5mm間隔
 で穴と切れ目を交互に作り、糸を通して
 これを上げ下げすることで縦糸をさばく
 仕組みです。加えて織った横糸を締める
 『おさ』 の役割も兼ねています。
何かの本で見たことがあったものを思いだしだし作ってみましたが、
まあまあ使えそうです。ささくれないように縦に切込みを入れるのに
苦心しました。鋸では幅が狭い、電動の丸ノコでは割れてしまう、
そこで行きついた手が、木工ではおよそ使わない道具の使用です
がこれが良い按配にほどよい間隔の幅の切り込みが可能でした。

この綜絖がうまく機能して、織物教室に参加してくださる皆様が
楽しく織りを実践できれば良いなあと思います。小さな道具でも
有ると無いとでは大違いですし、粗末な手製の道具でも使い易い
といっていただければ、職人冥利に尽きるというものです。





2006年12月12日(火)      ぬれおちば

 冷たい雨が降り、さぶぅ〜い一日でした。
 日に日に葉が落ちて、木の下は落ち葉で
 敷物を敷いたようになります。その上に
 雨が降って、しっとりときれいです。
 退職後のご亭主のことを始末にならない
 ものの例えで 『濡れ落ち葉』 なんてぇ
言う方がいますが、長年勤め上げてやっとつかんだ安寧の日々の
はずが、あにはからんや家族に邪険にされるなんて、あんまりだ
なあと思います。こんなことを言う不届きな女房などは三下り半
を申し渡して叩き出してやりましょう!

これから退職をされる団塊の世代のみなみなさま、昭和の時代を
背負って身を粉にして働き、それでもなお『塊』としてしか認知
されず、不遇ともいえる境遇にも耐え抜いた皆さんの退職後が、
夢ある第二の人生になりますようにお祈り申し上げます。





2006年12月11日(月)      芋つなぎ

おはようございます。只今朝の7:30でぇございます。
昨日は疲れ果てて 『功名が辻』 の最終回を見ながら寝てしまい
ました。今朝は元気に4時に起き、今日から始まる芋乃市場の蕎麦
を打ちました。

 今日は少々工夫をして山芋をつなぎに使って
 みました。普段は2割の割り粉に、卵水を
 使って打つのですが迂闊にも卵を切らして
 おり、良い山芋があったので芋水を使って
 打ちました。少々勝手が違い、のし辛かった
 ですが、きれいな麺が出来ました。
たった少しの違いでも、感触、硬さ、伸び、どれも微妙に違うもので、
製麺の奥深さを知りました。きっと気温の関係もあったと思います。

今年仕舞いの催しは今日から一週間です。贈りもの展と題しまして、
リース、工芸雑貨、食材などをご用意し、皆様のご来場をお待ちして
おります。お天気も上々、少々風が強く吹くようですが、冬晴れの
一日、陶房かまなりや 『芋乃市場』 にお越し願います。





2006年12月08日(金)      ほんやき

先だて、朝日新聞に 『カップの焼きそばを本当に焼いた』
という記事が出ていて、たいそう興味深く読みました。最初は
お湯を入れる行程で焼くのかと思いましたがそうではなく、製造
工程で焼きを入れるという話でした。しかしながら製造ライン上
で美しい焼き色を出す工夫が難しく、遠赤外線を使って焼く技術
を開発するのに2年の研究期間を費やしたとか・・・

そして、早速買って食べてみました。
その名も 『ホントに焼いた 本焼そば』!どーん!
メーカーは 『ワンタンメン』 や 『スーパーカップ』 で
おなじみのエースコック! やってくれましたなあ〜コブタさん。
 フタを開けると白い麺ではなく、焼き色の
 美しい茶色い麺がありました。そして何と、
 かやくの袋を開けると具も焼いてあります。
 湯を入れて3分、湯切り穴から捨てるお湯は
 茶色く、香ばしい香りです。きれいに湯を
 切ってソースをまぶし、青海苔をふりかけて
 いただきま〜す。・・・おぉっ!美味い!
 少々ソースが甘めに感じましたが、香ばし
 い麺はきりっとしてベタベタ感が少なく、
 本来の焼きそばにかなり近づいています。
 これに紅生姜を加えれば相当良い感じでは
 ないでしょうか。あっぱれエースコック!

私は常々、この手の商品を焼きそばと呼ぶのにはいくばくかの
抵抗を感じていましたが、この 『本焼そば』 は焼きそばと
呼んで憚るところはないでしょう。ふやけものが大好きな人間が
筋道論ばかりを云々するのは本末転倒ですが、やはり焼いて
こその焼きそばです。他社が目をつぶった点をあえて掘り下げ、
製造上の手順の前後はあれ、きちんと焼いたものを世に出した
エースコック開発チームの皆さんに畏敬の念を禁じえません。

ぺヤングは大好きですが、しばらくはこの
『本焼そば』 に浮気をしようと思います。

エースコックのサイト
http://www.acecook.co.jp/product/hyakisoba/hyakisoba.html






2006年12月06日(水)      ふ ゆ

すっかり 『冬』 になりました。
朝晩、冷え込んできています。さぶがりには辛い季節ですが、
まあ、暑いよりゃぁましですな。

 画像は青森観光物産館 『アスパム』の
 ライブカメラから撮った今現在(16:20)の
 画像です。今年の3月、東北旅行の計画を
 練った時に見つけたものですが、今でも
 時々覗いて楽しんでいます。
 雪ですねえ青森は・・・さすがに北です。

暦の上では明日は 『大雪』 いよいよ冬将軍も本腰です。
滋養のある食事をとって、流感などに負けないように、嗽、
手洗い等等、日々の予防に心がけましょう・・・

因みに私は予防の特効薬 『般若湯』 を毎日きちんと服用して
いますので大丈夫!たまに服用しすぎて激しい副作用に悶絶す
ることがありますが、『良薬は苦し』 苦痛に耐えながらきちんと
服用を続けています。おかげ様でここ数年流感には罹っておりま
せん!さ、今日もきちんと食前に服用しましょう。

青森観光物産館 『アスパム』 http://www.aspm.or.jp/





2006年12月05日(火)      X mas

また今年も、クリスマスなるものが近づいてきました。
たいそう憂鬱です・・・みんなが、特にお子様方が楽しみにして
いるお祭ですし、経済効果も鑑みればこういうお祭も良いと思わ
ないでもありませんが、クリスマス商戦と称する無節操な喧伝や、
垂れ流しのクリスマスソングには、毎年、ウ〜ンザリします。

 日本ではクリスマスを 『X 'mas』 と表記
 することが多いですが、これは誤った表記で
 あるらしく、欧米の方々が改めるように呼び
 かけているようです。こんなところにも日本人
 の誤解釈が現れていて滑稽です。日本にこの
 風習が渡来して、たかだか100年ほどですので
 まだまだ熟さないのは解りますが、元来が静か
 に過ごす祈りの祭典を、『ブレイコー』 にして
物を売って、ただただバカ騒ぎする機会にしてしまったのは紛れ
も無く、エコノミックアニマルだった頃の日本人でしょう。

今更もうどうになるものでもありはしないでしょうが、もうこれ
以上こういった誤った解釈での文化は増やさないでもらいたい
ものです。『Christmas』 も 『Halloween』 も、芯の部分を
きちんと捉えた上で、行なうべきでしょう。

私は日本人としてきちんと 『暮、します。』





2006年12月04日(月)      初 霜

 霜がおりません。と、昨日書いたとたん
 初霜が降りました。う〜む、小説よりも
 奇なり!暖冬と言う気象予報士を横目に
 地球は冬至点に向けてじりじりと公転し
 ているのでありましょう。今日は晩方も
 冷えるようです。お燗を呑りましょう。

       霜降りて爬虫の類も籠もりけり





2006年12月03日(日)      ね ぎ

 新潟の親類から長葱をたくさん頂きました。
 畑に埋めました。一冬とはいかないまでも、
 ずいぶん楽しめると思います。
 昨年の日報を見ると、2日には初霜が降りて
 います。今年はまだ霜の日はありません。
 信州・信濃大町では雪が降ってるそうです。

       落葉が屋根打つ音や温い冬




2006年12月01日(金)      あとみそか

今年もあとひと月となりました。

 12月になると、ニュース番組などでは決まって
 「今日から師走」 とアナウンサーが言います。
 この表現は、ほかの月ではあまり聞きません。
 「今日から如月」 とか 「今日から弥生」 など
 とは、アナウンサーは言いません。きっと仕舞い
 の月になったことが物思うところなのでしょう。

暖冬傾向であるらしいですが、悪い風邪も流行の
兆しをみせています。どうぞ皆様、ご用心のほどを。




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