今日は晴れて、少々暑い一日となりました。
風も心地よく、初夏を思わせるホトトギスの声が朝から一日聞こえていま
した。いきおい、佐々木信綱の 『夏は来ぬ』 の詩が思い起こされて、頭の
中で不如帰の鳴き声とともにコダマしていました。
『卯の花の匂う垣根に時鳥早も来鳴きて忍び音もらす 夏は来ぬ』
この詩は4番まであり、どの詩も季節の風物が巧みに読み込まれた美しい
詩です。日本の四季と、日本語は何と美しいのでありましょう・・・
 ジャガイモの花がきれいに咲いています。
日照不足で雨続きとくれば不作は覚悟の上ですが、
まあ枯れないかぎりは一つや二つの芋は生るで
しょう。葉が黄色くなったら堀り上げて、うでてお塩
で食べましょう。新ものはきっとホクホクで美味しい
ことでしょう。
明日もホトトギスは元気に鳴いてくれるでしょうか？
一日鳴いているということはこの地で巣立ったのではと淡い期待を抱きつつ、
あすも 『ホットトギス』 『テッペンカケタカ』 『トッキョキョカキョク』
などと聞きなされる響く声が聞きたいです。
11日に蒔いたゴーヤーの芽が出ました。
今月中には出なかろうとふんでいたのですが、この長雨と気温の上昇で
月替わりを待たずに発芽にお目にかかれたのは幸いでした。
 去年はたくさん蒔きすぎて棚作りが大変だった
ので今年は控えめに蒔きましたが、それでも8本
の苗がありますので順調に育てばきっと沢山
の実が採れるでしょう。今年の5月は雨が多く、
日照時間が少ないので、苗で買って育てている
人は今一つ伸びが悪いのではないでしょうか・・・
あと二日で5月も終わり、6月になれば本格的な入梅のシーズンになります。
このまま照らずに梅雨になれば、畑の作物はどうなるのでしょうか・・・
田も畑も気候によっては作に影響が出ることは自明、降るときに降って、
照る時に照る、これが望ましいありようだと思います。
お天道様の機嫌には逆らえませんが、日照時間が増えることを祈ります。
予想通り、昨日の開店初日っから2日続いて『雨』でした。
芋の市もそうでしたが、雨の土日はお客様があまり多くありません。
商いとしては芳しくないことですが、こういう日に来てくださるお客様は
きっとのんびりした雰囲気で展示をご覧になることができ、お茶やお食事
もゆっくりと楽しむことができて、いいのではないでしょうか。お客さんの
立場で考えると、お店は空いている方が居心地はいいはずでしょう。
 『芋乃市場』 では毎月ランチメニューを工夫していく
予定です。自然志向の素材で手作りした美味しい
ものを、自作陶器に盛り付けてご提供いたします。
今月のお昼の献立は 『カレー』 です。27〜29日は
『南インド風』 30・31日は 『スリランカ』 どちらも
チキンと野菜と香辛料で作る本格カレーです。
調理担当は10年来喫茶をバックアップしてくださっているアクセサリー作家の
市橋麻弓さん。画像の 『南インド風』 は、芋の市では 『イバカレー』 としてお出し
していたものです。今回、スリランカの方から直伝をいただいた 『スリランカ
カレー』 を献立に加えさらに充実！毎日20食の限定です。そして、脇を固める
つけあわせは、我が家の畑の春菊を使った新鮮サラダと、自家製ピクルス。
まさに 『薬食いカレー』 です。
ちなみにお値段は850円。コーヒーとデザートが付いたセットは1,300円。
体に優しい、美味しいカレーを、かまなりやの器でゆっくりとご賞味下さい。
いよいよ明日、『芋乃市場』営業開始です。
ゴッテリ出た解体廃材や、改装残材などなども産廃業者に引き渡し、ゴミも
片付きました。室内の展示もまとまり、お昼用のカレーも仕込みました。
 ワイヤー作家にして二胡奏者の野村さんから
お祝いのお花が届きました。白を基調にした
可愛いアレンジに「長く愛されるお店になります
ように」というメッセージカードがつつましい花籠
です。アレンジメントはご自分でなさったので
しょうか、お心遣いありがとうございました。
気になるのがお天気です。『芋の市』時代から常に降っているのできっと
明日も雨が降るのでしょう。がしかし、常連の皆々様はご存知で、特にたま
げることもなく足を運んで下さることでしょう。
がんばろう！芋乃市場。
ワールドカップサッカー日本代表応援グッズ『タオルマフラー』を
買いました。前回大会、迷いに迷った揚句買わずに後悔した一品です。
 日本チームは国内最終合宿を終え、良い状態の
仕上がりを見せているようですが、どうもピリリと
していないように見受けます。もとよりジーコ監督
は選手の自主性重視でここまでチームを作ってき
ましたが、何か緊張感の薄い記者会見に、いくらか
の不安を感じずにはいられません。
初戦の豪州戦は6/12です。もうひと月ありません。前回大会韓国を率いた
名将ヒディンク監督は、オーストラリアを素晴らしいチームに仕上げています。
また、クロアチアは強いフィジカルで攻めてくるでしょう。そして前回大会
の覇者で、およそ同じ人類とは思えぬ超絶技巧チームのブラジル『カナリア
軍団』が連覇を狙って襲いかかります・・・
予選F組は、過酷な星取りになること必定です。キリンカップでの課題も積み
残したまま、なにやら和やかな練習など公開しているのは、余裕なのか、はた
またジーコ流盤外戦術なのか・・・ドイツでの練習は非公開になるかもしれま
せんが、ぜひとも宮本キャプテンのもとチーム一丸となって、日本らしい緻密
なサッカーを組み立てて勝って欲しいと思います。
目指せベスト4！がんばれ日本！
保健所の検査が無事終わり、6年間の営業許可がおりました。
6年後にはまた更新ですが、まずはめでたし！いよいよ営業開始です。
 検査前の最後の宿題がこの自由扉でした。
衛生上、厨房にお客さんがたやすく出入りでき
ないように義務付けられているもので、ごく普通の
ドアでも良いのですが、厨房スタッフの要望でどちら
にも開く、所謂『ウェスタンドア』を作りました。
建具の造作は経験が無い上に、自由丁番という少々
難しい『ちょうつがい』を付けなければならず、戦々恐々としていましたが、
落ち着いて説明書を読んでみると、案外に簡単なものでした。
最後の宿題が片付いて、ほっと肩の荷を降ろしています。
開店まであと3日、あとは残材の廃棄物を出して、看板を作ってと、こまごま
した段取りがありますが、ま、こつこつとこなしていきましょう・・・
鎌倉のイタリア料理店『タベルナ・オリーリ』さんから閉店の案内が届きました。
シェフの福井さんの体調不良での店仕舞いということらしいですが、残念でな
りません・・・手打ちパスタの心の師匠と仰いでいただけに、もうあのお料理が
いただけないかと思うと、常連でもないのに断腸です・・・
 営業は今月の26日までということなので、
最終営業日に伺って、福井シェフのパスタを心に
刻んでこようと思います。左の画像は去年の3月に
伺っていただいたトスカーナの手延パスタ『pici・ピーチ』
羊のラグーで絡めたパスタ・フレスカはお世辞抜きで
本当に美味かった！ブオニシモでした。
閉店は返す返すも残念ですが、シェフには、まずは身体を養生して
いただいて、ご本復のかなった折にはぜひまた開業してほしいと思います。
（できますればうちの近所でおねがいしまーす。）
『芋乃市場』店舗改装工事が無事終了しました。とはいえ、
第一期工事分の完成ですので、全体の7割がたといったところでしょう。
 一期工事は、砂壁の撤去・塗装、台所厨房化、
床面畳の撤去・床上げ、押入の壁床補修・塗装、
トイレ改装、洗面台新設、という予定でしたが、
滞り無く終りました。家具や厨房器具も入って、
火曜日の保健所の検査が終われば、晴れて営業
許可がおりることでしょう。
今後、残った八畳間の床、縁側テラス、炊事場などなど二期工事があり
ますが、まずは、大きな事故も無く開店に間に合って良かったです・・・
杮落としの展示会は、常設の陶器と、『つゆさき』さんの日傘がメインです。
軽食・喫茶もさらに充実を図りました。味噌や乾物の販売も致します。
まずは、スタッフ一同の作品とも言える店内をとくとご覧願います。
 雨が多い五月の陽気です。今日は午後に
なって久しぶりに晴れて青い空がのぞきました。
久しぶりに青空を拝んで良い気分でした。
あしばやにあおぞらのくもあめあがり
自営業（自由業）の身の上には始業時間も終業時間もあるようでなく、
ないようであるものです。しかるに残業というものも本来無いものなのです
が、17:00を過ぎると「ああ〜今日は残業だなぁ」などとひとりごちています。
 保健所の検査が迫る中、手洗い所の新設に
四苦八苦しています。お便所前の廊下に間仕切りの
壁を作り、陶器製の手洗い器を付けるだけのことで
すが、壁に据えるタイプの洗面器の取り付けは初め
てで勝手が分からず、あまつさえ苦手な配管も絡む
とあって全く捗らず、時間ばかりがかかります。
取ったり付けたりしながら唸っているうちに日は暮れ、
銭にもならない残業に突入し、夕食もそこそこに
『きまり』をつけるまで意地をはって作業しました。終ってみれば時刻は8:30
焼成の仕事に比べれば早い終業時間ですが、費やした時間のわりに成果は
あがらず、今ひとつ充実感が足りません・・・明日には8分どおり仕上げたい
と思いますが、またぞろ配管の糊付けを忘れて水が噴き出したりしないよう
にしなければと思います。
あしたは『本焼き』なので、焼きながら作業をすることになりますが、どうせ
窯は9時10時までかかるでしょうから、はなっから残業のつもりで慌てず
作業することにしましょうか・・・
 改装工事も佳境に入ってきました。トップページでは
5月下旬としていますが、27日（土）開店を目指して
頑張っています。画像は『押入れ』だった場所ですが
展示スペースに改築しています。床面は他の部屋同様に
SPF材仕上げですが、壁面は釘や画鋲が効くように9�个�
ベニヤを貼りました。問題は仕上げの材料です・・・
 クロス張りなども考えましたが、仕上がりの安易さを
避け、柱などと違和感の出ない工夫はないものかと
考え、渋紙張りにすることにしました。和紙は高い
ので、無地の障子紙に柿渋を塗って仕上げます。
きっとしっくりと来る仕上げになることと思います。
問題は『匂い』柿渋は大層臭く、塗っていてもつーん
ときます。乾いてしまえば消えるものですが、壁面いっぱい渋を塗るとなると
その臭気を考えるだけで少々滅入ります。ま、がんばって塗りましょう。
開店予定日まであと10日でこぼこ・・・細かいところがまだまだ仕上がっていま
せんが、どうにかおっつけて晴れて店開きといきたいものです。
今年も沖縄のニガ瓜『ゴーヤー』の種を蒔きました。
去年は5月1日に蒔きましたが、少々早かったように感じましたので、
今年は4・5日あとにしようと思いつつ、気付けば10日も経ってしまいました。
 一昨年から作り始めたゴーヤー畑は、最初は苗から、
そして昨年は種から作ってみました。去年は播種用
のポリポットが小さかったので、今年は大きな物を
用意し、去年同様『種』から育てます。種が硬いの
で、一晩水にうるかして、一つのポットに2粒づつ
蒔きました。発芽は来月になるでしょう。
順調に育てば7月の終わりから8月には収穫が始まるでしょう。
自力でもりもり繁茂する作物なので、手間いらずで楽な栽培です。棚作りが
少々大変ですが、夏の楽しみの一つでもあり、梅雨の晴れ間を利用して拵え
てやりましょう。
季節は、だんだんと夏に近づいていくようです。
日中、女房が外へ出たため、昼を自炊しました。
献立は『冷やし中華』です。うわ物は全て用意しておいてもらって、自分で
したのは麺を茹でただけですから、自炊と言うのも口はばったいことです。
 今日は、午前中は時おり雨の降るしめやかな天気で
気温もそれほどでもなく、冷し中華は少々寒々しく
感じました。そこで、茹で上げた麺を冷水で締めず、
常温ぐらいで食べてみました。お酒で言う『冷や』
の温度です。ずばり！美味かったです！元々冷たい
物が苦手なものですから、盛夏でも氷などは滅多に
口にしませんが、今日の『冷や』中華はたいそう的確な温度でありました。
気になったので温度計で測ってみると気温と同じ『20℃』冷し物が好きな人
には『ぬるい』温度でしょう。しかし、体温と比べればおよそ半分、今日の
陽気から推しても適度なお冷や加減といえましょう。
午後からは陽射しものぞき、少々蒸すような陽気になりました。でも今週は
予報もあまり芳しくありません・・・入梅時季にはまだひと月以上ありますが
そろそろこういうお天気にも慣れていかなければいけないでしょうか。
昨今、市販の飲料の冷しすぎに警鐘を鳴らす意見も聞きますし、冷たいもの
を摂りすぎることが良くないことは自明です。私のように『ぬるいたべもの』を
ことさら好む嗜好は悪癖ではありましょうが、身のほどを考えれば、常温で
楽しむ『冷や』の嗜好は『健康志向』と言えるのではありますまいか。例えば
お弁当などは正に常温で美味しいものですし、おにぎりなどは『冷や飯』の
最も美味い食べ方であると思います。蕎麦の世界では、熱いお蕎麦を冷たい
おつゆで食べる『あつもり』と言う献立もあることですし、さらに中間温度の
『ぬるもり』なんてぇのがあってもいいのではとさえ思います。
冷めたものと考えず、『冷や』でいただく奥ゆかしさを啓蒙したいと思います。
大相撲『夏場所』が始まりました・・・が・・・
 2日目にして横綱の負傷という波乱・・・そして
休場と、しまらない顛末に力が抜けました。ここの
ところ毎場所面白くない相撲ばかりで渋々見ている
のが実は本音、尚のこと残念です。『なら見なきゃ
いいのに』と言われればそれまでですが、長年楽しん
でいるものはそうそうやめられるものでもありません。
肯定的に考えれば新大関の活躍や、栃東関の綱取りなどなど楽しみが無きに
しも非ずですので、残りの12日間を、静かに観戦することにいたしましょう。
暦は『立夏』を過ぎ、いよいよ虫たちが出てきました。
新緑の気持ちよさも、昨日、今日のようにちーっとばっかり時雨れれば、
湿度を好む虫たちがワラワラと湧いて出ます。キビの悪いことです・・・
 今朝は、風呂場で大きなムカデを見つけました。
天井近くの壁でじっと貼りついて動かない虫の
その姿はその名の通り何とも足が多くて不気味
です。増して強い毒を持っているとあれば、畢竟
『まあ、かわいらしい！』という具合には参りません。
毒虫用の金バサミで鋏んで外に捨てました。
ムカデを見つけたら、熱湯に浸ければよいということを良く見聞きしますが、
いくらキビの悪い虫でも、無益に殺戮する気にはなりません。虫にしたって、
好んで人に攻撃をするわけではなく、何かの拍子に自分を守るために噛ん
だり刺したりするわけですし、そう思えば、「発見したらすぐ殺せ」という気は
おこりません。これから、ゴキブリやナメクジなどがたくさん出てきますが、
冬になれば身をひそめる連中ですので、おぞ気をふるいながらも半年間
うまくお付き合いさせていただきましょう・・・
陶芸教室の生徒さんから珍しいお土産を頂戴しました。
『ウズベキスタン』の陶器です。沖縄に一度行ったことがある以外、
本州から出たことのない私には、海外などというところはテレビ番組で
見たことしかない世界であり、かてて加えて中央アジアなどという所は
地図で見ても何ともつかみどころのない地形です。カザフスタン、アフガ
ニスタン、タジキスタン、トルクメニスタン・・・タンだらけです。
 いただいた陶器は、見たところ赤土に白化粧をして
彩色を施した色絵陶器で、実にきれいで華やかな
ものです。焼成温度は低めのようで、脆そうでは
ありますが、おかげで軽く、色も鮮やかです。
その昔、トルコの陶器を見せてもらったことがあり
ますが、とてもよく似ていると思いました。
ウズベキスタンは、シルクロードのオアシス文化を持ち、遺跡なども多い歴史
のあるお国らしいです。サッカーも強く、アジアの予選ではいつも名前があが
ります。しかし、いかんせん馴染みがありません。今日、この陶器を頂戴した
ことをきっかけに少々気にしてみようと思います。
大型連休『黄金週間』も明日でお仕舞いです。
改装工事に明け暮れたこの一週間でしたが、お手伝いの皆々様のおかげ
でとてもはかどりました。今日は後片付け仕事をして早めにしまいました。
 連休、お盆、お正月に滅多に出掛けることの無い身の
私は、行儀が悪いと知りつつも帰省ラッシュ、Uターン
ラッシュのニュースを見ながらお酒を呑む時間を至福
としております。特に道路渋滞の様子を画面で見ながら
「お気のどくですなぁ〜」などと心にも無いことを
呟きつつ、きゅう〜っと頂くお酒の味は格別であります。
俗に他人様の御不幸は蜜の味がするなどと申しますが、
この味はまさにそれで、『寒露』と言えましょう。
女房などは、「何と悪い性格か！」と蔑み、呆れております。
勿論、自分でもこの性癖を心正しい所業とは思っていません。が・・・
だからこそ背徳的な味わいを纏う刺激になるのではないでしょうか・・・
「いかんなぁ」と思いつつ、今日もラッシュのニュースを見ながら
背徳の美酒に舌鼓を打ってしまっている自分を「しようがねえなぁ」と
許してしまっています・・・
渋滞に疲れているみなさん、申し訳ありません。
運転手の皆さん、イライラせずに頑張ってください。
休みの友達に手を借りて、『ゆかあげ』をしました。
このテの仕事は、やはり多くの手があるとはかどります。地割り、墨だし、
下地作り、床貼りと、よどみなく仕事が進むように気を配りながら奇麗な
仕上げ仕事を目指しましたが、気心の通じた友人達と冗談をとばしながら
楽しく作業し、テンポ良く貼り上がりました。
 もともとがたたみの和室だった部屋は、畳を上げると
荒めの松板張り、古い家なので畳も藁芯の厚い物が
入っており、床の面までの厚みはほぼ2寸（60�弌砲任后�
合板のフロア材は安っぽくて嫌だという女房（監督）の
指示で、当初は縁甲板を貼るという計画でしたが予算が
折り合わず、色々と吟味した結果、ホームセンターで
 比較的安く手に入るSPF材で貼ることになりました。
材の厚みは19�弌⊂家弔箸靴討聾�い方です。しかし、
安い外材だけにいかんせん軟らかく、加えて縁甲板の
ようにサネハギになっていないので張り上げてもギシギシ
軋む不安があります。そこで、下地の垂木を1寸という
細い物で流し、その上に12�个旅臠弔撚偲修蠅鬚靴泙靴拭�
 更にその上にSPF材を芋矧ぎ（いわゆる『イモ』）で
張り込みました。サネがないため釘が隠せず、真鍮釘
がモロに見えていますので、大きなスノコの様なデキ
ですが、幸いフシだらけの材なので目立ちません。
出来上がった床は実に頑丈で軋みも無く、思ったより
隙間も空かず、上手く仕上がりました。
このあと、この白っぽい床を着色剤で渋い色に染め、まわりの柱や敷居と
色の折り合いをとろうと思います。光っている真鍮の釘も次第に渋い色に
変わっていって節と同化するでしょう。
建築用語で寸法や材料がピタッと嵌ることを『おさまりがいい』と言います。
今日の作業は、随所でオサマリ良く進みました。多分に偶然の産物では
ありますが、すっきりと納まっていい気分で仕事を終えました。
道具を仕舞い、仲間と呑んだビールはすこぶる美味でした。
今日は午前中から時雨れて雷まで轟く嫌なお天気でした。
ちょうど近所のホームセンターへ材料を買いだしに行っている時間に
土砂降りの雷雨で、雷嫌いには身のすくむ天候でありました・・・
 そんな中でも現場は着々と前進しています。
昨日8分通りの完成を見た厨房に食器を運びいれ、
厨房と展示室兼喫茶スペースの間のカウンターを
造作しました。仕上げ仕事ですので失敗が許され
ず、緊張し乍らの枠造り作業でしたが、どうやら
無事に納まりが付きました
 枠の隅の仕上げを大工用語で『留』と言います。
大工の仕口の内でも簡単な部類の継ぎ方です
が、きれいに合わないと返ってミバの悪いデキ
になってしまいます。女房などは「どうせ合わな
いんだからドン付けでいいじゃないの」などと言い
ますが、やはりここは意地を張って『トメ』を作らね
ば名折れと心得、集中力を絞り出して留の造作をしました。まあまあ上手く
できたと思います。やはり細かく見れば隙間が空いていて、努力賞くらい
の仕上がりにしかなっていませんが、ドン付けよりゃぁマシでしょう。
ホゾや仕口を組まずに、付きあてでくっつける事をこれまた大工用語で
『現造・げんぞう』といいます。その昔、ゲンゾウさんという横着な大工が
ホゾを省いて家を建てたのでそう呼ばれているとか言う噂ですが、信憑性の
ほどは定かではありません。現場ではたまに聞かれる符丁です。「そこは
現造でいいべぇ」なんてのは、目立たないところだからドン付けでやっちゃ
えよ、なんてぇ少々雑な仕事を指しています。
さて、明日から連休後半です。お天気も上々、行楽には良い陽気になること
でしょう。まあ、どこへ行っても混んでいることでしょうし、大型連休
も我が家はDIYに明け暮れます。あしたは畳を上げて床貼り仕事です。また
たくさん釘を打ちますので、指をはたかないように頑張りましょう。
5月になりました。連休合間の月曜メ−デ−は、暑い暑い一日でした。
厨房改修工事を始めてかれこれひと月、仕事の合間を見てはぽつりぽつりと
大工仕事に励んできましたが、この連休で少々捗り厨房はほぼ完成しました。
 今日は電気屋さんに見積りに来ていただきました。
古い家なので電源が少なく、配電盤はいまだに
碍子とヒューズという骨董品です。かてて加えて
照明のスイッチというものが無く、どの部屋も
器具の紐を引っ張って点灯・消灯している現状。
そのへんも皆、配線をお願いしました。
あとはガス屋さんに元栓の配管をしてもらうと、厨房が使えるようになります。
冷蔵庫やら、レンジやら、細かい物を運び込んで、食器を整理して、きちんと
調理場として機能するにはまだまだ手間がかかりますが、改装工事全体で
一番面倒な所にめどが付いて、少々ホッとしています。
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