陶 房 日 報  とうぼうにっぽう 
陶房かまなりや

2006年02月27日(月)      国 語

今年の神奈川県立高校入試『国語』の問題をやってみました。
他の4教科は全く歯がたちそうにも無いのでやりません。ここ3年ほど毎年
試していますが、大概満点です。が・・・今年は二つ間違えて47点でした。

 問題の傾向は例年通り、漢字・敬語・品詞、小説文、
 論説文、古典といういつもの4大問形式です。漢字も
 難しいものではなく、『新聞を読める』位のレベルで
 しょう。1問だけ記述問題がありますが、論説文を
 よく読んで解けばいたって平易です。
私が間違えたのは、漢字が一つと古典が一つです。情けない限りです・・・

昨今、国語の授業のような番組が大流行のようですが、たいへん良いことだと
思います。人間は言葉で他人と交歓をし、言葉で伝え合う生き物です。言葉で
表現できないものも多いですし、敢えて言葉を使わない方が効果的なこともあ
りますが、『言葉』はとても大事です。きれいな言葉を使い、相手と心を通じ、
おつきあいを円滑にするには、正しい知識と知能が必要です。試験ではかれる
ことは一部分だけですが、たまには試験もいいもんです。

2006首都圏高校入試 問題と回答(東京新聞)
http://www.tokyo-np.co.jp/k-shiken/





2006年02月25日(土)      梅に鶯

 今朝、鶯が一声囀りました。ここいらの『初鳴き』です。
 庭の梅もただ一輪、花が開きました。昨日の冷たい雨の
 せいか晴れても空気は冷たく、春と呼ぶには寒い陽気で
 すが、米粒一粒ずつ季節が変化しているのを実感できる
 ことは幸いです。お天気はすぐに下り坂のようですが、
 これも春の兆しでありましょう・・・


            鶯の初鳴きに咲き梅ひとつ




2006年02月24日(金)      石

荒川選手お見事な金メダルでした!村主ファンとしては転倒した米ロ2選手より、
大技は無いながらもきちんと纏めた村主選手に表彰台に上がって欲しかった
ですが、結果は結果、4位入賞も素晴らしい成績だと思います。

 トリノオリンピックもいよいよ閉会です。この五輪では
 何といっても『カーリング』という競技に感動しました。
 日本チームの7位という結果は数字の上では下位ですが、
 内容は充実したものでした。3位決定戦も、決勝も見まし
 たが、やはり上位のチームは一枚上手です。特に決勝戦
 のスイスとスウェーデンの試合は珠玉の熱戦でした。
決勝戦での駆け引きはスイスに不利でありながら、スイスチームのスキップは
終止冷静な試合運びで延長に持ち込み、その後も攻めと守りのバランスを考え
ながら石を置き、できる全てのベストを尽くしたと思います。しかし、スウェーデン
のスキップのラストストーンは逃げを打たず、スイスの二つの石をはじき、
完膚無い勝利を手に金メダルをとりました。『負けない』一手よりも『勝つ』
一手を迷い無く実践するその決断と実行胆力には全く感動しました。

カーリングは『氷上のチェス』と言われますが、確かにその面白さは次の一手
をどう出るかにあると思います。石を使うところや定石・布石を置くところは
チェスというよりは『囲碁』に近いのではないでしょうか?

チーム青森の五輪効果で日本でもカーリング熱が上がることでしょう。
次回のバンクーバーでは、スイスやスウェーデン、カナダやノルウェーと肩を
並べるチームで決勝に進んでほしいものです。我々見る側も更にこの競技の
ことを知り、応援を楽しめるようになりたいものです。




2006年02月23日(木)      出 た !

昨年4月の末に長野は八坂村で購入した椎茸の原木に、ついに椎茸が顔を
出しました。早くて春、本格的に出るのは秋といわれていましたので、今日
たまたま見つけたときには、思わず我が目を疑いました。

 数はほんとに少なく、20本の原木数本の地面よりに
 三つばかり発生があっただけですが、先日の雨と昨日
 今日の暖かさが良かったのでしょう・・・
 山のキノコも、雨の後のあたたかな日にはゾックリ出る
 と聞きますが、まさにそのような条件が整ったのでしょ
 う。幸先好調といったところです。

これからは、ホダ木の管理も散水や天地返しをして、夏場には雑菌が繁殖し
ないようにしていく必要があります。楽しみでもあり、不安でもありますが、
何より美味い椎茸のそれも採りたての物がいただけるとあれば、精も出よう
と言うものです。焼いてよし、煮てよし、揚げてよし、沢山取れれば干し椎茸
も作りましょう。

要領を得たらば、原木の本数を増やして観光キノコ狩りでも始めましょうか 





2006年02月21日(火)      山中湖

先月下旬のニュースで富士の山中湖が全面結氷したと報じられました。
そして『ワカサギの穴釣り』をする様子が紹介されていました。前々から
一度はこの釣りをやってみたいと思っていたので、この機会にぜひとも
行ってみようと考えていましたがなかなかに時間がとれず、ずるずると
2月も下旬、そろそろ穴釣りシーズンもお仕舞いのようです・・・
惜しいことをしました。

 山中湖が全面結氷するのは22年ぶりだそうで、ほんとうに
 久しぶりです。地球の温暖化が進み、関東地方でも暖かな
 冬が多くなっていたことは感じていましたし、富士五湖も
 最近ではめっきり凍らなくなったという話ばかり多く聞かさ
 れていたので今年のこの機会は全く貴重であったと思いま
 す。今年の冬は日本の北側を吹く偏西風が蛇行した為に
 寒い陽気になったようですが、来年はわかりません。

まあせめて冬の凛とした空気に聳える霊峰富士と、山中湖の結氷だけでも
見にいければ御の字でしょう。明日は神奈川県立高校の後期試験、それが
終れば中学生も一段落。来月になれば子供らも春休みになることですし、
我々も春の休暇をとって富士山麓に納会小旅行と洒落ましょうか・・・




2006年02月20日(月)      エンピツ

 日報のサーバーを『Another Frontier』から『enpitu』に
 移転しました。多少、デザインが変わりましたが、すっきり
 したことと思います。左側の過去記事リンク一覧がなくなり
 ましたが、日報最下部の目次リンクをクリックしていただき
 ますと、目次ページが表示されますので、そちらのリンク
 一覧をご活用願います。

 目次のそれぞれの日付をクリックしますと、一日分だけ表示されます。
 目次下部の月別リンクは一ヶ月分がまとめて表示される設定になっています。

  <かまなりやサイトのリンクから開くと最近一週間分が表示されます。>



2006年02月19日(日)      火 盗

17日の晩にフジテレビで放映された『鬼平犯科帳スペシャル 兇賊』を
録画しました。忙しくてまだ見ていないのですが、すこぶる楽しみです。
池波正太郎氏の原作は登場人物が魅力的で人情味溢れる捕物小説です。
そしてその小説世界を見事に映像化した番組は秀逸なものが多く、鬼平シリ
ーズは、今まであまりはずれたことがありません。

 テレビシリーズは何と言ってもその『配役』が絶妙です。
 中村吉右衛門さんの長谷川平蔵をはじめ、火付け盗賊
 改め方の与力、同心、そして影になりながら鬼平を助け
 る密偵たち、さらには盗賊のキャラクターまでがひとりび
 とり細やかに描かれ、勧善懲悪の物語とあいまって見る
 者を引き込んで離しません。今回も酒井祐助、木村忠吾
 ら同心が活躍し、五郎蔵・おまさ・粂八といった密偵が
 走り回るのでしょう・・・因みに主だった配役は、
長谷川平蔵・中村吉右衛門 久栄・多岐川裕美 酒井祐助・勝野洋
木村忠吾・尾美としのり おまさ・梶芽衣子 小房の粂八・蟹江敬三
大滝の五郎蔵・綿引勝彦 三次郎(五鉄)・藤巻潤

惜しむらくは、佐嶋与力役の高橋悦史さんと、彦十役の江戸屋猫八師匠
が他界され、出演しないことですが、これはいかんともしがたいことですし、
この役を他の方が演じるには厳しい人選とタイミングが必要でありましょう・・・

正義の為の『切捨て御免』が罷り通った時代の『火盗』の裁き方は現代の
感覚にそぐわないものですが、鬼畜のごとき悪党をばっさり懲らしめる
鬼平の正義にスッキリとするのもまた、時代劇である所以でありましょう。
今夜あたり、ゆっくりと鑑賞して伝法な吉右衛門平蔵節を楽しむことに
しましょう・・・  『長谷川平蔵の出役である!神妙に縛につけぇい。』




2006年02月18日(土)      ケータイ

高校に合格したら携帯電話を持つと決めていた倅の電話機を買いに
いってきました。我が家は夫婦揃ってauなので、同じ電話会社がよか
ろうと、auショップに雁首そろえて赴きました。

 いやはや、最近は契約の形態が複雑です・・・
 使う側のニーズと時間に合わせて多種多様の
 料金設定があり、さらに『家族割り』『指定割り』
 などのオプションが設定されています。ある程度
 は吟味していったものの、ショップの担当者の話
 を聞くとさらなる複雑さに戸惑いました。
加えて「このサービスに加入すると電話機の値段が格段に安くなる」など
の餌もちらつかされ、馬鹿がこんがらがりながらも、ない頭で最善を探し、
契約をしてきました。かれこれ1時間もかかりました・・・疲れました。
息子の成長と共におのれの加齢を感じずにはいられません・・・

少し前は、車の運転も裏道ばかりを走りましたが、最近はハンドルを切る
のが億劫で裏道を走りませんし、ビデオの録画予約も面倒に感じます。
まして携帯電話の設定やメールの送信など、ことのほか煩わしく感じる
ことがあります・・・働き盛りといわれる年齢としては情けねえかぎりです。

若い者に負けぬよう、中年親爺もいま少し頑張らねばと思います。



2006年02月16日(木)      ごりん

 昨晩は寝付けなかったので、オリンピック中継を
 かけてみたら、カーリングの試合をやっていました。
 一見地味で、摩訶不思議な競技ですが、その本質は
 繊細で、忍耐のいる知的な競技です。最後に残る石
 の数を自軍の有利な形に纏めるには、読みと戦術が
 必要です。相手の出方を見極めて、一見自軍に不利
と思えるようなプロセスを選択する勇気も必要です。日本チームは初戦・
二戦と敗退し、苦しい展開です。が・・・ここは持ち前の粘りでまきかえし
をはかってほしいものです。前回大会で苦汁を飲んだ経験を生かして、
みごと天晴れな成績をとってほしいものです。

今大会は序盤からふるわない日本チームですが、精一杯の努力をしている
姿は醜いものではありません。ただ、一部の選手が大きなことをいっておき
ながら予選で敗退し、あげく競技後においおいとあられもなく泣いている姿
は、ことのほか惨めで「醜態」です。若い選手なればこそ、その悔しさを腹
にぐいっと呑みこんで糧とし、次回大会あっぱれ己に打ち勝って、表彰台
の上で涙を流すことこそ本懐というものではないでしょうか。

あと10日間、まだまだ競技は中盤です。ガンバレ!にっぽん。



2006年02月15日(水)      兼好忌

 今日は一日、気味が悪いほどにあたたかでした。
 今日は『徒然草』の作者『吉田兼好』の忌日です。
 俳句の歳時記では春の季語になっており、早春の
 句にたびたび登場します。馴染みの薄い季語では
 ありますが、語呂がよく、旧仮名使いが美しいの
 で、春だけを漢字にして一句作りました。


       もんわかといちにちの春けんかうき



2006年02月12日(日)      天神様

 倅が幸運にも県立高校の前期選抜で合格し、
 めでたく我が家の受験は無事終了いたしました。
 さらに、高校時代よりの友人の子も、同じ高校に
 合格し、2人にお守りを下さったこれまた同級生
 の友人家族と都合3組連れ立って湯島天満宮へ
 お礼参りに行ってきました。

 寒〜い日でしたが、めでたい気分のお参りなので、
 たいへん気持ちがよく、楽しい小旅行でありました。
 まるでナイアガラの滝のように絵馬が提げられた
 境内には多くのお礼参りの参拝者が居り、皆一様
 に幸せそうな表情で親御さんとともにお参りをして
 いました。三分ほどに咲いた梅の花が奇麗でした。

 昼に松坂屋の地下にある親子丼専門店『伊勢ろく』
 で食事をしました。いわゆるデパチカの、こっ狭い
 きたねえ店ながら、たいそう美味い親子丼でした。
 地鶏の肉とふんわり卵のあつあつは冷えた身体に
 沁みました。デパートの店内なので、当然ながら
 禁煙であったのも幸いでした。

我が家は有り難いことに一足先に受験から開放されましたが、まだまだ
本番を控える受験生の皆皆様におかれましては、気の抜けない毎日で
ありましょう・・・申し訳ないなぁと思いつつお参りをしてきましたが、
正直、肩の荷を降ろしてホッとしています。

伊勢ろくのサイト http://www.iseroku.co.jp/



2006年02月10日(金)      福寿草

 福寿草がやっとこ咲きました。
 しかしまだまだ寒〜い風が吹きます。
 水仙も梅も、もう少しかかりそうです。
 夜が明けるのも少しずつ早くなって
 きましたが、布団から出るのに気合
 がいる毎日です。


       梅咲かぬ寒い弥生の福寿草



2006年02月09日(木)      TORINO

いよいよ明後日からトリノオリンピックが開会します。
ウィンタースポーツにあまりたずさわったことの無い身にも競技の行方は
楽しみです。しかし、今大会のマスコットは力が抜けます・・・主観的に
是非を言うのは不調法とは思いますが、イラストもさることながら実物大
マスコットは脱力を通り越して、いっそ不気味です・・・

 雪をイメージした赤い衣装の女の子のネーべ(NEVE)と、
 氷をイメージした青い衣装の男の子グリッツ(GLIZ)が
 2人並んでいるさまは愛らしくもあり、小さな結晶をイ
 メージしたのであろうデザインは幼い可愛らしさがある
 とは思います。でもねぇ、なんだかねぇ、お子のいたず
 らがきみたいですねえ・・・

かてて加えて、先日公開されたメダルは中央に穴の開いたのっぺりとした
ドーナッツ型、いかにもお安い感じで、有り難味の乏しいデザインです。
いろいろな事情がかみ合ってこうなったであろう主催者のご苦労を思えば、
軽々に批判は控えるのが寛容とは存じますが、デザインの国イタリアの
ものにしては少々お粗末と言わざるを得ません・・・

ともあれ、すばらしい競技を期待したい15日間です。

がんばれ!ニッポン!



2006年02月08日(水)      アカハラ

今年の冬は珍しい鳥が来ています。アオゲラが来たことは先月29日の
日報で触れましたが、ここのところ『アカハラ』が来ています。アカハラ
はツグミ科の鳥で、夏場の林などで見かけるきれいな鳴き声の鳥です。

 今日は陶芸教室が終ってから少しの間よくとまる
 柿の木にカメラを向けてやって来るのを待ちまし
 たが、現れませんでした。日が暮れて暗くなって
 きたのであきらめましたが、悔し紛れにメジロの
 写真を撮りました。長いレンズが無いのでボケた
 写真ですが、メジロもかわいいですね。

またの機会を狙ってアカハラの写真を撮りたいと思います。
小さなデジカメでどれほどのものが撮れるか心もとない限りですが、
なるたけ頑張ってみようと思います・・・願わくば夏になるまでアカハラ
に留まってもらって、きれいな声で鳴いて欲しいものです。

アカハラを見てみたい方はこちらのサイトがお勧め。
Yachoo!オンライン野鳥図鑑 http://www.gt-works.com/yachoo/
トップ→野鳥図鑑→中小モズくらい→ツグミ科・アカハラで表示されます。




2006年02月07日(火)      こふのとり

秋篠宮文仁親王妃紀子殿下御懐妊が報じられました。大吉報です!

政界では、おバカな代議士達が後継問題を拙速に決着しようとしていま
すが、天皇陛下御健在で、皇太子殿下御健勝の今、何を早まる必要の
あるものでしょうか?議論に議論を重ねるべき話であることは明白です。
先ごろの衆院選で大勝してズにノリきっている党と党首は、数の力を
頼り、任期満了の幕引きに皇室典範の改正をと目論んでいるような気配
すら感じますが、紀子妃殿下の御懐妊でブレーキがかかることでしょう。

 コウノトリは日本では赤子を授ける鳥として夙に有名
 ですが、欧州では長寿と幸福の象徴です。厳密には
 コウノトリ科のシュバシコウ(WhiteStork)こそがその
 シンボルなのですが、日本ではコウノトリが定着して
 います。残念ながら日本の種は途切れていますが
 兵庫県で繁殖、放鳥されています。

放鳥の会にご出席された秋篠宮両殿下はまさに幸福のシンボルでした。
そして、本年の歌会始でそろって『こふのとり』を詠みこまれ、今回の
ご懐妊。いかにも慶兆です。出産は大事業ですから軽々に他者が口を
手挟むことには憚りがありますし、ことは皇族となれば一平民の分を
はるかに逸脱した勝手な願いではありますが、何卒男子殿下をと望まず
にはいられません・・・ひいては雅子妃殿下のご健康にも何よりの薬と
なることは必定!赤様のご誕生で皇族の憂いが霧消することを祈ります。

末末席乍ら、秋のご出産まで懸命に御応援申し上げます。



2006年02月06日(月)      そうめん

新羽駅前のスーパー『ロイヤルよつや』で、変わったカップ麺を発見しま
した。その名も『あったかそうめん』おお!何と珍しい、麺数寄の好奇心
をこちょこちょとくすぐるその風体に一目惚れし、迷わず購入しました。

 発売元は『島の光』ブランドでその名を馳せる、そう
 めんのメッカ香川県小豆島の『手延素麺協同組合』
 蓋を開けると、麺、乾燥わかめ、液体スープという
 構成のシンプル設計です。調理はめんと具を熱湯3分
 で戻し、液体スープを入れてできあがりという手軽さ。
 味はダシの効いた薄味で、上品で美味でありました。
とにかくあっさりしているので、お若い向きには物足りないでしょうが、
私はたいそう気に入りました。個人評価☆5つです!

そうめんは細いので、一見のびやすいのではと思われがちですが、温か
いものでも比較的のびにくく、最後まで麺のコシを楽しめます。温かいそう
めんは関東ではあまり食されていないかと思いますが、あえてそれを即席
麺にして売る『素麺組合』さんの気合と英断に感動しました!

瀬戸内の偉大な麺文化の発展に心より敬意と感謝を表明します。


小豆島手延素麺協同組合のサイト『島の光』 http://www.shimanohikari.or.jp/



2006年02月04日(土)      おかか

立春の宵は雪になりました。
暦の上では春といっても、まだまだ寒い今年の陽気です・・・

 3年前の立春に新調して使っている鰹節削り器が、
 だんだんとこなれて、良い感じになって来ました。
 昨今パック入りの削り節が主流になって、わざわざ
 削って使っているお宅は少ないことでしょう・・・
 確かに、その都度しっぱり出してゴリゴリ削るのは
 手間です。しかし、やはり、美味さが違います。

鰹をゆでて、燻製して、黴の力で乾燥させるという複雑な行程を経てでき
あがる鰹節は日本人の知恵の結晶です!そして世界一硬い食品です。
硬い食べ物を削って食べるのは、かなり珍しい食べ方だと思いますし、
またこの削る道具が何ともいえない風情があります。私はもっぱらお酒
の肴に『おかかに醤油』で食べていますが、おにぎりに良し、豆腐に良し、
漬物に良し『おかか』があれば食卓は、ことさらに幸せです。

初鰹の便りはまだまだ先ですが、真冬にも食べられる素晴らしい
保存食『かつぶし』をかきながら、しみじみ春を待つといたしましょう。



2006年02月03日(金)      コペばか

今朝の朝日新聞の社会面に、横浜市長がヒューザーの提訴について
「盗っ人たけだけしい。裁判を起こすこと自体コペルニクス的ばか者だ」
と定例記者会見で発言したという記事が出ていました。朝から大笑い
しました。しかし、よくぞ言ってくれました。全く同感です!
 コペルニクス的というのがまた痛快至極です。
 天動説が常識であった時代に毅然と地動説を唱え、
 正論を貫いて間違いを正したコペルニクスを引いて
 コペルニクス的転回という言葉を使ったのは哲学者
 のカントですが、その言葉を更に引用して『コペルニ
 クス的ばか者』とは言い得て妙、ウィット満天です。

ここのところニュースになっている連中はどいつもこいつも阿呆ばかりです。
金儲けに走りすぎたIT企業首脳陣、障害者を舐めきったホテル経営者、
ろくすぽ検査もできない米国牛肉輸出業者、そしてとんちんかんな大臣と
性急に皇室典範を弄ろうとする軽率な首相・・・どうにもこの国は戦後
60年の安寧で、みーんなばか者に成り下がってしまったようです。

若い人たちに頑張ってもらわねばいつか救いようの無いアホタレ国家
になってしまうことでしょう。幸い、オリンピックなどでの活躍を見る
限り、この国には有望で若い人材がまだまだ沢山います。

若者の皆さん『ばか者』にならないように、頑張ってください!!



2006年02月02日(木)      ゆりさん

先月21日の大雪で、日延べになってしまった磯子区の保育園に『一日
教室』を開きに行ってきました。本来なら親子参加の卒園記念行事なの
ですが、延期したため、年長クラスの『ゆり組』さん20名と先生方3人での
教室開催となりました。作り方の説明や、注意する点を話しながら実演を
してみせると、5歳のお子さん達には色々なことがどれも新鮮に感じる
らしく、一挙動ごとに「すごーい」と目を丸くしています。これがとても快感
で、本当に凄い人間になったようで嬉しいのです。そして何より、お子さん
達の作る作品の伸びやかさと、土に向かう真摯さに感動をします。

 この作品は女の子さんの作ったカメさんのお皿です。
 ひじょうに伸びやかで、ゆったりとした亀の雰囲気が
 とても感じの良い作品です。よく見ると表情も穏やか
 です。そして、まわりにある小さな粒粒は、何と『亀
 の餌』だそうです。どういった気持ちで作ったのかは
 尋ねませんでしたが、微笑ましい限りです。

教室のおわりにロクロ挽きの実演をして見せるのですが、これがまた
「すげー!すげー!」の大喝采で、教室が終ると私は、チョー有頂天に
なって帰宅します。普段当たり前のように造っている陶器の仕事ですが、
お子様達の元気に触れてあらためて鮮度を感じ、意欲が湧いてきます。

さあ、明日からまたこつこつと仕事に励むと致しましょう。



 < 過 去  目 次  未 来 >


陶 房 日 報