陶 房 日 報  とうぼうにっぽう 
陶房かまなりや

2006年01月31日(火)      デカ

昼過ぎに玄関チャイムがなり、女房が出てみると何と!刑事さんでした。
何やら近所で強盗があったとかで、テレビドラマのように若い方と年配の
方が二人組みで現れ、「不審な人を見かけませんでしたか?」と、所謂
『キキコミ』をして帰りました。

 女房は『あれを出したわよ』といって喜んでいました。
 そう、新しい警察手帳です。平成14年に新デザインになっ
 た警察手帳は縦のデザインで、上部に顔写真入りの証票
 があり、下部には金の記章が付いています。我々『太陽
 にほえろ』世代としては警察手帳と言えば黒くて地味な
 アレを想像しますが『踊る大捜査線』などを見ると、皆
 この新しい手帳をチラリと見せています。がしかし、よく
 見ると、メモの部分は付いていないようです・・・

聞けば『デカ』という言葉は明治の頃にまだ私服警察官が着物を着ていた
頃の犯罪者間の隠語で『角袖(かくそで)警官』が逆さまになって縮まっ
たもの(ソデカク→デカ)だということですが、今では広く認知された
通用語になって、一般にも普及しているようです。寿司屋さんの符丁と
似ていますね。シャリとか、ガリとか・・・

刑事のキキコミ捜査などというものはそうそう滅多にお目にかかれるもの
ではありませんので、夫婦でさんざめいていますが、犯罪などは頻繁に
おきていただいては困りますし、強盗に入られたお宅のことを鑑みれば
軽々に騒ぐのは憚られるところです。被害の詳細はわかりませんが、
犯人が早く捕まることを祈ります。刑事さん、頑張ってください!



2006年01月30日(月)      晦日正月

一月最後の日を『晦日正月』『晦日節』と呼ぶそうです。
明日31日がそれに当たります。昨日は春節でした。今週末に節分の
豆まきをするといよいよ立春です。寒もあけて、ぬるんでくるでしょう。

 今日は日中暖かく、昨日の不安を吹き飛ばすよう
 に庭にアオジとツグミがやってきました。ついでに
 アオゲラまでやってきて辛夷の木に止まり、驚き
 ました。去年の春に姿を見せて唖然としましたが
 今年は姿を見せず、迷ってきたものかと思ってい
 ましたが、どこかで営巣しているようです。

去年の今頃は『福寿草』も『水仙』も咲いていました。今年はいまだ蕾
も出てきていません。去年は暖かな冬でしたので今年の方がまっとうな
冬の姿なのかとは思いますが、そろそろ早春の花の便りが恋しいです。



2006年01月29日(日)      アオジ

 今年は冬が寒いせいか、アオジが庭に姿を見せま
 せん。例年、秋の深まった頃あたりから冬場にやって
 きて庭の小虫や草の種などをつついています。数羽の
 群れでやってきて「ツッ」と短く特徴的に鳴くので「あ、
 来たな」とすぐに分かります。いつも来る鳥が来ないと
 何だか気持ちが良くありません・・・

きっと今年の異常な寒さのせいだとは思いますが、被害妄想の強い私は
天変地異の前ぶれか?などとも考えてしまいます・・・そういえばヒタキや
ツグミもあまり今年は見かけません・・・ちと、心配です・・・



2006年01月27日(金)      gostoso!

滋賀の友人が『近江の特産品』をたくさん送ってくださいました。
佃煮・甘露煮・鮒ずし・蕎麦粉・朝宮茶・・・どれも抜群に美味いものばかりで、
感謝しながら少しずついただいています。そんな荷物の中にオリーブオイル
が一本入っていました。近江の特産品とオリーブオイルのギャップに「はて?」
と思いつつも「お勧めの逸品です」というお手紙に背中を押され乍ら味見を
してぶったまげました。 美味い! 旨い! ばりくそおいしい!

奇麗な黄金色、奥深い香り、とろりとした濃さ、口当たりはふっくらとして、
風味がふんわりと口中に広がり、雑味の無い後味が舌の付け根に快感を
 残して喉を通っていく馥郁とした良品です。この美味しい
 オリーブオイルはポルトガル産の物でした。その名も
 『Casa Grande(カーザ・グランデ)』エクストラバージン
 オイルです。野菜にかけて食べてみましたが、とても合い
 ました。また、フランスパンにつけて食べてもみましたが、
 バカうまでした。きっとソースに使ってパスタにかけても
 間違いの無い美味しさを発揮してくれることでしょう。

この品物は、送ってくれた滋賀の友人の知り合いで、ポルトガル食材を
取り扱っているお店『Boa Boca(ボア・ボッカ)』で直輸入している品物だ
そうです。オリーブオイルといえば我々はまず、イタリアを連想します。
そしてグリーンオイルといえば、すわトスカーナ地方を想起します。
気の利いたデパートでもオイルは概ねイタリア産の物が主流です。

日本人はまだまだオリーブオイルについては無知ですが、味はわかる
ようになってきたと思います。こういった良品を広める人たちがどんどん
増えていくことは素晴らしいことであると思います。ひいては食を通じた
文化交流の糸口になっていくのだと思うと、堪らぬ幸福です。

丹田いづみさんのお店 『ボア・ボッカ』 http://www.boaboca.com



2006年01月26日(木)      凍 結

雪が降って以来連日寒い日が続き、毎朝水道が凍結して水が出ません。
不便です・・・かてて加えて風呂の給湯バルブ付近でパイプが破裂して
しまいました。幸いシャワーが出なくなるだけで事なきを得ていますが、
どのように復旧すればよいものか頭の痒い問題です。

 業者に頼んで直してもらうのが一番だとは思い
 ますが、露出部分であり、一見簡単そうな配管
 なので自分でやってみようと思います。問題は
 屋根上の太陽熱温水器の配管が絡んでいる箇所
 ですが、まあいざとなれば温水器は一端外して
 兎に角シャワーの復旧を第一に修理をしましょう。

普段、あたりまえのように使っているシャワーが急に使えなくなると
随分不便を感じます。昨日などは湯船のお湯をたくさん沸かしてざぶざぶ
かけて使いましたが、なんとなく洗い残しがありそうでしっくりしませんで
した。思えばほんの少し前までシャワーなどというものは贅沢な設備で、
無くてもかまわぬアイテムでした。が、使い慣れてしまうと途端に難儀を
しているさまは我ながらお粗末に感じます。シャワー設備の復旧を図る
ことは急務ですが、便利に溺れた精神に渇を入れるべく、昔の風呂の
入り方を思い出すのにも、好機と心得るべきでしょう。



2006年01月25日(水)      ひさしからず

ライブドアの堀江社長の逮捕報道以来、ニュースはこの事件一点ばりです。
かなり複雑な容疑の内容なので、丁寧にニュースを聞き、理解に努めて
いますが、どうも投資そのものに暗く一向、チンプンカンプンです。

が・・・報道陣も、政治家も、そして業務提携をしている企業の幹部連中も
逮捕の一事で一様に堀江氏を犯罪者扱いし、いままでの関係に掌を返す
ように態度をかえているさまは、人間の浅ましさ丸出しで不快です。

 確かに堀江氏は、人好きのしない合理主義者で、
 独善的な印象を覚える人です。加えて「お金で
 人の心は買える」と豪語するヒネクレ者だと思い
 ますが、捜査は始まったばかり、起訴が確定した
 わけではありません。(まあ、地検が動いて不起
 訴なんてぇのはないとは思いますが・・・)

衆議院選挙で「私の息子です」とまで言った政治家がいましたが、息子なら
『無実』を信じて応援しきるぐらいの器量は示せないものでしょうか?
過大に煽り立てるテレビ局の報道陣に抑制の効いたジャ−ナリズムは無い
のでしょうか?・・・違法すれすれで金儲けに走った堀江氏を寵児と評価す
る気はありませんが、捜査中のこの時点ではあまりに不憫に感じます。

何より、そんなこんなで損害を蒙った投資家の皆々様の心情を斟酌するに、
彼と会社に惚れて株を買ったのならば「喰らわば骨まで」かとも思います
が、損害額の大きさから、察するに余りあるものがあります。

事実解明を急いで、悪戯に疵を広げることの無いように願いたいものです。



2006年01月23日(月)      しあわせ

『ダーリンは外国人』で一躍知名度を上げたトニーラズロさんの書き下ろ
し本『トニー流・幸せを栽培する方法』を読みました。奥様で漫画家の小栗
左多里さんとの共著『ダーリンの頭の中』がひじょうに面白かったので、
躊躇わず購入しました。期待を裏切らない含蓄のある内容でした。

 著者は自他共に認める語学通であり、何ヶ国語もの
 言語を使い分ける達人です。ネイティブは英語である
 と断言していらっしゃいますが、日本語も相当に流暢
 で、この本も訳本ではなく、達者な日本語で書かれて
 います。内容は、人として『幸せ』になるためのトニー流
 経験的哲学指南書ですが、色々な国々の言葉と経験
 則から語りつつ、平易で解り易い例えがちりばめられ
 ており、読みやすく理解しやすい内容になっています。
 読み手は、成る程なあと膝を打ちながらトニー流の哲学
に共感を覚えます。俗に言う「ハウツー本」の形態は、ともすれば押し付け
がましく、堅苦しくなりがちですが、そこは語学の達人「読ませる文章」
で飽きさせません。

『幸せ』というテーマは人類の悲願であり、永遠の命題でしょう。
僭越ながら私も、目指す自分なりの幸せの形はあります。しかし、人類全体
の幸せというビジョンは持ち合わせません。この本の中でも著者はその部分
については、まず一人一人が見つけた後に考えるべきであろうと書かれて
います。全く同感です。幸せの形は、ある人は自社株の時価総額の額面
であったり、またある人は大きな魚を釣り上げることであったりすることで
しょう・・・私のそれは、こんにち病を得ず、雨風の凌げる家に居て、
家族が笑って食卓につけること。これが一等の『しあわせ』です。

この本を読んで、幸せに麻痺し顧みることを
しなくなった状態は『やばいな』と思いました。



2006年01月22日(日)      ゆきかき

昨日の大雪から一夜明けて、晴れ上がった朝の青空に雪を載せた木々
の枝がとてもきれいでした。しかし、奇麗だなどとばかりも言っていられず、
しかたなく歩くところだけでもと雪かきをしました。

 北国の積雪からしてみれば何ほどのことも無い
 量なのでありましょうが、やはりこれが凍って残る
 とあんばいが悪いのでいやいや乍らも通り道の雪
 を片付けました。いやはや厄介なものです・・・
 関東者には『余計な仕事』にしか感じません。
 これぎりにしてもらいたいものです。

さあ、そろそろ時間は午後5時になろうとしています。初場所千秋楽の
相撲はどうなるのでしょうか?栃東関が横綱に勝って一息に優勝を決め
るのでしょうか?はたまた白鵬関との決定戦になるのでしょうか?

いずれにしても、良い相撲を見せて欲しいものです。(16:50)



2006年01月21日(土)      大 雪

天気予報通り雪になりました。

 朝5時に起きたときにはもううっすら積もっていま
 したが、明るくなる7時の頃には新井町は白銀世界
 になっていました。そしてこの写真は午前9時ごろに
 撮ったものですがもうすでに10cmほどの雪が積もっ
 ています。ニュースでは平野部で3〜5cmの積雪とい
 う発表ですが、ココは平野部ではないのでしょうか・・・

今、時間は午後3時をまわったところです。
いまだに雪はしんしんと、いや『のつのつ』と降っています。このぶん
では、明日の朝はてらてらに凍って、歩くこともままならないでしょう。

センター試験を受験される皆々様には2日続きの受難となってしまいま
すねえ・・・試練を乗り越えて、春には晴れて大学生となっていられる
ことを影ながら応援させていただきます。



2006年01月20日(金)      大 寒

大寒らしい寒い一日になりました。
明日は関東地方でも雪の予報になっています。センター試験を受験す
る方々には難儀なことと思います・・・陶房かまなりやは明日、磯子区の
保育園で50人規模の一日教室があります。今日は、土から用具から準備
万端おさおさ怠り無く整えて、自動車に積み込みました。雪だと中止に
なるかもしれません。そうなると今日半日かけての準備は徒労に終ること
になります・・・雨になって欲しいです。

 寒の時季になると毎年、鳥を近くで見るために窓際
 の餌台にヒマワリの種を置いておきます。シジュウ
 カラやシメといった鳥がやってきてはついばんでい
 きます。かわいいもので、見ていて飽きません。
 画像には写っていませんが、この台に夏からずっと
 蝉の殻がくっついたままになっています。いつまで
頑張るのか興味深く見ているのですが、まだまだ落ちそうにありません。

明日の雪にも耐えて、春を迎えて、それこそ夏までしがみついていたら
いいのになぁと思います。



2006年01月19日(木)      ひのいり

 だいぶ夕暮れの日が長くなったようです。
 澄んだ青空に飛行機がくっきりと陽を浴びて夕方の
 空を東から西へ飛んでいたのがきれいだったので、
 めいっぱいカメラで寄って撮りました。朝はまだまだ
 夜明けが遅いですが、確実に日は伸びています。
 明日は『大寒』春までもう少し頑張りましょう。


       ヒコーキが雲も曳かずに寒の空



2006年01月18日(水)      蝉しぐれDVD

昨年足繁く劇場に通って感動に浸った映画『蝉しぐれ』のDVDの発売が
決まりました。初回限定版は4/14の発売です。勿論購入しようと思います。
自宅でゆっくりとお酒でもいただきながら本編を観る楽しみに加えて、
メイキング等の特典映像を見る楽しみもあってわくわくします。

 第29回日本アカデミー賞では、優秀作品賞・優秀
 監督賞・優秀脚本賞・優秀主演男優賞・優秀主演女
 優賞・優秀音楽賞・優秀撮影賞・優秀照明賞・優秀
 美術賞・優秀録音賞・優秀編集賞を受賞しています。
 3月には各賞の最優秀賞の発表があります。できれば
 最優秀作品賞に輝いて欲しいものですが、個人的に
はあれだけのセットを作った美術さんにぜひとも賞をあげたいです。

山形、松が丘に作ったオープンセットは資料館として保存されています。
いつまで残しておけるものか難しいことですが、アカデミー賞となれば
長期での保存を検討する声も上がることでしょう。所詮作り物の世界では
ありますが、良いものは末長く大事にしていって欲しいものだと思います。

美術監督協会の『蝉しぐれ』桜木晶さんのページ
http://www.apdj.or.jp/pages/sketchbook/semisigure.html




2006年01月17日(火)      慶喜公

前々から徳川15代将軍『徳川慶喜』公のことは気になっていましたが、幕末
嫌いであることからなかなか手を出さずにいました。が・・・やはり江戸を考え
る上でここを避けてはいけないと思い、司馬遼太郎さんの『最後の将軍』や
杉本苑子さんの『最後の将軍 慶喜』などを読んで学習しています。
非常に聡明で思慮深く、そして能筆であったと言うことですが、その評判は
明暗が分かれています。

 「豚一どの」「ひと癖あるお方」「すぐ得意になる人」
 などいかにも屈折した仇名がついていて面白そうな人
 です。出自、立場、時代、様様な運不運が重なって否
 応無く最後の将軍という仕事を全うし、大政奉還を成
 し遂げ、七十七の天寿を全うした言わば江戸最後の
 『傾き者』と、できうることならば一献かわしてみたい
ものです。酒癖はあまりよろしくなかったようでその様を称して「ねじあげの
酒飲み」と言う仇名もあったそうです。画像はその様子を黒鉄ヒロシさんが
『慶喜の自転車』という短編で風刺したもので、いかにも面憎い感じの
慶喜公が口をへの字にして酔っているさまが痛快です。

数年前、NHKの大河ドラマで本木雅弘さんが演じましたが、ビデオすら
出ていません・・・無理のあるドラマであったことは否めませんが、総集編
だけでも見てみたいなぁと思います。大政奉還から140年弱、あらためて
江戸の終焉を学習して、自分の心の中にどのようなものが芽生えるのか
われながら楽しみです。

   <明治元年に慶喜公の詠んだ歌>

とにかくに国の為とて しのぶ身は ゆくもかえるも 時をこそまて




2006年01月15日(日)      小正月

 大相撲初場所は7日目を終えて、少々面白く
 なってきました。横綱には土が付き、新大関の
 琴欧州関もかたさが見受けられます。
 休場明けの栃東関が元気の良い相撲で連勝し
 ているのが嬉しいところです。あと8日、更に
 もりあがってくれるといいですねぇ。


       手酌酒初場所中日小正月



2006年01月13日(金)      ゆ き

各地で大雪になっている今年はやはり異常な気象状態なのでしょう。
東京生まれ、横浜育ちには雪かき、雪おろしのご苦労はいかばかりか
想像もつきませんが、ニュースでうんざりしているご様子を見る限り、
そのご苦難はそうとうのものであろうこと思います。

 この画像はおととしの暮れに降った雪を撮ったもの
 ですが、江戸者には、たまさか降る雪がめずらしく、
 何やらワクワクとするものです。しんしんと降る雪を
 見ていると心が静まります。津軽では音も無く降る雪
 を「のつのつと降る」と言うそうですが、いかにも
 妙味のある表現で、雪国の風情を感じます。

このへんでは今年はいまだちらちらしか降っていませんが、いざ降れば
雪に弱い都市部はいっぺんに麻痺するのが目に見えていますから、時な
らぬ大雪などが降らぬよう祈るばかりです。でも・・・都合の良いことを
言うようですが、ちょいと積もるぐらいの雪を眺めながら燗酒を飲む
風流は、この時季に一度くらいはあってもいいなあと思います。



2006年01月11日(水)      鏡開き

 あ〜あ、お正月も終わっちゃいましたねぇ。
 今年はのーんびりしたいいお正月でした。
 今日はおそなえをおろして、鏡開きです。
 15日の小正月が過ぎればいよいよ20日には
 『大寒』です。寒さも本番!でも日足は
 ほんの少しづつ伸びてますからねぇ・・・

       そろそろ春が待ち遠しいですねぇ

♪ババンバ・バン・バン・バン カゼひくなよ〜!!



2006年01月10日(火)      や す

滋賀県の野洲高校が素晴らしいサッカーを見せてくれました。
スポーツニュースのダイジェストしか見ていませんが、大感動しました。

 強豪『鹿児島実業』の剛の攻めに耐えた守備陣は
 本当に立派でした。そして低い弾道でのきれいなパス
 回し、その昔オランダで提唱された近代サッカーが
 見事に具現化されていました。決勝点はなんと7人で
 コンパクトにつないだパスから相手を掻き乱し、絵に
 描いたようなゴールを決めて痛快な勝利でした!!

日本人が欧州でも南米でもないサッカーをやるとしたら、緻密で早く、
コンパクトなパスでの攻撃では、と常々思っていましたが、若い選手達が
それを形にし、強豪校に勝って結果を出すというのは日本サッカーの
将来にとって輝かしい可能性を感じ、ワクワクします。指導者の方の
采配もさることながら、試合の流れの中で自主的に攻撃の形を創造した
野洲高校の生徒さん達に心から拍手を送りたいと思います。



2006年01月09日(月)      二重焼き

昨晩、日本テレビの『ザ!鉄腕!DASH!!』を見ました。
『DASH村』では長期に渡って本格的な陶器作りに取り組んでいます。
なんと窯作りの煉瓦を焼くところから始めて登り窯を築き、地元の土で
ロクロを挽いて村で使う陶器を焼くという、いかにも楽しそうな企画です。
かなり本格的な取り組なので、煉瓦の頃から興味深く拝見していました。
そして昨晩の放送でついに窯に火を入れ、一週間焚いて焼きあがりました。

 村は福島県の浪江町にあるので、大堀相馬焼きの
 長橋さんという方が指導にあたっているようでしたが
 出演者の『TOKIO』のメンバーはなかなかロクロの覚えが
 早く、感じの良いものができていました。焼成も、焚き口
 を含めて3袋の登り窯はバランスの良い還元焼成になった
 ようで「灰被り」「くすり物」皆きれいにできていました。

初窯は申し分ない出来映えであったと思います。今後もこの窯で良い
作品を焼いて、村で使う食器を充実させていくのでしょう。なんとも素敵な
実践で、羨ましくなりました。一週間、薪をくべ続けたメンバーの国分さん
は窯出しのときにとても良い顔をしてらっしゃいましたが、あの感動を
知ってしまった彼は、きっともう陶器造りからはなれられなくなって
しまうことでしょう。今後の窯も楽しみです。

我々の世代ではジャニーズといえば『フォーリーブス』なんてぇ名前が
すぐ浮かんでしまいますが、この番組の『TOKIO』のメンバーは楽器も
達者で、こういうことにも挑戦して、若いのにえらいもんだなと思います。
聞けば松岡さんは息子の中学の先輩であるとか・・・ご実家はすぐ近所の
千丸台団地と聞きました。芸能にはとんと疎い私でも彼らには親近感を
覚えますし、今後の活動にも大いにエールを送ります。

『DASH村』公式サイト http://www.ntv.co.jp/dash/village/

大堀相馬といえば画像の二重焼き! 作り方の秘密はこちら
岳堂窯のサイト http://www.somayaki.com/futae.htm




2006年01月08日(日)      洟

寒い日が続いています。
ここのところよーくハナが出ます。困ったことに自分では気付かない
うちにハナが垂れていて、鏡を見たり女房に言われて初めて気付くと
いうようなことが多く、情けなく思っています。

 寒くて鼻がかじかんでいる時は洟垂れに気付かな
 くてもまあしかたないかなあなどと思うのですが、
 出先であったり、人様の前であったりすると少々
 都合が悪いです。更に困るのは寒い時期ではなく
 ても、ご飯を食べているとむやみと洟が出ます。
 よくお年寄りが鼻の頭にしずくをつけたまま
食事をとっているところをお見かけしますがまさにあのような状態に
なっていることがあります。これは自分でも気が付くので、行儀が悪い
とは思いつつも、食事中に止む無く洟をかんでいますが、外聞は悪いは
面倒だはで、何とかならんかいなあと思います。鼻の病気があるわけで
はないし、かめば解決するものなので一大事でなないものの、洟垂れは
格好が悪いので、せめて気をつけて人様に「ハナ出てるよ」などと指摘
されぬように気をつけたいと思います。



2006年01月06日(金)      寒の入り

仕事始めに港北区の横浜らいずへ、ご挨拶がてら陶芸教室作品の様子
を点検にいきました。一通り作品を改めて帰ろうとしたところ職員さんから
とても嬉しい写真を頂戴しました。昨年の天皇皇后両陛下行幸啓の際の
大判カラーの写真です。神奈川新聞に掲載された原版写真です。

 流石に新聞社の方が撮った写真はきれいです。
 正面に天皇陛下、その左手に御先導役の県知事、
 右側奥には白いお召し物の皇后陛下、そして陛下の
 お手元近くには私の練った土があります!!お目にか
 かることは叶いませんでしたが出入りさせていただ
 いている施設の写真だけに、多少なりとも両陛下を
身近に感じることのできるこの写真は何よりの『お年玉』であります。
(詳しくは昨年11/20・24の日報をご覧下さい。)

さてさて何とも寒いです・・・今横浜は夕方ですが、粉雪がちらついています。 
昨年気象庁は暖冬傾向という長期予報を出しましたが、記録的な寒さに
暮れの時点でそれを撤回しました。面目丸潰れと言ったところでしょう。
昨日暦は小寒を迎え、いよいよ寒の時季になりました。来月の立春まで
寒さはいや増して、雪も降るのでしょう・・・冬らしい冬を楽しみながらも
流行り風邪などが少々気になるところです。

石川県のガラス作家の友人の話では、今年の雪は度を越えているとか・・・

北国の皆々様には心中よりお見舞い申し上げます。



2006年01月05日(木)      ことほぎ

やっと今年の年賀状が出来上がり、今日から宛名書きをしています。
一枚一枚墨と筆で宛名を書くのが、私のいわば『書初め』です。
何枚も書いていると自然と筆が走って、出鱈目な字も飛び出しますが、
それはそれで良い字になっている事もあり、そんな瞬間も楽しめるのが
『書』の楽しいところでしょうか。

 昨日のところでも書きましたが、今年の図柄は凧絵風です。
 これに骨を貼って糸目をつけて風に乗せれば、青空に朱の
 『寿』一文字がきっと映えることでしょう。寿の字は音で
 「じゅ」訓で「ことぶき」「ことほぎ」と読みますが、私は
 『ことほぎ』という言葉がとても好きです。春の到来、祝言、
 子宝、新築などなど、色々な慶事にご縁をことほぐ日本人の
 美しい心栄えがそのまま言葉になっているようです。
 自分で言うのもなんですが歌舞伎文字の字体が乙です。

さて、のんびりスタートの陶房かまなりやも、明日から工房に出て、
新年の始まりをつけようかと思います。来週にならないと教室は始まり
ませんが、寒い今年は作品の管理が気がかりです。作りかけの作品が
ひとたび凍るようなことがあれば台無しになってしまいます。寒の備え
おさおさお怠り無く、合わせて初窯の段取りをつけて今年も仕事始めです。



2006年01月04日(水)      ねんがじょー

やっとこ年賀状に着手いたしました。
今年は木版画とプリントゴッコの併用版『勘亭流・寿一文字凧絵風』と
相成りました。大柄な『寿』の文字を朱色でどーんと刷り込んで、皆皆様
のご健勝をことほぎ、合わせまして商売繁盛を祈念した開運大大吉の
お札です。お手元に届きましたならばどうぞ目立つところにお貼り頂い
て、今年の運気を上げ潮にしていただきとう存じます。

 今年は彫る面積を少なくして、刷ることに力を入れ
 ました。例年、版画を彫ることに力点を置いて製作す
 るので、オリジナルプリントは20数枚しか作りません。
 しかし今年は全てオリジナルでお届けするべく、100枚
 全て手刷りで作りました。一仕事ではありましたが、
 刷り上げてみるととても清々しい良い気分です。
明日から宛名書きと発送にとりかかりますが、これもプリンタを使わず
手作業ですることですので、またもや一仕事にはなりましょう・・・

今日から仕事始めの皆さんからすれば「自宅で宛名書き」など仕事のうちに
入らないことであろうとは思いますが、自営で物作りの身分にはこういった
ことにきちんと時間を費やして気持ちを込めることが後々のご縁を紡ぐ
大いなる力なのであります。手間のかかることではありますが、一文字
一文字お便りを書くこともまた『楽しからずや』なのです。



2006年01月03日(火)      初 日

 やっと晴れて、初日のお天道様を拝むことが
 できました。今朝はうんと冷えて、外は霜が
 真っ白くおりていました。数枚写真を撮って
 部屋に入り、暖かい部屋でしみじみと食べた
 ご飯がことのほか美味しく感じました。
 幸せな朝でありました。


       ありがたや晴れて三日の初日の出



2006年01月02日(月)      賀 状

新年2日は冷たい雨になりました。
生来の怠け者が正月を口実に『のんべんだらり』を決め込んでいる所
にこのお天気ですから、否も応も無くテンションはかからず、ぼんやり
と箱根駅伝を見ながら『あ〜あ、年賀状とりかからなきゃぁなあ』と思い
つつ、な〜んにもせずに一日が暮れました。至極幸せな一日でした。

 毎年、多くの年賀状を頂戴して恐縮していますが、
 年々手作りのものが減っていて一抹のさみしさを
 感じます。それでも中にはこのような手刷り版画
 の年賀状を下さる方もいらして、お正月早々すこ
 ぶるあったけえ心持ちになります。パソコンが普及
 し、葉書作成ソフトが充実して、とてもきれいで
 達筆な葉書が増えました。何百枚も出される方は
 負担が減って何よりであると思います。が・・・
家庭用プリンタで刷った特有のお安さと、ペタッとした軽い仕上がりは、
手刷りの版画などと比べるとどうしても相対的に見劣りをするものです。

私も明日から自らを奮い立たせつつ賀状作りに励むつもりでおりますが、
実はまだまるきり白紙の状態です。如何に縁起の良い絵柄にするか、
明日『駅伝復路』の応援をしつつ、よりあったけえものに仕上げたいと
思っております。



2006年01月01日(日)      丙 戌

 平成18年(2006)丙戌(ひのえいぬ)の新年が明けました。
 元日が誕生日の私は晴れて四十と三歳にあいなりました。
 「そういえばおめでとう」「ついでにおめでとう」「おめでたい奴」
 と言われ続けて40年余、すっかりお誕生会嫌いになってし
 まいましたが、そんな拗ね者でも心の底の方では無事に
 年をとることを静かに喜んではいるのです・・・

さてさて今年はいったいどんな年になるのでしょうか?昨年は世界の
各地で大きな災害がありましたが、今年はそういった悲惨な事件事故が
おきないように、世界の安寧を願うばかりです。


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