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2008年02月29日(金)   a sorta fairytale

今日はおまけの一日だから、あってないようなおまけの一日だから、今日起こったことは、明日になれば全部夢か幻。


2008年02月28日(木)   i'm not the only one

私だけに絶対固有の出来事というのが誤謬でしかないように、絶対にあなたでなければならないという断定もまた誤謬でしかない。only、という概念じたいが幻想だ。私もあなたもどこにでもいる。いくらでも代替がきく。


2008年02月27日(水)   kamikaze

そして朝。トンネルからは脱出していたものの足元では直下型の余震が続いていた。会社でも、何度か机の下にもぐろうかというくらい揺れた。仕方ないので帰りに耳鼻科に寄って世界一まずい水薬をもらい、打倒イソバイドの誓いを新たにする。水やジュースで割っても意味なし。量が増えて飲みにくくなるだけ。牛乳なんて論外。深呼吸して息を全部吐き出してから、目をつぶって一気に飲み下し、そのあと間髪入れずイソジンでうがい。カミカゼの心意気。


2008年02月26日(火)   a good partner

午後から雨。かなり強く。

ぐっと冷え込んだせいか、突然両耳がトンネルに入ってしまい何もできないままに次の朝。メニエル氏とはもう2年ちょっとのお付き合いなのに、時々こちらの都合も聞かずに勝手に大暴れをするものだから良い関係が築けていない。


2008年02月25日(月)   nightswimming

だいたい煮詰まってきたらプールに行く。たいして泳げるわけでもないけど、水をかき分けながら進むときの感覚が、気休めくらいにはなるから。夜のプールは薄暗く、静かで、それでいて暖房が効いていて生温い。どうにも柔らかすぎる水を、かき分けてクロール。ところでいったい、どこへ向かおうとしているのか、もう私にも分からないよ。


2008年02月24日(日)   i think i'm a mother

そしてさらに輪をかけて多忙なる日曜日。電話の向こうでは子どもが「早く早く」と母親を急かしているのだろう。さほど年も違わないであろうに、向こう側には子どものために苦手な機械と格闘する女、こちら側にはマニュアルの束と格闘する女。どちらの声も熱を帯び、紛糾する日曜日。こんなの何も分からないから、と劣等感をさらけだす女に対して、それでも貴女は家庭を築き家庭を守っているじゃない、と別種の劣等感に苛まれながら同じことを何度も何度も説明するのはあまり気分の良いことではない。いくつかの分岐点において別の選択を重ねていたなら電話の向こう側にいたかもしれない、と思うことが、貴方の記憶に直結していくから。


2008年02月23日(土)   who's the liar?

またしてもとことん多忙な土曜日。なのに当日欠勤する人約5名。一人は抜いた親知らずが腫れあがり、一人は発熱、一人は出勤途中に地下鉄で気分が悪くなり、一人は不幸があった、とか、あとの一人は知らない。さてこのうちのいったい誰が嘘をついているのか、ということを当然のことながら考えたくなるわけだ、ここまで忙しいと。だから忙しくなると予想されている日には、這ってでも会社に行くことにしている。

※猫好きの方は昨日の分もどうぞ。


2008年02月22日(金)   cats, cats, cats

猫の日なのでスペシャルバージョンでお届け。


おくつろぎモード。


おすましモード。


後姿もまた素敵。


凛々しい。


座布団…???

川沿いのベンチに座っていたらうにゃうにゃと寄ってきた猫さん5匹組。
みなさんとっても立派な巨体。逞しく生きる野良さんたち。


通称「マエガミ」。今宵キミはどこで眠る?

猫にとって、いったい何が幸せなのか知らないけど、
少しでもキミたちが、暮らしやすい世の中でありますよう。


2008年02月21日(木)   it won't be long

昔は過剰に紫外線をおそれていたけど、今ではそんな女らしいおそれよりも日当たりの良いところでぼんやりとすることの心地よさが勝つ。水があって、光があって、緑があって、花があって、そのうえ猫までいたのだからこれ以上の幸せはないのだ。

梅の花が空に色を添えていた。スイセンが足元を彩っていた。ふぅっと身体が柔らかくなるのを感じた。今年の冬はとかく寒かった。寒くて、暗くて、厳しくて、とことん自分が嫌いになった。でももうすぐ終わる。こんな日々はもうすぐ終わる。

そうしたらまたどこへでも出かけよう、わたしは自由なのだから。


2008年02月20日(水)   and i think, i need a little poison

連日連夜、彼の国からの毒物が、禍々しい呪文のように唱えられて数え上げられているけど、それはただ、調べたからそうなっているだけのことであって、安いからという理由でものを買うことによってこの犯罪(或いは陰謀?)に加担している我々消費者は、さほどの意外性も感じずにやっぱりそうだよね、と渋い顔をしている。さてそこでこれが彼の国からの毒物でなく、あの超大国からの毒物であったならどうだろうか。白く変色したグレープフルーツやオレンジを、アルミ缶に詰められて何年も腐敗しない牛肉を、仔細に調査してみたならばどうだろうか。あれらの食物が無毒であるとはもはや誰も信じていまい。我々は毒物を愛している。


2008年02月19日(火)   if it makes you happy

神さま、私はとても幸せです。自由を謳歌しています。たしかに仕事は鬱陶しいです、たいへんたいへん、鬱陶しいです。けれどもそんなのは皮膚のいちばん上っ面の、うすっぺらい皮一枚に耐え忍ばせておけばいいだけのこと、それでさえ時間が来ればすっきりさっぱり、あの薄汚いビルを出てしまえば無関係です。

帰りにレタスとしめじとスモークサーモンを買いました。冷たい水でレタスを洗い、しめじはレッドピーマンと一緒にバターで炒め、たまごをひとつ茹でて、アンチョビをつめたオリーブを刻み、そうしてたっぷりとスモークサーモンをのせてイタリアンドレッシングで和えました。ヒューガルデンホワイトを飲みながら贅沢なサラダを食べ、好きな本を読んで、好きな音楽を聞きました。

神さま、私はこれ以上の幸せを想像することができません。ほんとうに、ほんとうに、非の打ちどころもないくらい、幸せなんです。けれども神さま、こんな幸せはあなたの意にかなっているでしょうか、この幸せの裏側には、他者への拒絶がべったりとはりついているのです、この幸せは、他者の感情の否定の上に成り立っているのです。


2008年02月18日(月)   like a prayer

嫌悪感を上手に消す方法を見つけられない。膝をついて、頭をかかえ、髪をかき乱す。なんだ、これではまるで祈っているみたいではないか。誰に何を祈るのだ、馬鹿馬鹿しい。こんなふうにのたうちまわっても、明日になればまた新しい嫌悪感が芽を吹く。いたちごっこだ。


2008年02月17日(日)   let's have a war

何を書けばいいのか分からず、何を書きたいのかも分からず、言葉を拾えない夜が続く。知られるに値しない、知らせるに値しない、と指が止まる。けれども何らかの形で差異化を図らなければ、己の忌み嫌う凡庸さに埋没してしまう。だから、もう、意味も、価値も問わず、とにかく書いた。タイトルが「*」になっているものは全部今日更新した。どれだけ馬鹿げていようとも、これは自分との戦いなのだ。


2008年02月16日(土)   level X

比較対照のレベルを引き上げることだ、ここではどれだけ探したところで何も見つかるまい。


2008年02月15日(金)   why don't you do right?

また失敗したんだって? もう何回目? 口じゃあすぐに大きいこと言うくせに、いざとなったら本当にダメだね。私が13年好きだったあいつも口を開けば俺は天才と大口ばっかりたたいてたけど、あいつはそれなりのことはきっちりするからね。今では金の亡者になっちゃったけど、俺の才能に対する正当な評価だ、って自信たっぷりにふんぞり返ってる姿はやっぱりたのもしいよ。あいつのことだから見えないところですごい努力をしていることだろうしね。

仕事をしている人間が、休みの日にぼおっとしていたのでは、その仕事の枠内から永遠に逃れられないことがどうして分からないかな。どうせ俺はバカだからとかどうせ俺は根性がないからとか、どうせどうせと言ってるヒマがあるならどうせどうせを打ち消すくらいの勢いでやみくもに何でもやってみればいいじゃない、なのに、どうして、あなたは。


2008年02月14日(木)   my funny valentine

鼻づまりがひどくて味がしない。味気ない人生(笑)。会社に着くなり「はいこれっ!」と手渡されたチョコレートは職場の人数分彼女が作ってラッピングしたもので、そのマメさに度肝を抜かれるとともに、チョコレート売り場に足を踏み入れることすらしなかった自分の味気なさを、ちょっとだけ恥じた。ちょっとだけ、ね。


2008年02月13日(水)   i am the girl you know, so sick i cannot try

右の耳から入ってくる言葉も、左の耳になだれ込んでくる言葉も、両の目に映る言葉も、ぜんぶぜんぶどうでもいい、勿論のことこの指がたたき出す言葉もしかり。ときどき、こういう敗北感に苛まれる。


2008年02月12日(火)   just relax, just relax, just go to sleep

風邪を引いた。熱は出ないのに喉だけやたらと痛い、煮え切らない風邪。ここのところ無駄に苛々して無駄に時間を浪費して無駄な体力を消耗させていたから、非常事態宣言の出た土日の仕事を乗り切って気が緩んだんだろう、無理もない。すべての気がかりがふっとぶくらい熱が出たならそれはそれですっきりしただろうに、とにかく肩の力を抜いて、面倒なことは考えないように、眠ることにする。


2008年02月11日(月)   it could be sweet

Aを求められればAにαをつけて返す。けれども何も求められなければ何も与えない。そこまで甘くない。


2008年02月10日(日)   forget it, it's a mystery

忘れたほうが楽になれるよ。どれだけ考えても決して分からないことだから。分かろうとすればするだけ、あなたはどんどん深みにはまるよ。そうして壊れていく。だからもう忘れて。分からないものは、忘れてしまって。無理に分かろうとしないで。あなたもわたしも傷つくから。


2008年02月09日(土)   it's gets so fucking cold

ついに常夏の大阪で雪が降る、積もる。といってもまぁ、アスファルトで完全武装した道がべちゃべちゃに汚れて歩きにくくなる程度。

こんなとき、キミはどこにいる。その毛皮がいかにあたたかいとはいえ、こんなに冷え込んだのでは。

エアコンをつけて。ホットカーペットをしいて。それでも寒い。とにかく寒い。

こんなとき、キミはどうしている。貴方は、誰と、どうしている。雪の降り積もった冷たい土の下で震えているのか、愛する家族に囲まれて、愛する人を腕に抱いているのか。

寒い。とにかく寒い。

私はアルコール度数の高いベルギーのビールを飲みながら、TORI AMOSを聞いている。ひとりで。たかが野良猫1匹を、連れ帰ることもできない自分のふがいなさを嘆きながら。今から行ってもかまわないかな、と問う携帯電話に答えない身勝手さを嘲笑いながら。


2008年02月08日(金)   it makes me so sad

こんな生活を、共有することのできる誰かを思い描くことができない。

変えようとするべきなのか、変わろうとするべきなのか、頭を抱えるたびごとに、「それは自らを引き下げることだ」とささやく声が聞こえる。どうしても守らねばならないような、たいした生活でもないのに。

けれど、「降りていく」ような愛情など持ち合わせていない。これは私の哲学だ。悲しいことだけれど、仕方がない。


2008年02月07日(木)   i only want to say

告げるべき言葉はたった一つ。けれどその言葉が伝わる保証はどこにもない。どうしてこうも伝わらないのか。「僕が惚れる女はみんな心に闇を抱えている」。その返答として、「私に惚れる男はみんなひどい勘違いをしている」。あるいは「私に惚れる男はみんな自分が見えていない」。


2008年02月06日(水)   philosophy

たとえ誰を傷つけても、たとえ誰と争っても、決して曲げることのできないものを思想といい、哲学という。びくびくと顔色をうかがったり、これを告げれば不快な思いをさせるのではないか、とおびえたりしながら呟く言葉は、ただナルシシズムを満足させるためだけの、舌に心地良い単なる科白に過ぎない。いいかげん腹をくくれ。


2008年02月05日(火)   impossible to...

「毎日が自分のメンテナンスだけで過ぎていく」
「毎日が灰色で生きている実感がない」
「まるで機械になったような」
「君とこうして話しているときだけは、生きている気がするんだ」

何言ってんだこいつ、自分のメンテナンスだけでもできりゃ十分じゃない、だいたい灰色でない日常があるなら教えてほしいものだと思う、機械は人間なんかよりずっと正直でずっとやさしい、人間のように矛盾にまみれて生きることが機械のように生きることより優れているとどうして言い切ることができる? 自分ひとりで生きてられない人間が他人を頼ったところで共倒れになるだけの話でしょ、いったいどうして自分ひとりでまず自分自身をなんとかしようとしないの、自分の存在の承認を他人に任せてしまうの、あいにく私には母性本能がまったく欠けているから、そんなふうにさみしい顔で笑う男に愛情を抱いたりはしない、ただその未成熟を疎ましく思うだけだ、

という屁理屈を瞬時にはじきだした自分自身がとことんいやになったのでうふふ、と卑怯に笑っておいた。こんなことで誰かを愛せそうな気が一切しないしこんなことで私自身が誰かに赦される気が一切しない(とはいえ自分を愛するのは自分自身で自分を赦すのもまた自分自身だ、なんて言っちゃったらもう泥沼…)。


2008年02月04日(月)   nothing happened today

プライベートな言葉が内側を席捲しているせいで、外に出すのに適当な言葉を見つけ出すことができない。とことん抽象的な言葉でぼかしてしまうか、それとも断片化してしまうか、それとも詩的に飾り立てるか、レトリックは多々あれど、そこまでして書かなければならないというほどのものでもない。だからこうして何を書いているのやら本人にもさっぱりわからない文字列を残しておくことにする。


2008年02月03日(日)   drug, drug, druggy

気候のせいなのだろうか、意志に反して脳髄が勝手に分泌する化学物質はもはや異常の域である。手足がだるく、呼吸は重く、肺のあたりはまるで鉛の塊でも飲みこんだかのよう。視界はせまく、かすんでいて、やたら眠くてならない。要するに、一言で表せば「何もしていたくない」。

そうはいっても私は電脳街の住人でもなければムーミン谷の住人でもない、時間はいつも全速力で追いかけてくる。追いつかれないよう、追い越されないよう必死だ。

だからそのぽかん、とあいた口を見るにつけ両の手で引き裂くようにこじあけて反古になった紙屑をぐしゃぐしゃに詰め込んでたるんだ腹をぼこぼこに蹴り上げて髪の毛を振り乱しながら叫び散らしたい欲望に駆られるのだけれどこれってやばい、やばいよね、ああどうしよう。


2008年02月02日(土)   cause and effect

要はセロトニンとノルアドレナリンのバランスを欠いているだけのこと。こんなのはたいしたことじゃない、原因が分かっているのだから。そう、要は、うんざりしている、という、ただそれだけのことだ。


2008年02月01日(金)   my chemical romance

脳髄からぽたりぽたりと不快なしずくがしたたり落ち、胸のあたりで凝縮されて身体中をへめぐるものだから、口を開いてもキーボードを叩いてもろくでもない誹謗中傷か救いようのない罵詈雑言しか出てきそうになくて昨日は黙っていた。脳髄というやつはかなり危険な化学物質製造工場である。対抗するにはやはり化学物質しかないのだろうか、困ったものだ。

過去はぱっくり口をあけ、そして現在は退屈と凡庸とアホらしさが蔓延、そして未来は雲の中。脳髄が暴れだすのも分からないでもないのだが、もうちょっと手加減してくれないと始末に困る。どうせなら甘い夢でも見させてくれればいいのに。


nadja. |mailblog