おうち鑑賞

2008年04月29日(火) 『家族ゲーム』


何年も前に見た映画を再び。

当時は、微妙に異質感を持って見た覚えがあるのだけど

時間の流れと共にワシ自身の見方や感じ方も変わったみたい。

超おもしろいと思った。

高校受験を控えたイチビリ盛り(?)の息子が母親に

学校に行きたくなくて「すい臓が痛い」と仮病。

何なのだ、すい臓って。(爆)









2008年04月28日(月) 『天国と地獄』


ひっくり返ってしまった。


私は黒澤明監督作品に対し

「骨太な構図」と言えば聞こえはいいが

とっつきにくいというか、敷居が高いイメージを

漠然と作ってしまっていた。

その、思い込み、偏見、先入観が

まさに音を立てて崩れた。



本当に凄い、と理屈ではなく感覚がシビレている。

芸術とエンターテイメントの共生。

ストーリーやテーマは人間を描くためのツールであり

ストーリーやテーマありき、ではないのだ。

製作年度こそ数十年も前だが「今」より「今」を感じる。

黒澤明監督の作品を見るほどに

今まで見てきた全ての映画が吹っ飛んでしまう。

うまく言えないけど、オリジンに出会えたという気持ちで

胸がいっぱいになる。











2008年04月27日(日) 『宇宙の法則』


テキスタイルデザイナーをしていた

本木良明(古尾谷雅人)が家業の織物業を継ぐ決心をし、

兄(長塚京三)や友人との関わりの中で

自分を見詰める・・・という話。



空気感というか、家族の存在感が自然で

良いなあと思った。(喧嘩映画?でお馴染みの井筒和幸監督作品)



ただ・・・

(↓ネタばれ)

良明が肺炎?をこじらせ亡くなる展開は急過ぎて不自然だと思った。

それに、細かいこと言うようだけど古尾谷雅人が

センスのあるトップデザイナーには見えんかった。(^_^;)

(古尾谷雅人は良い役者さんだと思うけど)

『宇宙の法則』というタイトルもしっくりこない感じがした。









2008年04月24日(木) 『レイクサイドマーダーケース』


一癖ありそな芸達者な役者さんたち。

(役所広司、薬師丸ひろ子、杉田かおる、柄本明さん等々)

そして、次どうなる?的展開に膨らむ期待感。

・・・途中までそんな感じだったけど、

何だか想定の範囲内で終わっちゃった感じ。

枝葉は凝ってるけど森全体見渡すとわりとフツー、みたいな。



2008年04月23日(水) 『ニューシネマパラダイス完全オリジナル版』


ずっと心にあった映画だけど

なかなか踏ん切りがつかなかったというか見る勇気?がなかった。

(やっと見た。)

フランソワ・トリュフォー監督の『映画に愛をこめてアメリカの夜』と同じく

映画に対する思いを前に、ただ感謝の念に身を任せるような感覚。


今回見たのはDVDの完全オリジナル版なので

劇場版も見てみたいな。

劇場版の凝縮バージョンを想像したりした。

ひょっとしたら劇場版の方が好きかも?と、これもまた想像だけど。











2008年04月21日(月) 『夕凪の街 桜の国』


田中麗奈さんの写真がデカデカ載っていたので

田中麗奈さんが主演というか、前面に出た作品なのかと

思ったら違ってた。むしろ麻生久美子さんが物語の柱だった(と思う)。

ネームバリューの関係かなんか知らないけど不自然な宣伝だと思った。

ま、そういうところからしてこの映画のたたずまいが想像出来る、というか。


藤村志保さんと伊崎充則さんのずしんとくる存在感が

他の出演者を圧倒してたと思う。

この作品のテーマを思うと釈然としない感が残る。

不自然な設定とか説明台詞とか役者さんの演技とか諸々がイヤ。



2008年04月20日(日) 『ラジオ・デイズ』


この映画のDVDを見たのは4月20日で

リアルにこの日記を書いている今日は6月1日。

この映画から受けたであろう感覚やニュアンスをなかなか

思い出せないことに気付いた。

(あんまりそういうのないんだけどな)



うーっ!!と眉間に力を入れたら記憶の断片が戻ってきた。(^_^;)

思うに、おもちゃ箱をひっくり返したような、ある一人の少年の

目を通したラジオにまつわるエピソードの羅列、展開に

感情がついていっていなかったのだ。

ワシ的に8倍速を3倍速に減速して欲しい感覚。

ウディ・アレン監督の作品は良いと思うし、好きだけど

いつも「琴線に触れる」と同時に「カンに障る」感がある。










2008年04月19日(土) 『幸福のスイッチ』 『トニー滝谷』


『幸福のスイッチ』

役者さんたちの演技がイマイチというか

描かんとしていることの理想形(ワシの主観)に

達してない歯がゆさがあるというか。

頑固で職人気質の父(沢田研二)と父に反発する娘(上野樹里)

この二人、いつも怒ってる(だけの)印象だった。

家族の絆、心のふれあいをテーマにした作品で

ほのぼのした雰囲気と映像はキレイでよかったな。





『トニー滝谷』

市川準監督の映画はやっぱり性に合わないな。

(と思いつつ、イッセー尾形と宮沢りえが出演してるので

見てみることにしたのだった)

全体を覆う感傷的なムードというか何というか、

ワシ的にもっすごい引いた気分になる。












2008年04月18日(金) 『やわらかい生活』


『ヴァイブレータ』の製作スタッフによる作品なので

見てみることにした。

30代女性の心の闇(って何なのかよくわからず言ってる)とか

揺れ、堕ちる感じ?を描いてるんだろうけど

結局だから何??? みたく思ってしまった。

『ヴイブレータ』が良かっただけに比べてるのかな。

寺島しのぶさんの演技は、どの作品も同じ調子に見えてしまう。

説明台詞のラストシーンに余計テンションが下がったかんじ。






2008年04月17日(木) 『恋する惑星』


『いますぐ抱きしめたい』『欲望の翼』に引き続き

購入済みのDVDを開封して見た。

ウォン・カーワァイに夢中になったきっかけは

『ブエノスアイレス』なんだけど

一番最初に見た作品は(映画祭で見た)この映画だった。

ポップで気持ち踊るような感覚になったっけ。



久々に見直して、トニー・レオンとフェイ・ウォンのパートと

金城武とブリジット・リンのパートがほぼ同時間(ぐらい?)

割かれていることにびっくりした。

時間の流れの中で、この映画に対するワシの記憶は圧倒的に

トニー・レオンとフェイ・ウォンの物語になっていたから。

トニー・レオンはなんとも魅力的〜〜〜。




2008年04月16日(水) 『欲望の翼』


『いますぐ抱きしめたい』同様

ずいぶん前に購入してあったDVDを開封して見た。


「4月16日の○時○分君といたことは忘れない」

みたいな口説き文句をレスリー・チャンがマギー・チャンに

言うシーンがある。

久々にこの映画を見た今日は偶然にも4月16日。

小さな巡り会わせ。

レスリー・チャンって自分をもてあましているように

見えてどこが痛々しい。そこが魅力でもあるんだけど。







2008年04月15日(火) 『欲望の翼』 VS睡魔


睡魔に襲われまくり。

明日見直すことに。



2008年04月14日(月) 『いますぐ抱きしめたい』


一時期、香港映画ばっかり見ていたことがあって

そのきっかけになったのは『男たちの晩歌』。

その後、ウォン・カーウァイにミーハー。

ドキドキするのが嫌で(我ながら複雑&屈折)

長らく放ったらかしてあったDVDを開封して見た。

レンタルビデオで見て以来久方ぶりだ。


その後のウォン・カーウァイ色を十二分に感じる作品の中には

いわゆる香港ノワールバリバリな雰囲気があって。

ナイフの上を綱渡りしているようなアンディ・ラウに

魅かれていくマギー・チャンの女子心に胸キュンです。

マギー・チャンが瑞々しく可愛い。











2008年04月11日(金) 『ピストルと少年』


ずいぶん前にBS-NHKで録画したビデオを見た。

仏映画をそんなに見てないから方向違いな印象かもしれないけど

心理を描写した映画を見ると『大人は判ってくれない』と

オーバーラップする。



知らず知らずのうちに『大人は判ってくれない』と比べて

余計そう思ってしまうのか

設定や登場人物の行動がとても不自然に思えた。

つーか、少年らに振り回される刑事さんが

あまりにもアホが過ぎる。

シリアスなアホワールド。







2008年04月10日(木) 『ベルリン・天使の詩』


かなりの時を経て見直してみたのだが

前に見た時と同様、琴線に触れる感じはなかった。

(『パリ、テキサス』は大好きなのに)

良い映画だと思う。けど自分の感情がついていかないのだ。

ドイツの歴史とか、リルケを好きな土壌(?)があると

違うんだろうなーと思う。



2008年04月08日(火) 『パリ、テキサス』


この映画を見たことはある(はず)なんだけど

ほとんど記憶がないということは

当時のワシは、おもしろいと思わなかったのだ。

(男が靴を並べているシーンの記憶だけよみがえった。はて)




ま、それはさておき、一見掴み処がないような

淡々とした雰囲気にぐーっと引き込まれていく。

心が小躍りするようなおもしろさ。

(内容に対して不適切な言い方かもだが)

とても好きな作品だ。



ラストは、全編を貫く雰囲気に比べると

わりとぬるい(というか王道的?な)終わり方するんだな。

『タクシードライバー』を見た時も同じこと感じたっけ。







2008年04月04日(金) 『オリエント急行殺人事件』


ずいぶん前にBS-NHKで録画してあった

ビデオを引っ張り出してきて見てみた。


ポワロ探偵(アルバート・フィニーという役者さん)は

この物語の主人公(?主要人物)なのに

ショックなくらい魅力を感じなかった。

どっかの嫌味な官僚のようなオヤジに見えた。

(物語はそんな設定じゃないのに。

個人的好みの問題が大きいんだとは思うけど。)

タイトルの深い?意味がわかったラストシーンに

なるほど〜と思った。ワシ的に救いがあって良かった。







2008年04月03日(木) 『審判』


カフカとか(ヴィム・ベンダース監督の『ベルリン天使の詩』リルケとか)

今の自分の素養にないもの、好んでないものは

世界に入り込むのが難しいわー。睡魔に襲われつつ見た。

オーソン・ウェルズ監督の他作品を見て

何かがわかればそれもよし。

今は判断ができない。わからないから嫌いとも言えない。

だから、わからないこともわからないみたいなかんじ。







リアルタイムな現在(5月)、黒澤明監督作品で頭がいっぱい。

黒澤明監督作品を見ることにずっと抵抗感があったんだけど、

『天国と地獄』を見ておもしろさにびっくりした。

黒澤明監督作品に対する偏見(?)や思い込みがあったことを知った。

琴線に触れることを恐れて本能的に避けていたのかも。なんて・・・

自分の気持ちって変わることあるもんな。







2008年04月02日(水) 『審判』VS睡魔


睡魔に襲われ、見直すことに。



2008年04月01日(火) 『悲しくなるほど不実な夜空に』 『ミツバチのささやき』


『悲しくなるほど不実な夜空に』

山下敦弘監督作品の向井康介さんが脚本を担当、

山下敦弘監督が役者として出演されているので見てみた。

「例えば山田太一さんが家族を描いた作品は、おとなの(上から)目線だが、

僕は自分世代の(若者)目線で家族を描いた」という主旨の

(DVD特典の)監督インタビューを見て、あ、そうか、と腑に落ちた。

自分なりに落とし処を持ってないと、見るのはキツイ作品だなあと思う。

山下敦弘監督は劇中AV作品の中の監督役?だった。

(出演時間は2秒くらいだった。残念)



『ミツバチのささやき』

ずいぶん前にBS-NHKで録画してあったビデオを見た。

とても好きな作品だ。

どこが、どうと・・・うまく言えないんだけど。(うー)

ワシ的に、今まで見た映画の中から10作品選ぶとしたら

その中のひとつに入る作品だと思う。



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Barbara [MAIL] [バイオトープの庭]

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