月に舞う桜

前日目次翌日


2008年10月27日(月) 今日もまた

お昼ご飯(会社で注文している仕出し弁当)に、少量だけどパスタが入っていた。
これで4日連続パスタ!


2008年10月26日(日) おととい和風、昨日ボンゴレ、今日トマト

高校時代の友達3人と久しぶりに会ってきた。
3年間、同じ学び舎で過ごした私たちも、28歳にもなれば生活環境は様々なわけで、もう住んでいるところもばらばら。1人は1児の母、1人は結婚して丸1年、私ともう1人は実家暮らしの独身貴族だ。

お昼ご飯はイタリアンのお店に入り、パスタを食べながらのんびりお喋り、そのあとお店を変えて、デザートタイム。
私は3日連続のパスタだった。別に狙ったわけじゃなく、行きがかり上そうなったのだ。
パスタは味がいろいろだから、連日食べてもいやじゃない。これが「3日連続中華」とかだったら、ちょっとうんざりするかもしれないけど。

仕事に関係のない同い年の女子(あえて「女子」と言わせて)と他愛もないことを喋って、だいぶ気分転換になったかな。
さて、明日からの1週間、心がキレることなく無事に5日間働けるかしら。
まだ、ちょっと心配な感じではあるけれどね。

そう言えば、掲示板を移転するので一時閉鎖したまま、すっかり放ったらかしだ。半分、忘れていた。すみません。近々ね。


2008年10月25日(土) 物思う秋、マロンの秋

火曜日。
午後3時、窓から見える空はのどかな色。
職場での私の席は、外に通じる出入口に一番近い。上司連中の席は、その出入口とは反対側の、廊下に通じるドア近辺にある。
ふと、何食わぬ顔でふらりと外に出て行っても、気づかれないのではないかと思った。のどかな空の下、30分くらい散歩か買い物に出てまた戻って来ても、何ら差し支えないのではないか、と。
それはもちろん、ただの妄想だった。でも、ただの妄想であるがゆえに、頭に浮かんだ変な考えはどんどん広がっていった。
各ブースは、人が立ったときの胸の位置より高いついたてに囲まれている。その狭い空間の中で、たとえ私が静かに泣いたり手首を切ったりしていても、静かに涙を拭き、傷を押さえれば、もしかすると誰も気づかないのかもしれない。
だとしたら、目の前で鳴る電話をただひたすら取り続けることが、ばかばかしくなった。
私、こんなところで何やってるんだろう。
猛烈に逃げ出したいわけではなかった。他に何かやりたいことがあるわけでも、自分にはもっと特別な使命があると思っているわけでもない。ただ、そこにいる意味があまりよく分からなかった。

今の所長は、無駄に朝早く来て夜遅くまでいる。なぜ「無駄に」かと言えば、仕事ではなく、朝は浅漬けを作ったり朝食を取ったりし、夜は自分でおでんを作って食べ、お酒まで持ち込んでいるのだ(一時期は共有戸棚の下に日本酒がしまわれていた)。
長時間社内にいるということは、それだけエアコンや照明の電気代がかかる。加えて、所長の個人的な冷蔵庫の電気代、余計な煮炊きのガス代も。
こんな安月給なのに、そんなことに経費を使われていたら、ばかばかしくなるってものだ。


水曜日は、有休を取っていた。
団地の前のちょっとした段差を解消するために、私の電動車椅子が通れるくらいの幅の板を置いてある。その板の上を、カマキリが歩いていた。
轢くと嫌なので、通り過ぎるのをじっと待った。カマキリの歩き方は、カマを振りかざす雄々しさと、ひょこひょことした足取りがアンバランスで、何ともユーモラスだ。昆虫はあまり好きではないけれど、その姿はかわいらしく思えた。

美容院へ行き、その帰りにauショップに寄って携帯を機種変した。
新しい携帯は、それまで使っていたものよりもかなり薄く、画面が大きい。そして、ついに私もワンセグデビューを果たした。ただし、携帯の画面でテレビを観るのはやはり目が疲れるので、あまり活躍しない機能と思われるが。

そうやって1日リフレッシュしたら、少し気分がマシになった。このタイミングで有休を取っておいて良かった。


金曜日。
会社帰りに同期の女性2人とご飯を食べた。
一度行ったことのあるお店で、とてもおいしかったマロンのロールケーキをまた食べようと心に決めていた。
が、「秋の季節プレート」なるメニューがかなり安い上に魅力的な内容だったので、あっさりそちらを注文。
茄子ときのこの和風パスタ、ポテトグラタン、サラダ、カボチャとさつまいものプディング。
デザートがついていたし、プレートを完食したら結構お腹いっぱいになっていたので、マロンケーキはテイクアウトすることにした。
で、今日のおやつに頂いた。うまかった、うん。


2008年10月21日(火) 願うのは、孤独ではなく、安寧

あぁ、そうか。
私は、一人になりたいんだ、きっと。

他人と一緒にいるのは、ときどきひどく面倒くさい。


2008年10月15日(水) 清らかに汚して

嫌いな人といると、自分がどんどん嫌な人間になっていく。
怖いのは、それが相手につられての「変化」じゃなく、自分の中に元々備わっていた醜さが引き出されただけなのかもしれないってことだ。

傷つけたくない人のことまで、傷つけてしまう気がする。

醜悪にまみれる前に、私を清らかに汚してくれるものがほしい。
それは遠くの誰かかもしれないし、すぐ近くの腕かもしれないし、求めてやまない声かもしれない。


2008年10月14日(火) 鑑に出会った

車椅子で電車を利用する場合、電車とホームの間には段差と隙間があるため、自力で乗降するのは難しい。そこで、乗降の際は駅員さんに電車とホームの間に板を渡してもらう。乗る前に下車駅に連絡してもらえば、駅員さんがホームで待っていてくれるのでスムーズに降りられる。
乗車区間が短いと、下車の手配が間に合わないので一本見送ることもある。
(上半身に障害がなくて腕っ節が強いと、一人でスイスイ乗り降りしている人もいる。ちなみに、今年3月に新しくできた横浜の地下鉄は、段差も隙間も全くないので私でも独りで乗り降りできて、素晴らしい)。

さて、先週木曜日のこと。

健康診断のため、五反田に行った。
品川で京浜東北線から山手線に乗り換えるのだけど、行きの品川駅で出会った若めの駅員さんはとても感じが良かった。
「五反田に連絡するので、一本あとの電車でよろしいでしょうか」とか「五反田は乗り換えではなく下車ですね?」といったことを、すべて付き添いの母にではなく私に向かって言っていたのだ。

独りではなく誰かと電車を利用すると、駅員さんは必ずと言っていいほど確認事項を同行者のほうに言う。私と同行者の両方にではなく、完全に同行者に向かって。特に、某JRは。
私の都合(=車椅子を使用しているということ)で手助けや手配を頼んでいるのだから私に言えよと思うのだけど、マニュアルで決められているのかと疑うくらい毎度のことなので、いちいち気にしていられなくなった。
そんな中、珍しく私の目を見て話されたものだから、かなり感心、好印象だった。きちんと教育されているのか、駅員さん自身の人間性なのか。

でも、こんなことで客に感心されてる某JRって、どうなのかと思わなくもないけれど。

ちなみに、だいたいにおいて年配の人より若い駅員さんのほうが感じが良い。そして、私鉄のほうが断然感じが良い。


2008年10月13日(月) トップたるもの、想像力を持てよ

先週火曜日のこと。

私が勤めている会社は特例子会社で、自社採用社員は全員が障害者、管理職は親会社からの出向者(と天下り)で健常者だ。

昼休み、話の流れの中でセンター長が言った。

「みんな、我慢強いよね。健常者と違って」

この言葉に少なからずカチンと来た私は、できるだけ怒りが全面に出ないように、けれども毅然とした口調を意識して言った。

「所長、それは違いますよ。我慢強くないと生きていけなくなってしまったんです。みんなが元々我慢強いわけじゃなくて、そうしないと生きて来れなかったんですよ」

私のこの一言で、それまで軽いノリで話していたセンター長が真面目な顔つきになり、「ああ、そう。そうなの」と、やや低く神妙な口調で頷いた。
私が頭に来たのは、「健常者と障害者」ときっちり分けた物言いをされたことよりも、我慢強いことがまるで障害者の性質でもあるかのようにさらりと言ってのけられた、そのことに対してだった。

私は生まれたときからこの体だから、中途障害特有の苦悩はない。進行性の病気でもないし、体に痛みがあるわけでもない(ずっと座っているので、腰やお尻が痛くなることはあるけれど)。
そんな私でも、強くなければ、あるいは強いふりをしていなければ、生きてこられなかった。
「生きる」というのは、呼吸していればいいわけじゃない。

「障害を持っていることは不幸なことではない」という言葉を、よく聞く。部分的には賛成だけれど、我慢強くなければ生きてこられなかったという事態は、やはりある種の不幸だと思う。
だから優しくして下さい、なんてことを言うつもりは毛頭ない。けれども、人の人生のそういう深みや切実さを想像すらしていないような軽い口調で、「健常者と違って我慢強いよね」なんて簡単に言わないでもらいたい。それも、組織の上に立つ人間が。
理解はできなくても、想像力を働かすくらいはできるでしょう?
私の言葉への返答が「そうだよね」ではなく、「そうなの」だったことからも、私の反応が彼にとって予想外なものだったことが分かる。なんて浅はかなんだろう。

彼にしてみれば、褒め言葉の意味で言ったのだろう。
でも、表面的で浅はかな褒め言葉や感心した態度が、私は一番カチンと来るのだ。悪意のこもった言葉よりも、ずっと。

人間はいろいろだ。健常者だっていろいろだし、障害者だっていろいろだ。我慢強い人もいれば、そうでない人もいる。例えば人生の途中で障害を負って、我慢強くなれずにへこたれてしまったとしても、それは誰にも責められることじゃない。むしろ、我慢強くなってしまった人の方が、限界まで頑張ってしまう分、心配なのだ。
忘れてならないのは、センター長という立場の彼が出会えるのは、ここ(うちの職場だったり社会そのものだったり)まで出てこられた人たち、すなわち我慢強い人ばかりであるということだ。
極端に言えば、私たちは表面にいる障害者に過ぎない。もっと奥には、彼の目に触れるところまで出てこられない人たちが、たくさんいるのだ。
そういうことにまで思いを至らせた上での「我慢強い」という言葉なら、私だってカチンと来なかっただろう。でも、あの彼の口調の軽さからは、そんな想像力は伝わってこなかった。
だいたい、想像力のある人は、当事者に向かって「障害者は我慢強い」なんて言わないものだ。

私が気持ちを飲み込まずにきちんと言ったのは、何より自分のために良かったと思う。そして、偉そうなのは承知で言うけれど、彼にとっても良かったはずだ。
私の言葉が、どれくらい切実な響きで彼に伝わったかは分からない。もしかすると、もう忘れているかもしれない。でも、願わくば、彼の今後の人生(特に、センター長としての人生)に何かしらの影響を与えますように。
彼は、病気や痛みに対する我慢強さの意味で言ったのだと思う。私は、体の痛みだけでなく、この世の中の仕組みに対する我慢強さも念頭に置いて、言葉を返した。あえてそこを強調はしなかったけれど。それを彼は読み取っただろうか。まあ、まったく読み取っていないとしても、それは伝わるように言わなかった私の責任ではあるけれど。

だいたい、何で貴重な憩いの時間である昼休みに、私たちと同じテーブルに座るのだろう。昼休みを何だと思っているんだか。
昼休みは、仕事の愚痴を言ったり上司の悪口を言ったりして、心身のリフレッシュを計る時間ですよ?
人柄がどうのと言うんじゃなく、センター長なんて肩書きを持っているだけで、あなたは同席を遠慮しなきゃダメなのよ。自分がいて、部下の心が休まるとでも思ってるのかしら。
そういうところが、一番嫌い。
でも、この日は、私に貴重な教えを乞うために同席したんだと思ってあげましょう。


2008年10月11日(土) 新品ぴかぴか

電動車椅子のバッテリーは、携帯電話のそれと同じように日々、耐久性が低下していく。新品のときは3,4日充電しなくても大丈夫なのだけど、消耗が激しくなると毎日充電しなければならなくなる。
バッテリーの持ちが悪いと一人での外出が不安になるため、だいたい1年半くらいで交換の必要に迫られる。

そんなわけで、先週末、業者さんに来てもらいバッテリーを交換した。
コントローラー部分には、バッテリーの減り具合が分かるインジケーターがついている。交換前は、家から会社に行って少し動くだけでインジケーターのランプが減っていたのだけど、新しいバッテリーになってからは全然減らない。
この一週間で、一度しか充電していない。新品バッテリー、何て素晴らしいんだ。

タイヤもかなり磨り減っていたので、一緒に交換してもらった。
当然だけど、新品のタイヤはものすごくきれいだ。大きなタイヤはちゃんとデコボコしているし、前輪(少し小さめ)はピカピカしている。

私の大切な相棒。大事に扱わなくっちゃね。


2008年10月10日(金) 歌詞、始めました。

サイトに、自作の歌詞を掲載する新コンテンツ「Song」をアップしました。
第一弾は、先月雑誌に載った「声」です。
ご意見ご感想など頂ければ嬉しいです。

今日、10月10日はTOSHIの誕生日です。
「声」がTOSHIに宛てて書いた歌詞ということもあり、誕生日プレゼントの意味を込めて今日のアップとなりました。

Happy Birthday!!


2008年10月04日(土) 下調べ

一応、赤坂BLITZとさいたまスーパーアリーナへのアクセスを調べてみた。
どちらも行けなくはないけれど、微妙に遠いなぁ。
まあ、赤坂BLITZはたぶん無理でしょう。もしチケットが取れたら、それで人生の運をすべて使い果たした気がして、来年は新年早々どんな大惨事に見舞われるんだろうかと怖くなるもの。
さいたまスーパーアリーナは行きたいなあ。正式発表はまだないけれど、先日のスポーツ新聞の報道が正しければ、イブとクリスマスの2days。2日間あれば、チケットは何とかなるかな。
問題は、仕事だ。今年は27日の土曜日から年末年始休業に入るから、直前に休むって気が引ける。それに、クリスマスに有休を取ると誤解を招きそうだし。
いや、もちろん、いざとなったら仕事よりXを優先しますけれどね。

ところで、昨日はYOSHIKIが出演した「さんまのまんま」に気を取られていて、「モヤモヤさまぁ〜ず2」(テレビ東京24時53分〜)の録画を忘れてしまった。
ゆるーくて、ぐだぐだな感じがツボにはまって、何気に毎週ちゃんと録画して観ているんだけどな。


2008年10月01日(水) 石の上にも3年

風邪を引いたり、YOSHIKIを想って腹を立てたり悔し涙を流したりしていたら、いつの間にか10月になっていました。
おかげさまで、サイト開設3周年を迎えることができました。
来週中に、歌詞コーナーを新設する予定です。

日記を読み返すと、毎年ゴールデンウイークとこの時期に風邪を引いているようです。季節の変わり目に弱い人……。

月火とお休みを頂いて、久しぶりに出社したら疲れた。
……なんか、熱ある気がする。


桜井弓月 |TwitterFacebook


My追加

© 2005 Sakurai Yuzuki