回り道のついでに
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ついに携帯電話が止まってしまった。 特別、なくてはならない程のものではないから、給料日まで放置。 タカには会いに行けばいい。 会いたければ、会いに来ればいい。 学校に行けば友達には会えるし、話したければ電話すればいい。 それだけのこと。 でも少し不安だ。 何故だろう。 携帯がなかった頃に当たり前だったことが、どうしてか難しくなった気がする。メールは便利だけど、生活必需品ではないのに。 依存はしてないと思うけど。 なくなったら不便だな。 便利さに慣れると、多少の不便が慣れないらしい。
自分が腐っていく臭いがする。 だんだん深まっていく。 止められない腐敗。 侵攻していく。
タカの部屋が第二の家になっている。 学校が始まったけど、もとの生活に戻れない。 風邪を引いて、少しココロが弱っている。 病気や怪我は、人を心細くさせる。 これは前進じゃない。 ただ、逃げ回っているだけだ。 いま、一人で立つのがしんどくて、タカに寄りかかろうとしてる。 そんな弱い自分を見つける。 甘ったれたこと言ってると痛い目見るのに。
タカはあたしを好きだという。 あたしはなんて言ったらいいのか分からなくて止まてしまう。 それをタカは照れと勘違いする。
タカと付き合うことにしたのはあたし。 決めた以上、大切にする。 未来は見えなくても。
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