まゆのウォーキング、ぼちぼち日記

2013年04月15日(月) ■病院生活での発見!その20.私が試されるとき

しかし、人間とは勝手なものだと、
あ、私がかな(笑)としみじみ思います。

ちょっと調子がいいと、いけると思い、
前向きな気持ちになり、動きだし、
逆に体調がちょっとでも悪くなると、
そんな気持ちが吹っ飛び、寝込み、
大丈夫だろうか、歩けるだろうか、
などと不安で暗い気持ちになるのです。



でもまた、体調がよくなると、
自然に体を動かすようになってきて、
また起き出して、
歩く練習を始めたりするのです。
人間の体はよくできていますね。




本当なら、リハビリ施設に毎日通いたいのですが、
今の医療体制では、規定があるらしく、
(膝の骨折は90日までしかできないとか)
ある程度まできたら、自分でやっていくしか
ないらしいのですね。



みんな、こんな不安を抱えながら、
自力でリハビリをしているのだとしたら、
すごいなぁ…偉いなぁ…
などと、私は思ってしまいます。
もう少し、リハビリサポートが
あるといいなぁと、思うこの頃です。




膝のリハビリは、こんな感じで進み、
リハビリは、こんな行程ですすめてください、
という個人的なスケジュールでもあると、
相当助かるし、不安も軽減されるのだけどなぁと
思ったりします。

私が、歩けるようになったら、
自分の行程表をまとめようと思っています。
同じ膝骨折した方のためになるように。



ともかく今は、少しでも
歩けるようになることを目指して、
ふんばっているところです。




だって、山菜採りに行きたいし、
支えてくれている家族のためにも、
元気に歩けるようになりたいのです。

そしてまた、私の膝の手術を
してくれた主治医のK先生に、
元気に歩く姿を見せたいと思うのです。




K先生は、私が膝を骨折して、
家族共々心細い思いをしているときに、
手術することを決め、入院の手続きをとってくれ、
膝の状態や手術について、詳しく教えてくれたのです。
このときの、安心感と感謝の気持ちは
とても忘れることができません。

そのK先生と退院前に、
こんな会話をしたのです。



「先生に手術してもらった膝、
 私、大切にするね」
「いやいや、むしろどんどん使って。
 使ってこそ役立つんだから」
「うん、わかった、じゃうんと使う」




そして、お礼を言うと、
K先生はこう言ったのです。



「先生、このご恩は一生忘れない」
「でも、まだ途中だからね。
 もう少し治ってからだね」




K先生を安心させるためにも、
元気に歩いている姿を見せたいのですね。


 
ちなみに、その時に先生の手を
写真に撮り掲載許可をもらいました。







これが、私の膝を救ってくれた
「神の手」
先生の手は、ごつごつしていて、
一目で、努力の人の手だと
わかりました。
K先生、ありがとう。

(ちなみにK先生は、このごつごつした感じとは違い
 イケメンでやさしい面持ちの先生です)



K先生にいいところも見せたいし、
家族も安心させたいし、なにより、
私自身、早く散歩ができるようになりたいですからね、
これから、これからが私の力の出しどころ、
自分が試されるとき、そう思っています。

正直なところ、時に不安に負けそうなります。
余りの孤独なリハビリに泣きそうになります。



でも、自分を信じて、身体と膝の力を信じて、
必ず以前のように散歩ができることを信じて、
一歩一歩努力して行きたいと思っています。
さ、今日もやりますよ〜




次回は、病院内でであった楽しい話しをしますね。




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2013年04月01日(月) ■病院生活での発見!その19.「なんて失礼な」女性

大分日があいてしまいました。
ご心配をおかけしております。
励ましやご心配メール、本当に
ありがとうございます。<(_ _)>

現在、生活の中でのリハビリ実践中で、
歩いたり、膝の曲げ伸ばしをしたり、
筋力トレーニングなどしております。



こっ、これが
思っている以上に大変で
孤独な作業で…(泣)




えーーっ、
こんなに大変だったなんて、
知らなかったよ〜
え〜ん、え〜ん




などと、正直思っております。
何しろ、1人で黙々とやらねばなりません。
その上、体力が落ちているので、
何をしても、ひと休みが入りますし、
何をするにも時間がかかります。

また、調子がいい日もあれば、
痛みや鈍痛が出る日もありで、
おっ、今日はいいね、いいねと思ったり、
今日はどうしたの?大丈夫か、
などと心配になったり、
そんな一進一退の日々を過ごしております。



でもね、
買い物も近所のスーパー銭湯にも
行けるようになりましたし、
歩く距離も確実に伸びていますし、
(今のところ、休み休み1キロですね)

膝の曲がりも、あともう少しで、
太ももにかかとがつくくらいになりました。
あ、それと、何十年かぶりかで、
体重が、49キロ台になり、
身体がすっきりしました。
(胃が小さくなっているようです)

膝の手術をしてから、
2ヶ月ちょっとで、ここまできたので、
かなり順調だと思います。
本当に幸いです。
これからも、焦らずゆっくりと
治していきます。




そんなわけで、しばらく、
不定期になると思いますが、
できるときには、アップしていきたいと
思っております。
どうぞ、よろしくです。




さて、散歩日記はまだまだ無理なので、
もう少し、入院中のことを書かせてくださいね。
書きたいことがまだまだあるので。



病院であった方々で、
とても印象的だった方々が
いたのですね。
例えば、こんな、
失礼?な女性。




出会いは、こんなところでした。
入院中、私は朝7時15分になると、
1階にある挽き立てコーヒーを
買いに行くことを日課としていました。
このコーヒーがおいしかったのと、
朝だと感じたくて、毎日、車イスで、
買いに行っていたのです。

私が買っていると、二日に一度の割合くらいで、
20代後半くらいの女性と顔を合わせるようになりました。
その女性は、挽き立てコーヒーの機械の隣にある、
ドリンク自販機で、お茶を買っていくのです。



最初に、
この女性と話した時は、
驚きましたね〜
こんなふうだったからです。




女性「足、痛い?」
私 「うん、まだ少しね」

すると、その女性は、

「お大事にね、
 だって、そう言ってあげなくちゃ、
 かわいそうでしょ」




私は、びっくりして、
内心「なんて失礼な…」と思い、
なんと言っていいかわからず、



「え、あ、どうも…
 でも、変な言い方だね」

と答えると、

「いつもね、あたし、
 冷たいって言われるの。
 心がこもってないんだって。
 私ね、冷たいの。
 でも、そう言ってあげないと、
 かわいそうでしょ」




と、いうのです。
最初の一度こそは、驚きましたが、
次に会ったときに、この女性が、
少し障害を持っていることがわかりました。

それから、この女性と、
会話をするようになりました。
もちろん、会話のはじまりは
決まっていました。



女性「足、痛い?」
私 「うん、まだ少しね」
女性「お大事にね、
   だって、そう言ってあげなくちゃ
   かわいそうでしょ」




その定例言葉がでてから、
会話が始まりました。



私 「今日、外は寒い?」
女性「寒いよ〜だからね、
   おかあさん、しもやけ出来たの」
私 「しもやけ?大丈夫なの?」
女性「赤くなって、かゆくて、大変なんだって。
   だから、し尿とかいうのをつけるんだって」
私 「……?あ、そう、し尿?」
女性「うん、いいんだって」




あとで、よくよく考えてみたら、
尿素のことではないかと思ったりしました。
事実のほどは、わかりません。
その後も、いろいろと話をしました。



私 「この病院で、働いているの?」
女性「うん、洗浄してるの」
私 「洗浄?どこの?」
女性「ご飯をつくったりするところ。
   あのね、今度、異動があるんだって。
   新しいところが、できたんだって。
   だからね、みんな大変なんだよ」
私 「異動?あなたも、異動するの?
女性「私はしないけど、○○さんはするよ。
   だから、今度、お別れ会するの、
   お金だすんだよ、
   このお茶の何倍も」




などなど。
そして、いつしかこの女性に
親しみを覚えていました。



そして、退院する前日。
今日は、会えるかなと思いつつ、
コーヒーを買いにいくと、
彼女がやってきました。

「長い間、ありがとうね。
 明日退院なの」

そう伝えると、彼女は、
こう言ったのでした。




「治ったの?」
「まだ、治らないけど、
 歩けるようになったから」
「お大事にね、
 そういってあげなくちゃ
 かわいそうでしょ」




私は、思わず笑ってしまいました。
そして、彼女は彼女なんだと思い、
なんだか嬉しくなってきました。



「元気でね」
と言うと、彼女は、うんと頷いて、
足早に去っていきました。 
こんなささいな素朴な出会いでしたが、
なぜか、心に残りました。
 




出会いがあれば、別れもある…
入院生活では、それが身近に、
実感として感じられるのです。
ちょっと寂しかったです。




次回も心に残った方々の話の予定です。
どうぞ、よろしくです。



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