言の葉孝

2007年05月26日(土) 開発実習


 会社の研修も終盤に入り、先々週から開発実習に入っている。

 内容は、とある化粧品通販メーカーの受注システムを構築する、と言うものだ。
 受注担当者から客から受けた注文を書き込むフォームをつくり、そのデータをデータベースに反映させる。また、商品在庫を管理している倉庫センターでそのデータを受け取り、商品を集めるための「ピッキングリスト」、また箱詰めした荷物を配送するための「納品書」「受領書」を自動作成、印刷するシステムを作る。

 言語はJavaが基本である。サーバーにアクセスして、検索結果を表示できるようにしたりする作業は意外に面白い。例えば今日、更新したことを知らせるために利用した「カオスパラダイス」。あれも、サーバーにアクセスしてデータを引き出してくる形をとっているが、昔はそんなものだろうと思って使っていたが、今なら同じようなものを作るプログラムに検討はつく。
(ただし件のサイトはcgi利用であり、JavaサーブレットとJSPを利用してシステムを構築している僕たちのシステムとは根本的に違うのだが)

 今は製作に許された時間は月曜日のみ、という切羽詰まったところまできているが、ここにきて「中身のデザインやエラー処理の仕方に統一性がない」「フォルダの位置にばらつきがあり各々の作ったプログラムをつなげるのにリンク先をいちいち変更しなければならない」などの問題があり、それらを修正していくのに非常に面倒な作業が発生していく。
 「もっとこういうことをきっちり決めて作っておけば良かった」、というのがここ三日の口癖だ。きっと現場ではプログラマーに指示がおりる頃にはそういったことは全て仕様書に書かれているのだろう。

 「実行に移す前に何を決めておくべきなのか」、それが「ノウハウ」の大部分を占める要素なのかもしれない。

 もっとも何もかも初めての状況での仮想プロジェクトだ。
 こういった後悔をさせて何が大事だったのかを教えるための実習だったのかもしれないが。


2007年05月20日(日) 戦わなければ楽は出来ない


 ここ2ヵ月、通勤時間1時間40分の電車の旅を続けているわけだが、やはり日本の通勤ラッシュの凄まじさは噂通りのものである。語らずとも経験をしている人はたくさんいるだろう。

 通勤時間の電車は座ると言うことは、普通電車か始発駅でなければ享受できない贅沢だ。僕の友人の一人はある駅で必ずおりる人を守備良く見つけ、彼の前に立っておくという手法で、その贅沢を実現させているらしいが、熊取や日根野、もしくは和泉府中といった駅でおりる物好きはそうそういるものではなく、何故か座っている人に限って大抵、終点の天王寺まで降りなかったりする。
 普通電車でずっと座っていくのも手法としてはアリだ。実際、高校の時は終点の二つ前の南田辺まで各駅停車でことこと揺られていたものだ。
 しかしさすがに2時間30分もかかるとなると、ずっと普通電車に乗っていくことは避けたい。

 ということで、僕は今では行きの電車で座ることは諦めている。
 ただし、立つにしてもどこに立っても同じというわけではない。例えば、入口と反対側の入り口付近は禁物だ。人の出入りが多く、混雑時はぎゅうぎゅう詰めになる。座席の前、つり革が並んでいる当たりは、座席に座っている人の頭上である目の前が開けているし、まだマシなほうだが、四方に支えがあるわけではないぶん、後ろから体重を掛けられて、辛い体勢を余儀無くされることもある。
 自分的に通勤ラッシュの電車で一番の立ち位置だと思っているのは、入口脇である。出る時もあまり苦労はいらないし、支えにも苦労しない。入口付近でも案外“押しくら饅頭”の被害がない場所だったりするのである。

 しかし座るにしても立つにしても、一等地を確保するには少々根性がいる。いつも僕は和泉鳥取から熊取に普通電車に乗り、そこで快速に乗り換えるのだが、和泉鳥取から熊取までは座ろうと思えば座れる。だが、そこで座っていては熊取から先は楽が出来ない。
 熊取に着く頃には、電車の扉の前には行列ができており、扉が開くと同時に電車の良い場所を取ろうと争奪戦が始まるのである。
 そうやっていい場所を取れなかったツケは天王寺からの環状線の乗り換えに響く。天王寺に着いた直後、なるべく早く電車から出ないと思うように勧めず、環状線での一等地が取れないのである。

 何かを求めて行列に並ぶ。人を押し退けるように走る。

 そういった何かに取り付かれたような光景を毎日見ている。そういう光景は、僕の嫌いなものだが、結局は自分もその一部になってしまっているのである。
 人の混み合うところでは人は自由な速度で歩けない。二本足でマトモに立たせてもらうこともできないこともある。

 こうして第三者として考えると「狂っている」としか表記できない状態だ。
 だが、それは毎日のように繰り返される当たり前の光景なのである。

 都会に出ると「社会」というものの存在の恐ろしさを感じざるを得ない。





web拍手レス(ラノベの読書のお陰で、そういったことは気にせずにストレスも感じずに済んでますけどね。つーか、大阪はまだ温い方で、東京はもっとスゴいのだとか)

 コメントはございません。


2007年05月12日(土) ゴールデンウィーク終了

 僕のゴールデンウィークがやっと終わった。
 ゴールデンウィークはゲーム三昧と言うことでドラゴンクエスト8をプレイしていたのであるが、遂にゴールデンウィーク内にエンディングを迎えることは出来なかった。今年のゴールデンウィークはドラクエの為に捧げていたと言ってもよい。即ち、ドラクエをクリアしなければ僕のゴールデンウィークは終わらなかったのだ。
 ということで、僕にとって先週の平日はゴールデンウィークだった。気持ちの上では。

 そもそも物語的にも完全にクライマックスであり、空に浮かぶ暗黒の城というラストダンジョンに相応しい敵地に乗り込んだ時点で最終日の夜9時。
 これはイケるな、と思いつつ長いダンジョンをくまなく歩き回って攻略し、その奥に居座る暗黒神ラプソーンの前で仲間としんみりした会話をかわしたとき、僕はその日中にドラクエをクリアできると信じていたのである。そう判断した僕の思考には何ら間違いはなかったはずだ。

 なのに、何故ラプソーンをはぐれメタルの剣でぶったぎったあとに、イベントが続き、ダンジョン脱出イベント後に「7つのオーブを集めよ」と今さら言われなければならないのか。


 しかし、あの時、次の日に仕事があるとはいえ、一晩、せめて3時まで頑張ればクリアは可能だったはずだ。朝は起きられる自信はあったし、二日くらい寝ずに動くこともできたはずだ。それなのに明日の仕事を考えて、そのままエンディングを先延ばしにしてしまった僕はなんと臆病なことだろう。
 これが、シャカイジンになるということなのだろうか。





web拍手レス(かなしいなあ、かなしいなあ。大人になるってかなしいなあ)

>ドラクエ。訊いたことはありますが一度もやったことはありません。FFならやったことならあるけど。でもいつかはやってみたいなー。

 ドラクエ8、僕的にはかなりオススメです。敵も結構手強いところがありましたし。なにより前作と違って、主人公がしっかりカッコイイですしね。
 ただ、同僚の一人曰く、「鳥山明デザインの顔のキャラクターが3Dで動いているのが正直キモい」とのことで、人によって好みってほんとにわかれるんだな、と思いました。

 そういえば、偶然今日Yahoo!のニュースでドラクエ最新作映像公開、とありました。ちょうど一作遅れでプレイしていたらしいっすね。

 FF12……いつ始めようかなー。正直ドラクエ8みたいに一回攻略するのに80時間掛けているようでは毎週末に少しずつ進めたとして何ヵ月掛かるんだろうとか考えたら手が出しにくいです。


2007年05月04日(金) ゴールデンウィーク前半戦


 ウチの会社は、休みを取ることに貪欲な気質を持っているらしく、メーデーだの有給休暇取得促進日だので今年のゴールデンウィークは9連休らしい。「ゴールデンウィークは最低でも7連休です。ウチの会社、そんな会社です」というのが、この9連休の説明をした人事の方の言葉だ。

 実は、ゴールデンウィークの計画は立てていた。
 やるやるといっておきながら結局やりそびれていたDQ8、FF12などのゲームをすることにしたのである。ちょうど両親は最初の5日間で旅行にでかけるらしいので、何にも煩わされることなく、集中的にゲームができる環境というのはそうそう整うまい。
 現実世界の問題は全く気に掛けず、ゲームの世界を楽しむので、ある意味これも旅行と言える。ただし、極めて内向的で不毛な旅行であるが。お金はゲームソフト代のみしかかからないので経済的ではあるが。

 ドラクエから始めることにしたのであるが、その詳しい感想はクリア後においておくとして、一日中ゲームをするというのも中々に難しいものだ。本当は、2日間くらいぶっつづけでやり続けるつもりだったのだが、眠くなるのと目が疲れるので、集中するのが辛くなってくる。
 とくにレベル上げや貯金に煩わされてなかなかストーリーが先に勧められない時は特にきつい。本当ならそんなものは放っておいて、ストーリー重視でプレイすればいいのだが、何かを見逃すのが怖くて、できる寄り道はできるだけするのである。

 しかし、RPGというのも中々、タフなものだ。
 最近RPGといえば、学校で借りたノートパソコンで、ネット公開されているRPGツクール作品をやるばかりだったのである。あれは長くても24時間あれば完全攻略できるものがほとんどなので、5日間できるだけ時間を割いても、まだ終わらない商業用RPGは非常に長く感じられる。
 ドラクエとFFの2本をゴールデンウィークのうちにプレイしきれると思っていたのだが、どうやら甘い考えだったらしい。……もうちょっと短くてもいいような気がするのだが。長過ぎるんじゃないか、と感じたのはこれが初めてだ。

 ともかく両親も帰ってきたし、“まほゆめ”も一度は更新しておきたいし、とにかくドラクエだけは残る3日間でクリアしておきたいのだが……。

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