読書記録

2023年04月24日(月) もったいないばあさんの知恵袋 / 真珠 まりこ


「もったいない」は仏教の言葉で、仏教には「すべてのものは仏になる。すべてのものには命がある。命あるものを粗末にするのはもったいない」という教えがあるとの説話を伺い、「もったいない」は、命の大切さを伝える言葉なのだと知りました。ものを大切にすること、自然の恵みに感謝して残さないようにいただくこと、もったいないと思う心も、子どもたちに伝えていきたいと願っています。






タンポポは、踏まれても踏まれてもまた立ち上がって、お日さまみたいな花を咲かせるよ。茎はふえに、葉っぱは
サラダに、根っこはコーヒーに。タンポポのゼリーは、お日さまのゼリー。



2023年04月20日(木) 老害の人 / 内館 牧子


どんな老害の人が登場するのか楽しみだった。

昔の仕事自慢
病気自慢
孫自慢
趣味自慢

全部が 老人 = 老害 の人ではないけれど すべてあるあるです。

一人は寝込むことなしにスッと亡くなったけれど、この物語に登場するのはみんな優等生だと思う。

少なくとも 経済的にも健康面でも、自立しているのだから。
そして、なるべく若い者に迷惑をかけないように自分磨きもしている。


多少ドタバタもあったけれど面白かった。

きょういく = 今日 行くところがある
きょうよう = 今日 用がある


年寄り叱るな 行く道じゃ

今は若くとも みんな もれなく老いるのだから。





2023年04月14日(金) 乾山晩愁 / 葉室 麟


 尾形光琳 ほどの華やかな実績はないけれど、狩野派の歴史に絡んだ絵師たちの物語。

権力者の傍らに近侍して、生き方そのものが修羅である芸術家として絵師がふさわしい。


乾山晩愁

永徳翔天

等伯慕影

雪信花匂

一蝶幻景







2023年04月07日(金) 春いちばん / 玉岡 かおる


賀川豊彦の妻ハルのはるかな旅路    


貧民救済から労働運動、女性解放に農民運動、健康福祉、教育、そして協同組合の設立に共済の確立。
他に、震災の救助活動に復興支援。香川が私財を投じて社会を変えようとした運動は多岐にわたる。

リーダーを失い混沌とする戦後日本で、首相候補に担ぐ声もあった。
ノーベル賞候補にも挙げられたけれど、そんな偉大な賞にも見向きせず、国会議員になってほしいという依頼さえ笑って断っていた。社会の小使いでいいという香川の姿勢は終生揺るがなかった。



夫も立派だが 妻もお見事。






 < 過去  INDEX  未来 >


fuu [MAIL]